新博多弁?シリーズ

2016年1月25日 (月)

ひかんびん

未収録語シリーズ 三百十。ひかんびん。
『ひかんびんやけん だいじょうぶかろうちゃ おもうっちゃけど やっぱ じかい ひいかけるとな こわーなかな』「火燗瓶だから大丈夫とは思うけど、やはり直に火にかけると怖くないかい」

「ひかんびん」と聞いても、あるいは「ひらがな」のままやと読んでも意味がわからん人も多かっちゃなかでしょうか。自分はたまたま大酒呑みやけんこのへんの記憶と知識が残っとったとでしょうや。ということで「火燗瓶」。

【ひかんびん(火燗瓶)】直火にそのままかけて温めることができる(直燗用の)燗瓶。フラスコ状のガラス瓶のこと。寒いときに身体も心も温めるから「避寒瓶」な~んて。ははは。
昔は酒蔵の名前や商標が入ったフラスコ燗瓶を見かけたもんですが最近は見る機会がないですね。手持ちの燗瓶ではこげなとがあります。

Hikanbin02

薩摩焼の「黒じょか」。自分はもともと「生のままかロック」やけん、ほとんど遣うことはなかとですが、お客用の飾り瓶としてお湯割りを入れることもあります。肴は千枚漬けや酢かぶ。

ガラスでフラスコ型やとこげなと。

Hikanbin

まぁ燗瓶というよか昔風のポケット瓶ですね。300mm入るごたります。

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2011年11月 6日 (日)

「ああね」の由来語源

新博多弁?シリーズその十六。ああね。

以前、おなじく新博多弁?シリーズの十として「ああね」という若者語をとりあげたことのあるとです。こげな感じでですね。
以下引用。詳細はコチラ
『あんね ゆにくろ いくなら どにちがよかよ』『ああね ちらしが いつも はいってるもんね』「あのね、ユニクロに行くなら土曜日曜がいいわよ」「ああそうだね。チラシがいつも入ってるものね」

で、最近、もしかしたらこれが「最初の言いだしっぺさんかも~」「これが発生源かも~?!」いうとを見つけたけん、ご報告しときます。「しらけ鳥音頭」の方にご注目くだされ。

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2011年7月24日 (日)

行かんめえ

新博多弁?シリーズその十五。行かんめえ。
『あめなら いかんめーと おもうとるっちゃばってん こんようすなら ふらんめーや』「雨なら行くまいと思ってるのだが、この様子だと雨は降らないだろう」

【行かんめえ】行かぬ+(否定・否定の推量の)まい。行かないだろう。
この「行かんめえ」がなして新博多弁かていうと、実は1999年版「単純明解博多弁事典」では、こげな会話例文にしとったとですよ。

『あめなら いくめーと おもーとるが こんままなら あめは ふりめー』
「雨なら行くまいと思っているが、このままなら雨は降らないだろう」

ま、あんまし、根拠があって自信があるわけでもなかとですが、もしかしたらこの例文の方が十何年前では自分の日常語やったとかな~と思うたとですよ。行かん降らんという表現が増えてきて、(短期間過ぎるとばってんが)知らぬうちに自分も言い方しゃべり方表現語が変わってきとるとかな~と考えよるとこです。
また、「行くめー」=「行きめー」とも言うとですが、これもじゃっかん、「行きめー」の方が新しい表現かもしらんです。

ちなみに、この「めー」「めえ」、いかにも田舎くさく泥臭い方言のごたりますが、実は由緒ある江戸語げなです。スーパー大辞林(三省堂)に、ちょうどいい用語説明のあったけん丸写ししときましょう。以下引用。
◆意味・用法は打ち消し推量の助動詞「まい」に同じ。「諸国の言(コトバ)が江戸者に移らうぢやあある〈めえ〉か/滑稽本・狂言田舎操」 ◆引用終わり。

