えっ、これも方言?シリーズ

2009年4月26日 (日)

わざこと

えっ、これも方言?シリーズ三十。わざこと。
『なあなあ さっかーせんしゅちゃ なして あげん わざことんごと たおれたり いたがったり するとやろね』『うん そうたいね わざこと ぎょうらしゅう しよるごたるね』「ねえ、サッカー選手ってのは、どうしてあんなにわざとらしく倒れたり痛がったりするんだろうね」「ほんとだよ。これみよがしに大げさにしてるみたいだね」

わざこと・・・という言葉を思いだすたびに、なしてかサッカーを思い出す「へっぱくBLOG」管理人であります。解説者の松木安太郎が実況中に「もっと痛がらないと!」と言ったことには絶句。さて、本題。

【わざこと】わざとらしく、ことさらに、おおげさに・・・の意味。語源としては、もちろん「わざと」からと考えるとが普通かもしらんですが、日本国語大辞典(小学館)には、「わざごと=たわむれのことば・冗談・戯言」と古語が収録してあるけん、こっちの方が語源説の本筋かもしらんですね。
個人的には何の変哲もない方言とも意識せん日常語やったとですが、意外とコアな博多弁やったごたります。「わざことのごと」となると、ヒットするとは「web博多んもん」だけやったりして。

さて、サッカーと違って、こちらは本気で倒し倒される競技ですたいね。

Rugby01

やっぱ、ラグビーたいね。

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2009年1月16日 (金)

泥ぴちゃ

えっ、これも方言?シリーズ二十九。泥ぴちゃ。
『なして そげん どろぴちゃんとこば わざことんごと あるいてくるかいね あー この ばかちんが そっちな どろぴちゃどころか まーだ どべどべやなかね いぼりこんで しまいよろーが』「どうしてそんなに泥水がはねるようなところをわざわざ歩いてくるの。ああ、この愚かな人はどうしたものかしら、そちらの方はまだ泥水よりも泥々でしょう。ぬかるんで埋まってしまってるじゃない」
・・・とまぁ、ずいぶんと長説教になってしもーたですが、これが昔の博多のおばちゃん。おまけに博多ん基本的方言もいっぱい泥まみれ。ははは。

【泥ぴちゃ】雨水で泥が溶けたような場所。またはその泥しぶきのこと。泥水たまり。たまたま数日前、夜中ごろまで雨の降った冷たい寒い日のあったやなかですか、そんときに「泥ぴちゃの凍らんかいな」て口に吐いたとですよ。その瞬間に、ん?コレもしかして方言?!と思うたわけですたい。
泥ぴしゃ・泥ぴちゃ・泥ピシャ・泥ピチャ・・・ぜ~んぶgoogleしてみたら面白かですよ。そうそうヒットする言葉やなかけんですね、自分で驚いてしもーたです。こげん貴重語たー思わんやったです。
【どべどべ】泥々のこと。泥ぴしゃより粘度が高い状況。
【いぼる】お馴染み博多弁。いぼるを語らずして博多弁を語るな・・・であります。もっとも語源は自分もはっきりさせきっとらんとですが。

んでは、今回のネタ。昔はこげな

Gr1102a

良か事もあったっちゃけど、去年はどべどべホークスやったね~。情けなかシーズンやったです。

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2008年11月22日 (土)

へずる

えっ、これも方言?シリーズ二十八。へずる。
『ざんぎょう へずられ きゅうりょう へずられ としゃ こせんばい』「残業を減らされ、給料を減らされ、年は越せないよ」

【へずる】減る、減らすこと。もともとは古語の「へつる」で、それぞれ折る・削る・斫(はつ)る・剥げるなどの字を当て、少量をけずり取る意味やったごたります(日本国語大辞典)。また「減(ヘ)す」という言葉そのもん載っとりました。
博多弁(当社比(^^;)としちゃ、けっこう日常語かとですが、意外と使われとらん気もしますです。あんまし聞いたことなかしね。もしかしたら相手に意味も通じよらんときもあったりして・・・。もしそうやとしたら、すんまっせんね~。

10年前に単純明解博多弁事典を編集したときの「へずる」の項目も同じような会話例をあげとったとですが、今またまったく同じような状況になってきとりますね。派遣社員の契約打ち切りや期間従業員の解雇やら、景気がちっと悪くなってきたら経営側のやるこたぁ、すぐコレですもんね。勝手なもんであります。
・・・と、まぁ、面白なか時代になってきとりますが、こげな「へずる」のネタ写真ででも笑ーてもろーて、気分ば変えてつかーさい。

はい、へずり節。

Hezuribusi

ん?なんか違う?

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2008年6月 9日 (月)

ぼた山

えっ、これも方言?シリーズ二十七。ぼた山。
『ばばさんな どこ いきなったとな』『うらの ぼたやまさい しょうけ もって しぇきたん ひらいに いきなった ばい』「お婆さんはどこへいらっしゃったの」「裏のぼた山へ篩(ふるい)ざる持って石炭拾いに行かれましたよ」

先日の「蓮根食う」項目んとこで、mikoさん(Pretty Squaresサイト主宰者)から、
> ボタ山って九州だけの呼び方なんですってぇ?
> 他所ではズリ山とは、知りませんでした。
・・・という、コメントもろーて、
「ぼた山」が方言やら、「ずり山」なんて同義語があるやら想像したこともなかったもんやけん、
ええええええ~!!!!!嘘やろもん!ぞーたんやなかと?!!!でした。

で、「ぼた山」が全国共通語でないこと、他所では「ずり山」と呼ぶ地方があること、そしてその周辺を調べてみたとですが、う~ん、たしかにmikoさんのお教え通りでありました。ほんなごと、今もって信じられん感じばい(^^; 以下、日本国語大辞典から引用。

