未収録語シリーズ

2009年11月13日 (金)

みたむなか

未収録語シリーズ 百四。みたむなか。
『いくら したむなかて いうたっちゃ せっかくの みあいやなかや そのかっこな ちーと みたむなか すぎるっちゃなかや』「いくらしたくないと言っても、せっかくのお見合いじゃないかい。そのいでたちは少しみっともなさ過ぎるんじゃないかい」

【みたむなか】見たくもないから転じて、みっともない・見苦しいの意味。普通の日常的博多弁ですばって、ルーツは中世、まさに古語というてよかごたります。広辞苑には、狂言の「髭櫓」という演目のなかに「その髭が朝夕見たむのうてなりませぬ」とう例が収録されとります。
【したむなか】これも古語の「したうもなし」からの転で、したくないという意味。広辞苑には仁勢物語からの「女の仕事したむなささうに見えければ」を初出としてあります。

見たむなか・したむなか・・・どちらも日常使い普段使いの博多弁やもんやけん、事典にもブログにも項目立てしとらんやったとに気づかんまんまでした。あらためて収録させてもらいましたです。

どげんですか、こげんして博多弁がただの田舎言葉やないこと、もともとの素性は雅な都言葉に由来しとることを知ったら、変に方言コンプレックスを感じんでも良かとやないですか。自信持って博多弁ばしゃべってもろーたら嬉しかです。

さて、こうした雅な古語が出て来る狂言を見ろう聞こう鑑賞しようてすると、博多じゃなかなか機会のなかごたりますが、ココ大濠能楽堂http://www.ohori-nougaku.jp/index.cgiではちょいちょい公演されとるごたります。万作の会やらもありよるっちゃなかろうか。

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2009年10月26日 (月)

どうして

未収録語シリーズ 百参。どうして。
『こげん ややこんころから からわれて おまいりしよったら たいがい つよかこになるでっしょうたい』『そうたい このかんのんさんは ごりやくが あるとたいね どうして』「こんなに赤ちゃんのころから背負われてお参りしていたらずいぶんと健康な子になることでしょうね」「そうですよ。この観音様はご利益がありますからね。他とは比べものにならないくらいにたいしたものですよ」

【どうして】いやはや。たいしたもの。感心する様子。比べ物にならない様子。
どうして?なぜ?という意味では使われとりません。疑問を通り越して驚きや感動!どうして!の心境でしょうかね。例文は「どうして」が文末に来とりますが、「どうして ごりやくがあるとたいね」と、これも単独で前にも用いられます。いずれにしても、ちょっと共通語の感覚からすると、この用語法には違和感があるっちゃなかですか。ばってんが、これもれっきとした博多弁ですたいね。こじつけたら「どうしてどうして・・・」という表現法に近いかいなね。今日、篠栗の呑山観音寺で実際に聞いた会話ですたい。 
【ややこ】赤ん坊
【からわれて】背負われて、負ぶわれて。

どうして=たいしたものだよ。たいしたものだよ蛙のションベン・・・は車寅次郎。写真は寅の生まれの帝釈天。

Pb180070

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2009年10月17日 (土)

びったりもん

未収録語シリーズ 百弐。びったりもん。
『ええい この びったりもんが たいがいで おもたか しりば うごかさんか』『しょうがなかねえ ぼちぼち びったれおどしも ふこうけん こしあげろうたい』「ええいもう、このなまけものめ。いいかげんに重たい尻を動かさないか」「しょうがないわね。そろそろ(びったれおどし)も吹くころだから腰を上げましょうか」

【びったりもん】なまけもの。ずぼらなヤツ。ずぼらなこと。不精横着エトセトラ。びったり・びったれ・びったれもんともいいます。「消滅寸前博多弁事典」には収録しとりましたが、この「へっぱくBLOG」には項目たてとらんやったし、あたらしい語源候補が見つかったけん、ちっと追加で書きよります。
もともとは服や着物をだらしなく引き垂れることから来たとやろて考えとったとですが、今回「いびたれる」語源説(能古島の方言:石橋綜平)があるとを知りました。なるほどと感心しとるとこです。「いびたれる=居浸れる」、辞書的には居座って動かないこととなるとでっしょうね。
【びったれおどし】だいたい今ごろの季節(10月終わりごろから11月にかけて)に吹く強い風をいうごたります。冬が近づいて来よるばい早ー冬の準備ははじめやいというわけですたいね。

で、そんな「びったりさん」には便利いい、なんでも揃う(とかどうかは?ばってん)「西新中央(リヤカー部隊)商店街」の写真をば。だいぶ昔に撮ったもんでご容赦。

Bittare01

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2009年10月10日 (土)

松葉箒(まつばぼうき)

未収録語シリーズ 百壱。松葉箒。
『こげなきせつに なってったら おちばば まつばぼうきで あつめて よーやきいもば やいたこったい』「こんな季節になってくると落葉を松葉箒で集めてよく焼き芋を焼いたことだよ」

久しかぶりに「え~これも方言や?気がつかんかったばい!」の言葉が見つかりました。試しに辞書をひいてみらんですか.載ってなかけんですね、自分もビックリやったです。んでは、もっともらしゅう語義説明ばしときまっしょう。

【松葉箒(まつばぼうき】竹製の熊手のこと。穀物や落葉をかき集めるための箒。
木の葉掻き・細杷(こまざらい)・さで(松葉のこと)掻き・松葉掻き・・・と、広辞苑や大辞林などに収録されとる共通語的な言葉はいっぱいあるとですが、九州人にはどれも「何なそれ?!」やと思います。やっぱり庭掃除は松葉箒ですたい。

Matubabouki

百均のミニまつばぼうき

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2009年9月26日 (土)

すすみて

未収録語シリーズ 百。すすみて。
『しかんしまの しょうがつかざりば みてくさ りょうしも わらざいく するっちゃなて おもうたやね』『すすみての こっちゃな むかしな はえなわないも しよったとやなかな』「志賀島の松飾りを見て漁師もわら細工するんだと思ったよ」「すすみてのことだね。昔は延縄ない(つくり)もしていたんだろう」

今回は先に画像を見てもろーときましょうか。

Susumite

(福岡市博物館常設展示案内より借用)

【すすみて】 わらを縒ってつくった松飾りのひとつ。志賀島では荒神さまへ、この「すすみて」と「よろずかけ」を飾って豊漁と海上安全を祈願するとのごたります。帆かけ船のイメージですかね~。
語源としては「煤みて」。もともとは神棚の煤払いに使った藁箒(わらぼうき)のごたります。日常品やのーてハレの日用のものらしかです。
もひとつダジャレ説として、山手海手河手(^^;といった方向を示す手がついて、舟が進む方向・目的地まで真っ直ぐ安全に往復できるようにという願いを込めて「進み手」なーんてのはどげんやろか。
【よろず(万)かけ】 神棚荒神の前に、エラに椎とユズリハの枝をさした塩鰤やこんぶスルメなどを横棒に通して飾っちゃります。

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2009年9月19日 (土)

おとつい

未収録語シリーズ九十九。おとつい。
『おとついから はちまんさんの ほうじょうやの はじまっとるばってんが あんたいったな』『うんにゃ まだたい なんかこのごろ おまつりたい わーいこうて いうきにならんと』『そら としくーた しょうこたい』
「一昨日から八幡さん(筥崎宮)の放生会が始まってるけど行ったのかい」「まだだよ。このごろは、わあい祭だ見に行こうっていう気にならない」「それは歳をとった証拠だろう」

今さらながらという感じですばって、おとつい。事典から抜かしとりました。

【おとつい】おととい。一昨日のこと。大辞林には、主に西日本での言い方となっとります。
「おとついは方言や?標準語やろもん」とお疑いの貴兄のおかれましては、ぜひパソコンで「おとつい」と入力お願いいたします。果たして「一昨日」と変換してくれるや否や。
語源としては、日本国語大辞典にはヲチツヒ(遠日)、アトツヒ(たぶん後日でっしょうね)の転としてあります。
ちなみに「おととし」の語源はヲチトシ(遠年)の転と広辞苑にあります。

え~、本日の落としネタ。石村萬盛堂が放生会の季節菓子をつくっとんしゃったです。新生姜餅げなです。アイデア勝ちやね~と感心しとります。

Syougamochi

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2009年9月 1日 (火)

まっすぐい

未収録語シリーズ九十八。まっすぐい。
『ねえ あーた このみち まっすぐいと たわー みえるとに ぐるぐる まわっとりゃせん』『まっすぐかばい まっすぐ いきゃ ちゃんとつくくさ』『ねえ おかあさん やっぱ おかしかよね おとうさん まっすぐと』
「ねえおとうさん、この道は真っ直ぐなの。タワーは見えるけど、まわりをぐるぐる回ってないかしら」「真っ直ぐだよ。真っ直ぐ行けば間違いなく着くはずさ」「ねえ、おかあさん。やっぱりおかしいわよね。おとうさん、ほんとに真っ直ぐなの」

・・・と、親子三人、それぞれ用語法が違う「真っ直ぐ三段活用(違)」でした。意味はいずれも真っ直ぐで少しも曲がっていないこと。さてその語義用語のへっぱく解説しときます。

【まっすぐい】真っ直ぐな(形容動詞)が、まっすぐいと形容詞化して
【まっすぐか】さらに博多弁の一大特徴でもある、形容詞語尾の「い」が「か」語尾化したもんですたいね。
【まっすぐと】娘は「まっすぐなの?」と聞いとります。「真っ直ぐ(名詞)」+博多弁的疑問反語語尾の「と」。最近の若者の博多弁風用語法ですたい。名詞でもなんでちゃかまわず「と」をつけたがりよります。ちなみに、最初の二つの「まっすぐい」「まっすぐか」は自分らの世代も使うとですが、さすがに若者世代の「まっすぐと」は使いきらんです。

ほら、これがあーたたちの行きたかていう福岡タワーたい。縦も横も真っ直ぐかろ?!