さて、さて、降らんめー、降りめーと思うとったら、大雨の降ってしもーた。お天気を恨まんといかんめえや。行くめー、降りめー、梶芽衣子・・・というわけで、懐かしい恨み節。

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2011年6月11日 (土)

見して

新博多弁?シリーズその十四。見して。
『あのくさ このごろくさ みしてやら みしちゃりやら いうとの おるばってんが こら はかたべんかいな』「あのね、このごろね、見してとか、見しちゃりなんて言う人が居るけれど、これは博多弁かな」

そうですたいね~、自分もちーと判断に迷いよるとこですたい。

【見して】見せての変化語。「見しちゃり」はなんとなく博多弁っぽいですが、「見して」は共通語圏の若者語風であんまし博多のニオイはせんごたりますね。ただ博多のニオイはせんとは言うもんの、博多弁にも似た例はいっぱいあるけんですね、そこが迷いの原因になっとります。たとえば、「食べさせて→食べさして」「読ませて→読ませちゃり→読ましちゃり」なんてぐあいにですね。
そして極めつきが、これ。ほら、あーたも覚えのあるやろ。「さしちゃりやい」は(^^;。 海援隊の「こらえちゃっときない」の中にも「さしちゃりやい」て出てきますばい。

ちなみに「こらえちゃっときやい」は「我慢して、堪忍して。お願い」という意味です。共通語にするとなんかニュアンスが伝わらんような気がしますばってん。

それと最近話題のAKB48のなかに「させこ」やら「さしこ」やらいう人気のある子がおるげなですね。ま、愛称もいろいろ、地方性もいろいろばってんがくさ~、このニックネームは博多じゃさすがに(^^;

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2011年5月28日 (土)

気の毒い

新博多弁?シリーズその十三。気の毒い。
『うち うんどうしんけい わるかろ そふと へたいけん せんしゅに なったら きのどくいもん』「私、運動神経が悪いでしょ。ソフト(ボール)下手だから、選手になると気の毒だわ」

人間、歳をとってくると、精神の柔軟性の油が切れてくるとか、だんだんと「他人の言葉」が気に食わなくなってくることが多かようです。例えば、「キショイ・キモい(気持ち悪いの短縮語)」といった若者語やったり、「ばり=大変とても」や「映画と?菓子と?○○と」といった方言由来の新方言に対しては、けっこう攻撃的な感覚や異端排除的な意見などをよく見聞きします。やれ、それは日本語じゃない、やれ博多弁じゃない、変な言葉変な方言使うな!などと・・・ですね。どうですか、「そうだそうだ俺も同意見」という方もいっぱいおんしゃるっちゃなかですか。

ところがどっこい、正しい日本語正しい博多弁をお使いとお思いの貴兄にひとこと。上記の例文の「気の毒い・下手い・上手い」、あるいは「横着い・横着っか」とは使いんしゃれんですか。使いんしゃるでしょ。

【気の毒い】気の毒だ。「気の毒な」という形容動詞が「気の毒い」と形容詞化したもの。
ちょっと古めですばって、これも(団塊世代?それ以前から?)一種の若者語ですたいね。本来ならば「気の毒な・下手な・横着な」やなかですか。自分らも勝手にこの「な」を形容詞の「い」語尾に変えて何十年も使いつづけて来とるわけやないですか。気づいとらんだけですたいね。自分が流行語新方言を使ってきとるやら・・・ですね。

では、最後に本日のネタ画像。キモいやつを大サービスで三連発。

Ankou002

Torikimo02

Zuri04

あ~、キモいキモいキモい(^^;

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2011年5月 9日 (月)

そうっちゃん

新博多弁?シリーズその十二。そうっちゃん。
『あんた らーめん なんが すいとーと うまかっちゃん すいとろー』『そうそう そうっちゃんね めっちゃ すいとー』「あなた、ラーメンは何が好きなの。うまかっちゃん、好きでしょ」「そうそう。そうだよね。ものすごく好きだよ」

