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2016年8月

2016年8月29日 (月)

そいけん

糸島弁シリーズ二百十二。そいけん。
『そいけん いうたろーが てば やわらかこう うごかいて まるーないたら もろぶたい くっつかんごと おいとくと そいて さいごい あんもちたい』「だから言ったろう。丸くしたらもろ蓋にひっつかないように置いておくの。そして最後に餡餅つくりだよ」

「そいけん」「うごかいて」「ないたら」「そいて」。浜玉唐津寄りの二丈福吉や吉井あたりでよく聞かれる「イ音便」特集でした。ははは。

【そいけん】それだからの意味。そりけんとも言うごたりますね。「それが」が「そいが」、「そして」が「そいて」に訛った使い方もあるようです。
【うごかいて】動かして。
【ないて】成す為すの「~なして」がイ音便化したもんでしょうね。

Syukakumae

早いところじゃ、そろそろ新米の収穫が始まるころでしょうか。

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2016年8月22日 (月)

はえずそ

糸島弁シリーズ二百十一。はえずそ。
『おまやぁ しちりんけわりやけん はえずそ きたときゃ おこしの みえんごと ちんとんしゃんと あるかなばい』「お前は蟹股だから長着を着たときは腰巻きが見えないようにおしとやかに歩かないといけないよ」

【はえずそ】長着のこと。普段着の着物。延裾(はえずそ)と漢字を当てるちゃないかと推測しとります(辞書的根拠ない=当てっぽす)。
【七輪蹴割り】蟹股(がにまた)歩きのこと。その人のこと。普通に歩いていても、つい横に置いてあった七輪を蹴り倒してしまうということなんでしょうね。
【ちんとんしゃん】三味線を弾く芸者さんや着物を着た佇まいの落ち着いた女性を表現する言葉・・・と勝手に思い込んでいましたが、これまた辞書的に裏づけがとれんかったです。もしかしたらこれも方言的なもんかもしらんです。再調査が必要ですね。

さすがにこげんか大きか七輪(ちゃ言わんかな)釜は蹴り倒しきらんでしょうね。

Touimo

小富士梅林で見かけた露天の芋焼き釜です。

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2016年8月15日 (月)

ねじり

糸島弁シリーズ二百十。ねじり。
『こげんかひい たきもんひらいな たいがい さむかろたい ねじり きていきないや』「こんな日に薪拾いは相当に寒いだろう。綿入れを着て行きなさいよ」

【ねじり】(ゆっくりした袖付け着物の)袖先を絞るように縫いあげた仕事着や半纏のこと。ここでは綿入れのねんねこ。漁師の冬場の刺し子の作業着「どんざ」も「ねじり」の一種。生地の厚みも、ペラペラの祭り法被や印半纏→綿入れ→肩が痛くなりそうな「どんざ」といろいろあるごたります。こんな感じでっしょうかね。

Nejiri

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2016年8月 8日 (月)

ひとかたけ

糸島弁シリーズ二百九。ひとかたけ。
『ひとかたけ ぬいて あぜくさとりば しまやかそうか』「一回(の食事)を抜いて畦草取りを終わらせようか」

【ひとかたけ】一片食と漢字があてられとります。広辞苑には「片食(かたけ):朝夕二回の食事が普通であったころ(江戸時代)に出来た言葉」とあり、そのころでは、もう片方の食事という意味だったんでしょうね。
ただ農家語としては、農家の食事が四回~五回あるために「一(ひと)」を加えて、そのうちの「一片食」と区別するようになったっちゃなかでしょうか。
またこれは個人的な感覚ですが、朝餉夕餉(あさげ・ゆうげ)という言葉があるので片餉(かたけ)と書きたい気もします。

Nigirimeshi

ぜいたくな「ひとかたけ」になりました。手前はキスゴの開き干し。

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2016年8月 1日 (月)

なかえ

糸島弁シリーズ二百八。なかえ。
『ぎちで たちばなしも ありますまい なかえい あがらっしゃれんですか すぐ おちゃ しますけん』「土間で立ち話もないでしょう。居間に上がられませんか。すぐお茶の用意しますから」

【なかえ】中居《なかい》の訛り。中居は一般的には台所(食事場:囲炉裏)と土間に続いた控えの間。主婦の居場所。地域や職業によって造りが違うことも多かようです。(粕屋の方ですが)知り合いの旧農家やった住居の間取りがこげな感じやったごたります。

Nakae

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