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2017年1月

2017年1月30日 (月)

みちなんがり

糸島弁シリーズ二百三十四。みちなんがり。
『やっとこさ のぼれた ばってんが みちなんがりな あふって はーはーぜいぜい やったばい』「やっとの思いで登れたけれど、道中はずっと 動悸が激しくて はーはーぜいぜいいってたよ」

【道《みち》なんがり】道すがら、道中ずっと、歩いている途中。「なんがり」は「~しながら」の訛りやろうちゃ思うとですが、「長いあいだ」という意味も含まれとるような気がします。

博多ではこの「道なんがり」でなく、同じような意味と用語法の「道くんだり」を使うとが多かようです。「くんだり」は「下り」の変化で、中央からずっと離れたこんな場所までずっとという意味でしょうが、例文に当てはめると糸島弁の「なんがり」の方が「下り」よりも合理的ですね。

はーはーぜいぜいの結果、こげなよか景色に巡り会えました。火山から芥屋方面。

Hiyama

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2017年1月23日 (月)

にごし

糸島弁シリーズ二百三十三。にごし。
『はがまん にごしな らまかないに せんで たまにゃ ふろに いれてんもうか』「羽釜のとぎ汁は牛に飲ませず、たまには風呂に入れてみようか」

【にごし】米のとぎ汁。濁り汁《にごりしる》の略ですかね。若い人には「にごし」や「とぎ汁」どころか、「米の洗い汁」て言うてやらんと意味が通じんかもですね。時代でございます。
古い言葉に「和稲《にきしね・にこしね》=籾をすり落とした稲の実(米)のこと」というとがあるとですが、音声的には近いので「にごし」と関係があるとかどうか・・・。
【らまかない】駄賄《だまかな》いの訛り。駄は牛馬。賄いは飼料食事のこと。
【羽釜】さすがに最近は牛飼っとるとこは見んようですが、羽釜の方は寄り合いやら炊き出しやらバザー会場やらで、たまに見かけるときがあります。

こういう「濁し」なら人間も大歓迎ですたいね。濁り酒。

Hakkaizan_nigori

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2017年1月16日 (月)

ひっちゃらこっち

糸島弁シリーズ二百三十二。ひっちゃらこっち。
『よめんがいが にちれんさんで うちんがいが ぜんしゅうやもんやけん ついつい ひっちゃらこっちい おきょうば となえて しまうっちゃんね』「嫁の家が日蓮宗でうちが禅宗だから、ついついあべこべにお経を唱えてしまうんだよ」

【ひっちゃらこっち】あべこべ。さかさま。結果的に収拾がつかずに、めちゃくちゃ・ちゃちゃくちゃらで大混乱という状況。
似た表現に「ひっちゃらこっちゃら」。自分は「ひっちゃんがっちゃん」と言うごたります。

語源由来は「しっちゃかめっちゃか」の訛りと考えることもできますが、個人的には「彼方此方《あちこち》」を「彼方此方《ひちこち》」と読んでしもーたとが最初やなかかと想像しとります。

写真は嫁方のお寺さんで御神籤。

Omikuzi

御御籤とも書けるっちゃけん、仏さんと神さんを「ひっちゃらこっちゃら」せん方が良か気がしました。

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2017年1月 9日 (月)

すったくれ・すたくもん

糸島弁シリーズ二百三十一。すったくれ・すたくもん。
『あやつぁ むくちで すったくれんの ごたるが たまに ぼそっと はなすと ききゃぁ あんがい あいらしかとな』「あいつは無口で愛想なしのようだけど、たまにつぶやくのを聞くと意外に可愛いとこがあるんだよ」

【すったくれ・すたくもん】無愛想。愛敬がないこと。横着者。語源ははっきりせんとです。ぜんぜんダメの意味の「すったり」や、「廃れ者」と関係があるとでしょうかね。あるいは、何もない「素」と「どんたくれ・へったくれ=愚か者」の「たくれ」の合成語とも考えられそうです。考えられん?やっぱし無理?ははは。

けっこう悪口っぽく使われる表現ですが、例文のようにただ「とっつきにくい」だけで人情気質とはあまり関係がないとかもしらんです。人としゃべくるより、仕事しとる方がよかという職人タイプの人が多かごたりますね。たとえば漁師とか杜氏さんとか・・・。

今でも芥屋杜氏さんは居らっしゃるとでしょうかね>白糸酒造。

Airasika

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2017年1月 1日 (日)

つんぐりまんぐり

新年あけましておめでとうございます。

糸島弁シリーズ二百三十。つんぐりまんぐり。
『ことしも しじゅう つんぐりまんぐり しながら やったばってん ぶじ あたらしかとしば むかえらりょう ごたるな』「今年も、いつもやりくりしながらだったけれど、無事に新年を迎えられそうだね」

【つんぐりまんぐり】なんとかかんとか。繰り合わせること。やりくりしながら・・・の意味。
言葉そのもんは訛ったごちゃ混ぜ語で、前半の「つんぐり」は都合をつけること。後半の「まんぐり」は「万事繰り合わせる」と考えてよか気がします。

んでは、暮と正月らしい「年越しそば」と「お雑煮」で本年最初のご挨拶。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

Desktop13

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