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2014年1月

2014年1月28日 (火)

せせこーて

糸島弁シリーズ七十七。せせこーて。
『そげん せせこーて はし つつきあわせんで よかと おかわり あるけん』「そんなに焦ってお箸で突き合わないでいいの。おかわりはあるから」

【せせこーて】競(せ)る。競(きそ)う。語源も文字通りに「競る」由来でっしょうね。また転じて焦ること。
いつものように「新修志摩町史」から見つけた言葉ですが、これはまったく知らんかったです。というより自分(博多)では「せせる(漁る)」「せせくり(いじり)まわす」でしか使わんし、競る意味があるやら思いもせんかったです。それであわてて博多弁資料をチェックしてみると、波多江五兵衛さんの「博多ことば:私家版:昭和45年刊」に、ちゃ~んと「せせかう=競う」という形で残されとりました。自分が知らんかっただけ、見逃しとっただけでありますね。今ごろ気づくやらお恥ずかしい話であります。

で、話は変わりますが、最近(これも自分がこうした糸島関連ブログを始めたせいで気になりだした?!)糸島食材をつかう店が博多でも増えてきたような気がします。お客さんがせせこーて食べに来るごとなるとよかですね。

Itoramen

Itosyunsai

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2014年1月20日 (月)

しおたれる

糸島弁シリーズその七十六。しおたれる。
『えらい げんきの なかごたるが なんば そげん しおたれとるとな』「ずいぶんと元気がないみたいだけど、なにそんなにしょげているんだい」

【しおたれる】元気がないこと。しょげていること。意気消沈状態。語源由来としては「塩垂れ・潮垂れ」で「青菜に塩」でへなへな状態なっとることをいうとでしょうね。「萎垂れ」という字も当てることが出来そうですたいね。
ちなみに悄気(しょ)げるの悄という字を重ねる「悄々」は「しおしお」と読むそうで、涙などに濡れてぐったりする様子を表すげなです。面白かですね。

これは博多でも使う現役語です。
博多区の石堂橋のたもとに「濡衣塚」というとがあるとですが、その濡衣塚伝説

P5050039
のなかに「釣衣」=「塩垂衣」がでてきます。

また「藻塩が垂れること」も「塩垂れ」と言うらしかですね。写真はもう何回目かの使いまわしになりますが、糸島産の藻塩やミネラル塩。

Itonosio

最後はつい最近の二見ヶ浦。塩垂れというより塩かぶり状態でした。

Siokaburi

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2014年1月15日 (水)

ようべ・ようめし

糸島弁シリーズその七十五。ようべ・ようめし。
『はらのせいたて ようべの ようめしな なんたべたとね』『くいもんの せいやのーて さけのうますぎて のみすぎたとかもしらん』「お腹が痛くなるなんて、昨夜の夕ごはんは何を食べたの」「食べ物のせいじゃなく、酒がおいしすぎて飲み過ぎたのかもしれない」

まぁつい最近の自分の話ですばってんね。ははは。

【ようべ・ようめし】夕(ゆう)べ・夕(ゆう)ごはんのこと。(よう)が夕(ゆう)の訛りというよりか、(よう)も(ゆう)のどちらも古語由来で同時並行的に使われて来たものが、この時代になって(よう)が少数派になり方言化したもののごたります。これは博多も同じ状況でやっぱし年寄り語化しとります。

写真がようべの腹痛の原因。ははは。おいしすぎた酒は糸島産山田錦由来の米焼酎「繁桝(大吟醸 酒粕焼酎)」。

Shigemasu_syocyu

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2014年1月 7日 (火)

底豆

糸島弁シリーズその七十四。そこまめ。
『そこまめな ゆがいても うまかばい いるとが ふつうやろが じかんと てまのかかろうが』「落花生は茹でてもおいしいよ。煎るのが普通だけど時間と手間がかかるからね」

【そこまめ(底豆)】落花生・ピーナツのこと。
広辞苑には、【底豆】1:ナンキンマメの方言(西日本でいう)。2:足の裏に生ずる肉刺(まめ)と収録されとりますが、そのナンキンマメが同辞典ではどうなっとるかというと、【南京豆】落花生の別称・・・げなです。
こげなまわりくどい用語解説せんで、最初から底豆=落花生とすりゃよさそうなもんですがなしてですかね。この底豆は一応博多部でも使われよったとのごたりますが(資料あり)自分は実際には聞いたことはなかとです。やっぱし糸島や粕屋といったあたりの農家用語とでも言うべきやなかでしょうか。
さて、語源。落花生の呼び名のとおり、地中(地表にたいする地底)に実を作るためやないかと考えとります。まさか足裏の豆に似とるけん・・・とかなかよね。ははは。

写真は生の底豆と茹でたもんです。

Namarakkasei00

Namarakkasei01

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