さらとうむぎめし
博多の食いもんシリーズその八十九。さらとうむぎめし。
『むかしゃ さらとうむぎめしやら びんぼうめし いいよったが さいきんな ぎゃくに みせやの ぜいたくりょうりに なっとるごたるな』「昔の麦ごはんは貧乏飯と言っていたが、最近は逆にたべもの店でぜいたく料理になっているようだね」
【さらとうむぎめし】米が麦よりも少ないか、ほとんどの入っていない麦ごはんのこと。これもご多分に漏れず語源や言葉の由来がはっきりせんとですが、とりあえず当てっぽす。
【さらと】建築用語に「皿斗《さらと》」書く言葉があるとです。この言葉は「ます《枡・升・桝・斗》」と根が同じなので、元々は米が入るべき枡に麦が入っているような意味で関係しとるとかな・・・とも考えとります。あるいは「皿に十粒だけの米」とか、おかず無しの晩菜で、おかずの皿が遠くのとざな《戸棚》に入ったままの「皿遠麦飯」とか・・・。無理すぎな解釈ですね。
写真は京都の有名店の麦とろ飯と朝倉の麦畑。
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