2017年7月24日 (月)

ちょい

糸島弁シリーズ二百五十九。ちょい。
『あら おりこうさんに ちょいしてから じのじの しよんしゃる』「あら、行儀よくお座りして、お絵かきしてあるわ」

【ちょい】幼児語でお座りすること、していること。地域や世代の違いで「ちょんこ」「ちゃんこ」とも言うようです。小さくじっとかしこまっているという意味の「ちょこん」や[ちょこなん]あたりから来た方言じゃなかでしょうか。
【じのじの】これも幼児語で、お絵かき、文字かきのこと。
こちらも語源がはっきりせんとですが、「へのへのもへじ」の「じ」。あるいは「同上」や「以下同じ」のときに使う「のの字=""」あたりからか・・・と考えとります。「のの字=〃=ちょんちょん=てんてん」やけん、これも「ちょい」と関係ありそうな気も・・・。

Zinozino

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2017年7月17日 (月)

なぐれる

糸島弁シリーズ二百五十八。なぐれる。
『あっちん そうりょうさんな よめさん のーなして なぐれとんなったが こんごら でんぱた やっと ていれんできとる』「あちらの長男さんは奥さんを亡くして身を持ち崩していたけれど、最近は田畑もやっと手入れされているようだね」

【なぐれる】(横道脇道にそれて)身を持ち崩す。堕落する。ぐれること。ここらの方言の「遊び呆《ほう》ける」や「横道者《おうどうもん》」の意味もありますね。
言葉の由来ははっきりせんとですが、「横殴《なぐ》り」の殴り、横に薙《な》ぐの薙《なぎ》あたりとも関係しとる気がします。

例文とは関係なか写真を一枚。棚田をここまでキチンとするとはオオゴトでしょうね。

Siraito07

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2017年7月10日 (月)

仕組み

糸島弁シリーズ二百五十五。仕組み。
『あんみせな てびろー あきない しよんなったが ばんとうに もちにげされて とうとう しぐみ せないかんやったげな』「あのお店は手広く商売されていたけれど、番頭さんに売上金持ち逃げされてそうとう破産整理しないとだめだったらしい」

【仕組み《しくみ・しぐみ》】倒産。破産。家産整理すること。「志摩町史」「さくらい方言集と歴史」の両方に収録されとりますが、手持ちの博多弁方言資料にはない方言です。リアル糸島弁でしょうかね。

ただ「仕組み」がなぜ「倒産」を意味するとか、広辞苑や大辞林といった中型辞典にもなく、まったくわかりません。かろうじて「日本方言大辞典」に島根県石見の方言として「あの家もとうとうしくみをした」と収録があります。石見と糸島にどんな縁があるとでしょうかね。もしかして漁師つながり網元つながりでもあるとやろか。どなたか「こんな理由じゃないか」ということがあればご教授ください。

Tozimenoawan

Takasukagura06

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2017年7月 3日 (月)

染井

糸島弁シリーズ二百五十四。
『たかすん ちかくに そめいて あったが そん なまえの ゆらいは なんやろかね』「高祖の近くに染井という地区があったが地名の由来はなんだろうね」

【染井】各地に同じ地名があるようですが、それぞれの由来は違うごたりますね。たとえば、
1)井戸(や山や頬など)が染まる。井戸が何らかの理由で染まること。
2)井戸(や川や水面)を染める。染まったように見えること。逆さ富士逆さ可也のパターン。
3)井戸で染める。糸島市大門の「染井」がこのパターン。添付画像は筑前国続風土記二十二巻(中村学園大学電子アーカイブより借用)。

ついでに、
4)桜の木のソメイヨシノというとは、東京「染井」にある植木屋から売り出されたというヨシノザクラ(広辞苑)・・・げなですよ。知らんかったですね。
5)また京都には「染井の水」というのがあり京都三名水のひとつとされとるごたります。


Somei



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2017年6月26日 (月)

いどる

糸島弁シリーズ二百五十三。いどる。
『だいだいみかんば やっさい しぼって ぽんずい したばって たいがい おりの いどっとるばい』「橙を一生懸命に搾ってぽん酢にしたけれど、ずいぶんと滓《かす》が沈殿してるよ」

