« 2014年6月 | トップページ | 2014年8月 »

2014年7月

2014年7月29日 (火)

みのぐるい

糸島弁シリーズ百三。みのぐるい。
『へやんなかで みのぐるいせんと ちーと そとで すもうでもして あそんでこんかい』「部屋の中でふざけてないで、少し外で相撲でもして遊んでこないか」

【みのぐるい】ふざける。浮かれ騒ぎ遊ぶこと。「の」なしの「みぐるい」とも言うごたります。語源はやっぱし「身を狂わせる」でしょうか。それとも「見苦しい」からでしょうか。どちらともとれそうで、決めつけるところまでいきませんね。息子のお嫁さん(糸島人)の実家では日常語らしいとですが、自分はまったく知らん言葉やったです。博多周辺でも聞いたことなかし、博多弁資料でも読んだ記憶なかよな~と思うとりましたが大間違い。「能古島の方言:石橋淙平:能古小学校発行」に「臓ぬ狂い(みぬくるい)」で収録されとりました。

というわけで、相撲の土俵。どこにあったっちゃろ。加布里神社やったかいな。

Sumo

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014年7月21日 (月)

ねぶるる

糸島弁シリーズ百二。ねぶるる。
『こでばの えらい ねぶれとるが これじゃ なーんも さばけんめえたい』「小出刃包丁がずいぶんと鈍(にぶ)っているが、これじゃ何にも切りさばけないだろう」

【ねぶるる】刃物が切れなくなること。鈍(にぶ)るが訛ったと考えて間違いなかっちゃないでしょうかね。まさか、刃が立ってない、刃が眠っているで「ねむる→ねぶる」ってことはなかろうね~。

ちなみに、「鈍」の漢字そのもの意味は、金属のかどがずっしりと重くふくれて、とがっていないこと(漢字源)らしかです。もひとつ、鈍(にぶ)る=鈍(なま)るでよかごたります。

Mako

写真は志摩の四季で買ーたマコガレイ。なんとか小出刃で捌けました。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2014年7月15日 (火)

かつがる

糸島弁シリーズ百一。かつがる。
『なーん そげん かつれごんごと かつがりよるかい まちっと まっとけ』「何をそんなに飢えた子のように欲しがっているのか。もう少し待ってろ」

【かつがる】ひどく欲しがること。語源はかつう(飢う・餓う)、かつえる(飢える・餓える)から。「かつれご」の「かつれ」も同じ根からの派生語。派生方言。これは糸島博多共通のようです。

写真は博多川端の飢人地蔵。糸島にもいくつか飢人地蔵さんのあるらしかですね。今度いろいろ回って来てんもうて思いよります。

P7040030

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2014年7月 8日 (火)

手間替え

糸島弁シリーズ百。手間替え。
『もやいで たりんていうけん いねかりん てまがえに いってこー だっこくの かせいもしてこな いかんめえや』「催合で足りないというから、稲刈りの手伝いに行ってくるよ。脱穀の手助けもしないとだめだろうね」

糸島弁シリーズも百語目を迎えました。いつもながらご愛読ありがとうございます。
前回の手子の続きです。

【手間替(てまが)え】うまい用語説明が見つからんとですが、手子が単なる手伝い(人)の意味とすると、今回の「手間替え」は「労働力の貸し借り交換」ということでよかとでしょうかね。
【催合(もやい)】農家語としては(地域の)共同作業や共同利用のこと。共有すること。
【加勢(かせい)】手伝い(人)のこと。反対給付のない無償行為。手子と同じ意味。

どれも農家の生産活動やその形態を表す農家語専用語というてよかとでしょうが、それぞれ一般的な意味では博多でも通じるっちゃなかでしょうか。

二丈吉井の架け干し風景。手間替えはあったとやろか。

Hakusan03

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年7月 1日 (火)

てご

糸島弁シリーズ九十九。てご。
『たんぼの ひろーなって ことしな てごさん やとーて たうえんせな いかんめえたい』「田んぼが広くなり、今年は手伝い人を雇って田植えしないといけないだろうね」

【てご】手子(てこ)が濁音化したもの。手子人。手伝い。手伝い人のこと。
三省堂の大辞林に「手助けをする者。(梃子:てこ)などを使って鍛工・土工・石工などの下回りの仕事をする者。てこの衆のこと」とあります。辞典に載っとるくらいやけん、方言というよりも、むしろ農家語・専門用語といったものかもしらんですね。一応は福岡でも使われよったごたります。ただしもう日常語現役語ではなかとやないでしょうか。

可也山ふもとの田んぼ。逆さ可也になっとりますね。みなさん、今年の「さなぼりツアー」はどこに行きんしゃったかな。

Taue_kayasan

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年6月 | トップページ | 2014年8月 »