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2018年2月

2018年2月26日 (月)

せまち

糸島弁シリーズ二百九十。せまち。
『たんぼの はしの みえんが これでん せまちな たいがい ひろーて たまがるやな』「田んぼの端っこが見えないけれど、これでも挟町なのかい。ずいぶんと広くてびっくりするよ」

【せまち】狭町。狭地。田んぼと田んぼに挟まれた田んぼ。田の一区画。
例文のごと広い土地やと「狭町」や「狭地(せまい地)」と書くとは間違いのごと思えて、どっちかていうと「畝町・畝地」の方が良かごとありますね。いろんな国語辞典でもたいてい「狭町?畝町か?」と断定しきっとらんごとあります。
また日本国語大辞典では「田地の一区画の面積の称。のち畝と同じく一段の十分の一の地積を示すこともあった」とも書いちゃりました。

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2018年2月19日 (月)

くだけ

糸島弁シリーズ二百八十九。くだけ。
『いくら くだけっちゅーたっちゃ とりんえさい すりゃ ばちかぶろーたい やっぱし にんげんさまが くわにゃいくめえ』「いくら砕け米といったって、鳥の餌にすれば罰が当たるだろうよ。やはり人が食べるべきだよ」

【くだけ】砕け。砕け米の略。実りが悪かったり、精米の途中で欠けたりした米のこと。ただ今では最初から「飼料用米」として生産する農家もあるげなですね。TPPにしろ何にしろ、このお国の農業政策は首尾一貫しとらんし「弱い者いじめ」にしか思えんことが多すぎるっちゃなかでしょうかね。

写真は、もち粉で太宰府さんの焼き餅を真似てみたときのものです。けっこううまかったですよ。



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2018年2月12日 (月)

つえる

糸島弁シリーズ二百八十八。つえる。
『なんな そん はなん あたまな』『でけもんの つえて しもーて うみのでて あなぼこい なっとると いとーて たまらん』「なんだよその鼻の頭は」「おできが潰れてしまい膿がでて穴になっているんだよ。痛くてたまらないよ」

【つえる・つゆる】潰れること。つやすは潰すこと。言葉の由来としては
、「費(つい)やす」という意味からやなかろうか・・・と。消費する→費やしてしまう→つぶす(滅ぼす)→ハリで突いて潰瘍を潰す(かいようをつぶす)という流れやなかでしょうか。いつもの当てっぽすです。
日葡辞書(九州方言→ポルトガル語対訳辞書:1603年)にも「tacara uo tçuyasu(たからをつやす:財を費やす)」という形で収録されとる古い言葉のごたります。

Before_mamusi

傷跡の養生にはよかかも~。もう今は「温泉」の名称は使いよんしゃれんごたりますね。だいぶ昔の写真ですたい。

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2018年2月 5日 (月)

とおし

糸島弁シリーズ二百八十七。とおし。
『なしてか めのさえて いっちょん ねむれんもんやけん とおし わらすぐり しよった』「どういうわけか目が冴えてひとつも眠れないものだから、一晩中ずっと藁すぐりしていたよ」

【とおし】通し。最初から最後まで通して・・・の意味。ずっと。その間中ずっと・・・。
【わらすぐり】藁の袴《はかま》とり。なんでもこの藁選りの手間がかかる、時間が惜しい、金にならん・・・ということで選り手が減った結果、某有名な蒲鉾屋さんの「すぼ」が品不足になり、「すぼつき蒲鉾」が生産中止になったり、挙句は「すぼ」がビニールやナイロン製こ変更になったという話を聞いたことのあります。

写真は櫻井神社でのしめ縄綯い。

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二見ヶ浦のしめ縄つくりの一コマ。

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