【いどる】沈殿する。残りかすが底に沈みたまること。博多弁の「いどる」は座る座り込むという意味なんですが、糸島弁の「いどる」に、こげな意味があるやら、「志摩町史」や「さくらい方言集と歴史」を読むまでまったく知らんかったです。

この「いどる」の由来はどっから来たとでしょうね。「殿《おど》む」や「澱《よど》む」の訛りのような気がしますがはっきりせんですね。ぬかるみに足が沈む「いぼる」とも音が似とりますが関係あるとかないとか・・・。

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「志摩の四季」で買ーた橙をしぼり(米酢と半々で冷蔵庫に保管)つくった橙酢です。ふだんは小さな瓶に醤油やみりんと合わせて使っとります。こんくらいの滓はまったく影響なかですよ。おいしかです。

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2017年6月19日 (月)

ごしゅ

糸島弁シリーズ二百五十二。ごしゅ。
『つきめいにちやけん うんすけから ごしゅ いちごう くんで ほとけさんに あげとき』「月命日だから、一斗甕からお酒を一合汲んで仏様にお供えしておいてね」

【ごしゅ】御酒。そのまんまの意味ですたいね。
【うんすけ】酒・焼酎・醤油などの液体を入れておく陶器製の大型(一斗用)甕《かめ》・壷・徳利。「うんすけ」の由来がぜ~んぜんわからんかったんで、いろいろと文献資料を調べてみると以下のようなことがわかりました。
「筑後方言辞典:松田康夫:久留米郷土研究会刊」には、雲州松江市袖師窯で主生産された雲州徳利のこと。「陶磁用語辞典:野村泰三:保育社」には九州地方の窯で焼造された焼酎を入れるのに用いた徳利。肩に注ぎ口があると説明されとりました。

実物をご覧にいれときましょう。我が家のうんすけ。

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こちらはウォーキングの途中(城南区あたり)で見つけました。捨てちゃったとかも・・・。なんとなく醤油の匂いが残っとった気もしました。10年以上も前の話です。

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2017年6月12日 (月)

かっこん かたかた かったんこ

糸島弁シリーズ二百五十二。かっこんかたかたかったんこ。
『あーた なーん そげん おろたえとったと かっこん かたかた かったんこやないね あるきにくー なかったとね』「あなた、なにをそんなに慌ててたの下駄が片方ずつじゃない。歩きにくくなかったの」

【かっこん かたかた かったんこ】自分の姉がこげな遊び半分の言い回しをよーしとりました。一個ずつ説明しときましょうかね。
【かっこん】女の子用の木履《ぼっくり》下駄。幼児語。
【かたかた】片々。半分半分。普通は同じ組み合わせのものが、なぜか片方違っていること。
【かったんこ】やはり片方片々のこと。ただ、この「かったんこ」には、それぞれから出る(鳴る)音の違いから来た擬音語やないでしょうかね。

うちの孫の七五三写真です。お宮さんの中では「かっこん」履いてましたが、家から神社への往復時は運動靴でした。歩きにくいとと、少し足の痛かったごたります。

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2017年6月 5日 (月)

ごとくいかぜ

糸島弁シリーズ二百五十一。ごとくいかぜ。
『ことしゃ つゆあけん ごとくいかぜの ひどーのーて たすかったな』「今年は梅雨明けの南風がひどくなくて助かったね」

【ごとくいかぜ】梅雨明けごろに時化をもたらす強い南風のこと。白南風《しろはえ・しらはや》。漁に出られずその間に五斗の無駄飯を食ってしまうという漁師泣かせの風。
ちなみに「五斗」で思いだすとは「降る五斗降らぬ五斗で一石日和(はっきりせん空模様)」。

写真は(季節と目的はちっと違うとですが)芥屋の風止め相撲での赤ちゃん土俵入り。

Kazedome

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2017年5月29日 (月)