Uratower01 

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2009年8月25日 (火)

ぺっちゃげる

未収録語シリーズ九十七。ぺっちゃげる。
『なあなあ あーたくさ ぺっちゃげると ぴっちゃげるば つかいわけよーな』『なんな きゅうに わけわからんこと いいだして』「ねえ、あなた。ぺっちゃげるとぴっちゃげるという方言を使いわけてるかい」「なんだよ急にわけのwからないこと言い出して・・・」

いや、なに、「へっぱくBLOG」のネタで「ぺっちゃげ」を思いついたとは良かばってんが、似た表現がいっぱいあって違いのわからんごとなってしもーたとですよ。こん二つの博多弁は根は同じやろて思うとったとですが、どうも語源が違うっちゃなかかと考えだしよるとです。

【しゃげる】押しつぶされること。拉ぐ(ひさぐ・ひしぐ・ひしげる)が語源。あまり馴染みのない言葉ですばって、柔道や格闘技に「腕ひしぎ」という技がありますたいね。拉致の拉で、もともとは折るとか砕くといういう意味のあるごたります。
【ぴっちゃげる】強意&接頭語のぴ+しゃげるかとも考えられるとですが、ここは素直に「ひしげる」の変化としておきまっしょう。ひしげる→ひしゃげる→ぴしゃげる→ぴっちゃげる。促音化にともなって半濁音化したもん(逆?)ですかね。
【ぺっちゃげる】意味は同じ。ぺしゃげるともいいます。それぞれ「ぴ」が「ぺ」に訛っただけやと思うとですが、こっちは「押しつぶされて」というニュアンスが強いやろかな。ぺしゃんこ・ぺっちゃんこの意味が入って来とる気もしますね。ぺっちゃんこ+ちゃげるの混同化、合成語化しとるとかもしらんですね。

あ、そうそう。悪口ですばって、今、いっちょ思い出した。こまかころ鼻の低い女子がこっそり「ぺっちゃげ」て渾名つけられたりしとりましたね~。ろくなこと言わんな~。すんまっせん。

え~、ネタ写真が思いつかんかったけん、本日はこげなと。

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えらいお腹のぺっちゃげっとるばってんが、ちゃんとご飯食べさせてもらいよるとね?

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2009年8月18日 (火)

行けらん

未収録語シリーズ九十六。行けらん。
『なして いけらんと ちゃんと いけろうもん』「どうして行けないのかな。楽に行けるだろうに」

今回の例文は、自分がマイカー運転しよったときに、ふと出てきた独り言ですたいね。交差点で右折しようと停まっている車の左側に通り抜けられる空きがあるのに何故か通り抜けようとしない後続車に「なして前に行けんとや?!」と毒づいたわけですたい。

【行けらん】行けないこと。ただし自然にひとりごちた「行けらん」ですばって、ほんとに博多弁かどうか自信がなかとです。誤用やないかと、間違って覚えた言葉のごたる気もするとですたいね。どげんですか、皆さん。こげな使い方しんしゃるですか?教えてもろうたら嬉しかです。

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「なんや、一人でうろん二杯もいけるとや」
「そらいけるくさ。いけらんどころか、かしわにぎりも欲しかとこたい」
個人的感覚じゃ、こっちの「いけらん」は違和感なかとですたいね~。行けらんは「ん?」という感じ。

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2009年8月10日 (月)

あじめし

未収録語シリーズ九十五。あじめし。

『なんな また あじだしの あじめしな たいがい あきたばい いりこな とうふおつゆだけに しちゃってんしゃい』「なんだい、また煮干の炊き込みごはんかい。相当に飽きてしまったよ。煮干は豆腐味噌汁(の出汁)だけにしてくれないかな」
わざことのごと、ややこしい例文ばつくってしもうとりますが、順ぐりに説明しときまっしょう。

【あじだし】味出し・味出汁と字を当てるとわかりやすいですかね。いりこ。共通語で煮干のこと。博多じゃ「いりこ」てしか言わんですが、「いりこ」は全国共通語やないけんですね、要注意ですばい。
【あじめし】味のついたごはん。炊き込みごはんのこと。博多には他にもいろんなの言い方呼び方のありますけん書いときましょう。それぞれ「~めし」と「~ごはん」の呼び方で人それぞれ地域それぞれのごたります。
あじめし=あじごはん・ぐめし・しょうゆめし・まぜめし。そして「かてめし」
【かてめし】かて=かてるで、糅てるという字を当てるとです。混ぜるという意味ですたい。
ほら、言うやないですか、「おれも呑みごとにかっちぇて!かたしちゃり~」とか今でちゃ言うでっしょうが。この「かたしちゃり」の元々の意味は混ぜるから来とるとごたーです。勉強になったろ。

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写真は博多じゃ珍しいかいなね。干し海老ごはん。

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2009年8月 4日 (火)

~だち

未収録語シリーズ九十四。だち。
『あーただち そうよ よそいきかっこうで どこいきですと』 『あたきだち さなぼりで やながわさい うなぎくいにいきよると』
「あなたたちはみんなよそいき姿でどこへ行ってるの」「わたしたちは早苗祝いで柳川へうなぎ食べに」

【~だち】たち・達。名詞や代名詞について複数を示すことば。早い話が俺たちあんたたちの「たち」が濁音化しただけ。前回の「うったち」「あたき」を書きよって思い出しとですたい。簡単な表現ですばって、意外ともう使われよらんかもしらんですね。
【そうよ】全部。みんな。すべてという意味。総与・総容なんたらいう文字を当てたら良かとかな。
【さなぼり】 早苗祝い。田植え終わりの祝い事。さのぼり、さなぶりとも言うごたります。田んぼの神様が田に上るという意味らしかです。

Sanabori

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2009年7月11日 (土)

とうじみ

未収録語シリーズ九十三。とうじみ。
『ちっごのほうじゃくさ いまでん ろうそくのしんのことば とうじみやら といじみていうらしかばい』『あー そら あるかもしらんね やめやら ぼんじょうちんの ほんばやけんね』「筑後の方じゃ今でもロウソクの芯のことを(とうじみ)や(といじみ)というらしいよ」「それはそうかもしれないね。八女市は盆提灯製作の本場だからね」

【とうじみ・といしみ】あんどんや提灯、あるいはロウソクの火を灯す部分をいうとです。早い話が灯心、灯芯のこと。語源はそのままの読みからとか、灯炭(炭じゃないっちゃけどね)からとか、ともしびの訛りなどいろいり説があるごたります。ちなみにイウサのことば灯心草(とうしんぐさ)といいますし、また筑後はイグサの主産地ですたいね。
自分はこの方言は実際に聞いたことはなくてですね、文献から知った理解語じゃあるとです。消滅語ていうて間違いはなかっちゃなかですかね。ただ昔の化け猫映画で入江たか子(超古過ぎで知らん人がほとんどかいなね)があんどんの油をなめるときに火のついた紐は邪魔くさかろうな~と子供心に感じた記憶はあるとですが・・・。

できたら放生会のぼんぼり飾りば見せたかったとばってんが、なかもんやけん、また太宰府さんのぼんぼりをば。

Toizimi

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2009年6月27日 (土)

なすくる

未収録語シリーズ九十二。なすくる。
『そげん はなくそ いじくったゆびば なすくりつけんな』『なーんも ぬすくりよらんもん はなくそはひとさしゆびやもん ぬすくったとは なかゆびばい よーとみやい』 
「そんなに鼻くそを触りまくった指を塗りつけるな」「なんにも塗ってないもの。鼻くそは人指し指だもの。塗りつけたのは中指だよ。ちゃんと見ろよ」

ガキんころはこげな遊びもしよらんやったですか。自分たちだけやろかな~。この例文にした話は続きのあって、「ほら見てんやい、中指やろうが。よーと見よけよ。もっぺんしてみるけん」と今度は本当に鼻くそ人差し指をなすくって逃げるとです。

【なすくる・ぬすくる】塗りつけること。摺りつけること。語源は「なする」。広辞苑にも一応収録されとりますが、共通語というより古語に近い感じでっしょうかね。罪をなすりつけるという表現の方が一般的ですたいね。「ぬすくる」は「単純明解博多弁事典」に書いとりましたが、「なすくる」は項目立てしとらんやったけん、とりあえず未収録語としましたです。

はい、ではそのヌスクリのネタ写真はこちら。上手にぬすくったらこげんなるていうお手本ですたい。

Nusukuru_2 

博多券番のお姐さんがたであります。博多灯明ウォッチングのときの一枚。お、灯明ネタが続きよりますね。ついでやけん次回も灯明ネタでいきまっしょうかね。ではまた。

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2009年6月22日 (月)

とぼす

未収録語シリーズ九十一。とぼす。
『あみやの てんじんさんで ちょうちんとぼしの ありようけん あんたも じゅうえん もろーて いってきない』「網屋の天神様で提灯灯し(祭り)があってるから、あなたも十円貰って行っておいで」

【とぼす】灯(とも)すの訛り。行燈や提灯の灯りをつけること。例文の「提灯灯し」は地域祭りの通称。
【網屋天神】福岡市東区箱崎は網屋町一帯の氏神となる小さな天満宮。天神さまは一般に学業の神様とされとりますが、網屋は漁師町なので大漁祈願航海守護の恵比須神のようでもあったです。

写真は天神様の総本家?太宰府さんの「七夕祭り」のときの行灯とぼし。浴衣のお姐さんが雰囲気あるでっしょう?!ただチャッカマンで・・・ていうとがちっとね(^^;

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2009年5月30日 (土)

~ちょる

未収録語シリーズ九十。~ちょる。

今回は最初に写真を見てもらいましょう。

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「やっちょるばい」て看板にありました。~やっちょる・~しちょるの「ちょる」ですたいね。筑豊やら北九州の言葉のイメージの強すぎたけんですかね、「単純明解博多弁事典」「消滅寸前博多弁事典」にも項目を入れとりませんでした。
ただ博多でもまるっきり使わんかというと自分でもちょっと確信がなかとですね。自分は使わんと思うとったら、意外や意外、「消滅寸前博多弁事典」の方の例文に「誰がそげな嘘ば言いだしちょるとな」と書いとりました。と、なると、この例文には特別に違和感はないけんですね~、やっぱ博多弁に含めて良かとかな・・・と思いだしよるところですたい。

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2009年4月14日 (火)

のてーと

未収録語シリーズ八十九。のてーと。
『ほらほら いつまで そげん のてーと ねとるかい はよ めしくーて がっこう いってこんね』「ほら、いつまでそんなにのんびりと寝てるの。早くご飯食べて学校に行ってきなさいよ」