【ずり(砕)】鉱山で掘り出された鉱石中に含まれる価値のない岩石、鉱物など。(中略)特に、北海道地方の炭鉱では、掘り出された岩石や屑石炭をいうが、九州地方ではこれを「ぼた」という
・・・と明快であります。
【ぼた】炭鉱で、石炭採掘に際し、いっしょに掘り出された岩石や、選炭後の屑石炭をいう。特に九州地方を中心に用いられ、北海道地方では「ずり(砕)」という。
まさに、この国語大辞典では、逆も真なり・・・という感じで、九州語vs北海道語はどちらも五分五分の扱いがされとります。
え~、そうそう。映画「フラガール」の舞台になった常磐炭鉱では「ずり」「ずり山」やったごたーですね。映画んなかにそげなセリフは出てきとらんやったとかな。どうやろ?!もっぺんDVD見て確かめときましょう。
もいっちょ、おまけ。語源的なもんもちっと当てっぽすしときましょうかね。「ずり」には、物を運ぶ広い板・山から切り出す木材を落とす道・・・などていう意味のあるげなです。あとは削(けず)り屑とかも考えられまっしょうか。一方の「ばた」は、燃えさし・燃え尽きないで残った木という意味の「ぼたくい」という言葉からの変化とも考えられます。また、ぼろ布・わら屑のこともいうようですたい。このへんに由来があるごたーですね。後は、「おいちょかぶ」で役にたたない「ぶた」などはどげんですか。関西の炭鉱やったら「放(ほた)る」もアリやろばってんね。
【ぼた拾い】ぼた山に捨てられ積み上げられた屑石炭の中から、使用可能な石炭を選りだし家庭用に持ち帰ること。
【しょうけ】編み目の荒い竹ざる。
【しぇきたん】石炭(せきたん)の訛り。生石(なまいし)という人も居ったごたります。

はい、ほんなら、九州屈指の炭鉱やった(粕屋郡志免町の)志免鉱業所のぼた山と立抗櫓は今でも健在(というかどうか?)やけん、ご覧にいれましょう。炭鉱跡の詳細はこちらでどうぞ。

Botayama

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2008年2月17日 (日)

ひらう

えっ、これも方言?シリーズ二十六。ひらう。
『よ ひらたくん おはよーさん』『なんや きさん いっつも しかーと ひろたて よべて いいよろーが』『はいはい すんまっせん ひろーたくん』『ほんなごと きさん くらしちゃろうか』「やあ、平田くん、おはようさん」「なんだお前、いつもちゃんと広田と呼べと言ってるだろうが」「はいはい。ごめん、拾ーた君」「ほんとにお前殴ってやろうか」

こげなアホな会話ばしよったとを思い出しますばい。高校時代のこっちゃけど・・・。

◆本日のキーワード◆
【ひらう】拾うこと。ある日、「ひらう」「ひらった」と文章入力しよって、いっちょん正確な変換してくれんやったとですよ。ヒラ卯・比良卯・平田・ヒラッタ・・・等々。ほんとは「拾(ひら)う」「拾(ひら)った」て書きたかったわけですたいね。すぐに博多弁で入力をしよったとに気づいたわけですが、たまにこげなこともあるとです。IMEへの辞書登録し忘れですたいね。もっとも、こげんして辞書登録さして、なんもかも博多弁を日常的に一発変換させよるもんやけん、たまに登録漏れでわけわからんごともなるとですね。良し悪しばい。

Hirata Hirota

こげんして、文字にしたり絵にしたりすると、間違うことはなかとばってんね・・・

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2007年6月 1日 (金)

離合

えっ、これも方言?シリーズ二十五。離合。
『りごうも ゆーたーんもできん せまかみちに はいりこんでくさ おうじょうこいたやね』「すれ違いもUターンもできない狭い道に入り込んでしまってね、どうしようもなく困ってしまったよ」

どげんですか。昔、バスやら乗っとったら、運転手さんが「離合停車!」、車掌さんが「離合のためしばらくお待ちください」なんて言いよったとば覚えちゃなかですか。覚えちゃるでしょ。これが実は共通語やなかとです。試しにどげな辞書でもよかけん「離合」ば引いてみんしゃれんですか。「すれ違う」意味では載っとらんはずやけんですね。

もっとも、この「離合」は「方言or標準語?」の永遠のテーマ(^^;ていうても良か問題でですね、まだインターネットやらなか時代、今から15年ほど前に、アスキーネットていうパソコン通信(自分はワープロ専用機を使いよりました)の世界で、「方言。いや交通用語で共通語」なんて議論をしよった記憶があります。

もひとつ、おまけ。googleで「交通用語 離合」で検索してみらんですか、今でも同しように喧々諤々と果てしない議論がされよります。ネット環境は激変しても、人間の程度(^^;はあんまし進歩しとらんごたるですね。うはははははは~。

◆本日のキーワード◆
【離合】狭い道などで車がすれ違うこと。

はい、では、本日ネタサイトはここ。団塊世代以上のおいさん・おばさんには懐かしい唄でしょうたい。

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2007年5月16日 (水)

厚揚げ・薄揚げ

えっ、これも方言?シリーズ二十五。厚揚げ薄揚げ。
『うえすぎい いって あつあげと うすあげば いっちょずつ こーてきない おからも ちーと もろーてき』「上杉(豆腐店)に行って厚揚げと薄揚げをひとつずつ買ってきなさい。ついでに、おからも少しもらっておいで」

◆本日のキーワード◆
【厚揚げ・薄揚げ】どちらも広辞苑・大辞林に収録されとります。薄揚げは広辞苑四版未収録。この二つの言葉が、しかーと方言かどうか微妙なとこもあるとですが、他所でこの呼び名で買おうとしたときに、こちらの思惑通りのもんが出て来るかどうか、それも微妙かけん、とりあえず取り揚げて(^^;みたとです。
【厚揚げ】こちらは共通語のごたります。生揚げのこと。豆腐を厚く切って油で揚げたもの。ちなみに、博多では、家庭で豆腐を揚げた場合は「揚げ豆腐」という(当たり前(^^;)。
【薄揚げ】油揚げのこと。あぶらげ・あげともいう。油揚げが共通語?豆腐を薄く切って油で揚げたもの。昔は(底辺が六寸くらいの)二等辺三角形の薄揚げしかなかったですが、最近は三寸真四角が多かです。

え~最後に、自分がよーつくる厚揚げ料理ばいっちょ紹介しときまっしょう。

Atuage

親鶏(歯応えがよかと)の小切り肉ば厚揚げと一緒に軽く煮付けたもんですたい。余ったら親子丼つくったりしよります。おいしかですよ。

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2007年4月20日 (金)

こっこと

えっ、これも方言?シリーズ二十四。こっこと。
『もー どんたくの しゃもじの へっぱくな よかけん こっこと つぎの はなしば せんや』「もう、どんたくのしゃもじの無駄口はいいから、さっさと次の話をしなさいよ」

