呑んじゃる(^^;シリーズ

2014年7月15日 (火)

あがきたがき

『むかえん むすこんこと おーたときい らくだい しょうごたーて あがきたがき しよったが なんとか そつぎょう できたらしかね』「向かいの息子さんと会ったときに、落第しそうとじたばたしていたけれど、なんとか卒業できたみたいだね」

前回の「けえつぶろ=掻いつ潜りつ」で思い出した言葉です。

【あがきたがき】じたばた。どたばた。あわてもがくこと。焦燥。七転八倒。微妙なニュアンスの違いはありそうですね。これも自分ら団塊世代までのギリギリで使ったり理解できる消滅寸前語でしょう。
語源としては、あがく=足掻く(手足を動かしていらだつ、、悪い状態から脱け出そうとしてあくせくすること:広辞苑)からでしょうね。あがくが足掻くなら、たがきは手掻くやろ・・・というわけで博多んもんらしいシャレの利いた(調子こいた)博多弁と理解しとります。
ん、手掻きやないで「田掻く」やと、田植えんときの田んぼみたいに、ぬかるみに足をとられて「いぼりこんどる」とも考えられるーですね。これも間違いとは言い切れん感じ。では、最後のネタ写真は、落ち葉かき松葉掻きで、コレ。松葉ぼうき。

Matsubabouki

松葉箒は方言ですばい。全国どこでも通用せんけんですね。念のため。

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2013年9月 2日 (月)

黄色の語源

『せいきょうの たまごのきなみな おんなし きなでも うんと きないね いろの こゆーて まっきなしとる』「生協の卵の黄身(きみ)は同じ黄(色)でもずっと黄色いね。色が濃いくて真っ黄色だよ」

『きんのう まひわていう きんなかとりば みたとやが これも やっぱし ふゆげから きんのうなるとやろかね』「昨日、マヒワという黄色い鳥を見たんだけど、この鳥もやはり冬毛から黄色くなるんだろうか」

・・・といったように、「きな=黄色」については、けっこう以前からいろいろと書いとるとですが、この黄色の語源で「なるほど」と思えるもんを見つけたけんご紹介しときます。

1:黄は木の色より云「筑後方言辞典:松田康夫:久留米郷土研究会」
2:黄金(こがね・くがね)のコ・クが黄色の黄「暮らしのことば新語源辞典:山口佳紀編:講談社」

「黄は木の色」というとが、なんともすんなり受け入れられた感じがしましたです。では本日の関連画像はこちら。きなこ(黄な粉)が共通語で黄な色が方言やら、これは納得いかんですね・・・なーんていうわけできなこ餅を二枚。

Yomogi_kinakomochi

Ikinaridango

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2013年7月22日 (月)

はねごし

『はねごしちゃ うったち びんぼうにんが するばっかして おもうとったばってん むかしの おとのさんも しよったげなばい』「跳ね越しってのは、私たちのような貧乏人がするものばかりと思っていたけれど、昔のお殿様もしてたらしいよ」
・・・というわけで、季節ネタでござります。

【はねごし】贈答品のたらい回し。贈り物・頂きものを他所にそのまま使いまわすこと。「跳ね越し」と書くとでしょうね。早い話が自分ちに残らずに飛び跳ね越して行くということでっしょうね。

で、昔のお殿様の話。「献残(けんざん)」「献残屋(けんざんや)」という言葉をたまたま見つけたもんやけん、今日の会話になったわけです。その用語説明。
【献残】大名に献上した品物の残り物。また、献上された物で不用のもの。
【献残屋】江戸時代、江戸でその献残品を買い取り、これを利用して慶事の祝物・結納物などへしつらえる業。またはその人(広辞苑)。

さて、本日のネタ画像。頂きものの写真と思いましたばってんが、跳ね越しして手元になんもなかもんやけん(・・・な~んてくさ)、こげな写真でご勘弁。
波平さん見参。

Namiheisan

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2012年12月 4日 (火)

よくどうしい

『おふせに きふに おふだだいちゃ よくどーしか ぼんさんたい』
「お布施に寄付金にお札代とは欲深いお坊さんだね」

【よくどーしい】 欲ばっている。欲が深いこと。誹風柳多留の一節に「欲どしい所でしめる小間物」とあるように、まぎれもない古語「欲どし」が方言として残ったもんです。一応、単純明解博多弁事典の方には収録しととったとですが、たまたまこの博多弁を思い出して、よくどーしいの「どー」ちゃ、何の「どー」やろか?と思うたとが今回の再掲の理由ですたい。

さて、「どーしい」「どうしい」の由来候補。
欲度しい:欲張り度が激しい。
欲得しい:読んで字のごとしで、そのものずばり表現。
欲道しい:広島・島根・宮崎・鹿児島に強欲者という意味で「よくどうもの」という言葉があるらしく(日本国語大辞典)、これはまさしく「欲道者」でっしょうね。仏語っぽいですが・・・。

というわけで、思いだしたとが、博多んもんは横道もん・・・のコレ。懐かしかね。


 

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2012年7月27日 (金)

まん・・・いろいろ

『くりはいばしの うりきれとったやら まんのわるかこったい どげんかして まんぐり つけらな しょうがつな こんばい そうたい わかすぎんでも のぼって くりんこえだば まんぐってったら おれが かわそいで ぐあいよう はしば つくっちゃるばい』「栗はい箸が売り切れてたなんて縁起が悪いよ。どうにかして都合をつけないと博多の正月は来ないよ。そうだ、若杉山にでも登って栗の木の小枝でも調達してくれば、俺が皮を削ってうまい具合に箸をつくってあげるよ」

