さんぎょうし
あすんもんシリーズその十二。さんぎょうし。
『じいちゃん いまごろんこに さんぎょうしやら いうたっちゃ なんかわからんめえね それどこか たけうまにも のったこと ないっちゃないかいな』「爺ちゃん、今どきの子どもに(さんぎょうし)なんて言っても、なにがなんだかわからないだろうね。それどころか竹馬にも乗ったことないんじゃないかしらん」
【さんぎょうし】竹馬。たまに乗ってる子も見ますばってんが、その竹馬が竹馬ならぬプラッチック馬やったりします。なんか味気なかですね。ちっと山ん中に入って折れ朽ちた細竹でも拾ーてくりゃ、すぐに出来ろうにですね。ま、これも今どきの人には無理な話やろかな。自分はいわゆる団塊の世代ばってんが、「さんぎょうし」は理解できても実際には使ーたことはなかですね。つまり竹馬世代。つまり消滅寸前語ですね。
というわけで、「消滅寸前博多弁事典」の方に収録して、その語源は「さんぎょうし=鷺足(さぎあし)」などと書いてはいたんですが、今回その鷺足の絵を見つけたので、あらためて書き直している次第です。以下、図と語義説明は日本国語大辞典から。
まさしく、これは「ホッピング」でありますね。
続いて、この「鷺足(さぎあし)」の語義語源などをつらつらと。
【鷺足】
1:(鷺が湿地などで足を高く上げて歩くように)足を上げて静かに歩くこと。ぬきあし
2:田楽舞の道具の一種。一本の棒の上と中ほどに横木のあるもの。上の横木を両手で持ち、中の横木に乗って演ずる。またその演技、舞をいう。
3:子どもの遊び道具の一種。竹馬のこと。さぎゃあし・さぎょうしのこと。
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