◆本日のキーワード◆
【こっこと】さっさと・とっとと・・・と同じ意味。急いで、早く。手早いさま。博多弁のなかでも、あまりよい意味・よい感情で使う言葉ではなかです。すこしばかり叱りつけるようなときに使います。字を当てるとすると、忽々やろか、刻々やろか。語源もこのへんから来たとでしょうね。
え~、ついでやけん、いんちき語源を書いときますかね。こっこも、とっとも、ニワトリを追う様子や音から来た・・・なーんちゃってくさ。

とー、とっととっととととととと~。こー、ここここここここ~、るこっく

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2007年4月 5日 (木)

後がえる

えっ、これも方言?シリーズ二十三。後がえる。
『このとしになって あとがえってみるとくさ やっぱ はかばまで こそーと もっていかないかんことも いくつか あるやね』「この年になって振り返ってみるとね、やはりお墓までこっそりと持っていかなければならないこともいくつかありますよ」

◆本日のキーワード◆
【後がえる】後戻り。振り返ること。過去をかえりみる。回顧。
これも意外と気づきにくい博多弁ですたいね。どうね?普通に方言て意識せんで使いよらせんね?

さて、本日のネタサイトはこちら。おっさん恒例の懐メロネタ

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2007年3月11日 (日)

ひっくりこける

えっ、これも方言?シリーズ二十二。ひっくりこける。
『ことしの ふゆな ゆきは ふらんし こおりも せんやったけん ひっくりこける ひとも おらんかった ろーたい』「今年の冬は雪は降らないし凍りもしなかったから転び倒れる人も居なかっただろうね」

え~、実は、この「ひっくりこける」。昨日付けの「一日一猫」で、猫さんが「ひっくりこけそう」と書いたとですね。そんときにはじめて「ありゃこれも博多弁やが」・・・と気づいた次第でありました。こげん調子やと、まだまだ事典に載せとらん博多弁が出てきそうですばい。

◆本日のキーワード◆
【ひっくりこける】転び倒れること。倒れ転ぶこと。転ぶの強調形。「引っくり返る」の博多弁バージョンですたいね。「ひっくりかえる」も「こける」も共通語ですが、組み合わせによっちゃ方言になるという例ですかいな。
ただ、博多弁では人が転ぶ場合でしか「ひっくりこける」を使わんごたります。たとえば「ほらほら、その洋服、表裏がひっくり返って着ているでしょ」という場合、「着物がひっくりこけとるばい」ちゃ言わんです。それなりに細かく使いわけよるとですね。なんもかんもがオオマンじゃなかとよ。博多んもんもね(^^;。
【こける】倒れる。転がること。語源は倒く・倒く(こく)。

はい、本日のネタサイトはコチラ。雪道でたくさんの通行人がひっくりこける動画が置いちゃります。楽しかです

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2007年2月 9日 (金)

損こく

えっ、これも方言?シリーズ二十一。損こく。
『あきないなくさ たまにゃ そんこいとかな いかんとばい そんこくこたー せん そんける こたー せんやら おもいよったら  きゃくな こんごとなろーや』「商売はね、たまには損をしないとダメだよ。損はしない。損をするようなことはしないなんて思っていたら、お客様は来なくなるよ」

◆本日のキーワード◆
【損こく】損をすること。
【そんける】損をすること。損こくの変化か。また損気(そんき:損失・損害と同義)からの変化とも考えられんこともなかですね。
若い友人に「あーたたち、損けるちゃ、意味わかるね?」と聞いたら、「はあ?何ですかソレ?」という返事。ぜ~んぜん話が通じる気配がなかったけん、まさかと思いながら「そんなら損こくは?」と尋ねたら、「損することですか、親が使うから意味はわかるが自分らは使わん」げなです。うへ~、損こくも方言やったっちゃろか。こげな状況やったら「損気する(そんけする)」やら「損ぺた(そんぺた)」やら、なおさら意味の通じんやろね。しかし、なして博多弁にゃこげん「損」バージョンの言葉の多いっちゃろか。ちっと不思議か感じもしますですね。

え~、本日のネタ画像=そんこく画像はコチラ。 面白かイベントやけん、まだん人ないっぺん行きんしゃると良かですよ。ぜったい損けりゃせんけん。

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2007年2月 4日 (日)

すざる

えっ、これも方言?シリーズ二十。すざる。
『はぶと まんぐーすば けっとうさせるけん まちっと すざっときない はい あとすざり あとすざり』「ハブとマングースを決闘させるから、もうすこし下がっておいてね。はい、後ずさり後ずさり」

◆本日のキーワード◆
【すざる】退る(しさる・しざる)こと。後ろへ下がること。語源は後(しり)去る意から。
【あとすざり】あとずさること。前を向いたまま後ろへ下がること。
「すざる」も「あとすざり」も、博多んもんにとっちゃ、どっちも普通(日常語)すぎて方言とは思えん言葉やなかですかね。嘘やろ~!こりゃ標準語やろもん!て思う人がおんしゃったら、念のために辞書ば引いてみると良かですよ。収録されとらんですけん。
え~ちなみに、例文は、むか~し昔、筥崎宮放生会でもひときわ人だかりのしとった「ドラゴン(地元有名香具師)」のセリフば借りてみたとばってん、やっぱなんか啖呵売(たんかばい)の名調子をだすとのむずかしかです。

はい、では今日はすざって退場退場。おっと手土産ばいっちょ置いときまっしょう。コレ。

Suzaru

海苔もな~んものっとらんが「素ざる」・・・とか言うてみたりして。

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2007年1月28日 (日)

おなし

えっ、これも方言?シリーズ十九。おなし。
『ひとと おんなしことして おなしよーなこと いいよったっちゃ つまりめーが』
「人と同じことして、同じようなことを言っていても 面白くないだろうが」

◆本日のキーワード◆
【おなし・おんなし:同し】同じと同じ(^^;。今ごろ気がつくていうともおかしな話ですばって、これも方言のごたーです。意外やったですね~。博多じゃ(自分は)おなし人・おなし事・おなし物て普通に言うよるとですが、【おなし】は広辞苑・大辞林・古語辞典にも収録されとらんとです。ただ日本国語大辞典【おなじ】同(おなしともいう)とかろうじて説明しちゃるだけやったです。ただ古語じゃあるとは間違いなかごたって、ネット検索じゃ古文に含まれる形でヒットしよりました。
え~、ついでに、だいたい自分は例文に書いたごたる感覚が頭ん中にいっつもあるごたります。とくにホームページやブログ書きんときに、そげな意識が強く出よーごたーですね。信条モットーというほどのことじゃなかとですが・・・。
【つまりめー】つまるまい。つまらないだろう。