夏も近づく八十八夜ぽんぽん♪なんて歌が出てきそうな今日この頃ですが、未収録語シリーズも八十八を数えました(^^; たいがいの博多弁を網羅しとったつもりの「単純明解博多弁事典」「消滅寸前博多弁事典」やったですが、それからの八十八やけんですね、やっぱ方言は奥が深いですたい。さて、のてーと。
(後日訂正:未収録語も八十八を数え・・・なんてことを書いとりましたが、いっちょ飛びぬかしとったもんやけん、実際は夏も近づく八十九夜でありました。お見逃しをば・・・)

【のてーと】のんびりとしていること。のんびりと寝転がっている様子。語源は、「春の海 ひねもす のたりのたりかな」の「のたり」か。博多っ子によっては「ぬてーと」と表現することもあるごたります。

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あーたくさ、ちいと「のてーと」しすぎやなかね。寝る子は育つていうばってん、ちっと育ちすぎやろ。

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2009年3月29日 (日)

なわす・なーす

未収録語シリーズ八十八。なわす・なーす。
『あのくさ やたいなくさ ひるまな どこに なわしちゃるとかいな』『そうたいねえ まいにち いえさい ひっぱって かえるわけや なかろうけんね どこに なーしとーとやろねー』
「あのさ、屋台ってさ、昼間はどこにしまってあるのかな」「そうだね、毎日家へ引っ張って帰るわけじゃなかろうからね、どこに片付けてあるんだろうね」

【なわす・なーす】しまう、片付けること。語源は古語の「納(のう・なう)」。博多弁の有名選手「なおす」の変形。もともとの「なおす」も他所の方には理解しがたい方言のごとあります。博多んもんでも、今日のタイトルのごと「なわす・なーす」て文字だけ読んだら、ちょっと「ん?なんこれ?」て一瞬とまどうかもしらんですね。言葉としちゃ日常的に使いよるとばってん、文字にするとちょっと馴染みの薄かったりします。
【さい】さへの音便化したもので、どこそこへ・どこそこに・・・と方向を指し示します。

では、例文の答えです。

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昼間はこうして民間の駐車場などに置いてあるとです。ここはどうやら屋台専用駐車場のごとあります。中央区天神の今泉。たしか親不孝通りの近くにも同じような駐台場があったでしょうや。

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2009年3月 7日 (土)

があがあ

未収録語シリーズ八十七。があがあ。
『そげん あたまごなしに があがあ おごらんちゃ よかろーもん あへるんごとくさ』「そんなに一方的にがみがみと怒らなくてもいいでしょう。まるであひるのようにね」

この「があがあ」は、「単純明解博多弁事典」の編集時に方言か共通語か判断つかんやったもんやけん収録しとらんやったとですよ。ただネット検索にも「がみがみ小言を言う」意味ではあんまし使用例がないごたるけん、とりあえず例文ばつくってみたとです(広辞苑には項目あり大辞林には未収録)。また幼児語で魚の骨のことを「があがあ」というともあるとですが、それはまた別項。

【があがあ】がみがみ小言をいうこと。うるさく言うこと。【おごる】叱ること。怒ること。
【あへる】アヒル。

本日のネタ画像はアヒルがらみでこんなの。

はじめてYouTubeの動画を置いてみたとですが、うまいこといくやろかな。くわっくわっくわ♪

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2009年2月21日 (土)

ぶっかける

未収録語シリーズ八十六。ぶっかける。
『しんごうまちでくさ ついつい いねむりこいてしもーて ぶれーきの ゆるんだっちゃろね まえんくるまに ぶっかけて しもーたばい』「信号待ちでね、居眠りしてしまい(踏んでいた)ブレーキが緩んだんだろう。前の車にぶつけてしまったよ」

【ぶっかける】ぶつけること。ぶつけて(ぶつかって)壊すこと。
今回の「ぶっかける」もちょっと馴染みのない言葉かもしらんですね。どげんですか、知っちゃります?使いんしゃる?「水ぶっかける」やら「汁ぶっかけ飯」は普通に使うとですばってんね。こっちは「ぶつ(強意の接頭語)+かける」と考えて良かと思うとですが、さて、ぶつける意味での「ぶっかけ」がどげなとこから来とるかというと、意外と答えは簡単かごたります。
ねえねえぶってぶって・・・という女の議員さんの居ったていうて一時期話題になっとりましたが、あの「ぶつ(打つ)」+「欠ける」と考えるとわかりやすうなかですか?! ほら、夏の甲子園の「ぶっかき氷」の「ぶっかき=打ち欠き」と同じですたい。

ではそのネタ写真。博多新登場の「ぶっかけうどん」

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讃岐やないで伊勢が発祥ていうとが面白いて思いました。福岡ドームん近くに出来とりました。

Iseudon_2

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2009年2月14日 (土)

ちゃかぽん

未収録語シリーズ八十五。ちゃかぽん。
『きゃんぷれぽーとの てれびで ありよるばってん ことしのほーくすな どげんやろかね きょねんのごと ちゃかぽん まけんどきゃ よかっちゃけど』「(プロ野球の)キャンプレポートがテレビで放送されているけど、今年のホークスはどうなんだろうね。去年のようにめちゃくちゃ負けないといいんだけどね」

おー、ちゃかぽん。おー、チャカポン。ちゃかぽんがあったかぁ!
この「ちゃかぽん」を例文のような感じで思い出したとき、「さすが博多生まれの博多育ち=博多弁の宝庫=自分」という思いを(うぬぼれとか思いあがりといったことではなく)強くしました。他人同士の会話から新しい博多弁を見つけることはそうそうないとですが、自分自身が絡むか、あるいはひとりごとでこうした未収録語を発見することは多いです。

【ちゃかぽん】目茶苦茶なこと。ぜんぜんダメなこと。相手にならないこと。ひどく弱いこと。
語源としては、いろいろ考えられるとですが、
1)ちゃかちゃか:気ぜわしいこと。派手で賑わしいこと
2)めちゃくちゃ・むちゃくちゃ・しっちゃかめっちゃかの訛り
3)ちゃかぽこ:楽器などの擬音。うるさく騒がしい意味か
4)江戸時代の関西流行語。ちゃかぽこ=馬鹿・阿呆の意味。馬鹿みたいにやられること?
へっぱく流やと4かな~という気もするとですが、よーわからんです。

語源説追加~!
5)逆鉾:あべこべなことから。逆にやられてしまうこと(この項目へもろーたコメントへのだじゃれ返しを考えよったら突然思いつきました)。

ネタ画像ネタアイデアが今日は浮かばんやったけん、こげなリンク先にご案内いたしておきます。

ちゃーんちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃん!http://www.youtube.com/watch?v=e0uT3zi4lIQ

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2009年1月30日 (金)

後ざらえ

未収録語シリーズ八十四。後ざらえ。
『まー よー そげん なんからかんから こーてきてから せいもんばらいば あとざらえ してきたっちゃなかね』「まあよくそんなになにやかやと買ってきて。せいもん払いの残りものをぜんぶ持ち帰ってきたんじゃないの」

【後ざらえ】後に残ったものを全部(買うなり持ち去るなりして)自分のものにすること。片付けてきれいにすること。「さらう・さらえる」ですっかりとりのぞくこと。ちょっと語義の説明が難しかとばってん、ま、そげなことです。
最近恒例というか今回も普段語っぽく簡単そうで意外と文例が見つからん博多弁ではあります。近い表現としたら「どぶさらえ」「総ざらえ」ですたいね。こっちはよー聞く共通語。
【なんからかんから】なにやらかにやらの訛り。なにやら+かにかくに(とやかく・あれこれの意)の合成語か。なにやかや。
【せいもん払い】福岡博多の秋の大売出しのこと。もともとは京大阪の商習慣が明治に入り博多商人によって移入されたとのごたります。昔は誓文晴と呼びよったらしかです。 ちょっと季節外ればってがそのせいもん払いの写真をアップしときましょう。博多の花道「新天町」ですたい。

Photo

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2008年12月26日 (金)

ちらっとんせん

未収録語シリーズ八十三。ちらっとんせん。
『おー めずらっさー こんごら ちらっとんせんじゃったが いったい どげんしとったと』「まあ珍しい。このごろは、ちらりとも顔を見せなかったけれど、いったいどうしてたの」

【ちらっとんせん】ちらりともしないこと。「ちらりともせぬ」の単なる訛り。「ちらり」単独では一瞬だけ少し見える様子。

試しに、googleでもyahooでもよかけんですね、「ちらっとんせん」「チラッとんせん」ば検索してみらんですか。該当語がヒットしたらおなぐさみ。別にめずらっさー!て感嘆するほど難しい言葉でもなかし、博多じゃ普段でもよー使うとですばってんね、使用例が見つからんやら不思議な現象。よって、わが「へっぱくBLOG」がワールドワイド唯一にして最初の使用サイトと自画自賛。ギネス並みやろたい・・・なーんてくさ。え~、実は先週の「ちらばかいて」んときに、ついでに思いだしただけの話ですばってんね。

あ、そうそう。ついでのついでに、「ことっとんせん」「コトッとんせん」もgoogleってみらんですか。結果は同しような使用状況ですたいね。ただし、「ことっとんせん」は、熊本日日新聞社のサイトhttp://kumanichi.com/hobby/kyouku/200511/30.htmlにひとつだけ使用例がありました。

自分が手持ちしとる、この肥後狂句の、この本にも句例がありました。

Kyouku

上記のサイトと著者・選者が一緒ですたいね。
こげんして、肥後弁やら筑後弁やら近くん方言はそれなりに勉強しよるとですよ。偉かでしょ?
自分で偉かて言うとりゃ世話なかか(^^;

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2008年12月19日 (金)

ちらばかす

未収録語シリーズ八十二。散らばかす。
『ああもー すぐ そげん おぜんば ちらばかいてから いっちょん ごはんに されんめえが』「ああもう、すぐそんなにちゃぶだいを散らかしてしまって。ちっとも食事にできないでしょ」

さて、どげんですか。ひらがなで「ちらばかいて」なんて書いとると、博多ん人でも意味のつかめんっちゃなかですか。いや、もしかしたら言葉そのもんも知らん人の多かかもしらんですね。自分もたまたまひょくっと思い出したとですばってん。

