えっ、これも方言?シリーズ

2015年11月23日 (月)

めけんぶん

えっ、これも方言?シリーズ七十三。めけんぶん。
『かいえんまで だいぶ まのあるとに よーはいっとるな めけんぶんでちゃ にひゃくじゃ ききめえ』「開演までずいぶん間があるのによく入ってるね。ざっとでも二百ということはないだろうね」

【めけんぶん:目見分】およそ、だいたい、ざっと。実際には数えずに目測で・・・という意味合いが強いですね。
同じような意味で「目見当(めけんとう)」という言葉もありますが、この「目見分」「目見当」の二つの言葉を試しに辞書で引いてみてください。広辞苑・大辞林にも収録がありません。見つからないはずです。かろうじて「目見当」がネット辞書(デジタル大辞泉)に引っかかるくらいです。今日の今日まで、これが「方言」とはまったく思ってもみませんでした。信じられんばい!であります。

Kahogekijyo05

昔はこんな感じの映画館がありました。懐かしいでしょ。二階座敷席つきの嘉穂劇場です。桂文枝(桂三枝)独演会。

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2015年7月19日 (日)

のぺ~と

えっ、これも方言?シリーズ七十二。のぺ~と。
『とうじんまちい あさのてれびに よーでよんしゃる れぽーたーの なまえなんやったかいな あの のぺーとした かおんひとが おんしゃった』『だれや そののぺーちゃ おたふくがおのほうや ぼうぶらがおのほうや』「唐人町商店街に朝のテレビ番組によく出てあるレポーターの、名前なんだったかしら。あののっぺりした顔の人が居らっしゃったよ」「誰だい、そののっぺりとは。おたふくさん(女)かい、それとも長かぼちゃ(男)かい」 

夫婦で悪口雑言のかぎり。すんまっせんね。

【のぺ~と】のっぺり、のっぺりとした凹凸の少ない顔の人。女房殿の発言で「あら、これも方言やな」と気づいたとはいいもんの、共通語やとどげんなるとかいな・・・とけっこう悩みました。「のぺ」?「のぺり」?辞書を引いても何もでてきません。←バカですね→自分。「のっぺり」でやっと収録されとりました。

ちなみに関西の方でも、その「のぺ~とぶり」をからかう言いまわしもあるごたりますね。「おたやん こけても 鼻うたん」ってげなです。

Aosutan

「あおすたんぼうぶら」でございます。

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2014年12月 8日 (月)

待ちながい

えっ、これも方言?シリーズ七十一。待ちながい。
『もちが なかなか やけんでくさ おぞうに つくるとが おそーなったね まちながかったろー』「餅がなかなか焼けなくてね、お雑煮つくるのが遅くなったわね。待ち遠しかったでしょ」

はいはい、今回も共通語とばかし思うとった「待ちながい」です。これも試しに辞書引いてみんしゃれんですか。なかはずですけん。

【待ちながい】待ち遠しいこと。ほぼ共通語と同じ意味ばってんが、博多んもんの会話やと待つ方は多少のイライラ感、待たせた方は悪かったわねという気持ちが含まれとる気がします。

Hakatamotituki

写真は博多の昔風の餅つき風景・・・げなです。三味線お太鼓の伴奏つきやったです。餅長ーいとの出来よりました。

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2014年12月 1日 (月)

大景気(おおげいき)

えっ、これも方言?シリーズ七十。大景気。
『こんげつな ろーんも なーんもなかて おおげいきで つかいまくりよったら くるまの しゃけんの あったとば ちゃーんと わすれとったやね』「今月はローンも何もないと気前よくやたら使っていたら、車の車検があったのを完全に忘れていたよ」

ま、よくある話ですたいね。ところが、この「大景気」という言葉は実は辞書になかとですよ。試しにネット検索かけてみんしゃれんですか。weblioでも広辞苑でも大辞林でも出てこん言葉です。かろうじて日本最大級の日本国語大辞典に「大景気=たいへん景気がいいこと」と収録があるだけの珍しい言葉やったです。共通語で日常語とばかり思うとりましてびっくりしました。

【大景気(おおげいき)】方言としての用語説明が難しいとですが、気前よく大きな気持ち・金持ち気分・大盤振る舞い・・・みたいな感じでよかでしょうか。

ちゃんと財布の中を確認したうえで店に入らんといかんですね。写真は某ホテルのランチ。
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関係なかですが、ブルージェイズの川崎宗則選手絡みのコメントを頂きましたので、こういうポスターを掲出しときます。

Munerintalkshow

福岡市のお隣り久留米でトークショーげなです。嫁さんが乗り気なんで行ってみようかと考えとります。

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2014年6月 4日 (水)

どんけつ

えっ、これも方言?シリーズ六十九。どんけつ。
『あしのおそかけん どんけつかと おもうとったら なんやろ はしりぐっちょで いっとうしょうやったばい』「足が遅いからビリかと思っていたらどうしたことか。かけっこで一等賞だったよ」

【どんけつ】ビリ、最後のこと。どんじり(共通語で意味は同じ)が方言化したもの。「どんけつ」も、もともと共通語と思うとったとですが、広辞苑に(西日本、茨城・愛知県などで) 最後。最下位。びり。どべ・・・とあり、へえ~これも方言かと気づいた次第でありました。
語源としては、「どんは接頭語」と広辞苑に説明があるとですが、「へっぱくBLOG」管理人としては「どべ+けつ」説をとりたいと考えとります。

ネタ写真はな~んも思いつかんかったもんやけん、こげなと。

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どんけつ・・・ならぬ、とんこつラーメン。

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2014年5月14日 (水)