前回のテーマ「おべこ」は犬さんのシッポのお話やったけん、今回は猫さんネタで〆まっしょうたい。

If0912

ご覧のとおり。「尾無し」ですたいね。

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2006年12月30日 (土)

すぼ

えっ、これも方言?シリーズ十八。すぼ。
『こんごろの すぼつきなくさ わらすぼ やのーて びにーるすとろーに なっとろーが あじけん なかなー』「このごろの藁簀巻き蒲鉾は藁しべじゃなくて、ビニールストローになっているだろう。味気ないね」

◆本日のキーワード◆
【すぼ・藁(わら)すぼ】藁しべ=ワラシベのこと・・・と、書いてもワラシベちゃ何?ていう人もおんしゃるやろな~。藁の穂の芯のことですたい。藁そのもんをさしたり、スベというとこもあるごたります。
【すぼつき】そのワラスボ(&or合成樹脂ストロー)で魚すり身を取り巻いた蒲鉾のこと。うまい共通語訳が見つからんです。四国の方じゃ同じ形状のもんを簀巻き蒲鉾ていいようごたーですね。食べるときは一本づつ取り外します(面倒ちゃ面倒たいね)。
博多には板付(いたつき)かまぼこ・すぼつきかまぼこの二種類が売っとります。下の写真はビニールやーのーて、ほんなもんのワラスボが使ーちゃります。

Subotuki

ちなみに博多には板付(いたづけ)というと地名もあるとですよ。今の福岡空港は昔は板付空港というとりました。戦後、進駐軍が来て板付キャンプになっとりましたが、この板付という地名は米軍の兵舎が蒲鉾型(かまぼこ兵舎http://blog.all-a.net/images/rerf02.jpg)やったことから、そう名づけられました・・・なーんて嘘ばい。ほんとは弥生時代ごろからある地名らしかばってん、意味は難しすぎて説明できん(^^;。

ちなみにPART2。
すぼ・わらすぼとも辞書にはなかとですが、魚のワラスボの方は(藁素坊。ハゼ科の海産の硬骨魚。ウナギ形で、全長30センチメートルに達する。有明海に産し、干潮時には泥地に潜る。食用として)載っとります。こっちの方が藁よりもよっぽど馴染みのなかとばってんですね、なしてやろかね。

Chingyo2

下の二本がワラスボ。有明の三池港で釣ったもんですたい。こげなもんの釣れてきたら知らんもんはたまがりますばいね。珍魚必釣法http://homepage2.nifty.com/mistaker/chingyo1.htmの方で、こげな珍魚の話ば書いとりますけん、ヒマやったらどうぞ~。

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2006年12月 9日 (土)

さばける

えっ、これも方言?シリーズ十七。さばける。
『くれの かいもんな すんで もう おせちつくりちゃ さばけとんしゃる うちゃ まーだ おおそうじも おわっとらんとよ』「暮れの買い物もすんで、もうおせちつくりとは手際がいいわね。私はまだ大掃除も終わってないのよ」

◆本日のキーワード◆
【さばける:捌ける】手際がよいこと。物事の処理の仕方が上手なこと。共通語「さばく」の、もつれていたことが解消する・商品がうれてなくなる・はける・・・といった意味からの変化語でしょうが、手際がよいという意味では広辞苑・大辞林とも収録されとらんとですね。方言になるとですね~。ほんと、これが博多弁ちゃ思いもよらんかったです。
ちなみに他所ではまた違う意味のあるごたるです。裂ける破れるの伊豆・新潟中越。物が散らかるで佐渡・広島など。これも面白かですね。

はい、本日は、久しぶり(ホントか?>自分)にダジャレ画像

Sabakeru

鯖の捌きがさばけとるやろ?・・・なーんて言うてみたりしてくさ。

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2006年6月25日 (日)

きつい

えっ、これも方言?シリーズ十六。きつい。
『ああ きつか~ なして こげん きつかっちゃろか』『そうたい おかしかね いっちょん しごと しよらんとに くさ』
「ああ 疲れた~。どうしてこんなに疲れてるんだろう」「そうだね。おかしいわね。ちっとも仕事してないのにね」

◆本日のキーワード◆
【きつい・きつか】今さらながら・・・って感じもするとばってん、疲れたという意味での博多弁ですたいね。しょっちゅう自分が指摘されよる言葉でもあります。人のこと笑いよるばってん、あんたもやなかね。言われよろう?
さてと、ゾータンはともかく、広辞苑あたりの「きつい」項目には、「仕事がつらい・厳しい・酷である」ていうとはあるとですが、直接的に「疲れる・疲れた」という意味はなかごたります。
【いっちょん】ちっとも・ひとつも~ない・・・の意味の否定語。

え~、本日のネタ画像はコチラ。この人もいっちょん働きよんしゃれん(^^;ごたる。

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2006年4月 9日 (日)

あつかう

えっ、これも方言?シリーズ十五。あつかう。
『そこらへんの もんば なーんでん あつかうっちゃなかぞ おまやー すぐ あつかいまわして ひっちゃんがっちゃんに するけん いかん』
「そこいらのものを何でも触るんじゃないぞ。お前はすぐに触りまくってめちゃくちゃにするからいけない」

◆本日のキーワード◆
【あつかう】触るという意味では方言。いじりまわすことですたいね。今日の例文は自分がいつもオヤジから言われよったことですたい。このクセは大人になっても発揮されよりまして、他所の家に行っても、都合の悪いもんばすぐに見つけだしてしまうもんやけん、たいがい嫌われよりました。ははは。
【ひ(し)っちゃんがっちゃん】めちゃくちゃなこと。しっちゃかめっちゃかの博多弁バージョンですたい。最近は、こん言葉、あんまし聞かんですな~。「ぎっこんばったん」やらと同しで、音の楽しか方言やろて思いますばい。

えっ、なんてね?ぎっこんばったんも知らんてね?コレたい。

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2006年3月26日 (日)

におう

えっ、これも方言?シリーズ十四。におう。
『なんか くさかろ そのへんば におうて みてん な におうやろ』
「なにか臭くないかい。そのへんを嗅いでみてごらん。ね、におうだろう」

