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2018年11月

2018年11月26日 (月)

寝とーごと寝とらんごと

糸島弁シリーズ三百二十九。寝とーごと寝とらんごと。
『さけのんで ねると ねとーごとねとらんごとで なんか めざめの わるかとよ』『うちゃ はんたい まいばん ねざけで じゅくすい』「お酒を飲んで寝ると、寝てるか寝てないのかはっきりしなくて目覚めが悪いのよね」「私はその反対で毎晩寝酒で熟睡してるよ」

【寝とーごと寝とらんごと】寝ているのか寝ていないのかはっきりしない状態。眠りが浅いことをいう方言。
孫の七五三の小宴で糸島人たちと飲んで食べて賑わっていたときに出てきた糸島弁ですたいね。おなじみの「降るごと降らんごと=一石日和《いっこくびより》」の睡眠版というところでしょうか。

まぁ熟睡しとったっちゃ、この音にゃさすがに目覚めますばってん・・・うちんベランダからの雷さん(CG画像)。

Kaminarisan02

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2018年11月19日 (月)

おっとり

糸島弁シリーズ三百二十八。おっとり。
『おそうなるて きいとったけん まださかな なーも よういしとらんとよ ぴーなつででん おっとり のんどって』「遅くなると聞いていたから、まだ酒肴をなにも用意してないのよね。とりあえずはピーナツででも飲んでいて」

【おっとり】押取と書きます。広辞苑には収録されてないんですが、「精選版日本国語大辞典」には、押取=急の用事・急場・今すぐに・急いで・・・とあります。
危急のときに刀を腰に差す暇がなく、とりあえず刀を手で掴んで・・・という意味の「おっとり刀」のあの「おっとり」と同じようです。小難しくてまた古い言葉が糸島には日常語的方言として残っとるとですね。
ところがどこが境界かわからんお隣りの博多では「おっとり」やないで「おっとりまかせ」を使うとが面白かとこです。

もちろん、普通の「おっとり=のんびりした・こせこせしていない・落ち着いた様子」のあの「おっとり」ではありません。

では、おっとり飲むのはコレにしときましょうか。

Suginoya_beer

杉能舎のクラフトビール

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2018年11月12日 (月)

おしたじ

糸島弁シリーズ三百二十七。おしたじ。
『こん おしたじな かしわんだしの よーきいとる ばってん ちーと さとうの たりとらんちゃなかな』「この煮物のつゆは鶏の出汁がよく出ているね。だけど少し砂糖が足りないんじゃないかい」

そうめんちりの「だしぐあい」ですたいね。

【おしたじ】御下地と書くようです。煮物や吸い物のだしに醤油で味をつけたもの。おつゆ。古語由来の古い言葉が残ったとですね。たまに「おひたし」と訛り混同されとる場合もあるようです。
また「おつけ」は御御御付けで味噌汁のこと。

素麺ちりと

Somenchiri

「あすぱら菜かせ」のおひたし。福岡特産を名乗る最近できた野菜のごたります。

Asuparanakase02

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2018年11月 5日 (月)

こぶてらしか

糸島弁シリーズ三百二十六。こぶてらしか。
『なんかいな このねんねこな どんざの ごとして こぶてらしかなー これじゃ ややさん なきだすっちゃなかな』「なんだい。このねんねこな。刺し子半纏みたいにごわごわ重たいね。これじゃ赤ん坊も泣き出すよ」

【こぶてらしか・こぶたらしか】ごわごわと重たいこと。強張っていてしなやかさに欠ける状態。いびつでくどくて不快な様子。・・・う~ん、なんか説明の難しかばってん、まぁこげな感じですか。反対語としては落ち着いていて上品の「こうとう・こうとか」。言葉の由来は瘤《こぶ》でよかような気がします。
基本的には福岡県で全体的に使われとった方言のようですが、もう消滅語寸前やなかでしょうか。

こういう道も「こぶてらしか」というとかも・・・。

Kuramadera10

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