【そうっちゃん】そうだよ。そうなんだよ。同意のそう+強調のちゃん。若者語ですたいね。それもごく最近使われはじめた言葉やなかでしょうか。自分らの世代は「そうたい」「~するっちゃん」と両方使いはしますばってんが、「そう」+「ちゃん」とは引っ付けんとです。
【ちゃん】で、この「ちゃん」はなんかというと「うまかとやん」「~とやん」の短縮形やなかかと考えとります。これも比較的新しい博多弁でしょうね。
【めっちゃ】この関西系のめっちゃが九州語にも浸透侵略してきよるごたります。

では、なつかしい「うまかっちゃん」のテレビCM

ほんとはスザンヌのうまかっちゃんCMを流したかったっちゃんね~。ま、よかか。

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2011年3月27日 (日)

しーよきーよみーよ

新博多弁?シリーズその十一。しーきーみー。
『こっちー きーよ きて ちゃんと みーよ みたら しーよて いわれなくても するわよね』「こっちに来なさいよ。ちゃんと見なさいよ。見たらしなさいって言われなくてもするわよね」

【しーよ・きーよ・みーよ】しぃ・見ぃ・来ぃ(命令形)+詠嘆断定命令の「よ」・・・となるとですかね。しろ(せろ)・見ろ・来い+よ・・・なわけですが、博多弁的には「+よ」で少し弱めの表現になっている感じがします。むろん、しーきーみー単独でも使いますが、どっちかというと「+よ」で女言葉・子供言葉の傾向があるっちゃないでしょうか。男女ともにあんまし年寄り世代が使う用語やないごたります。ちなみに、男言葉やと、しない・来ない・見ない!になります。来ない・・・博多弁やと意味は「来なさい」ですばってん、漢字にすると「こない来ません」になって話がややこしくなってしまうとですね。面白いちゃ面白いとですが。

で、本日のネタ写真は (広辞苑より)しきみ。

Sikimi

しきみ(樒)仏前草ですね。

ついでに神前木。神木のサカキ。榊。

Importsakaki

下段の真ん中の鉢にご注目。じつは最近まで知らんかったとですが、神前用のサカキ(榊) も輸入物が多からしいとですね。八百屋に中国産榊と書いてあってびっくりしました。日本神道に中国産ね~、う~んとうなってしまいました。

参照サイト:しきみとは 輸入さかき

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2010年9月11日 (土)

ああね

新博多弁?シリーズその十。ああね。
『あんね ゆにくろ いくなら どにちがよかよ』『ああね ちらしが いつも はいってるもんね』「あのね、ユニクロに行くなら土曜日曜がいいわよ」「ああそうだね。チラシがいつも入ってるものね」

【ああね】ああそうだね。ああなるほどね。そうだよね・・・といったあいづち語的に使われよります。語源としては単純に「そうだ」「なるほど」が脱落した略語と考えとりますがどうでっしょうか。上はせいぜい30代前半から中高生あたりでの一時的な流行語。若者語ではあっても方言的要素はなかろうと思いこんどりましたが、使用語圏は意外と福岡県内に留まっとるとのごたーです。よくよく検証したわけやなかとですが・・・。まぁしかし、今だけの流行語として消えていくとか、新方言として定着していこうとするとかどうか、まだまだ先にならんとわからんこっちゃありますね。

ああね・・・といえば、最近またアンネさんが脚光浴びとるようでありますね。http://www.movies.co.jp/anne/index02.html
自分が高校くらいんときな、アンネやらいうたら、すぐにアッチネタにくっつけたがる秘密語のいっちょやったとですが、アレのテレビCMが毎日のごと流れるやら想像もできんことでした。、嗚呼ね!っと時代の違いを感じるばかしですたい。

追記:この後、もしかしたらこれが語源由来発生源かも~ていうもんを見つけたけんこちらでまた書いとります。 ご参照くだされませ。

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2008年11月 1日 (土)