◆本日のキーワード◆
【におう】ニオイを嗅ぐこと。博多弁には共通語にはない嗅ぐという意味もあるとです。博多人は普通に「鼻くんくんさせて匂うたら、柚子のにおいのした」みたいに使うとですが、共通語人は「はぁ?」って顔しますです。広辞苑・大辞林にも嗅ぐでは説明が載っとらん方言ですたいね。ただし京都・山口・四国・九州とけっこういろんなところで使われとる方言ではあるごたります。
ちなみにもうひとつ。匂うの変化語ば書いときましょう。地元んなかにゃ「匂う匂わぬ」を「によう・によわん」て発音する人もおりますです。博多んもんの舌は器用かとか不器用かとか・・・よーわからんばい。
そうたい、ついでやけん次回も「によう・によわん」ば書いてみまっしょ。どげな話になるこっちゃら・・・。

さて、ここで問題。「匂わぬ花」ちゃ何か知っとんしゃる?
答えはこちら。ヒマツブシにもなるけん遊んできんしゃったら良かよ。

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2006年3月17日 (金)

~時前~分

えっ、これも方言?シリーズ十三。~時前~分。
『なぁ きょうな はんどんやけん あーたも はよー でてこれるやろ うちも にじまえごふんにゃ きて まっとけろうや はかたじかんに ならんごと いそいじゃりーね』
「ねえ、今日は半ドンだから、あなたも早く出て来れるでしょ。私も2時前5分には来て待っていられるはずです。博多時間にならないように急いでね」

◆本日のキーワード◆
いろいろと説明せないかん言葉の多くて焦点がぼやけそうばってん、まずは主題の「~時前~分」からはじめまっしょう。
【2時前5分】1時55分のことを、博多弁では2時前5分と言うとが普通です。・・・って断定して良かっちゃろか(^^;。ははは。あんまし今日は自信はなかぞ。
さて、コレは共通語やと「2時5分前」て言うらしかですね。共通語圏出身のヤツラに「なんだよその前5分って」って、怪訝な顔をされてはじめて気づいた言葉やったです。まぁしかし、自分に言わせれば、「2時5分前」やったら、2時5分の前で「2時4分?」とか、そこらへんの曖昧な時間表現にならんですかね。それに「2時前5分」の方が5分(ごふん)の三語分、少なくともゼロコンマ何秒かは、早く正確な時間が理解できるっちゃなかですかね。そげん思いますばい。なんでん自分の言葉が正しいと思うっちゃなかばい。大間違いですばい>共通語圏人。
【半ドン】半分休みの日。午後から休みの日。土曜日のこと(広辞苑&大辞林)。
半ドンのドンは、博多どんたくの由来にもなっとる、オランダ弁の「zondag=休日」。ちなみに「web博多んもん」としては、「半ドン=ドン(=午砲:後述)で半分に分けられた一日の前後半のいずれか」・・・という語源説をとりたいと思うとります。だ~れも、どの辞書事典類にも書いちゃなかとですけど・・・ね。ご参考まで。
この「半ドン」。博多弁でもなかとばってん、もぉそれこそ週休二日制になって半分死語になりかけとるけん、ちーと説明しときました。どっかの馬鹿チンは、そげん若くもなかとに「半ドンちゃ吉野家の半丼?」て聞いてきたけんですね、さすがに呆れかえりますばい。これが最近の博多と博多んもんの現状ですばい。
【博多時間】約束の時間に遅れるルーズな時間感覚を称していうとです。ただしこれは博多の人間全体の人情気質というよか、個人の資質に関わるもんじゃなかかと思うとります。あるいはそれこそ時計のなかった時代の負の遺産と考えることもできるっちゃなかですかね。
ま、7月15日午前4時59分、それこそ夜明けの空にどーんとなり響く大太鼓の音で始まる「追い山」の例をあげるまでもなく、博多んもんは時間にゃけっこう厳しか生活しよるとは間違いのなかことですたい。オオマンタレは多かばってん、イイカゲンかとは少なかとです。
【ドン・午砲】正午を知らせるために空砲を撃つこと。号砲のこと。またその音。博多では西公園下(福岡船だまりの福岡造船所入口近く:現在地)に設置され、明治21年に始まり昭和6年まで毎日鳴りよったげなです。石碑の説明にゃ明治31年て書いてあるごたる(^^;ばってん、たぶん間違い。

don

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2006年2月15日 (水)

直す

えっ、これも方言?シリーズ十二。直す。
『ごめんばって けわしかけん どうぐ だしたまんまで でかけるけん きの むいたら なおしとっちゃらんね』
「悪いけど、忙しいから道具出したままで出かけるからね。気が向いたら 片付けておいてくれないかな」

◆本日のキーワード◆
【直す・治す・なおす・なわす・なーす】しまう。かたづける・・・という意味で方言。
方言本や方言サイトでは、他所(関西から向こう?)では通じん言葉として、しょっちゅう取り上げられとる博多弁の代表格ともいうても良かとですかね。ま、そんな状況やけん、自分とこで話題にするとも今さらていう気がするとですが「直方・のーならかす」の流れもあるけん、ちーと書いときました。
この「しまう・かたづける」という意味での直す(方言)の出どころはどこかというと、共通語としての第一義(元に戻す・正常な形にする)から転意と考えるとが普通やろかな。もひとつは納屋・納付・納税の「納=ノー・ナフ」の字に求めておきまっしょう。
【けわしい】あわただしい。忙しいこと。

はい、本日のなーすはコレ。なにをなーさっしゃるっちゃろかね。

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2006年1月28日 (土)

ごはんつぎ

えっ、これも方言?シリーズその十一。ごはんつぎ。
『ばばしゃん かかが おらんけん めし ついじゃんしゃい なんて ごはんつぎの いっぽんも なかて そら かかな しゃぎりたいに かたりに いっとるばい』
「ばあちゃん、女房がいないから、飯をついでおくれ。なんだって、しゃもじが一本もないって。それは女房、(どんたくの)お囃し隊に加わりにいってるよ」

