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2019年3月

2019年3月25日 (月)

てこ・てご・てごがい

糸島弁シリーズ三百四十六。てこ・てご・てごがい。
『ことしゃあ むぎがりい どっかから てごさん きてもらわな とっしょりばかしじゃ できめえや』「今年は麦刈りにどこかからお手伝いに来てもらわなくては年寄りばかりじゃできそうにないよ」
【てこ・てご・てごがい】(主に農作業の)手伝い手助けや加勢のこと・手伝い人・加勢人。「てこ・てご」は古語で漢字では手子。「てごがい」はこれも古い言葉でもともとは取っ手つきの小さな桶。木桶のことですが、地域によってはこれも「畦走り」や「醤油買い」に似た(下働きや使い走りに手伝いや手伝い人)意味をしとるようです。
Tekogai

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2019年3月18日 (月)

あまらかす

糸島弁シリーズ三百四十五。あまらかす。
『あたしが ぜんざいまんば おひるい たべんで あまらかしとったとに だれか たべて しもーとる』「私がぜんざい饅頭をお昼に食べずに余しておいたのに誰か食べてしまってる」

おいしかもんは誰もわからんとこに隠しとかな・・・というわけで「あまらかす」

【あまらかす】余《あま》す。残しておくこと。余分におく。・・・らかすで、わざわざ残す、意識的の余らせておくという意味ですね。だからこそ食べられてしまうと悔しいわけたいね~。饅頭だけでなく、いろんな物や事でよくあることじゃあります。

写真は前原は角屋のぜんざい饅頭。

Zenzaimanjyu_kadoya

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2019年3月11日 (月)

あただい

糸島弁シリーズ三百四十四。あただい。
『そげえ あただい かねかしちゃれやら いわれてん むりですばい』
「そんなに急に金を貸してくれといわれても無理ですよ」

【あただい・あただに・あたらに】急に、にわかに。言葉の由来ははっきりせんとですが、「慌ただしい」や「あたふた」あたりと語源は一緒じゃなかでしょうかね。「日葡辞書(九州方言→ポルトガル語対訳辞書:1603年」に、「Atadani=アタダニ副詞。Niuacani俄にと同じ」と収録されているので古い言葉というのは間違いないです。

まぁ貸す金はなかばってん、昼飯に(博多と怡土国境の)牧のうどんでんごっつぉうしときまっしょう。

Susenji_2

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2019年3月 4日 (月)

およる

糸島弁シリーズ三百四十三。およる。
『あっちん ばばさんな しょうがつから ずっと およっとんなったばってん ぬくーなって しかしか あるきまわりよんなるて』「あちらのお婆さんは正月からずっと寝込んであったけれど、暖かくなってしっかりと歩き回っていらっしゃるんだって」

【およる】寝ること。横になって休むこと。病で臥せること。御夜とか御寝といった漢字が当てられる「古語」で、かつ敬語扱いされる言葉のようです。冗談のようですが「おひるになる(起き上がられる・目を覚ます」という対照的な言葉もあります。方言としては、もうたぶん消滅語でしょうね。志摩や前原出身の年寄りに尋ねても「聞いたことない」という返事でした。資料的には「さくらい歴史と方言集」や「筑後方言辞典(松田康夫:久留米郷土史研究会)」に収録があります。

ぼちぼち春らしい陽気になってきましたね。小富士の春です。

13kofuji01

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