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2019年4月

2019年4月29日 (月)

ついえる

糸島弁シリーズ三百五十一。ついえる。

『なして じねんと ついえるまで ほっといたとね ほうばれ しとるやないね はよから ついやしときゃ よかったとに』「どうして(歯茎の腫れや膿を)自然に潰れるまで放っておいたの。頬腫れしてるじゃないの。早くから自分で潰しておけばよかったのに」

【ついえる】共通語としては潰れる、崩れる、壊れること。方言としては腫れ物やオデキを潰れること。潰すこと。似た表現では、つやす・つゆす・つえる・つゆる・・・とも言いますね。

懐かしいもんをお目にかけましょう。自分は歯医者に行くほどでもないときは、今も昔もコレ。新今治水。

Konjisui

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2019年4月22日 (月)

ふすぼる

糸島弁シリーズ三百五十。ふすぼる。

『えらい はしまの ふすぼって みゆるが また こうさの よかしこ ふって くるっちゃろな』「ずいぶんと葉島が燻って見えるけれど、また黄砂がたくさん降ってくるんだろうね」

【ふすぼる】「ふすぶる」「すぼる」ともいいますね。燻《くす》ぶること。靄《もや》がかかったような、ぼんやりした様子。

ちなみに「黄砂《こうさ》」という言葉じたいはそう古い言葉やないごたります。黄砂の前は漁師言葉ですが、 「ふすぼり西」「すぼり西」ていうとが使われよりました。

Hasima

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2019年4月15日 (月)

達者なか

糸島弁シリーズ三百四十九。達者なか。

『あんたんがいの ばばしゃん ほんなごと たっしゃなか げんきなかな けさも はよーから はたけに でとんなったよ』「あなたのお家のおばあさんは達者だね、元気だね。今朝も早くから畑に出ていらっしゃったよ」

【達者なか】達者だ。元気だ。この「なか」は「・・・でない」という否定形ではなかです。きれいな・まっすぐな・達者な・元気な・・・といった表現が、カ語尾化したもんやろて思います。

写真は岐志漁港でのおばばしゃん。

Tossyori

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2019年4月 8日 (月)

なかさい

糸島弁シリーズ三百四十八。なかさい。

『うちん なかさいな おなごばって こりゃ ちからもち あんじょうより よっぽど しっかりもん』『へー、きんぷらむすめな』「うちのまんなかは娘だけど力持ち。兄よりもよほどしっかりものだよ」「きんぴら娘なんだね」

【なかさい】子供三人(兄弟姉妹の)うちの真ん中の子。中の子。「なか」は問題ないとして、「さい」が何を意味するかというと、ようわからんとですが、
【さい】歳の真ん中で、中歳(なかさい)。あと、「才=木材・容積・船の積石・織物などの単位」らしいので、このへんの関連か・・・というのが考えられんこともなさそうです。
きんぴら娘については以前ここで書いとるのでご覧くだされ。ちなみにきんぴら娘は金太郎さんの子供げなです。 

 

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2019年4月 1日 (月)

出立

糸島弁シリーズ三百四十七。出立。

『こんどん そうしきな とうらいから でたちまで なんもかも せわい なりっぱなし やったな ほんなごと おおきに』「今度の葬式は訃報の連絡からお斎まで何もかも世話になって本当にありがとう」

【出立】でたち。葬儀や法事用の食事。お斎のこと。もともとは旅立ちの際の食事のことをいい、「出立ちの膳」は出棺直前の膳=お斎とあります(広辞苑)。いつもの「日葡辞書(九州方言→ポルトガル語対訳辞書:1603年」にも、Detachi=よそへ出発するときの食事とあります。これもたいがい古い言葉のようです。

【とうらい】葬儀の連絡(係)については以前ここでも書いているのでご参照くだされませ。

昨日は身内の七回忌で仕出しをとったばかりでした。もう精進やのーてばりばりの生ぐさ料理でございます。

Houji01

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