【散らばかす】散らかすこと。この散らかすの間にはさまった「ば」は何かというと、べつに難しくはなかとです。「散らかる→散らかす」でっしょ。じゃ、散らばるはというと、「散らばる→散らばかす」で簡単なこってすたい。自動詞と他動詞の関係になるとですかね。文法的にも正しい・・・と思う(^^; 
ただもぉほとんど消滅語化しとるかもしらんですね。われながら「よー思い出した」と誉めちゃりよります。

さて、誰が散らばかしたかわからんばってん、配剤の妙・・・ってヤツをば。

Aburayama05

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2008年12月12日 (金)

会いださん

未収録語シリーズ八十一。会いださん。
『あんこな でんしゃんじかんば ずらしたっちゃろか とーとー いっしゅうかん あいださんまま やったばい』「あの子は(乗りこむ)電車の時間をずらしたんだろうか。とうとう一週間ずっと会えないままだったよ」

またまた未収録語ですたいね。未収録語ていうとは、自分が方言て気づいとらんやったとか、まったくその言葉の存在を忘れとったか、知らんかったかの二分類できるとですが、これは前者。

【会いださん】会うことができなかったの意味です。会う+可能の出す出せる・・・になるとかな。探してもダメだったという意味が含まれとります。う~ん、なんかこの共通語訳も何かイマイチやな~。「会いださんは会いださんたい!」と言いたか感じ(^^;

また似た用語法の「見いださん・聞きださん」も同じごたーもんですたいね。試しにこんなかのどれかをgoogleってみると面白かですよ。ほとんどヒットせんけんですね。今でも信じられんくらいの超マイナー語やったです。

さて、本日のネタ。これもけっこうマイナーなネタやろと思うとですが、懐かしかったけん、とりあえずこげなと。愛田さん(^^; 知っちゃる?

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2008年11月30日 (日)

ひちこゆい

未収録語シリーズ八十。ひちこゆい。
『うちゃ あんしとな ひちこゆいけん いっちょん すかん』「わたし、あの人はしつこいから大嫌い」

【ひちこゆい】しつこいこと。くどいこと。こだわって執念深いこと、またその人。
しつこいの訛り・変化形。つまり、しつこい=しちこい>ひつこい=ひちこい>ひつ濃い>ひち濃ゆい>ひちこゆか・・・という流れ。「し」と「ひ」が混同したうえに、下部のこい部分がまたいろんな形に転訛しとるわけですね。博多っ子も、江戸っ子に負けず劣らず、けっこう「ひ」と「し」がひっくり返っとりますです。

また、似た意味の方言に「ひちくどい」「しちくどか」というとがあるとですが、こっちはちょっと語形がちがって、しち(強意の接頭語)+くどい・・・となるとのごたります。「しちめんどくさか」も仲間語やろね。いつものことですが、ひとつの言葉を調べたり再確認するたびに、言葉・方言はやっぱし面白く難しかな~て思うとです。

さて、ネタ写真。何度目かの使い回しになるとですが・・・コレ。博多、聖福寺近くの質屋さん。

Gara0710

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2008年11月15日 (土)

とう

未収録語シリーズ七十九。とう。
『そげんして とうば むしって ばっかしやけん きずの いっちょん なおりめえが』「そんなにかさぶたをむしってばかりだから、傷がちっとも治らないだろう」

【とう】かさぶたのこと。瘡蓋という漢字を当てるごたります。早い話が傷の蓋ですたいね。で、どこから「とう」やらいう音が出てきたかと推理すると、種痘・天然痘やらの「痘」。あるいは、蕗の薹(ふきのとう)の「薹」とかが考えられるごたります。こっちは塔の意味やろかな。それと、たしか、うろ覚えですばって、邪馬台国の台の字に、こげな「薹」の字ば当てとった説もあったっちゃなかでしょうか。小さい字やとよーわからんけん大きくしときましょうかね。

To

とても書けんね。え~、それから、自分は使ったことのなかとですが、おなじ意味の言葉で「つ」ば使う人も居んしゃるですね。たとえば「そげんツばいじりまわすもんかい。ほらまた血がにじんで来よろーが」なんて。こっちは筑後弁やなかかと思うとるとですが、どうも博多でも使われよるような気もしてきとります。どげんですか、「とう」と「つ」とどっちば使いよんしゃるね?!

う~ん、それにしても最近は最後の〆のネタが出てこんわい。しょうがなかけん、こげなとでも。

Kurobuta

かさぶた・・・ならぬ黒豚(^^; 可愛いやろ。

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2008年11月 8日 (土)

ぐらりする

未収録語シリーズ七十八。ぐらりする。
『わざわざ くるまとばして らーめんくいに いったとばってんがくさ ていきゅうびば わすれとって ぐらりした』『あらそうな うちゃ はいるみせはいるみせが ねあげしとって ぐらりどころか ぐらぐらこいとる』
「わざわざ車でラーメンを食べにいったんだけど、定休日なのを忘れていてがっかりしたよ」「ああそうかい。俺は入る店入る店が値上げしていて、がっかりどころか頭にきてばかりだよ」

【ぐらりする】がっかりする。落胆すること。語源としては、、頭を垂れて(ぐらりと首を折って)意気消沈しているような様子から来たとやないでしょうか。
【ぐらぐらこく】腹がたつ。頭に来た状態。怒りに満ちた様子。気持ちがぐらぐらっと沸きたっとるとでしょうね。
基本的には「ぐらりする」は「がっかり」ですばって、個人的な感覚ではがっかりしすぎて、ちょっと「腹だち気味」なとこがなきにしもあらず・・・というような使い方をしとります。これはどうも混同して誤った用語法をしよるとかも>自分。

さて、例文の内容ですばって、今年に入っての博多ラーメン界はこういう状況のごたりますね。自分も何十年も贔屓にしとった店が、正月にいっぺんに50円も値上げしたもんやけん、なんかイヤな気分になってですね、それぎり行っとらんとですよ。昔、好きやった吉野家もアメリカ牛騒ぎ以来食っとらんです。なんかちょっとしたことでも、ヘソ曲げたらこげな状態です。けっこう頑固もん=自分。変な「ラーメン観」みたいなもんがあるもんやけん、おかげで、いま行くラーメン屋は三軒しかなかごとなっとります。自分で自分の首をぐらりさせとります。

え~、長文ついでに、今回はネタ写真はなしで文字ばっかしにしとこう。アイデアが浮かばん(^^; 
そういや、今年はコレで毎日のごとぐらりしよりましたね~

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2008年10月17日 (金)

気のふせる

未収録語シリーズ七十七。気のふせる。
『あしたん じょうかいな このまえんごと きのふせって でてこれんやら いわんとよ』「明日の定例会はこの前のように気分が悪くて出られないなんて言わないでね」

【気のふせる】気が伏せる・臥せると書くとです。文字通りに、気分がうつむく・沈んでしまうこと。気が病む状態でっしょうかね。
「気のふせる」はもちろん方言ですが、共通語的表現で「気がふせる」としても、意外と使用例がほとんどないとのごとあります。「ふせる:伏せる・臥せる」に沈み込む・落ち込むという意味があまりないけんかもしらんです。
博多にはまた同じ言葉が名詞化した「気ぶせり:気伏せり」という言葉もあるとですが、こちらの「気ぶせり」は、東京でも珍しく意味が通用する博多弁やないですかね。つまり東京弁にも似た表現で「寄ふさぎ」「気ぶっせい」というとがあるらしかとです。ただしこちらの語源は「気塞ぎ」からか・・・。
ま、伏せも塞ぎも似たようなもんですばってんが・・・。
【常会】定例会のこと。町内会・寄り合いのこと。自分が育った町じゃ、定時か臨時かで「常会」と「寄り合い」を使いわけとったごとあります。

さて、本日のネタ画像はコチラ。

Nobuseri

なして「気伏せり」のネタで七人の侍か?!ってですか、
その心は・・・七人vs野伏せり(^^; お粗末さまでした。

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2008年10月10日 (金)

あっちゃこし

未収録語シリーズ七十六。あっちゃこし。
『しゅしょうやら だいじんの かわったっちゃっさー どーも うったちと あっちゃこし むいとんなるごたって つまらんばい』「首相や大臣が替わってもね、どうも自分たち(庶民)と反対側を向いてあるみたいで全然だめだよ」
・・・と、まぁ、政治の話は置いといてと(^^; いっちょこしの次はあっちゃこし。似とるような似とらんような博多弁ですたい。

【あっちゃこし】あべこべ。逆。反対向きのこと。同しごたる意味ん言葉に「あっちゃらこっちゃら」「ひっちゃらこっちゃら」ていうともあるごたります。
前回の「いっちょこし」で、その語源を「一丁越し」みたいに書きましたばってん、こっちの「あっちゃこし」の方から語源推定をしていくと、どうもそこらへんが怪しくもなってくるとですよね。なしてかというと、「あっちゃこし」の「こし」は交互、かわりばんこの意味が強いごと思えるとです。
ほら、例の、うったちの日常語の、あの「かったりごーし」ですたい。あの「ごーし」ですたい。
ま、このへんを追及されたい方は単純明解博多弁事典の「カッタリゴーシ」項目をご参照くだされませ。アッチで詳しく語源遊びばしとります。右フレームにリンクば置いとりますけん・・・。

さて、今回のネタ写真は、いっつも自分が「あっちゃこし」やないか思うとる、その「証拠写真」をご覧にいれときましょう。

Ao_dome

福岡ドーム・ヤフードームの山笠ですたい。ここん山笠だけは、櫛田神社を向いとる「表」がいつも「ホークス」でっしょうが・・・。普通の山は裏の「見送り」がアニメやら時事もんの「色もん」やなかですか。やっぱ「表」は由緒正しく軍記もんや武者もんやなからなね~、やっぱあっちゃこしじゃいかんばい・・・て、いい歳こいてきた博多のおいさんはそげん思うとですよね~。

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2008年10月 4日 (土)

いっちょこし

未収録語シリーズ七十五。いっちょこし。
『そのはこと こっちのはこを いっちょこしに ならべりね』『はあ』『いや そうじゃないとよ いっちょこしにこう』『はあ』
「その箱とこっちの箱を一つ置きに並べてちょうだい」「はあ?」「いや、そうじゃないのよ。一つ置きにこうするの」「はあ?」