黒棒

新博多弁?シリーズその九。黒棒。
『ちゃのこに くろぼうのあるけん ちっとよこーていきないや』『おおきに だいこうぶつたい ばってん たべたら すぐはざかるけんね それがこまりもんたい』「お茶請けに黒棒があるから少し休んでいきなさいよ」「ありがとう。だけど食べるとすぐ歯に詰まるから、それが困り物だよね」

【黒棒】黒砂糖味のパン・ビスケット菓子・・・みたいな定義でよかとかな。黒棒は全国的な菓子で、方言的要素のあるやら、ちらっとも思うとりませんでした。前回の「うまか棒」ネタんときにいただいたコメントで、ちょっと調べてみたら、「え~っ!地元の菓子かい?!」でした。おきゅーとさん、おおきにありがとうございました。
ネットで見た限りじゃ、九州出身の全国区菓子という感じですかね。それも久留米八女あたりが主産地・主要メーカーのごたります。ほんと知らんやったばい。黒棒の詳細はいつものごとWikipediaでどうぞ。
【ちゃのこ】お茶請け。お茶菓子。間食。元々は農家用語で朝飯の前に仕事をするときとった簡単な食事。ここから「朝飯前」とか「おちゃのこさいさい」などという言葉が派生してきとるとでしょうね。
【はざかる】博多弁としては、歯と歯の間に食べたものが詰まること。一般的には物と物の間に物が挟まること。語源は古語の「はさかふ」。「塩魚の 歯にはさかふや 秋の暮」(荷兮:かけい)なんて句が広辞苑に載っとりました。
また関連して博多弁には「はざぐい:狭食い(間食)」なんて言葉も残っとります。

んでは、本日のネタ写真は(前述の)八女の野田製菓の黒棒。昔んころに食いよった黒棒に比べて、ずいぶんと上品な味になっとりました。

Kurobo

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2008年10月25日 (土)

うまか棒

新博多弁?シリーズその八。うまか棒。
『こどもん うまかぼうば とりあげて くうたとは よかばってん はんすきまに つまって しもーたやね うちんごたる らんぐいばな あげなはくそがしな たべんほうが よかごたる』『はくそがしてね あんた もしかしたら そら うまかぼうと うまいぼうば ちゃんぽんに しとらんな』
「子供のうまか棒を取り上げて食べたのはいいけれど、歯の隙間に詰まってしまったよ。私のような不ぞろいな歯をしてると、あんな(歯に詰まるような)粉菓子は食べない方がいいみたいだね」「粉菓子だって、あなたもしかして、うまか棒とうまい棒のことをごちゃまぜにしてないかい」

どっちもメジャーな食べ物やないけん、こうした例文のごたる会話がときどきあったような気もしますです。
・・・というわけで、「うまか棒」と「うまい棒」をご紹介しときましょう。決して「うまい棒」が方言化して「うまか棒」になったわけじゃなかとです

【うまか棒】1979年九州地区限定で発売された明治乳業の棒状のアイスキャンディー(早い話がアイス棒たいね)。詳しくはコチラでどうぞ~。
【うまい棒】同年生産開始の棒状のスナック菓子・粉菓子のこと。九州ではそげんでもなかごたりますが、とりあえずは駄菓子の代表選手ていうてもよかとやなかですかね。こちらはWikipediaに詳しかです。
【歯くそ菓子】歯に詰まるような駄菓子のこと。普通は粉菓子、場合によっては豆菓子も指すことがあるやろかな。しかしよーまたこげな(下品な)表現ば思いつくもんたい>博多ん人間。

はい、んでは、その両方の写真をどうぞ~。うまい棒30本(遠藤商店252円)・うまか棒10本入り(サニーで248円)でござりました。

Umakabo

ついで。なして「うまか棒」をブログネタにしたかていうと、篠栗の山ん中でこげな「うまい棒」雰囲気の花ば見つけたもんやけんですたい。大きさもほぼ実物大。

Sokkuriumaibo

サラシナショウマという名前のごたります。

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