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2017年8月

2017年8月28日 (月)

てんま

糸島弁シリーズ二百六十四。てんま。
『あっちん ごていしゅな いっつも てんまで さんぽしたり あそんだりで やさしか ひとん ごたる』「あちらのご主人は親子連れで散歩したり遊んだりで優しい人みたいね」

【てんま】親子。親子連れのこと。沖に泊めた親船と桟橋との間を行き来する伝馬船の略。親船と伝馬船(小舟)を親子に見立てた方言。浦言葉漁師言葉でしょうかね。
「筑後方言辞典:松田康夫:久留米強度研究会」のよれば、筑後弁にも「伝馬曳《てんまび》き」という方言があり、その意味として「扶養家族を抱えているので無責任なことはできない」と解説されています。

写真は平戸で。まさに親子船です。

Tenmasen01

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2017年8月21日 (月)

ちん

糸島弁シリーズ二百六十三。ちん。
『たいなたい ばってん くろな めじなの こっちゃろ そいで くろだいな ちんやけん さかなん ほうげんなまえな ほんなごと ややこしかな』「鯛はマダイだけど、黒はメジナのことだろ。そして黒鯛はチンだから魚名方言というのは本当にややこしいね」

そげんです。たまに他所から進出してきたスーパーやと、メジナのことをクロダイなんて書いてたりします。いくらなんでも・・・ですばいね。

【ちん・ちぬ】黒鯛の地方名。関西から九州にかけて使われよるごたりますね。

写真はいつもの「志摩の四季」で購入。色が黒いていうだけで、40cmくらいんとが650円やら、気の毒っかくらいに安かとです。

Chin01

なんとか下ろしてみたとこ。見事な白子が入っとりました。

Chin02

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2017年8月14日 (月)

こっぱ

糸島弁シリーズ二百六十二。こっぱ。
『こっぱな みそおつゆい しょうか からあげい しょうか どっちも うまかけ なやむなー』「魚のあらは味噌汁にしようか。唐揚げにしようか。どちらも美味しいから悩むね」

【こっぱ】魚をおろして身をとった残りの頭や皮や内蔵など。語源は木っ端(木の切れ端木切れ)でしょうか。木の葉でしょうか。こちらも悩みますばい。小童《こわっぱ》なんてのはさすがになかですかね。

この近辺の魚名方言に「コッパグロ(小さなメジナ)」や「コッパガレイ(小さくて薄っぺらいカレイ)」ていうともあります。

写真は「志摩の四季」で仕入れたオコゼの身と諸々のコッパです。一応は自分でさばいたとですが、ところどころ料理バサミを使ってごまかしとります。

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2017年8月 7日 (月)

帯し

糸島弁シリーズ二百六十一。帯し。
『おびしい あたりに なしてか あせこの できてくさ かゆーてかゆーて きもんどころか あっぱっぱしか きられんと』「お腹まわりになぜかアセモが出来てね、痒くて痒くて着物どころかゆるめのワンピースしか着れないのよ」

【帯し】帯を締めるあたり、お腹や腰のあたりの意味。「精選版日本国語大辞典」によれば、帯し=帯縛《おびしばり》の略で「腰骨のすぐ上の、帯をしめるあたりのところ(色葉字類抄:1177-1181)」とあります。千年前の古い言葉がそんまま方言として残っとるとですね。なんか不思議な感じがします。
【あっぱっぱ】緩めのワンピース。簡単服。言葉としちゃ最近はあんまし聞かんごたりますが、服そのもんは今でも普通にありますね。

ちなみに、同じ仲間の「~し」に「横し」「縦し」がありますね。

櫻井神社の流鏑馬んときのお稚児さん。ちゃんと帯は締められたとかな。

Chigogyoretsu01

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