未収録語シリーズ六十七。おしかさん。
『なあなあ しかうみじんじゃに しかんつのぐらの あろうが しかの おおかったけん しかのしまて なづいたて おもうとったばい』『そうたい しかのしまの ゆらいな いっぱい あると ぎょうしょうの おしかさんも もともとな ちがう じの あたっとるとばい』
「ねえ、志賀海神社に鹿角倉があるだろう。鹿が多かったから志賀島と名がついたと思ってたよ」「そうだよ。志賀島の由来はたくさんあるんだよ。行商のおしかさんも違う当て字がしてあるんだ」
志賀島から来よんしゃる行商の婆しゃんたちを、博多じゃ「おしかさん」ていうとですが、その「おしかさん」は、漢字を当てたら「お志賀さん」とばかり思いこんどったとですよ。それがつい最近、どうも違うらしかことのわかったけん、この項目を書きなおしよります。前回の記事「おしかさんpart1」はコチラhttp://mistaker.cocolog-nifty.com/heppaku/2007/08/post_9e14.html。
◆本日のキーワード◆
【おしかさん】志賀島(福岡市東区しかのしま)から市営渡船(志賀島-博多埠頭)で、魚をはじめとした志賀島産物の行商の来るお婆ちゃん(おばちゃん年代はもうおんしゃれんかも)たちへの愛称。昔は70、80とか、けっこうな人数やったらしいとですが、今はたいがい少のーなっとんしゃって数人やなかですかね。
で、この場合の「しか」には、「志賀」やのーて、「志荷」という字を当てるとが本筋やなかかという資料ば見つけたとです。「福岡地名散歩:井上精三(葦書房)」の妙楽寺町の項目んとこに、
◆以下引用◆妙楽寺町 いまの博多区小門戸町の縦筋で・・・中略・・・志荷商人(行商人)宿、塩問屋、船問屋などがこの町の大店だったが◆引用終わり◆
志荷商人。これにピンと来たとね(われながらいい勘(^^;)。これぞ「おしかさん」やなかろうかて思うて調べたら、福岡博物館http://museum.city.fukuoka.jp/jd/html/jd08mati07.htmlと、「海から見た日本列島」というサイトにhttp://www2.odn.ne.jp/~nov.hechima/sikatoadumi.html 傍証になりそうなページがありました。
「おしかさん=お志荷さん」。歴史んあるずいぶんと古くからの言葉やったとですね。
【志賀島の由来】上記の「海から見た日本列島」のページにも志賀島語源が載っとりますが、「福岡町名散歩」と同じ著者による「博多郷土史事典:井上精三(葦書房)」には、
◆以下引用◆島が打昇浜(うちあげはま=奈多浜)に近いところから、むかしは近島といい、それが資河島となったと釈日本記にある◆引用終わり◆と載っとりました。
どうも長たらしゅーなったですね。すんまっせんでした。
志賀海(しかうみ)神社の鹿角倉。
漢方薬屋が見たらよだれの出るっちゃなかろうか(^^;
つい先日、志賀島に猫写真撮りに行ったとき出おーた「お志荷さん」。ただしこん婆しゃんは島ん中だけの行商のごたったです。夏みかんば六個300円でわけてもろーとります。サマーオレンジ二個おまけつけてもろーて、らっき~(^^;。別の、魚の行商んおばちゃんにも話を聞いたとですが、こっちは「軽バンで和白さい売りに行きよる」やったです。もぉわざわざ博多まで行くほどんなかとでしょうね。和白やら新宮やらえらい賑やかな街になっとりますもんね。
カンカン部隊の名前の由来になった(・・・たぶん)背負い缶やろかな。
最近のコメント