« 2017年5月 | トップページ | 2017年7月 »

2017年6月

2017年6月26日 (月)

いどる

糸島弁シリーズ二百五十三。いどる。
『だいだいみかんば やっさい しぼって ぽんずい したばって たいがい おりの いどっとるばい』「橙を一生懸命に搾ってぽん酢にしたけれど、ずいぶんと滓《かす》が沈殿してるよ」

【いどる】沈殿する。残りかすが底に沈みたまること。博多弁の「いどる」は座る座り込むという意味なんですが、糸島弁の「いどる」に、こげな意味があるやら、「志摩町史」や「さくらい方言集と歴史」を読むまでまったく知らんかったです。

この「いどる」の由来はどっから来たとでしょうね。「殿《おど》む」や「澱《よど》む」の訛りのような気がしますがはっきりせんですね。ぬかるみに足が沈む「いぼる」とも音が似とりますが関係あるとかないとか・・・。

Idoru

「志摩の四季」で買ーた橙をしぼり(米酢と半々で冷蔵庫に保管)つくった橙酢です。ふだんは小さな瓶に醤油やみりんと合わせて使っとります。こんくらいの滓はまったく影響なかですよ。おいしかです。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2017年6月19日 (月)

ごしゅ

糸島弁シリーズ二百五十二。ごしゅ。
『つきめいにちやけん うんすけから ごしゅ いちごう くんで ほとけさんに あげとき』「月命日だから、一斗甕からお酒を一合汲んで仏様にお供えしておいてね」

【ごしゅ】御酒。そのまんまの意味ですたいね。
【うんすけ】酒・焼酎・醤油などの液体を入れておく陶器製の大型(一斗用)甕《かめ》・壷・徳利。「うんすけ」の由来がぜ~んぜんわからんかったんで、いろいろと文献資料を調べてみると以下のようなことがわかりました。
「筑後方言辞典:松田康夫:久留米郷土研究会刊」には、雲州松江市袖師窯で主生産された雲州徳利のこと。「陶磁用語辞典:野村泰三:保育社」には九州地方の窯で焼造された焼酎を入れるのに用いた徳利。肩に注ぎ口があると説明されとりました。

実物をご覧にいれときましょう。我が家のうんすけ。

Unsuke01

こちらはウォーキングの途中(城南区あたり)で見つけました。捨てちゃったとかも・・・。なんとなく醤油の匂いが残っとった気もしました。10年以上も前の話です。

Unsuke02

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月12日 (月)

かっこん かたかた かったんこ

糸島弁シリーズ二百五十二。かっこんかたかたかったんこ。
『あーた なーん そげん おろたえとったと かっこん かたかた かったんこやないね あるきにくー なかったとね』「あなた、なにをそんなに慌ててたの下駄が片方ずつじゃない。歩きにくくなかったの」

【かっこん かたかた かったんこ】自分の姉がこげな遊び半分の言い回しをよーしとりました。一個ずつ説明しときましょうかね。
【かっこん】女の子用の木履《ぼっくり》下駄。幼児語。
【かたかた】片々。半分半分。普通は同じ組み合わせのものが、なぜか片方違っていること。
【かったんこ】やはり片方片々のこと。ただ、この「かったんこ」には、それぞれから出る(鳴る)音の違いから来た擬音語やないでしょうかね。

うちの孫の七五三写真です。お宮さんの中では「かっこん」履いてましたが、家から神社への往復時は運動靴でした。歩きにくいとと、少し足の痛かったごたります。

753_okuizome04

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月 5日 (月)

ごとくいかぜ

糸島弁シリーズ二百五十一。ごとくいかぜ。
『ことしゃ つゆあけん ごとくいかぜの ひどーのーて たすかったな』「今年は梅雨明けの南風がひどくなくて助かったね」

【ごとくいかぜ】梅雨明けごろに時化をもたらす強い南風のこと。白南風《しろはえ・しらはや》。漁に出られずその間に五斗の無駄飯を食ってしまうという漁師泣かせの風。
ちなみに「五斗」で思いだすとは「降る五斗降らぬ五斗で一石日和(はっきりせん空模様)」。

写真は(季節と目的はちっと違うとですが)芥屋の風止め相撲での赤ちゃん土俵入り。

Kazedome

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年5月 | トップページ | 2017年7月 »