「まんぐりよー」「まんぐりつける」という言葉が熊本じゃ使わんらしか、ということのわかったもんやけん、あらためて「まん言葉」を整理しよります。

【まんの悪い】縁起が悪いこと。まん=間(ま)、運のこと。間が悪いこと。運が悪いこと。まんまんしゃんは神様のこと。まん=神の差配という感じでしょうかね。
【まんぐり】万事繰り合わせと書くと意味がわかりやすかですかね。繰り合わせ=都合をつけること。
【まんぐる】都合をつける=盗んで都合をつける・・・という意味もあるごたります。
【栗はい箸】博多の正月雑煮に欠かせない縁起箸。今年一年を上手に繰り合わせ過ごせますように・・・との願いを込めて使うとのごたります。繰り合わせ箸→繰り合い箸→栗はい箸でしょうかね。

Hakataseitouzouni

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2012年7月 9日 (月)

「糸島弁ブログ」はじめます。

糸島弁にまつわるよしなし事を、この「へっぱくBLOG」で能書き垂れようかと思うとりましたが、ここじゃどうもどっちも半端になりそうなもんやけん、いっそのこと新規にやろうかと、「糸島弁ブログ」
http://mistaker.cocolog-nifty.com/itoshimaben/
をたちあげることにしました。

ここに謹んでご挨拶申し上げます。あっちでもよろしゅう「うておうちゃんしゃい」ね~。

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2012年4月 2日 (月)

~げい

『せんたくもん ほしげい うらにわさい いったら さくらんきから けむしの おちてった はっぱでん たべげー きとったっちゃろか』「洗濯物を干しに裏庭へ行ったら、桜の木から毛虫が落ちてきたよ。葉でも食べに来てたんだろうか」

【~げい】~しに、~するために。理由(由縁・故)を意味する[ゲ・ケ]に、方向(どこに)や目的(何しに)を表わす[イ・ニ]がついて、~ゲイになるとです。~ゲニ・~ゲーゲェとも言います。単純明解博多弁事典に既出ですが、今までなんとなく、~しげい、見げい、食いげい、干しげい・・・のように、~げいは必ずイ音に付くと思いこんどったとですが、例文のごと「食べげー」「猫が舐めげえ来た」などのようにイ音でなくとも付く例があったので、ちっと追加させてもらいました。

Situreina

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2011年7月 2日 (土)

2011年版「博多祇園山笠写真集」アップしとります

今年も大急ぎで撮りまくり、なんとか開幕日にアップできました。

こちら

http://homepage3.nifty.com/mistaker3/yamakasa1107.htm

でご覧下されませ。流れ違いやらなんやら間違いあったらご指摘よろしゅうに。

2011canal_2

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2011年3月18日 (金)

ぼさい・ぼさか

すんまっせん。しっかり更新をボサ(違)っとりました
・・・というわけで、今回のへっぱくは「ぼさい・ぼさか」

『えらい ぼさか じてんしゃやな どっから ひろーてきたとや』
「ひどくボロボロな自転車だね。どこから拾ってきたんだい」

【ぼさい・ぼさか】 ぼろ・ぼろいこと。壊れて使い物にならないこと。あるいはそうしたもの。うまい用語説明ができにくいですが、早い話が程度の悪い状態をいうとですたいね。「ぼさい・ぼさか」はいつものように、「ぼさ」がイ語尾カ語尾化したもんです。
さて、その「ぼさ」の語源。これがむずかしかとです。「単純明解博多弁事典」ではぼろ布のぼろから・・・なんていいかげんなことを書いとりましたんで、ここで訂正させてもらおうかと考えとります。

いくつか語源候補がありますけん、並べてみまっしょう。
1:「もさっとした」「もさもさ」のもさ=気がきかないさま。田舎くさいさま。
2:「ぼさ」主に関東人をあざけっていう言葉。田舎者の意味。
3:「ぼさ」雑草やら茂みの意味があるごたります。転じてゴミ・つまらないこと。これがまたまた転じてぼさぼさ髪のぼさぼさ。
4:「ぼさっと」ぼんやりしていることからの転意か。
5:「ぼさく=模作摸作」真似てつくること・つくったもの。

こうして並べてみると3番目んとが博多弁の「ぼさ」の意味に近いごたー気がします。

Bosaokiba

ぼさ回収所(^^;

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2011年1月 8日 (土)

ほけ

『ななくさの すんだていうとに まーだ しょうがつしよるとや いつまででん ほけんごとしとかんで しかーとせんや』「七草が終わったのにまだ正月気分かい。いつまでもぼんやりしてないでしっかりしろよ」

【ほけ】ほけんごとしとる・・・で、ぼんやりしていること。ぼうっとしていること。
「ほけ」単独やと、「このほけが!」「このばかちんが!」みたいな悪態語、悪口として使われます。一般的には、ほけ=ボケ=呆けと考えられとるようですが、実際の語源は、ほけ=火気=湯気からやなかでしょうか。湯気のようにとらえどこがない=ぼんやり状態を元々の語源語で表現したとでしょうね。

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がめ煮の湯気ですたい。
暮れから七が日にかけて、博多雑煮やら嫁ご鰤・がめ煮やらの検索語でいっぱいアクセスもろーとります。本年もどうぞよろしゅうお願い申し上げます。

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