ちょいと前、イオン系のスーパーで実際に耳にした会話ですたい。パートのおばちゃんがバイトのお兄ちゃんに菓子棚の整理の仕方を教えていたんですが、やっぱ普通は「はあ?」ってなるでっしょうね。自分でちゃたいがい久しぶりに聞いた方言やったですもんね。

【いっちょこし】一つ置き、交互のこと。いっちょ越しと書くとでしょうね。早い話が、ひとつ越して次・・・の意味です。

さて問題は、例のネタ写真ですたいね~。いっちょん思いつかんもんやけん、こげなと。

Ebiankaketofu

絹こし一丁(^^; しょうもないダジャレですんまっせんね~。ご勘弁。

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2008年9月25日 (木)

かまる

未収録語シリーズ七十四。かまる。
『あんあくたれな かえってこんが まーたあばれて かまっとるとかいな』「あの乱暴ものは帰ってこないが、また暴れて(警察にでも)捕まってるんじゃないか」

【かまる】警察などに捕まる。牢屋に入ること。
ひさしぶりの「未収録語シリーズ」ですが、この「かまる」という言葉自体はしょっちゅう使っちゃおったとですよ。使っちゃおったとですが、かまる=捕まるの略語で、ただの不良ことば(隠語・俗語)で共通語とばかし思うとったとです。ところがたまたま辞書ながめよったら、ちゃんと古語として項目があったとですね。捕まるの略語やなかったとのごたります。では、その古語としての「かまる」の意味を書いておきましょう。日本国語大辞典から。
【かまる:古語】罷(まか)る(=行く・来るの意味)の「まか」の逆転語。入監・入獄すること。
「乳守喧嘩(口偏に花)仕出し、和泉の牢へかまって」と浄瑠璃の一節が例文としてあげちゃりました。また今も昔も、こうした出来事は大っぴらに語られることが少なかったとでしょうね、やはり盗人仲間の隠語で留置場・監房を意味しとったらしかです。

んでは、かまる写真を一枚。さすがにこんなとしか思い浮かばんやったです。

Kamaru01

いたずらすぎて牢屋から出してもらえません(^^;

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2008年9月 6日 (土)

まびき

博多の食いもんシリーズその二十三。まびき。
『まびきば やすー こーてきましたばってん おたくじゃ どげんして たべなさると』「シイラを安く買ってきたんだけど、あなたのところではどんな風にして食べてらっしゃるの」

【まびき】シイラ。シイラ科の海産の硬骨魚のこと。
「トムお坊ちゃま&リリー姫」というお友達サイトで、熊本ではシイラのことを「まんびき」というとを知って、「万引?こら面白そう!」と、ちらっと語源など調べてみたとです。

まず、博多では、今は「まびき」ですばって、昔は「ねこつら(猫面でしょうね)」と言いよったごたります。「筑前国続風土記」には、【しいら】其味よからず。尤下品也。然共多く取故、賎民是を食す。此地の方言に、ねこつらと云・・・とありました。今もって下魚扱いはこのへんにも由来しとるとかも・・・。で、この文中の、「多く取故」から、「まんびき=万引き」やないで、「まんびき=万匹」と呼ばれるごとなったっちゃなかでしょうかね。そんな想像をしとります。

日本国語大辞典には、「万匹」がシイラの方言として使用される地域に、釜石・仙台・小名浜・・・対馬・壱岐・天草など、すべて港町があげられとりました。熊本の「まんびき」を、「万引」やら不名誉なネーミングされとるな~と笑ったとですが、語源説からいうと肥後弁の方が本筋やったとですね。お詫びして訂正(^^; ははは。

んでは、猫面。

Mabiki

あんまし、猫にも見えんっちゃけど・・・、別の意味でもあるとかな。

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2008年8月31日 (日)

よこい

未収録語シリーズ七十三。よこい。
『そげん おもたか かんかん かろーたままじゃ きつかでっしょう どうぞ ひとよこいして いきなざっせ』「そんな重たいカンカンを背負ったままじゃつらいでしょう。どうぞ一休みしていかれてください」

「博多らくがき帖」ん方で「ひとよこい」という言葉が出てきたもんやけん、それをネタにして「へっぱく」こかせてもらいよります。ひとよこい=人よ来いでも、人よ恋(^^;でもなかとです。ん?「恋する人よ来い」ってですか、勝手にし~。

【よこい】休憩、休み、暇。横居と文字を当てる場合もあるとです。「よこう:横う」で休憩する、休むこと。
単純明解博多弁事典では「よこい」の語源を「横う・横たう」としとりました。ところが古い方言収集本(福岡縣内方言集)を読みよりますと、なんとまぁ「いこひ(憩)の転訛ナリ」とありました。明治32年、県の教育界をあげて編纂された方言集やけん相当に権威あるもんなんでしょうが、自分としちゃ、「ふーん、そう言われりゃそうやけどね~」という感じはまだ残っておりますです。
【からう・かろーた】背負う・背負ったの意。
【カンカン】志賀島のおしかさん(別項参照)が背負う行商用のブリキ缶などをいうとです。

Seoikankan

はい、それでは、横たわって休憩という「そのまんま」の写真をご覧いれましょう。

Yokoi01_2

やっぱ、横居って思わん? ははは、ちょっと、しちこいかかな。

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2008年8月12日 (火)

お神さま

未収録語シリーズ七十二。お神さま。
『おかみさ まの さかきの みずば かえちゃっときんしゃい そんまえに あーむ してからよー』「神様(神棚)の榊の水を代えてちょうだい。その前に頭をさげて拝むのよ」

【お神さま】普通に共通語っぽいですが、googleっても、意外と「お」がついた「神様」は居ないようです。博多のお神さまはなぜか仏様でもあるとです。うちんがいも神棚仏壇兼用やったですもん。ちょっとここらへんの関連語をまとめときますか。単純明解博多弁事典あたりと重複しますばってん・・・。
【榊:さかき】栄える木の意で、神域に植える常緑樹の総称。また神事に用いる木のこと(大辞林)。
【あーむ】拝むこと。拝礼を意味する幼児語。「なーむ」「あん」と同義。語源としては、嗚呼尊し(あなとうと・あーとーとー)から・・・らしかですが、自分は南無阿弥陀仏の音感からも来とるっちゃなかかと考えとります。
【まんまんしゃん】お神さま・仏様のことで信仰の対象。おなじく幼児語。こちらも語源は嗚呼尊し(あなとうと・あーとーとー)とする説が多数のごたりますが、これも「あーむ」と一緒で南無阿弥陀仏や、あるいは八幡様(はちまんさま)の訛りや変化やないかとも思うとります。

え~、本日のネタ画像はこちら。

Namuhatiman_tuyosisama_2

車のナンバープレートをよっく見ちゃんしゃいね。福岡市の隣りの新宮町(しんぐうまち)相島(あいのしま)で見つけました。相島じゃ「神さま、仏さま、和田毅南無八幡大菩薩さま」のごたりますよ。北京五輪でもシーズン後半戦でも、こげんあって欲しかもんですたいね。

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2008年7月20日 (日)

おむたい

未収録語シリーズ七十一。おむたい。
『おむたい ふろしきぶくろ かろーたまんま はしごだん おりよったら ひっくりこけて あしば おしょっとるげな』「重たい風呂敷包みを背負ったまま階段を降りていたら転んでしまって足を折ってしまったらしい」

【おむたい】なんてこたあのーて、普通に「重たい」ことですたい。なんてことないわりにゃ未収録やったごたります。方言じたいは簡単やけん、例文の方ば、わざこと意味の通じん博多弁ば星んごとちりばめて(^^;仰らしゅうしてみました。
【かろーた:からう】背負うこと。たしか松本清張の短編に背中の重たい風呂敷包みを利用したトリックのあったごたります。出典が何か、調べりゃわかるとばってん、押入れがひっちゃんがっちゃんですぐには見つからん。ご勘弁。
【はしごだん】梯子のような急な階段。
【ひっくりこける】ひっくり返ること。転ぶこと。
【おしょる】折ること。

さて本日のネタ写真。博多弁はいっぱい出てきたばってん、ネタの方が思い浮かばんかったけん、こげなとでご勘弁。

Ginza03

たいめい軒のおむらいす(^^;。ベチャでイマイチやった記憶が・・・。ぱらぱら焼飯が好きやけんかも。

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2008年7月13日 (日)

わかばばしゃん

未収録語シリーズ七十。わかばばしゃん。
『おっかばばしゃんの なんか おらびよんなったばい』『わかばばしゃんさい おちゃやんなさいて いいよんなったと あたしが もってってこ』
「ひいばあちゃんが、なにか大きな声で叫んでたよ」「(娘の)ばあちゃんに、お茶をちょうだいて言ってたみたい。私が持っていってこよう」

【わかばばしゃん】曾祖母に対する祖母。若い方のお婆ちゃんという意味で若婆でっしょうね。太宰府あたりの出身の人が使いよるとば初めて聞いたです。知らんかったばい。
曾祖母祖母(曾祖父祖父)の区別を、「大きか・小さか」「おっか・ちんか」「おっか・こまか」と、あるいは曾祖母の方を「としより婆」と言い分けることはしよったですが、若か婆・若婆・・・とはね~。面白かですね。
もっとも、博多の商家じゃ、「ごりょんさん・わかごりょんさん」と呼び分けよったっちゃけん、普通に「若婆さん」て使いよってもおかしゅうはなかったとですばってんね~。なして聞かんやったっちゃろか。

こげな「若婆しゃん」「若い方のお婆さん」やったら、言われる方も気分は悪うなかでっしょうね。「後期高齢者」やら「枯葉マーク」とはエライ違いですたいね。

ついでに、このマークも

Wakababa

「若婆マーク」て変更したら良かかも~。若葉と聞こえてくさ~。喜びなるばい。
ん?そうたいね~。たんに耳が遠ーなっとっただけやったりして(^^;

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2008年7月 7日 (月)

丸ぼんさん

未収録語シリーズ六十九。丸ぼんさん。
『こどもん まるぼんさんな いつんじだいでちゃ かわいかねー』『おれんあたまも かわいかろ』『あんたんあたまは まるぼんさんやのーて はげやろもん』
「子供の丸坊主頭はいつの時代でも可愛いね」「俺の頭もかわいいだろ」「あなたの頭は丸坊主じゃなくてハゲでしょうが」