とんごがさ

糸島弁シリーズ二百五十。とんごがさ。
『とんごがさの あごひもん きれたもんやけん むぎわら かぶってったら おおあせかいて きしょくわるーなったばい』「尖り傘のあご紐が切れたものだから、麦わら帽子をかぶっていったら大汗かいて気持ちが悪くなったよ」

【とんご(ー)がさ】先の尖った帽子の総称。たこのばっちょ(竹皮)や菅笠のこと。頭(額や髪の毛)に密着しないので風通しが良く、一度かぶるともう手放せんですね。
「とんご」は尖《とが》り・尖《んが》りの訛りと考えて良かっちゃなかでしょうか。ついでですが、「とんご柿=尖り柿」とも言いよりましたね。こっちの方がまだ日常語かもしらんです。

夏のキス釣りでは、こげな格好しとります。

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2017年5月22日 (月)

あしなか

糸島弁シリーズ二百四十九。あしなか。
『まごん もちふみい あしなか さがしたっちゃが さすがい なかったばい』『のうかの とっしょりじいさんやったら まだ あみきんなるかもしらんな』「孫の餅踏み祝いに足半探したんだけど、さすがに売ってなかったよ」「どこかの農家のお年寄りならまだ編めたかもしれないね」

【あしなか】足半・足中。踵部分がない藁草履。もともとは足のつま先やら踵が地面をつかむけん滑りにくーなって仕事がしやすかったとのごたりますね。

ところが不思議なことに、最近はけっこうネット販売でも見かけるとですが、その売り口上が「歩くたびに青竹踏みの効果があり、踵をつけないように浮かすのでふくらはぎの運動にもなります」とか「足半草履は滑りやすいので、特に履き始めはご注意ください」なんて無茶苦茶なことが書いちゃります。さすがにいいかげんすぎるっちゃなかと?!ですね。

写真は「伊都国歴史博物館」で写さしてもろーたもんです。

Asinaka

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2017年5月15日 (月)

せんぶき

糸島弁シリーズ二百四十八。せんぶき。
『おせっくい せんぶきんぬた つくってみたばってんが すみそん すゆーないかいな』「お節句にせんぶきのぬた和えをつくってみたけど、酢みそが酸っぱくないかしら」

【せんぶき】分葱(わけぎ)のこと。なして「分葱=せんぶき」になるかを少し調べてみました。「角川俳句大歳時記」に、せんぶき=胡葱(あさつき)=浅葱(あさつき)=糸葱(いとねぎ)=千本分葱(せんぼんわけぎ)とあります。この千本分葱の本が略されて千分葱となり「せんぶき」、あるいは単に「浅葱(あさつき・あさぎ)」を「せん」と音読みしただけやろかな~とも思うとります。
ちなみに、季語は春。ひな祭りや端午の節句の行事食になっとる地域もあるようです。

写真は博多では定番のおばいけぬた。

Senbuki

つづいてムキ(メンボやったかも?記憶喪失)ぬた。

Senbuki02

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2017年5月 8日 (月)

おつけ

糸島弁シリーズ二百四十七。おつけ。
『おつけんぐい あおさでん ひらいい いってこ びなでん ころがっとると なお よかっちゃがな』「味噌汁の具にあおさ海苔でも拾ってこよう。ニナ貝でも転がっているといいんだけどね」

【おつけ】味噌汁。御御御付《おみおつけ》の略。もともと「おつけ」は宮中の女房詞で本膳で飯に並べて付ける意から、吸い物の汁。おしる。おつゆのことだったようです(精選版日本国語大辞典)。

写真は福の浦方面からの可也山と「拾いモンチ」して来たニナ。

Fukunourakara

Bina


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2017年5月 1日 (月)

おしたじ

糸島弁シリーズ二百四十六。おしたじ。
『きょうの よりで ごちそうなった おしたじの えらい おいしかったっちゃけど だしゃ なんやったっちゃろね』『めずらしゅう やきはぜ つこーてみたて いいよんしゃったよ』「今日の寄合でご馳走になっtお吸い物がずいぶん美味しかったんだけど、出汁はなんだったんでしょう」「珍しく焼きハゼ使ってみたとおっしゃってましたよ」

