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2017年10月

2017年10月30日 (月)

草ぼこ

糸島弁シリーズ二百七十三。草ぼこ。
『こうしんさんの くさぼこい うずまっとんなったけん くさむしって おがまるーごと しとった』「庚申様が草むらに埋まっていらっしゃったから、草むしりして拝まれるようにしておいたよ」

【草ぼこ】草むら。草叢《くさむら》。草が生い茂っているところ。「さくらい方言と歴史(桜井を語る会・桜井振興委員会発行)」に収録されていた糸島弁ですが、博多んもんの自分もどっかで聞いた(り使った?)ことのある気がします。

問題は草ぼこのぼこ。「ぼこ」ちゃ何かいな?語源由来は何?であります。いくつか、いつも通りに根拠のない「当てっぽす」してみましょうか。まずは普通に、
1)草叢《くさむら》の訛り。
2)草深《くさぶか》
3)草生《くさばえ》
4)草尨《くさむく》の変化。尨毛《むくげ》尨《むくいぬ》の「尨=毛がふさふさと生えていること」
5)実は祠《ほこら=お神をまつる小さなやしろ)を叢祠《ほこら》と書くことがあるとですよ。草叢《くさむら》の叢と同じ字ですたいね。それで草叢をくさぼこらと読んだとやなかろうか・・・と。
6)日向ぼっこ・日向ぼこと関連ありそうな、なさそうな・・・で今回はここまで。

Koshinzuka

たしか、染井近くで見かけた庚申さんです。

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2017年10月23日 (月)

きぶい

糸島弁シリーズ二百七十二。きぶい。
『きやすう かね かりたが よかが とりたての きぶーてきぶーて おうじょう こいたばい』「気安くお金を借りたのはいいけれど、その取り立てが厳しくて厳しくてとても困ったよ」

借金するよか最初に貯めといて買い物しなさい・・・という話ですばって、それが出来るなら苦労はせんという話でもありますたいね。

【きぶい】厳しいこと。きついこと。容赦がない。苛酷である。古語そんままの「きぶし・きぶい」の形で残っている方言ですが、もうたぶん消滅語(か消滅寸前語)というても良さそうです。

写真は日切箱。日掛け(貯金?)集金箱。

Hikiribako

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2017年10月16日 (月)

かどのくち

糸島弁シリーズ二百七十一。かどのくち。
『かどんくちから はいった にわんひろさも たまげろうが よこさい ぐるり まわってんない やまごと うらにわばい』「玄関口から入ったすぐの庭の広さに驚くだろうが、横の方へ周囲をまわってごらん。(見える)山ごと裏庭なんだよ」

庄屋さんかご大尽のごたりますね。ははは。

【かどのくち】カドは門、クチは入り口。玄関口や門の中の意味。
「門」だけでも、家の外構えの出入口の他に、門前や前庭という意味があるようです(広辞苑)。

また少し話が飛びますが、九州方言の「角打《かくうち》=店頭で飲む酒」の角は門、つまり「門打」やないかと考えています。角打についてはこちらで詳しゅう書いとりますのでご参照くだされませ。

先日チラッと載せとった雄町米つかった「可也」写真を再掲。

Omachi

なんでもフランスの一流のソムリエたちが550もの銘柄の日本酒の味や香りなどを審査した結果、最優秀賞に佐賀県の「天山酒造」の「七田純米吟醸雄町50」が受賞した・・・というNHKニュースがありました。雄町米が脚光あびてきとります。雄町米については糸島は先行産地やけん、そのアドバンテージを活かして欲しかですね。



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2017年10月 9日 (月)

むこうざき

糸島弁シリーズ二百七十。むこうざき。
『まずめんときゃーな わざわざ はとまで いかんと ふなつきから むこうざきに なげてんない よーつれるけん』「間詰めのときはね、防波堤まで行かずに船着き場のすぐ目の前に投げてごらんよ。よく釣れるから」

【向こう先《むこうざき》】目の前、すぐ前。向こうというと遠くの感じもしますが「向かう先」だと意味がとりやすくなるごたりますね。
【まずめ】太陽が水平線の東西のそれぞれの間際(=間詰め)にある時間帯で魚の食餌時。魚が飯詰《ままづ》め込む時間・・・な~んちゃってくさ。

平戸の浜の投げ釣りで、まさに向こう先(ほんの数十m先)で釣れた大型キス。24-27cmが四本。

20170819_27kissww

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2017年10月 2日 (月)

ただもと

糸島弁シリーズ二百六十九。ただもと。
『おれが よめもらうやら おまえに ゆーたとが まちがいやった ただもと むらじゅうに はなしの ひろがっとるやないか』「俺が嫁をもらうことをお前に言ったのが間違いだったよ。あっというまに村中に話が広がっているよ」

内緒話や秘密の話ほど「ただもと」拡散されるとでしょうね。

【ただもと】いよいよ、ますます。すぐに、かえって、逆に、悪い方向・・・・に話が進むこと。どこから来た言葉なのか、いつものように「当てっぽす」すると、
【ただもの(直物)】毎度、度々、次々に
【ただもどり(徒戻り)】無為なこと。
このへんが由来候補でしょうか。

話題にあった写真がなにも思いつかんかったけん、こげなと。視界を広げてみることにいたしましょう。立石山からのパノラマ写真です。

Tateisiyamapanorama01

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