【丸ぼんさん】丸坊主さん、丸坊さん。お坊さん。ここでは丸坊主頭のこと。髪つみ、髪型のひとつ。
【髪つみ】髪を切ること。刈ること。

え~、博多で「ぼんさん」といえば、なんていうても「ぼんさんがっこ」ば思い出しますばい。ぼんさんのつく単語ちゃ、こんくらいやろたいね。坊さんの学校・・・って、べつに坊さんの養成学校やなかとよね。博多のお嬢さん学校「筑紫女学園」への愛称ですたい。

さて、おしまいは、かわいい丸ぼんさんをご紹介して終わりましょうたい。俺たい(^^;

Marubonsan_2

猫写真やら猫の話ばっかししよるごたるばってん、犬さんも飼ったことあるとばい。念のため。

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2008年7月 2日 (水)

山のぼせ

未収録語シリーズ六十八。山のぼせ。
『うったちゃ はかたのもんや ないばって やまかさやら どんたくやら はじまったら じっと しとられんもんね』『そうたい いっちょまえの やまのぼせて おもうばい みるだけ ばってんね』
「わたしたちは博多(山笠運営の中心地域)出身じゃないけれど、山笠やどんたく祭りが始まるとおとなしくしてられないよ」「そうだね。一人前の山笠好きだと思うよ。見るだけだけどね」

【山のぼせ】本来は山笠に携わる流(ながれ:山笠運営組織:町内団体の集合体)の人たちを指すとです。祭りのために仕事も家族も放っぽりだして・・・という、ひたむき&おっちょこちょい(^^;な人たちへの尊敬&からかいを込めた愛称。
【博多】例文の博多のもんやないばって・・・の部分で書いた「博多」を説明しときましょう。狭い意味での「博多」になるとです。以下単純明解博多弁事典での定義引用。
◆東西は石堂川と那珂川に挟まれ、南北はJR博多駅前から海岸線までの区域をいうとです。主に、旧黒田藩時代の町家だったところで、博多山笠もこの地域を中心に行われるとです。厳密にいえば、この旧来からの区域が、正真正銘の[博多]ということになります◆
一方、自分のごと東区出身やら、早良やら西ん方の人間は広義の博多人という定義もできるとです。もちろん狭義も広義もひっくるめて博多ということもあるとですばってんね。ややこしかね。

と、いうわけで、7月1日。博多祇園山笠開幕しました。さっそく、例年のように飾り山の写真ば撮りまくってきましたけん、どうぞ見ちゃんしゃい。
写真集はこちらでございます。http://homepage3.nifty.com/mistaker3/yamakasa0807.htm

Chiyo

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2008年6月16日 (月)

おしかさんpart2

未収録語シリーズ六十七。おしかさん。
『なあなあ しかうみじんじゃに しかんつのぐらの あろうが しかの おおかったけん しかのしまて なづいたて おもうとったばい』『そうたい しかのしまの ゆらいな いっぱい あると ぎょうしょうの おしかさんも もともとな ちがう じの あたっとるとばい』
「ねえ、志賀海神社に鹿角倉があるだろう。鹿が多かったから志賀島と名がついたと思ってたよ」「そうだよ。志賀島の由来はたくさんあるんだよ。行商のおしかさんも違う当て字がしてあるんだ」

志賀島から来よんしゃる行商の婆しゃんたちを、博多じゃ「おしかさん」ていうとですが、その「おしかさん」は、漢字を当てたら「お志賀さん」とばかり思いこんどったとですよ。それがつい最近、どうも違うらしかことのわかったけん、この項目を書きなおしよります。前回の記事「おしかさんpart1」はコチラhttp://mistaker.cocolog-nifty.com/heppaku/2007/08/post_9e14.html

◆本日のキーワード◆
【おしかさん】志賀島(福岡市東区しかのしま)から市営渡船(志賀島-博多埠頭)で、魚をはじめとした志賀島産物の行商の来るお婆ちゃん(おばちゃん年代はもうおんしゃれんかも)たちへの愛称。昔は70、80とか、けっこうな人数やったらしいとですが、今はたいがい少のーなっとんしゃって数人やなかですかね。

で、この場合の「しか」には、「志賀」やのーて、「志荷」という字を当てるとが本筋やなかかという資料ば見つけたとです。「福岡地名散歩:井上精三(葦書房)」の妙楽寺町の項目んとこに、
◆以下引用◆妙楽寺町 いまの博多区小門戸町の縦筋で・・・中略・・・志荷商人(行商人)宿、塩問屋、船問屋などがこの町の大店だったが◆引用終わり◆

志荷商人。これにピンと来たとね(われながらいい勘(^^;)。これぞ「おしかさん」やなかろうかて思うて調べたら、福岡博物館http://museum.city.fukuoka.jp/jd/html/jd08mati07.htmlと、「海から見た日本列島」というサイトにhttp://www2.odn.ne.jp/~nov.hechima/sikatoadumi.html 傍証になりそうなページがありました。
「おしかさん=お志荷さん」。歴史んあるずいぶんと古くからの言葉やったとですね。

【志賀島の由来】上記の「海から見た日本列島」のページにも志賀島語源が載っとりますが、「福岡町名散歩」と同じ著者による「博多郷土史事典:井上精三(葦書房)」には、
◆以下引用◆島が打昇浜(うちあげはま=奈多浜)に近いところから、むかしは近島といい、それが資河島となったと釈日本記にある◆引用終わり◆と載っとりました。

どうも長たらしゅーなったですね。すんまっせんでした。

Gara1229

志賀海(しかうみ)神社の鹿角倉。

Gara122902

漢方薬屋が見たらよだれの出るっちゃなかろうか(^^;

Sigagyosyo

つい先日、志賀島に猫写真撮りに行ったとき出おーた「お志荷さん」。ただしこん婆しゃんは島ん中だけの行商のごたったです。夏みかんば六個300円でわけてもろーとります。サマーオレンジ二個おまけつけてもろーて、らっき~(^^;。別の、魚の行商んおばちゃんにも話を聞いたとですが、こっちは「軽バンで和白さい売りに行きよる」やったです。もぉわざわざ博多まで行くほどんなかとでしょうね。和白やら新宮やらえらい賑やかな街になっとりますもんね。

Seoikankan

カンカン部隊の名前の由来になった(・・・たぶん)背負い缶やろかな。

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2008年6月 4日 (水)

うっぽんぽん

未収録語シリーズ六十六。うっぽんぽん。
『どんたくの そうおどりに はじめて かたったったいね たいがい はずかしかーて おもいよったとに あたまの うっぽんぽんに なって いつのまにか まいあがっとったばい』「博多どんたくの(仕舞いの)総踊りに初めて参加してみたんですよ。相当に恥ずかしく思っていたのに、(踊っているうちに)頭の中が空っぽになって、いつのまにか浮かれ踊っていましたよ」

【うっぽんぽん】空っぽ。なにもないこと。なにも考えてないこと。語源的には、うつ=空(うつろ)。ぽんぽん=(幼児語)のお腹やろかな。お腹を叩く音からの擬音語派生語というてよかとかな。洞々・・・という字も当てられるごたります。
ちなみに、「竹んぽ・竹んぽんぽん」で竹洞・竹筒・竹製の水筒。また竹筒のことを「がらっぽ」という地方(埼玉や愛知)もあるげなけん面白かでしょ。そういや、かぐや姫は竹んぽんぽんから生まれたとやったですね。
まいっちょ関連したごたあーとが、酒を入れた竹筒を焼いて燗をつける宮崎名物「かっぽ酒」。各種辞書辞典類にも収録されとらん言葉で、「かっぽ」の意味語源がはっきりせんとですが、ネットじゃ「簡単に煮炊きする割烹が語源」なんて説明がしちゃりました。割烹酒ね~、なんかイマイチ。これなら竹の空のぽんぽん「からっぽ酒」の方が真っ当な気がしますが、どうですかいね。

はい、では、本日は、かぐや姫の誕生地をばご紹介・・・なーんちゃってくさ。どうぞ~。

Takebayasi

見ただけで気持ちんよーならんですか。たまにゃ山ん中ば歩いてみらっしゃるとよかですよ。

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2008年5月 9日 (金)

面かける

未収録語シリーズ六十六。面かける。
『きさん おぼけとけよ おればっかし めんかけよったら しまいにゃ あおし かえさるーぞ』「お前、覚えてろよ。俺ばかり狙っていると、終いには顔面にぶつけ返されるぜ」

あんましなじみのない会話かもしらんですね。自分らが子どもんころのドッチボール(ドッジちゃ濁らんかった)遊びでの話ですたい。

【面かける】狙う。目標にすること。面と向かって狙う意味。面は顔・ツラ。正面。かけるは掛ける・懸ける(心・想いをかける)。「一人面かけ」で目標を一人にしぼって狙うこと。ただ「面かける」は同じ博多弁でもどっちかというと少数派(自分)で、「念かける」の方が日常語やったとかもしらんです。「念かける」が訛って「面かける」になったとかも・・・。
【念かける】意味は「面かける」と同じ。念は思いや気持ちのこと。かけるはやはり掛ける・懸ける。「気にかける」が強調された表現になっとるとでっしょうね。
【あおす】(ドッチボールなどでの)顔面直撃(弾)のこと。ぶつけられてアザになる「青し」が語源。

はい、では、本日の(久しかぶりの)ネタ画像をどうぞ~。

Menkaketuyu_2

麺かけ・・・ね。そろそろ素麺の季節であります。 

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2008年5月 1日 (木)

さびくれる

未収録語シリーズ六十五。さびくれる。
『あちゃー いっとき つかわんやったけんか のこぎりの さびくれとるばい』「あれあれ、しばらく使わなかったせいか、鋸が錆びてしまっているよ」

【さびくれ(る)】錆びること。さびくれで錆。錆びるが少し強調された表現になっとるかも知れんです。広辞苑や大辞林はおろか、最大収録語数を誇る日本国語大辞典(第一版)にも載っとりません。そげなふうやけん、こん方言の語源やら由来やら、自分で考えるしかなかわけですが、これが難しいとたいね。とりあえず、いろいろと語源候補を書いとくしかなかごたります。