【おしたじ】(味つけのもとになる)醤油の丁寧語。煮物のつゆのこと。
不思議なことに、接頭語の「お」がとれて、たんに「したじ」となると、意味の範囲が広がって以下のとおり(日本国語大辞典)。
【したじ】醤油。天ぷらやそばのつけ汁。だし汁。

写真は自家製の焼きハゼです。ハゼ釣りでけっこう大漁だったんですが、あまりにもミニサイズだったので、ほとんどを「焼干し」にしました。

まずは腹をだしたあと素焼きにして

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そのまま数日陰干しにしてできあがり。雑煮の出汁に使いました。

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2017年4月24日 (月)

くうず・こうぞう

糸島弁シリーズ二百四十六。くうず・こうぞう。
『じいちゃんが いけいおるとが くうず やまいおるとが こうぞうたいて いいよんしゃったが なんの はなし かいな』「お爺さんが池に居るのがクウズ。山に居るのがコウゾウたいて言ってたけど何の話だろうね」

若い人たちにはさっぱり?な話でしょうね。だいいちクウズはともかくコウゾウを見かけることはほとんどないでしょうから。

【くうず】亀の総称。広辞苑にも大辞林にも収録がないとですが、日本国語大辞典によれば「重訂本草綱目啓蒙1847年」という古い資料に「石亀の異名」とあるようです。けっこう古い言葉がそのまま方言として糸島地区に残っとるとが面白かですね。
【こうぞう】フクロウ類の総称。名前の由来は鳴き声の「小僧♪」「仏法僧♪」の聞きなしからでしょうか。

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2017年4月17日 (月)

てぼ

糸島弁シリーズ二百四十五。てぼ。
『なばなつみ いくとい おしおいてぼ ぶらさげてって どげんするとね はなてぼ もってこな』「菜の花摘みに行くのにお潮井籠ぶら下げて来てどうするの。花籠を持ってこないと」

【てぼ】手籠。手で持てる大きさの竹製の籠。
テボにもいろいろありまして♪ですから、ちゃんと「何てぼ」と指定せん方が悪かとです。
日本髪の後ろの「たぼ」、玉網の「たも」、手籠の「てぼ」・・・ぜ~んぶとりあえず共通して「丸いもの」というのがありますが、果たして語源がここらあたりからのもんかはわかりません。

まずは花籠料理。

Hanatebo

お潮井てぼ。

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昔の八百屋や魚屋は、商品の隙間に置いたり天井からぶらさげた竹かごが金庫がわりになっとりましたね。このステン籠は篠栗八十八ヶ所霊場のお賽銭入れ。

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2017年4月10日 (月)

せいつからかす

糸島弁シリーズ二百四十四。せいつからかす。
『はなみのかんじば まかされてくさ ばしょやら べんとうやらの だんどりで たいがい せいつからかいとるとたい』「花見の幹事を任されてね、場所や弁当の手配で弱りきってるんだよ」

【せいつからかす】弱る・困る・疲れること。「せい」は精気精力の精でよかとやなかですかね。勢力の勢もちっと関係しとるかも。「つ(ら)からかす」はもちろん疲れる、疲れさせる。また地域や人によっては「せいつらからかす」「せいつらかす」とも言いんしゃるですね。(日葡辞書:九州方言→ポルトガル語対訳辞書:1603年刊)にも、セイヲツカラス(Xeiuo tçucarasu)で出てくる古い九州方言のごたります。

さて、どこで桜見しんしゃるかな。笹山公園やらはどげんですか。

Sasayamasakura03

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2017年4月 3日 (月)

すっちょうない

糸島弁シリーズ二百四十三。すっちょうない。
『あんくらい すっちょうなかほうが しょくにんらしゅーて によーとるよな じっさい てききやしな』「あれくらい無愛想な方が職人らしくて似合ってるよね。実際に腕利きだしね」

そげんです。自分も含めて、しゃべくりよるときゃ手は止まっとりますもんね・・・というわけで、

【すっちょうない】無愛想。不親切。似た博多弁やと「あいそもこそもない」というやつですね。
「すっちょうない」は「す・ちょうない」と分解できそうです。「す」は素で「素顔」「素うどん」「素っ裸」の素でそれだけの意味。また少ししかないの意味にもとれます。

問題は「ちょうない」の「ちょう」が何かということ。で、なんとか、むりやりこじつけてみますと、
1:「素丁ない」一人前の愛想がない。
2:寵愛の寵で「素寵ない」。可愛げがないとしてみました。
3:「素潮ない」。「潮」には愛敬や情趣の意味があるげなです(広辞苑)。これは自分もまったく知らんかったです。

Marukyo

さて、この国宝の花紋鏡の手利きぶりはすごかですね。渡来品?国産?

