さかぼて
未収録語シリーズ四百六十五。さかぼて。
『あおあおした さらの さかぼてば どっかで みたとばってが どんさかぐらやったか いつやったか いっちょん おもいだせんとたい』「青々とした新しい杉玉をどこかで見たんだけれど、その酒蔵だったかいつ頃だったかぜんぜん思い出せないんだよ」
ボケの来よるとかもしらんですね・・・というわけで、さかぼて。
【さかぼて】酒蔵の店頭に飾る縁起物の杉玉のこと。酒林《さかばやし》。酒箒《さかぼうき》というごともあります。博多弁の「さかぼて」の由来ははっきりしませんが、個人的には酒箒の訛り、あるいは博多仁和加で使う「ぼてかづら」のハリボテが関連しとるとかな~と思うとります。
会話文に書いたごと、「どこやったかいつやったか」というのは実話でありますが、その疑問もむべなるかなで、その理由は酒蔵独自の決まりがあるからのようです。必ずしもどの酒蔵も決まった時期に・・・というわけではなく、正月、新酒の時期、蔵の改築記念といろいろのごたります。
写真は地元がなかったけん、佐賀は小城の天山。
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