【(飯を)つぐ】ごはんをよそう。盛ること。普通「つぐ」は注ぐと書いて、おもに水や酒などをそそぎ入れることをいうとですが、博多ではごはんを盛ることもつぐというとです。酒もごはんも同じ米から出来とっちゃけん、一緒の「つぐ」でよかろーもん・・・ていうとが、博多んもんのお決まり恒例オオマンタローであります。
【ごはんつぎ・めしつぎ】しゃもじのこと。しゃもじの方言は全国各地いろんな表現があるごたりますが、博多では他に「飯杓子:ままじゃくし」「飯匙:いがい」という人もおんしゃるごたります。杓子・しゃもじは女房(=かか(^^;)・主婦権の象徴とも言えるもんですたいね。大事にせなね。
【しゃぎり隊】「しゃぎり」は民俗芸能や祭礼などの練り物行列で、三味線・笛・太鼓・鉦などをまじえて奏でる囃しのこと。博多どんたく港まつりのしゃぎり隊(=お囃し隊)では楽器演奏以外におしゃもじを叩きながら練り歩くので、しゃもじ隊ともいわれとります。
【しゃもじ隊】では、なして博多どんたくのしゃぎり隊にしゃもじが使われるごとなったかというと、福岡市民の祭り振興会「博多どんたく港まつり」公式ページには、「昔、商家の前をどんたく囃子が通りかかった時、そのオハヤシの見事な音色に夕食を支度中の商家のオカミさんが浮かれだし、手にもっていたシャモジを叩いてオハヤシに加わったことから始まる」とあります。男の山笠と同じごと、博多の女の「あけっぴろげ」なとこや「のぼせぶり」が表現してあって、なかなかにほのぼのする由来となっとります。ただもう少し、この由来を具体的に証明する資料なり、言い伝えなりがないかどうか、いろいろと調べたり考えたりしよります。
【かたる】遊びの輪や仲間に入ること。加わること。仲間に入れては、「カテテ」「かてちゃりー」「かたしてー」と言います。ちょっとわかりにくい博多弁かもしれませんが、加ててと字を当てると意味がわかりやすかでしょ。混ぜるという意味で[糅てる]という難しい字があり、これが語源。

と、いうわけで、時季外れのネタになってしもーたばってん、外れついでに、へっぱく管理人の見た「どんたく祭りレポート」でん見とっちゃり~。こちらのページですたい。

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2006年1月14日 (土)

便利いい

えっ、これも方言?シリーズその十。便利いい。
『ちかてつななくませんが できて べんりよーなったちゃいうけど のりかえに ごひゃくめーとるも あるかなてね』『そうらしかね そりゃ たいがい べんりわるかろたい』
「地下鉄七隈線が出来て便利になったとは言うけど、乗り換えに500mも歩かないとだめらしいね」「そうらしいね。それは相当に不便だろうね」

◆本日のキーワード◆
【便利いい・便利悪い】便利・不便なこと。「頭痛が痛い」とか「馬から落馬」みたいな重複表現のひとつやろかね。上記のひらがな例文を共通語に書き直しよるとに、まーだそんまま「便利良くなったと言うけど・・・」「便利悪く・・・」と訳そうしよる。もしかしたら「不便利ばい!不便利やろ?」とか、しゃべってきとらんやろか。たいがい重症>自分。
え~、実はですね、この「便利いい悪い」は去年の11月にプラチナ・ローズさん(福岡出身東京在住)という方からメールで教えてもらうまで、まったく博多弁・方言という認識なしに使っとりました。60年近くもですばい(^^;。こげんしてみると、まーだまだ意識せんでつかっとる博多弁もあるかもしらんです。もう少しカルチャーギャップ(ジェネレーションギャップは当然として)あたりからのアプローチで博多弁を探ってみようて思うとるところです。新しか発見のあるかもしらんですね。そうした意味じゃまーだまだ楽しみは残っとります。

【福岡地下鉄】詳細は交通局サイトでどうぞ。路線図みても天神駅と天神南駅がつながっとらんとがわかります。七隈線が不人気で利用客の少なかもんやけん、こんどは天神南駅とキャナル経由で博多駅とつなごうかていう計画が持ち上がっとるげなです。ま、そげなことしたっちゃ、そうそう便利良ーなるちゃ思えんですばってんね。

と、いうわけで、本日はそのプラチナ・ローズさんとこのサイトへご案内。

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2005年12月26日 (月)

かけ

えっ、これも方言?シリーズその九。かけ。
「かけ」ちゃ何な?て聞かれろうばってん、「かけ」ちゃ「かけ」たい。まぁ、ちーと待っとかんね。すぐ例文ば書くけん・・・って、今回はもったいつけての書き出しであります。

『ぶらうざの みぎうえに かけじるしの あろうが その かけば くりっくしてんない ぶらうざの しまって ですくとっぷの みえるごと なるけん』
「ブラウザの右上に×印があるだろう。その×をクリックしてごらん。ブラウザが閉まってデスクトップ画面が見えるようになるから」
・・・と、パソコンの初歩から教えよって、なんか、もの覚えの悪か生徒やな~と思うとったら、単に博多弁が理解できんかっただけの話やったとかも・・・。

◆本日のキーワード◆
【かけ・かけじるし】×。×印。バツ・ぺけ(関西弁)。バツ印のこと。罰点のこと。
自慢じゃなかばってん、小中高校通じてバツやら罰点やら言うたり聞いたことなかろうや。丸かカケしか言うとらんめえと思う。ペケは「チェック印」んときに使いよったかもしらん。我が博多弁事典に「ばってん」はあっても「罰点」はなかと。
実はくさ、いっぺん、大学生んころ、「かけ印」て言うてくさ、エライ笑われたことのあると。その笑ーたヤツば殴らしちゃろうごたったばい(^^;。ほんとの話が。ははは。だいたいがくさ、算数の掛け算の記号ば思い出してんしゃい。この掛け算記号ば「バツ」やら「罰点」やらいうとは論理的にも直感的にもおかしかて思わんね?思うやろ。「掛け算」記号なら「かけ」に決まっとろーもんね。そう思うやろ。

ついでにもいっちょ書いとこかね。
あ、いや、これは
このネタ写真で確認してもらおうかね。
この写真見ても、まーだ、これを「バツ」「バツ印」「罰点」て言うかどうか。

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2005年12月 7日 (水)

こわる

えっ、これも方言?シリーズその八。こわる。
『ありゃー えらい また ふくらはぎの こわっとるが なして やろか』
『ちかてつの かいだんでん のぼったとや なかね とくほんでん はっときんしゃい』
「あれれ、ずいぶんとまたフクラハギが凝っているけど、どうしてだろうか」
「地下鉄の階段でも上ったんじゃないの。トクホンでも貼っておきなさい」