錆暮れ:暮れる=時間や時期の終わり。最初の状態が失われとると考えりゃおかしくはなかですかね。
錆塊(くれ):石塊(いしくれ)・土塊(つちくれ)。これも錆びて何かわからん塊(かたまり)になっている・・・の意か。
錆気(け)の転。
錆込むの転。
錆食(くう)の転。錆気・錆込むと同じでいずれも錆びること。
どげんですか、どれもそれらしかし、どれも違うごともあるし悩ましかとこですたい。

錆びたノコギリ写真とか載せても面白ーないけん、今日はこげな曲http://www.biwa.ne.jp/~kebuta/MIDI/MIDI-htm/SabitaKnife.htmを聴いてもらいましょうかね。

なになに、やっぱ何か錆の写真のなかかて?!そんなら、コレ。

Ifff0610

さび猫たい。tortoiseshell(べっ甲模様の三毛猫) 。怖い顔に見えるばってん女ん子ばい。おとなしめの猫が多いごたるね。

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2008年4月24日 (木)

博多どんたく「雨のジンクス」「雨がつきもん」

未収録語シリーズ六十四。博多どんたく「雨のジンクス」「雨がつきもん」

『なあなあ あーた どんたくの じんくすちゃ しっとるな』『なんな そら うちゃ しんてんちょうの どんたくぶたいで すもうじんくな うとーたばってん』「ねえ、あなた、博多どんたく祭の雨のジンクスって知ってるかい」「なに、それ。私は新天町商店街のどんたく舞台で相撲甚句は唄ったことあるけどね」

あいも変わらずのすっとぼけ例文をしたため(^^;ましたが、本日の本題は「博多どんたくの雨」であります。いつもと、ちょっとばかし趣向をかえた「へっぱくBLOG」となりますです。

【博多どんたくにゃ雨がつきもん】【博多どんたく雨のジンクス】
ていう、ふたつの言い回しがあるとはご存知やろて思います。この「つきもん」と「ジンクス」に、実際、どんくらいの確率があるとか、どんくらいの正当性があるとかを、ちっと検証してみたとです。

詳細は、別項の「博多どんたく開催日の気象データ」http://homepage3.nifty.com/mistaker9/amedontaku.pdfば参照してもろたら良かとですが、先にデータの数字と結論ば書いときまっしょう。

戦後昭和21年から平成19年(62年間)までの「博多どんたく」の開催日とその気象データを抜き出してみると、

開催通算年:62年
開催日合計:128日(注)
降雨なしの日:72/128日 56.3%
降雨日:56/128日 43.7%

開催日のいずれも降雨なし年:24/62年 38.7%
開催日のいずれか降雨年:38/62年 61.3%
開催日のいずれも降雨年:16/62年 25.8%

連続降雨なし開催年:5年(平成3年~7年)
連続降雨開催年:9年(昭和25年~33年)

最大雨量年:平成14年 67.5mm 平成16年 65.5mm

こうしてみてくると、「博多どんたくにゃ雨がつきもん」「博多どんたく雨のジンクス」の二つとも、的を射ている表現ていうて良かとやないですかね。どんたく開催日のどっちかに雨が降っとる確率だけを取り上げても、それが61%もありゃ「毎年降っとるごたる」感覚になるとも不思議やなかですね。言い回しの正当性が証明されたっちゃなかでしょうか。

注1:昭和21年から31年までは開催日・開催日数ともに不定。32年からは5月3日と4日の二日制開催に決定。
注2:降雨日は0.1mm以上の降水があった日として計算。
注3:数字にからきし弱い自分の「やっつけ仕事」やけんですね、入力やら計算ミスやらあるでしょうや。そんときゃご勘弁。こらえちゃっときんしゃい。教えてもろーたら訂正しますけんよろしゅうですたい。

Amedontaku_2
図詳細:http://homepage3.nifty.com/mistaker9/amedontaku.pdf

ついでのおまけ。

博多どんたく写真集:http://homepage3.nifty.com/mistaker3/dontaku.htm
博多どんたく「しゃもじの由来」http://mistaker.cocolog-nifty.com/heppaku/2007/04/post_b9b5.html

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2008年3月21日 (金)

もやしもん

未収録語シリーズ六十三。もやしもん。
『もくたんに いっちょん ひが つかんっちゃが こっぱでん しんぶんしでん よかけん もやしもんば もって きちゃれ』「木炭になかなか火がつかないよ。木切れでも新聞紙でもいいから燃える物を持って来てくれ」

♪マッチを擦れば おろしが吹いて 線香がやけに つきにくい♪ (吾亦紅byすぎもとまさと&ちあき哲也)なーんてね。

【もやしもん:燃やしもん】例文では着火材料。一般的にゃ燃料(材の一種)になるとかな。若い友人たちが、なんかコミックかなんかの話で「もやしもん」「もやしもん」て連発しよったけん、「何?それ」で思いついた話ですたい。若者たちの「もやしもん」はコチラ。  ちなみに、こん人たちに「火つける(もやしもん)てなんかわかる?」て聞いたらぜ~んぜん「?!って顔」でした。んなら「たきもんは?」でも「ん?!」でした。寂しかね~。
【こっぱ】木端・木っ端。木の端きれ。木切れ木片のこと。「木っ葉」と書くと、木の葉っぱのように「軽い、とるに足らぬ」でちょっと違う意味になるとかな。
【たきもん】焚くもの。焚き木・薪(たきぎ)・薪(まき)のこと。

じゃ、あんまし目にせんごとなった、その「たきもん」写真ばお見せしときましょう。数日前の写真ですばい。ちゃーんと現役の「たきもん」

Moyasimon

こげん立派に割れた「たきもん」見ると、七人の侍の千秋実ば思いだしますばい・・・と、わざとカルトネタを振ってみたりして。

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2008年3月15日 (土)

たこのばっちょう

未収録語シリーズ六十二。たこのばっちょう。
『たうえんときな むぎわらよりな たこのばっちょんほうが あめの しみこまんで よかばい』「田植えの時は、麦わら帽子より番匠傘の方が雨がしみ込まずいいんだよ」

なじみのなか方言やろけん、なんのこっちゃらわからんでっしょう。先に写真(粕屋郡須恵町の歴史民俗資料館でこっそり(^^;写してきとります)ばお見せしときましょうかね。

Takobacyogasa

【たこのばっちょう・たこのばっちょうかさ】竹でできた冠り傘のこと。竹枠に竹皮を編んで作っちゃるごたります。傘ん中に頭乗せの丸い輪っかの組んじゃるとです。頭に▲屋根を乗せてるみたいなもんやけん便利いいていう話ですたい。

「ばっちょう」の語源は番匠(大工)。大工がよくかぶっていたという番匠傘に由来しとるごたります。
じゃ、「たこ」の語源はなんか・・・というと、これがわからんと(^^; 「竹のばっちょ」て考えるとが普通のような気もするとですが、どうやろ。それとも凧か。竹ひご組んで竹皮張るとが凧つくりと似とるということかいな。まさか、タコ入道頭に乗せたいから・・・そんなイメージからなんてことはないやろね~。どうやろ。

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2008年3月 8日 (土)

しゅげる

未収録語シリーズ六十一。しゅげる。
『いわいめでた うたうときななー はもしげるじゃ いかんばい はもしゅげるて うたわな』
「祝いめでたを唄うときはね、葉も茂(しげ)るじゃいけないんだよ。葉もしゅげると唄わないとね」

まぁ、博多のもんにゃ、なかば常識化しとることですばってんね、あらためてとりあげてみましたです。結婚式なんぞで博多にみえられたお客さんにゃ、唄う前に「しゅげるばい」て一言添えとかっしゃりゃ、博多への印象も深まるかもしらんです。

◆本日のキーワード◆
【しゅげる】茂る・繁るの単純訛りですたい。ただ、この「祝いめでた」ば唄うとき以外で、「茂る=しゅげる」て言うか聞くかする機会は、今はほとんどなかかな~。自分ら以上の年配んなかに、たまに「なー、しゅげるさんよー、いっぱいやらんな(酒呑みしないか)」て訛りよんしゃる人はあったごたる。ただそげなおいしゃんたちでちゃなしてか「長嶋茂雄はながしましげお」やなかったですかね。王しゃん、長嶋しゃん・・・ちゃ言いよったばってん。

はい、そんなら、ひさしぶりに「祝いめでた」ば聴いてもらいまっしょうかね。博多民謡集(曲と歌詞一覧)ちゅうページのありますけん、そちらでどうぞ。

あ、そーたい。なーごー(^^;なるばってん、これもここに書いとこう。【博多よかうた よかここち】ていうCDが売りだされとります。

Hakatauta

◆以下、「博多らくがき帖」から引用転載◆
『博多よかうた よかここち』
福岡市天神の新天町商店街『印藤楽器店』から「博多にまつわる音源(曲)を集めたCD」が発売された」という3月1日付西日本新聞記事を読み、さっそく買ーてきました。
「博多のよかうた よかここち」というアルバムですたいね。CD2枚24曲+カラオケ5曲で2500円。
黒田節・正調博多節に始まって、村田英雄の「博多ばやし」やら島倉千代子「博多人形」といった有名どころの曲も入っとります。古めの曲が多かですが、探そうと思うても廃盤になって入手できんかった音源が集められて資料的な価値も大きかっちゃなかでしょうか。たぶん私家版CDやろて思うとですが、さすが博多の老舗レコード店の印藤さん、良か仕事しんしゃったですね~。感心して喜んどります。

おなじみの長谷川法世さんがジャケット画を描いとんしゃります。美人絵にどんたく祭りをからませちゃってですね、これがよかとです。ケースば開いたら、CDがそのジャケット絵のピクチャー仕様にもなっとって、「おおお~!」て声ばあげましたやね。曲聴くともよかばって、なんか「お飾り」しとこーかて言うくらいカッコよか仕立になっとりました。おすすめおすすめ。◆転載終わり◆

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2008年1月11日 (金)

券番

未収録語シリーズ六十。券番。
『あーたの おやじさんな けんばんの ねえさんの おびに えば かいたり しよったげなね』「あなたの親父さんは券番の芸妓さんの帯に絵を描いたりしてたらしいね」
絵描き志望やった自分の親父は千代町水茶屋に住んどったもんやけん、水茶屋券番の芸者さんの帯に直接絵を描き入れたりして小遣い貰ったりしよったげなです。戦前・開戦前の話になるとでしょうかね。