ちなみに、同じ意味似た発音で「すったくれ」「すたくもん」ていうとがあって、以前こちらに書いとります。ただ根が一緒の言葉か別の生まれの言葉かは判断しきりません。

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2017年3月27日 (月)

ほとめく

糸島弁シリーズ二百四十二。ほとめく。
『えらい ほとめかれて おごっつぉの でてったけん なんかいなと おもうたら わが たんじょうび やった』「ずいぶんともてなされてご馳走が出てきたもので、いったい何だろうと思ったら自分の誕生日だったよ」

忘れとったとが自分の誕生日でよかったやなかですか。これが嫁さんとやったら離縁話になりますばい・・・ということで、

【ほとめき】おもてなし。心のこもった歓待。由来は「熱《ほとり・ほとおり》」でしょうかね。まさに熱烈歓迎というところでしょうか。
「物類称呼《ぶつるいしょうこ》:越谷吾山著:1775年刊」という諸国方言辞書に「他人を馳走することをほとめくといふ」と収録されとります。こうしたたいがい古い方言が今でもまだ広く福岡都市圏でも使われとるとが面白いですね。

写真は甘木電鉄甘木駅横にある朝倉市の観光案内施設「ほとめく館」。

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2017年3月20日 (月)

じげ

糸島弁シリーズ二百四十一。じげ。
『あんまし ほうげんの なかごたるが あーた どこでな』『いやー ちっと とおくん がっこうに いったばってん ほんなもんの じげの じごろうです』「あまり方言が出ないみたいだけど、どこ出身?」「いえいえ、少し遠くの学校に行っただけで本当の土着で地元民ですよ」

【じげ】地下人《じげにん》、地元民、土着。日葡辞書(九州方言→ポルトガル語対訳辞書:1603年刊)にも、Gigue giguenin giguexu(地下・地下人・地下衆):町や村の土着の人、そこの住人と収録されとります。相当に古い方言のごたりますね。
【じごろう】地五郎。五郎は地下を人らしく添えたもの。与太郎や与作、抜作のたぐいですね。

遠くの学校に・・・というので思い出したとですが、テレビドラマの「半沢直樹」にも出演しとった須田邦裕さんは、たしか姫島から東京の大学に進んだ第一号やと記憶しとります。写真は姫島を舞台にした最初の主演映画の「ここに、幸あり」

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2017年3月13日 (月)

観音寄り

糸島弁シリーズ二百四十。観音寄り。
『おばあちゃんから でんわの あって かんのんよりで いもにば いっぱいつくったけん とりにきいてよ』『なん かんのんこうやら こうしんさんの まだ ありようとかいな』「おばあちゃんから電話があって観音様の寄合で芋煮をいっぱいつくったから取りに来なさいってよ」「なに、観音講や庚申様がまだ開かれているのか」

【観音寄り】元々は観世音菩薩信仰のための信者団体の集まりやったようですが、今ではもう解散状態か単に年長者の親睦のための寄合になっとるとこが多かっちゃなかでしょうか。観音講や伊勢講、あるいは庚申様のお籠もりにしても(集会の名目は残っていても)同じような状況のようです。
ただ行楽シーズンの篠栗町などを歩くとお遍路姿の団体さんはよく見かけるので、地域によってはまだお大師講や寄りは残っとるとでしょうね。

【芋煮】ここでは里芋多めの「がめ煮」のことです。ついつい個人的な好みを書いてしまいました。

写真は篠栗霊場の観音さんと自製手製のがめ煮。

Kannonko

Imoni

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