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2018年3月

2018年3月26日 (月)

いぎす

糸島弁シリーズ二百九十四。いぎす。

『うちゃ こどもんころの かみのけな いぎすでくさ やーいいぎすあたま おきゅうとぐさーて よー からかわれよったつ』「私は子供のころ髪の毛が縮れ毛で、やーい海藻頭、おきゅうと草とよくからかわれてたよ」
いまは「天然(パーマ)でかわいかね~」という言われる時代ですもんね。で、その「いぎす」。

【いぎす】縮れ毛、縮れ髪のこと。おきゅうと草とからかわれるのも当然で、辞書的にも「紅藻類イギス目の海藻:。食用。寒天の混和物・糊(ノリ)の原料として利用する(大辞林)」とあります。

ただ個人的な感覚としては、「おきゅうと」の原材料は「おきゅうと草」だけというとが基本で、「いぎす」は混ぜもん・増しもんやろて思うとります。
また人間の髪の毛(縮れ毛)という意味では、もう団塊世代より下には意味が通じんっちゃなかでしょうかね。

「志摩の四季」や「伊都菜彩」あたりでおきゅうと草を見かけると、たまに自製しとります。

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2018年3月19日 (月)

けごい

糸島弁シリーズ二百九十三。けごい。
『うまれたときにゃ くまんこか うりぼうんごと けごいか ややさんやったが まー うつくしゅうなんしゃって』「赤ちゃんのときは熊の子か猪の子みたいに毛深い赤ちゃんだったけど、こんなに美しくなられて」

褒められよるとか、けなされよるとかわからんごともありますが、さて「けごい」。

【けごい:毛濃い】毛深いこと。「毛濃《ご》い」はともかく、「毛濃《ご》ゆい」は共通語とばかし思うとりましたが、辞書にも収録されとらんしネット検索でも引っかからんとですね。おもしろか組み合わせですたいね。

あんまし適当な写真のなかったけん、熊の子からみでこげな動画にリンクはっときました。この「まんが日本昔ばなし」を見よった子たちも、もうすぐ40歳ですばい。親が歳取るはずですたいね。

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2018年3月12日 (月)

あかし

糸島弁シリーズ二百九十二。あかし。
『とうゆや がすな かねのかかるけん あかし ひろーてきて もやしよるっちゃが こんごら まきすとーぶやら おしゃれですねー げな』「灯油やガスはお金画あかるから薪を拾ってきて燃やしてるだけなんだけど、最近は薪ストーブとかおシャレですねーだって」

インスタ映えというヤツですかね。そういう時代なんでしょう。さて「あかし」

【あかし】薪《まき・たきぎ》のこと。語源は「あかし(明・灯・燈・証)=ともしび・あかり。とくに神仏に備える灯明・ろうそくのこと(精選版日本国語大辞典)」で、その材料ということでよかろうて思うとですが、いつもながらの「こじつけ」をひとつふたつ。
1:木材の中心部分を赤身赤太、周辺部を白太ともいうとですが、そのへんからの類推で赤芯。
2:薪として最高なのは赤樫という説もあるようで、その赤樫の略。

しかし、それにしても薪というとは生活に直結しとったせいか、この付近だけでも薪を意味する方言がいくつかあります。「たきもん」「きんめぎ」「割木」「柴太・柴焚」などなど。

写真はけっこう昔の写真ですが「糸島手作りハム」さんの薪ストーブ。

Makistove


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2018年3月 5日 (月)

はざかる

糸島弁シリーズ二百九十一。はざかる。
『こえびん からあげくらい あたまごと かぶりつきゃ よかやないか わざわざ はずして くうやら みたむなか』『そう いうたっちゃ はざかるっちゃもん』「小海老の唐揚げくらい頭ごとかじりつけばいいじゃないか。外して食べるなんてみっともない」「そういうけど歯に挟まるんだもの」

前回の「狭町」に続いて今回も「狭」編です。実はこの例文は実話でして、自分が小海老を揚げたとき、うちんとの食い方が気に入らんでクレームつけたとですよ。そしたらその返事が「はざかる」やったわけです。

【はざかる】隙間(狭いところ)に物が挟まること。ここらあたりのごく普通の日常的な方言ですばって、実は自分はなしてか共通語の「はさまる」しか使ったことなかとですよ。それで、うちんとの「はざかる」方言に、「お~聞いたと何十年振りやろ?」でした。これも消滅語に近いとかもしらんですね。

これがその小海老唐揚げ。夫婦喧嘩の原因になるとこでした。ははは。

Sibaebi01

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