どげんですか。博多っ子博多んもんのみなさんは、みーな「こわる」ば使いよんしゃるっちゃなかですか。ちゃーんと「こる」ば使いよんしゃるとかな。自分は当然「こわる」ですたい。顔もどっちかというとコワモテ(^^;やし。

◆本日のキーワード◆
【こわる】凝ること。筋肉が張ってかたくなること。博多弁の「こわる」は強ると書いて、かたくなる・こわばるという意味のれっきとした古語ですたいね。今出来ポッと出の新方言やなかっちゃけん大威張りで使いんしゃいね・・・ってそそのかしてどうする(^^;。
【トクホン】絆創膏の製品名のひとつ。最近はサロンパスばっかし有名になって、トクホンの名前聞かんやったけん、つぶれたとかと思うとった・・・らまだあった。トクホンさんご明太。
ちなみにサロンパスももともとはコッチ(鳥栖やったかいな)が本社。サロンパス会長の中富さんはたしかもぉ90歳を越しとんしゃるっちゃなかかと思うとばってん、大変なマラソン好きでいろんな大会で試供品袋をぶらさげて同走のランナーに配りよんしゃったです。今も元気にしとんしゃっちゃろか。
【地下鉄の階段】福岡地下鉄は地上にでるまでなかなかオオゴトします。エレベーターやらエスカエーやらついとるとこもあるばってん、完備ちゃいえん状態で足の強ーなか人は往生しよんしゃるっちゃなかですかね。

さて、今日のネタ画像はいっぱいありますばい。
このおこわとこのおおこわとこのこあとこのこあらであそんでき。
ゾータンばっかしで「こらー!」ておごらんどってね。んならね~。

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2005年11月23日 (水)

あっている

えっ、これも方言?シリーズその七。あっている。
『てんこうせいにくさ ちゅうごくてんが ありよるやら いうたっちゃ わかりめーもん すぽーつせんたーで あっているて いわな』
『転校生にね「中国展がありよる」なんて言ったってわかるはずないだろ。「スポーツセンターであっている」と言わなきゃ』
・・・と、標準語ぶって「スポーツセンターであっている」と言っても、その転校生には実際には意味は通じんかもしらんです。

◆本日のキーワード◆
【あっている・ありよる】行われている・やっている・・・という意味ですたいね。「中国展が来月ある」とか「スポーツセンターであった」なら問題なかでしょうが、上記の例文やとたぶん「へっ?」っていう顔されるっちゃなかですかね。微妙な方言やろーて思います。学問的には「あって(ある)+いる」の(それぞれが共通語でも)組み合わせが共通語ではないということらしかです。
【中国展】いろんな中国や台湾の物産取り扱い商社が集まり合同で開かれていた中国大物産展。
【スポーツセンター】西鉄が経営しとった福岡スポーツセンターのこと。大相撲の会場になったりもしとりました。博多んもんにゃアイススケート場やら、併設のセンターシネマの想い出もいっぱいあるっちゃなかですか。今も名前そのまんまで会社形態は残っとるとのごたります。

こげな写真が見つかりましたばい。
コレと コレと コレ

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2005年10月19日 (水)

いりこ

えっ、これも方言?シリーズその七&未収録語シリーズその八。いりこ。
『たまにゃ いりこででん みそおつゆの だしば とってみらんね ゆげの においから おいしかばい』
「たまには煮干ででも味噌汁の出しをとってごらん。湯気の匂いからおいしいから」

西日本新聞の夕刊に「ふるさとの夕餉」という記事が毎週掲載されよるとですが、今週は「イリコのてんぷら」やったです。博多んもんやら九州もんにゃ、別になんとも気にならん記事かもしらんですが、実はこの「イリコ・いりこ」は方言なんですね。共通語やなかとです。したがって読者ん中にゃ「いりこって何?」という人もけっこう多かったっちゃなかでしょうか。こういう場合はやっぱ「いりこ=方言。共通語で煮干」の説明がいらせんやろか。
7月の終わりの「角打」がテーマの記事んときも(未収録語シリーズんとこに書いとります)、角打=方言という、はっきりした説明のなかったです。地元紙で生まれながらの愛読紙ですばってん、ちゃんと説明せないかんとこは説明しとくべきやなかですかね。

◆本日のキーワード◆
【イリコ・いりこ】炒子。小さな雑魚(ざこ)を炒って干したもの。主に西日本で使われる用語。煮干に同じ。
【みそおつゆ】味噌+汁。すこし古い表現。
【おまけ(^^;】ついで。イリコはそんままかじって猫気分になるともよかばってん、ちょいと一手間かけたら立派な酒肴になりますばい。出しとった後んとば利用してもよかっちゃないね?!

さて、本日のネタ画像は、先祖がイリコの(嘘ですたい)この人
けたたましかばってん、けっこうかわいかとこのあって嫌いやなかと。

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2005年10月 2日 (日)

こまめる

えっ、これも方言?シリーズその六。こまめる。
『たばこの かいたかとやが あーた いちまんえんば こまめちゃらんな』『うん よかばい じはんき ばっかしになって こげなときが ふべんやなー』『そーたい むかしな たばこやの かんばんむすめの かおみるとも たのしみ やったもんな』『たまにゃ かんばんばばさんの すわっとんなったり してくさ』
「タバコが買いたいんだけど、君、一万円を両替してくれないかい」「うん、いいよ。自動販売機ばかりになって、こんなときは不便だね」「そうそう。昔はたばこ屋の看板娘の顔を見るのも楽しみだったんだよね」「たまには看板婆ちゃんが座ってらっしゃったりしてね」

◆本日のキーワード◆
【こまめる】両替すること。語源は細かくする意味の「細める」か、まめまめしいことをいう「こまめ(小忠実)」からの転と考えるかのどっちかやなかでしょうか。
え~ついでに、同じごとして「一万円の切れるな?」の「切る」も両替するという意味では方言に組み込んでも良かっちゃなかですかね。「一万円崩しちゃり」の「崩す」は共通語かいなね。 「一万円ばちいそーして(小さくして)」「一万円におおきゅーなるな(大きくなる)」はどやろかね。こげんして両替することを表現する言葉はけっこういっぱいあるです。

はいでは本日のネタ画像。デッチアゲばってん

komameru

こげなことの書いてあったら、日本人にだけ意味の通じんやろね。

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2005年9月30日 (金)

