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2019年10月

2019年10月28日 (月)

はぜらかし

糸島弁シリーズ三百七十五。はぜらかし。

『のぎたん ばばしゃんに こんだあ はぜらかしば もってきちゃんしゃいて たのんどーばって どげんやろか』「野北からの行商のおばあちゃんに今度おばいけを持って来てねと頼んでいるけどどうかしら」

【はぜらかし】これまた当地方言のおばいけのこと。共通語的には鯨の脂皮でさらし鯨のこと。脂皮を茹でさらした食品。

ちなみに、「野北の婆しゃん」は博多の「おしかさん」と並び称される女行商人のこと。

写真は「おばいけ」と「せんぶきまげ(わけぎ)」のぬたえ(酢味噌和え)。

Obaike

 

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2019年10月21日 (月)

みもえ

糸島弁シリーズ三百七十四。みもえ。

『むすこは じつきの はかたべん よめな もろよしの みもえやけん しまべん ふたりの こどもが どげな しゃべりに なるか たのしみたい』「息子は地元うまれの博多弁。嫁は師吉の地元生まれだから志摩弁。二人の子どもがどんなしゃべり方するのか楽しみだよ」

まぁわが家の次男とこの状況です。

【みもえ】生粋の地元生まれの人。地下土着地元民。「みもえ」の由来は「実生《みしょう》《みばえ》《みおい》」という言葉の三つの読みの後ろ二つの《みばえ》《みおい》の訛り、もしくは芽生え《めばえ》あたりの訛りからかと考えています。実萌《みもえ》という言葉があれば、いかにもそれらしいんですが、どんな大型の辞書にも収録がないので無理筋のようです。

【実生《みしょう》】種から大きくなった果物野菜。

写真は実成り・・・ならぬ、うらなりかぼちゃ。

Boubora

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2019年10月14日 (月)

いっこんづけ

糸島弁シリーズ三百七十三。いっこんづけ。

『むかしゃ いかでん いわしでん いっこんづけ しよったが こんごら きりみでちゃ せんごとあるな』「昔はイカでもイワシでも一本漬けしていたけれど最近では切り身でもしないみたいだね」

食い物の好みが変わってきとるとでしょうね。刺身はいいけど他の魚料理は・・・という感じで。

【いっこんづけ】いっこんは古い魚の数え方。「いっこんづけ」で、魚一本まるごと味噌漬け・糠漬け・塩漬けという意味になります。かろうじて正月の塩鰤の風習に残っちゃおるごたりますね。

写真はこの小ささやと「いっこん」と呼ぶとが気恥ずかしいですが、ミニキスのまるごと南蛮漬けです。

Nanbanduke

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2019年10月 7日 (月)

うんきゅう

糸島弁シリーズ三百七十二。うんきゅう。

『むかしゃ こふじんしたあたりでちゃ うんきゅうの さっさばあゆみ しよったが いまでちゃ すがたみせよるとかな』「昔は小富士の下あたりでもカブトガニが連れ立って歩んでいたけれど、今でも姿を見せているのかな」

【うんきゅう】カブトガニのこと。語源ははっきりせんとですが、中国では石亀のことを烏亀というらしく、この烏亀の発音が《うんきゅう》となっとるごたります。このへんからの影響やなかでしょうか。ぜ~んぶ仮定伝聞ばっかしの「げなげな話」じゃありますが・・・。

Unkyu02

平戸の西浜というとこでキス釣りしよって見つけました。

ついでに【さっさば】は「さし《挿し・差し》鯖」のことで、開いた鯖を二枚エラとこで差したデート状態ランデブー状態をいう古語表現です。

Unkyu

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