居ります

えっ、これも方言?シリーズ六十八。居ります。
『きょうな ずっと うちに おるとね』『はい ひるごろまでな おります』「今日はずっと家に居(い)るのかな」「はい、昼ごろまでは居(い)ます」

【居(お)ります】居(い)ます。居(い)るの丁寧表現。在居(ざいきょ)という言葉がいちばん意味が近いですかね。

たぶん、「なんで居(お)る、居(お)りますが方言や?!」というご意見もあろうかと思われるとですが、そのへんはあくまでも個人的な感覚と判断というしかなかとですよね。すんまっせんです。

これが「ご主人は居(お)んなさる?」「大将は居(お)んしゃる?」「おかみさんは居(お)らっしゃる?」やと、間違いのー方言でっしょうけどね。微妙かとこです。

ついでに、自分が方言か共通語か判断つきかねとる言葉をもうひとつ書いときましょう。「金、いるなら貸しちゃるばい。いるな?」「いります。いります!」。この「いります」ですが、これもなんとなく方言ニュアンスがあるようにも感じとるとですが、どげんでしょうか。

では、最後に恒例のネタ写真。居んなさる?女猿?男猿?

Sarumen

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2014年4月14日 (月)

じのじの

えっ、これも方言?シリーズ六十七。じのじの。
『ぜんしょういうて ぐぜりよったら ためしに じのじのさせてんしゃい きげんよーなるかもしれんけん』「わがままいって駄々をこねていたら、試しになにか書かせてごらん。機嫌がよくなるかもしれないから」

【じのじの】幼児語。鉛筆やクレヨンクレパスで字や絵をかくこと。
たまたま「じのじの」の語源や由来を調べようと広辞苑や大辞林など辞書をいくつか引いてみたとですが、まったく収録がなくて、「あら、もしかして方言かいな?」と、あらためていろんな博多弁資料を確認したり、ネット検索をかけてみたところ、どうも福岡限定の言葉らしいことが判明。しかし、ほんなごと、今 ごろ気づくか!という話ですたいね。

で、語源。さっぱりわかりません。たぶん「字の字の」という文字を当てればいいんでしょうが、無理やりにこじつけると、「へのへのもへじ」からの類推、あるいは「同上」や「以下同じ」のときに使う「のの字=〃」くらいしか思いつきません。「のの字」は「ちょんちょん=てんてん」のことやけん、子どもに最初に教える文字としてはいちばん簡単ちゃ簡単ですたいね。

Zinozino02

ただいま「字の字の」中でございます。

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2013年10月21日 (月)

こする

えっ、これも方言?シリーズ六十六。こする。
『せっかく おんせん きたっちゃけん よーと つかって よーと こすっときんしゃい』「せっかく温泉に来たんだから、よく浸かってよく洗っときなさい」

【こする】体を洗うこと。正確には方言かどうか確信持てんとこもあるとですが、どんな辞書の語義説明にも「洗う」という意味がなかごたるとです。
たとえば、広辞苑には、
1:おしつけて摩擦する。すりみがく。「背中をこする」
2:あてこする。いやみをいう。
大辞林には、
1:物に他の物を押し当てて何度も動かす。摩擦する。
2:他の事にかこつけて皮肉をいう。あてこする。
とあるだけです。意外な結果やったです。「こすり洗い」というふうに、こすると洗いを組み合わせてはじめて共通語というわけなんでしょうかね。もっとも、この「こすりあらい」も辞書には収録ありません。どちらも面白か発見でした。

Kosuriarai

写真は格安バスツアーで訪れた、山口は大谷山荘の大浴場。貸し切り状態でこするとも忘れるくらいに良か気分でした。

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2013年9月16日 (月)

飲みかた飲みごと

えっ、これも方言?シリーズ六十五。飲みかた飲みごと。
『たまにゃ みんな つんのーて のみかた いこうか』『そりゃよかばってん おりゃ まいにち のみごとの つづきよって あんまし さけの はいらんかもしらんな』「たまにはみんな連れあって酒呑みに行こうか」「それはいいけれど、俺は毎日飲み会続きであまり酒が入らないかもしれないよ」

【飲みかた飲みごと】飲み会、酒席、酒宴、酒飲みのこと。飲みかたの「かた」は「方」で辞書的には「方= しよう・しぶり・方法・~すること」とあります(広辞苑)。要するに「飲みかた=飲みごと」ですたいね。
で、今回あらためて、この「飲みかた」を調べよって、「えっ、どっちも辞書に載っとらんやないか!」と驚いた次第。とくに「飲みごと」が方言で全国的に使われよらん言葉とは思いもせんかったです。

写真は我が家の「飲みかた」。孫の「お食い初め」。

Okuizome01

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2013年8月12日 (月)

大きいもん順

えっ、これも方言?シリーズ六十四。大きいもん順。
『あのくさ いまのしょうがっこうでも おおきいもんじゅんやら ちいさかもんじゅんやらいうて ならばせようなーとかいな』『どげんやろかね こうこうんころの せんせいな たまに たいじゅうの おもたいもんじゅんやら にくじゅういうて じょしににらまれよったね』「あのね、今の小学校でも身長が高い順や、背が低い人順なんてこと言って並ばせてるのかしらね」「どうだろうね。高校のころの先生はたまに体重重たい人順とかイジワルを言って女子生徒に睨まれていたよね」

【大きいもん順】整列するときの順番で並び方。身長順のこと。もちろん「大きいもん」の「もん」がついとるけん方言でっしょうが、あまりに日常語すぎて気がつかん言葉やったです。

今日、キス釣りに行ったあと、キスを下調理しよって「大きいもん順に十匹だけてんぷらにしょうかいなね」とひとりごと言うたときに、「おっ、コレ、方言やん!」と気づいたとです。

Imazu06

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