まめる

えっ、これも方言?シリーズその五。まめる。
『まー よー したの まめらっしゃー こったい うちゃー とても あげん まめらせん』「まあ、よく舌が回られることです。わたしはとてもあんなに回らないわ」
どげんですか。この「まめる」も、もしかしたら方言て思うとんしゃれんやったっちゃなかですか。そんくらいに馴染みのある博多弁ですたいね。

◆本日のキーワード◆
【まめる】舌が回る。おしゃべり(悪口)の意味が含まれていることが多い。語源がどのあたりにあるかていうとが、ちーと難しかとですが、候補をずらずら並べ立てると以下の通り。
舌が滑らか(なめらか)の滑るの変化。まめ(忠実)・まめまめしいの転。豆(まめ=忠実の当て字か)=豆蔵(おしゃべり)の略。丸める・まるむ(言いくるめる・まるめこむ)の転・・・などなど。

本日のネタサイトはこちら
カラオケをどうぞ~。舌のまめりぐあい(^^;をチェック採点してみてくださいまめ。

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2005年8月10日 (水)

きやすい

えっ、これも方言?シリーズその参。きやすい。
「はじめて みしんぬいするとなら あっぱっぱが きやすか じゃろ」「ばあちゃん あっぱっぱちゃ なーん」「わんぴーす たい」「ああ わんぴーすなら きやすかよね」
『はじめてのミシン縫いなら、アッパッパが簡単だろうね』『おばあさん、アッパッパって何かしら』『ワンピースのことだよ』『ああそうね。ワンピースなら着やすいでしょうね』

孫と祖母の会話がかみ合ってませんが(^^;、ま、こんなことはよくあることで、実はこの「きやすい」は、「web博多んもん」開設当初の「単純明解博多弁事典」に入れ忘れとりました。お客様に指摘されて「あ、方言やね~」と始めて気づいたくらいの、なじみあるこなれた博多弁ですたいね。

◆本日のキーワード◆
『きやすい』簡単・たやすいこと。漢字を当てると「気安い」でしょうが、辞書の語義説明にある、気がおけない・心やすい・気楽という意味は、博多弁にはあんましなかごたります。単に簡単容易という意味で使うとが多かかな。
『あっぱっぱ』身体を締め付けないワンピース型の夏服。古い言葉ですが簡単服というやつですかね。語源としては、ぱっぱ=ぱらぱら=ばらばら=まばら=開放的というような意味にとらえてみましたが・・・。

本日のお決まり画像はこちら
アッパッパにしちゃ、ちょっとおしゃれすぎるかもしらんね。

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2005年8月 7日 (日)

早ぶる

えっ、これも方言?シリーズその弐。早ぶる。
『おいしゃん やきいも やけとったら みっつばかし やんしゃい』『こら ちび おれたちも まっとるっちゃけん はやぶんなよ~』『そげなこと しらんばい ならんだもんじゅん やろもん』『なんてか きさ~ん』
「おいちゃん、焼き芋が焼けてたら三つほどちょうだい」「こら、チビ。俺たちも待ってるんだから、割り込むなよな」「そんなこと知らないよ。ちゃんと列に並んだ順番でしょ」「なんだって、貴様!」

やはり「角打=方言」は認知度が低かったごたるですね。ついでやけん、「えっ?これも方言?!」ってヤツをもぉいっちょ。
◆本日のキーワード◆
【早ぶる・はやぶる】割り込むこと。順番を乱すこと。語源は「早む・速む」。
【並んだもん順】列に並んだ者の順。背の低っかもん順・高かもん順・拾ったもん順・・・。~もん順という用語法はけっこう使うです。
【順】順序を追うこと。順・順に・順番・順番に。最近はあんまし聞かんごとなった、「順繰り:じゅんぐり」という共通語と方言の微妙な境いにある言葉もあります。また同じ意味で「先繰り:せんぐり」という(消滅寸前博多弁事典に入れとる)博多弁もあります。

本日のネタ画像はこちら。
http://f17.aaa.livedoor.jp/~hmikann/hyakunin/017narihira.htm
ほんとは骨董(^^;画像
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/image/100017s.jpg
の方が雰囲気のあるとばってん、それやと崩し字が読めんでネタにならんと。

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2005年8月 5日 (金)

角打

えっ、これも方言?シリーズその壱。角打。
『どーな しごとがえりに かくうちして いかんな』『うーん それもよかばってん ちょっと さかなの よかとで のみたかな』
「どうだい、仕事帰りに角打していかないか」「うん。それもいいけれど、ちょっと肴のいいので呑みたいね」

7月30日付けの西日本新聞夕刊に「鉄都の角打ち熱脈々」という記事が載っとりました。北九州市で角打文化研究会などというサークルが出来たり、一種の角打ブームが巻き起こっているという内容やったです。ただ、その記事んなかで、「角打ち=方言」ていうとに触れられとらんやったとが、ちと不満で詰め不足やないかと思うたとです。そやもんやけん、ちょっとここで冷酒一杯(^^;。

◆本日のキーワード◆
【角打:かくうち】酒屋での立ち飲み酒・店頭酒のこと。
どげんですか「かくうち」て読めたですか。主に福岡・佐賀やら北部九州の方言のごたります。意味・語源を考えると面白いけん少し能書き垂れてみます。
広辞苑・大辞林にものっとらん言葉ですが、日本国語大辞典にかろうじて項目があって、[角打:酒を升で飲むこと。酒屋の店頭で酒を飲むこと]と書いてあるとです。つまり、角升で飲むこと。あるいは升の角に口をつけて飲むことから来た方言のごたります。
・・・と、まぁ、ここまでが、一応、定番の語義語源の解釈なんですが、自分はなんとなくイマイチ納得のいかんもんやけん、も少し屁理屈へっぱくば続けましょう。[角打の打ち]はどっから来たもんやろか・・・て思うたとがへっぱくのはじまり。
1:打ちくらうから。
2:升の角は固くて飲むとき口が痛いから、打ちつけて角を丸くする(^^;。
3:角打ではなく、角は門で、打ちは内。角打=門内(家内・店内)か。これがMISTAKERの新語源説。
【肴】酒肴・つまみ。角打での肴は基本的に乾物・缶詰・袋物など出来合いの食品しか許可されとらんとやなかったですかね。最近立ち飲みしとらんけん、そのへんは?ですたい。あしからず。

kakuuchi .

西日本新聞7月30日付夕刊記事 食いもんはもちろんばってん新聞もよか肴たいね。

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