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2017年4月

2017年4月24日 (月)

くうず・こうぞう

糸島弁シリーズ二百四十六。くうず・こうぞう。
『じいちゃんが いけいおるとが くうず やまいおるとが こうぞうたいて いいよんしゃったが なんの はなし かいな』「お爺さんが池に居るのがクウズ。山に居るのがコウゾウたいて言ってたけど何の話だろうね」

若い人たちにはさっぱり?な話でしょうね。だいいちクウズはともかくコウゾウを見かけることはほとんどないでしょうから。

【くうず】亀の総称。広辞苑にも大辞林にも収録がないとですが、日本国語大辞典によれば「重訂本草綱目啓蒙1847年」という古い資料に「石亀の異名」とあるようです。けっこう古い言葉がそのまま方言として糸島地区に残っとるとが面白かですね。
【こうぞう】フクロウ類の総称。名前の由来は鳴き声の「小僧♪」「仏法僧♪」の聞きなしからでしょうか。

P2100001

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2017年4月17日 (月)

てぼ

糸島弁シリーズ二百四十五。てぼ。
『なばなつみ いくとい おしおいてぼ ぶらさげてって どげんするとね はなてぼ もってこな』「菜の花摘みに行くのにお潮井籠ぶら下げて来てどうするの。花籠を持ってこないと」

【てぼ】手籠。手で持てる大きさの竹製の籠。
テボにもいろいろありまして♪ですから、ちゃんと「何てぼ」と指定せん方が悪かとです。
日本髪の後ろの「たぼ」、玉網の「たも」、手籠の「てぼ」・・・ぜ~んぶとりあえず共通して「丸いもの」というのがありますが、果たして語源がここらあたりからのもんかはわかりません。

まずは花籠料理。

Hanatebo

お潮井てぼ。

Zyusyokinen08

昔の八百屋や魚屋は、商品の隙間に置いたり天井からぶらさげた竹かごが金庫がわりになっとりましたね。このステン籠は篠栗八十八ヶ所霊場のお賽銭入れ。

Osansenkago

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2017年4月10日 (月)

せいつからかす

糸島弁シリーズ二百四十四。せいつからかす。
『はなみのかんじば まかされてくさ ばしょやら べんとうやらの だんどりで たいがい せいつからかいとるとたい』「花見の幹事を任されてね、場所や弁当の手配で弱りきってるんだよ」

【せいつからかす】弱る・困る・疲れること。「せい」は精気精力の精でよかとやなかですかね。勢力の勢もちっと関係しとるかも。「つ(ら)からかす」はもちろん疲れる、疲れさせる。また地域や人によっては「せいつらからかす」「せいつらかす」とも言いんしゃるですね。(日葡辞書:九州方言→ポルトガル語対訳辞書:1603年刊)にも、セイヲツカラス(Xeiuo tçucarasu)で出てくる古い九州方言のごたります。

さて、どこで桜見しんしゃるかな。笹山公園やらはどげんですか。

Sasayamasakura03

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2017年4月 3日 (月)

すっちょうない

糸島弁シリーズ二百四十三。すっちょうない。
『あんくらい すっちょうなかほうが しょくにんらしゅーて によーとるよな じっさい てききやしな』「あれくらい無愛想な方が職人らしくて似合ってるよね。実際に腕利きだしね」

そげんです。自分も含めて、しゃべくりよるときゃ手は止まっとりますもんね・・・というわけで、

【すっちょうない】無愛想。不親切。似た博多弁やと「あいそもこそもない」というやつですね。
「すっちょうない」は「す・ちょうない」と分解できそうです。「す」は素で「素顔」「素うどん」「素っ裸」の素でそれだけの意味。また少ししかないの意味にもとれます。

問題は「ちょうない」の「ちょう」が何かということ。で、なんとか、むりやりこじつけてみますと、
1:「素丁ない」一人前の愛想がない。
2:寵愛の寵で「素寵ない」。可愛げがないとしてみました。
3:「素潮ない」。「潮」には愛敬や情趣の意味があるげなです(広辞苑)。これは自分もまったく知らんかったです。

Marukyo

さて、この国宝の花紋鏡の手利きぶりはすごかですね。渡来品?国産?

ちなみに、同じ意味似た発音で「すったくれ」「すたくもん」ていうとがあって、以前こちらに書いとります。ただ根が一緒の言葉か別の生まれの言葉かは判断しきりません。

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