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2016年12月

2016年12月26日 (月)

散らばかいとる

糸島弁シリーズ二百二十九。散りばかいとる。
『せっかく おちば よせといたとに かけずりもーて ちらばかいとろーが ちゃーんと まつばぼうきで はわいときないや』「せっかく落ち葉を集め寄せていたのに、駆け回って散らかしてしまってるじゃない。きちんと松葉箒で掃いておくのよ」

【散らばかいとる】散らしてしまう。基本的には「散らす+かす(強調語)」の合成語でしょうが、言外に「散らかしたんじゃないよ。散らばったんだよ」の意味を含めて「散らばる+かす」と、わざと混同させとるような気もします。

ちなみに、九州人にはごくごく日常語でお馴染みの「松葉箒」を辞書引きしんしゃると面白い発見がありますですよ。果たして辞書に収録があるかどうか・・・お試しくだされませ。

Matsubabouki

今津の元寇防塁跡での置き忘れのごとありました。いよいよ押し迫りました。大掃除は終わりましたでしょうか。では、良いお年をお迎えください。

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2016年12月19日 (月)

しゃぐ

糸島弁シリーズ二百二十八。しゃぐ。
『むかしゃぁ ぼんだごな こめから しゃいで つくりよったもんなー そんついでい だいずも おっしゃいで きなこもちたい』「昔はお盆の供え餅はお米を碾《ひ》いて作っていたよね。ついでに大豆も押し潰してきな粉餅だよ」

【しゃぐ】押してつぶすこと。「おっしゃぐ」は「しゃぐ」の「押す・圧える」をさらに強めた表現。拉《ひし》ぐの訛り。
似た言葉似た方言もいろいろあるですね。「ぺっしゃげる=平たくつぶれる=凹んでつぶれる」。「ぺっちゃげ=鼻の低い顔=悪口」

我が家の庭の片すみに、なしてかその石臼。

Ishiusu

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2016年12月12日 (月)

庭掃き

糸島弁シリーズ二百二十七。庭掃き。
『まちっと ふるかて おもうとったが ほんの にわはわき やったな まぁ それでん たうえにゃ よか うるいに なったたい』「もっと降るかと思っていたが、ちょっとした通り雨だったね。それでも田植えには良いお湿りになったよ」

【庭掃き(にわはわき)】さっと通り過ぎるような少しの雨。にわか雨や通り雨のこと。地面に雨粒が落ちて湿ったあとがはっきりわかるということでしょうか。
一度だけ唐津の「幸多里の浜」でキス釣りしよるときに、まさに右から左に足元の砂浜を掃くように降りはじめた雨を経験しました。
【うるい】「うれい」と発音しんしゃる人も多かごたりますね。雨による潤《うるお》いのこと。ちょうどよい雨の降り方湿り方を「うれいまんぐり」。

Sakasa_kaya

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2016年12月 5日 (月)

ぐすともせん

糸島弁シリーズ二百二十六。ぐすともせん。
『うちの かかが おこったら じぞうさんのごと ぐすともせんばい めしも ふろも なーも してくれん』「うちのカミさんが怒ったら地蔵さんのように絶対に動かないよ。ご飯も風呂もなんにもしてくれないよ」

そら、怒らす方が悪かっちゃなかですか。うちゃぁ飯も風呂も自分でしきるけん関係なし・・・という問題ではなかか。ははは。

【ぐすともせん】まさにお地蔵さんのように微動だにしないこと。日本語には似たような表現がいっぱいあります。
1:ことりともしない(物音)
2:ぴくっとも・ぴくりともしない・びくともしない(細かい動作)
3:くすっとも・くすりともしない(微笑み)

こうして並べてみると、3の「くす」が「ぐすともせん」の由来のようにも思えますが、もうひとつ「鼻をぐすぐすさせる=鼻を詰まらせて音がする=鼻水をすすったりする音」という「ぐすぐす」があるとですよね。個人的にはこの呼吸音も立てないという「ぐすぐす」やろかな~と思うとります。

まぁ今日んところは「きらら湯」か「まむしん湯」で風呂と飯を済ませてくりゃどうですかいな。

Kiraranoyu

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