さて、本題。
9日付のへっぱくで、【今日9日が博多検番の芸妓さんたちの「徒(かち)詣り」ですかね】・・・と書いたとですが、じつは主なメディアは、自分が書いた「検番」ていう漢字は使わんとですよ。例えば地元紙の西日本新聞も、全国紙の朝日新聞も記事中に「博多券番」としとります。ところがこの「券番」ていうとは、広辞苑にも大辞林にも大辞泉にも無かとです。辞書にあるとはですね、たとえば大辞泉には、

◆本日のキーワード◆
【けんばん=検番・見番】(1)三業組合の事務所。また,近世,遊里で,芸者の取り次ぎや送迎,玉代(ギョクダイ)の精算などをした所。(2)「検番芸者」の略・・・とあるだけなんですよね。ちなみに三業組合ていうとは、料理屋・芸者屋・待合茶屋の三種とその協業組合のことらしかです。

面白かでっしょう?!主要辞書にない言葉を堂々と大新聞が使ーとるとですね。面白かばってん不思議な話です。もしかしたら、この「券番」は、なんかのきっかけで「検番」から方言化したもんかもしらんですね。そのへんの(きっかけやらの)事情調べはついとらんけん、とりあえず今日のところはご案内だけ。芸子さんの徒(かち)詣りもここでおしまい、おしまい。

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2008年1月 9日 (水)

十日恵比須

未収録語シリーズ五十九。十日恵比須。
『あきない しよるとが とおかいえびすに まいらんで どうするかい はよ いって ふくざさ いただいてこな』「商売人が十日恵比須にお参りしないでどうする。早く行って(縁起物の)福笹をいただいてきなさい」

◆本日のキーワード◆
今日はいつもの「へっぱくBLOG」と違って、客観性のないていうか、自分でも博多弁かどうか確信できんまんまに書きよるとです。博多で普通、十日恵比須ていうたら、東公園の十日恵比須神社か、その正月大祭を指すことが多いとですが、自分が問題としとるとは、十日恵比須の発音。

実は、自分は【十日恵比須】を「とおかいえびす」て発音しよるとですよ。まるで東海恵比須・倒壊恵比寿とでも読むごとして「い」をはっきり入れるとです。理屈を言うたら、恵比須は旧仮名やと「ゑびす」やろうけん、「いぇびす」て発音しても間違いやなかとでしょうが、自分はそもそもそげな微妙な区別つけきるごと高性能(^^;の「舌」を持っとらんけんですね、理由がわからんとですよ。
周りのもんに「とうかいえびすて、い、つけるや?」て聞いても、そげなとは誰一人居らんけんですね、こればっかしは、生まれついたときから、耳か舌のおかしかまんま今日まで来たとやろかな、個人的な自分だけの方言やろかなとも思うとるとこです。

どげんですか?もしかして「い」ばつけよるていう読者ん方はいらっしゃらんですか?<アキラメの悪いヤツ(^^;

Toukaiebisu

今日9日が博多検番の芸妓さんたちの「徒詣り」ですかね。

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2007年10月12日 (金)

らっかん

未収録語シリーズ五十八。らっかん。
『おぼんの おそなえにするけん らっかんば こーてきない かいちゅうしるこも わすれんとばい』「お盆のお供えにするから落雁を買っておいでなさい。懐中しるこも忘れないように」

◆本日のキーワード◆
【らっかん】落雁のこと。辞書的にいうたら、干菓子のひとつ。米・麦・大豆・小豆などの粉を主材料とし、砂糖・水飴・みじん粉でねり、型に押し込んで焙炉(ほいろ)で、また自然に乾かしたものという定義になるごたります。
自分あたりの年代の博多もんで、「らくがん」とか舌かみそうな発音するもんは居らんとやないでしょうか。みーんな「らっかん」としか言わんような気がしとります。・・・なんて断言して良かとやろか?(^^; まよかろたい。楽観楽観。ん?なんて?自分の書いたことにゃ責任持っとけ!てですか。んじゃ、落款でもおしときましょうかね。
ホレ。ビシッとね。

Photo ははは、でか過ぎばい。

【懐中しるこ】もなか皮のなかに粉しるこが入ったもの。お湯を注いでつくるインスタントしるこのこと。

はい、そんなら最後に落雁と懐中しるこの写真ば載せときますです。

Rakkan01

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2007年10月 7日 (日)

外ける

未収録語シリーズ五十七。外ける。
『あちゃ ひょうさつの はずけて おてとるやなかか あさから まんのわるか こったい』「あれま、表札が外れて落ちてるじゃないか。朝から縁起が悪いよ」

◆本日のキーワード◆
【外ける(はずける)】はずれること。掛けていた(くっついていた)ものがとれて離れること。外けると漢字で書くと、何て読んでいいかわからんごとならんですか。もちろん外れると同し意味。

マイカーの運転中に、前を走っとった車のバンパーの片方がグラグラしてとれかけよったもんやけん、「バンパーの外けよるやなかか。危なっかしか」とひとり言ば言うたとです。「ん?今、俺、外けるて言うた。外けるは載せとらんばい。未収録や~!」というわけでありました。「web博多んもん」立ち上げの1999年以降、一度も使ーたことのない博多弁やったごたります。

で、その「外れる」ば、なして「外ける」て言うとか、その理由ばいろいろ考えよるとですが、いっちょんわかりません。同しごたる例も思いつかんし難しかです。似た例としちゃ「損けた・損ぺた」があるばってん、あんまし関係なかごたーしですね、困っとります。どなたかおわかりにならんですか>博多んもん諸氏。

【まん】運・めぐりあわせ・幸せ不幸せ。縁起のこと。漢字じゃ間と書くごたります。「まん」の良し悪しで、運がいいこと悪いこと。「まんなおし」で縁起直しのこと。え~、ついでですばって、「あげまん・さげまん」ていう言葉がありますばって、こっちは主に下半身(^^;の運気をいうごたりますね。

はい、では、今年は夫婦そろって運気が上昇した人の映像。
こちらでどうぞhttp://jp.youtube.com/watch?v=jbHR8-0HbRk

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2007年9月22日 (土)

がぼ

未収録語シリーズ五十六。がぼ。
『おれたち ちーと さぼってくるけん あとば たのむばい』 『また どっかに かくれて たばこ すーてくるっちゃろ』 『せからしか だまっとけ へちゃむくれが』 『なーん あーたたちこそ がぼ やないね たばこ すーけん がぼに なるっちゃないと』
「俺たち、ちょっとサボってくるから後を頼むよ」「またどこかに隠れてタバコを吸ってくるんでしょ」「うるさい!黙ってろ、不細工が」「なによ、あなたたちこそ不細工じゃないの。タバコとか吸うから、不細工顔になるんじゃないの」
長い例文になりましたが、ま、高校時代はこげな会話ばしよったごたーです。けっこう気の強か女同級生のおりましたです。

◆本日のキーワード◆
【がぼ】 男の不細工・不細工顔のこと。この「がぼ」はHPば立ち上げた後、男への悪口で「がぼ」てあるばいて教えてもろーたとです。誰からやったか忘れてしもーた。すんまっせん。がぼっとニキビ跡のほげとるような顔がイメージとしてあるとやなかったですかね。
【せからしい】騒がしいこと・うるさいこと。語源は忙(せわ)しいからか、急(せ)くからか。
【へちゃむくれ】 仏頂面・不細工顔。圧し口(へしくち)・むくれ顔のこと。前回の「おっぺしゃん」と語源は同しかも。
え~と、もひとつ、おまけの「がぼ」。
【がぼーと】 ものすごく、たくさん・・・といった意味の博多弁。がばっと・がっぽりの変形やろかな。この博多弁はすっかり忘れとったとですが、映画「ちんちろまい」のなかで、小松政夫が使いよるとを聞いて大笑いしたとを覚えとります。ありゃたぶんアドリブやったとでしょうね~。

え~、では、本日のネタ画像はコチラ。ガボ画像です

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2007年8月31日 (金)

おしかさん

未収録語シリーズ五十四。おしかさん。
『どうな おしかさんな まーだ きよんなるとな』『うん きよんなるばい おしかさんだけに まーだ しかしか しとんなる』「どうだい、おしかさんはまだ(行商に)来てるのかい」「うん、来てるよ。おしかさんだけあって、まだまだしっかりしてあるよ」

◆本日のキーワード◆
【おしかさん】志賀島(福岡市東区しかのしま)から市営渡船(志賀島-博多埠頭)で、魚をはじめとした志賀島産物の行商の来るお婆ちゃん(おばちゃん年代はもうおんしゃれんかも)たちへの愛称。昔はけっこうな人数やったらしいとですが、今はたいがい少のーなっとんしゃるごたります。
【しかしか】しっかりと、ちゃんとの意味。古語の然り然りから。

また、博多ん町にゃ、東から「おしかさん」が行商に来る一方、西の糸島方面からも農作物中心の行商に来よんなった記憶もあります。糸島からやけん「お糸さん」やら言うたりして・・・(この項はへっぱく(^^;)。ただこっちは今でも居んなさるかどうかは未確認。もしかしたら、西新のリヤカー部隊はこの糸島行商の名残りやなかか・・・とも推理しとります・・・が、これも未確認。

んでは、芸術的で無形文化財ともいえる「おしかさん」をごらんにいれましょう。もぉ四五年前の画像ですばって、この出会いには感動しましたばい。

Gara061101

中洲の旧玉屋前と

Gara0611

博多座横で商い中。町はすっかり都会化しとりますが、博多んもんの人情気質はまだまだ健在のごたります。

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2007年8月14日 (火)

おいい

未収録語シリーズ五十三。おいい。
『きょうの どーむの しあいな きゃく おいいやろな にちはむと しゅいあらそいやけん おいかろーな』「今日の福岡ヤフージャパンドームの試合は観客が多いだろうね。日本ハムとの首位争いだから多いだろうね」

◆本日のキーワード◆
【おいい】多いこと。
今ごろ「おいい」に気づくというとも、われながらマヌケな話ですばって、事実やもんやけんしかたなかと。だーれも教えちゃらんとやもんね~。あんまし日常語すぎて気づかんやったとかも・・・。
まぁ、話の中で「おいい」が出てきたっちゃ、前後の様子で話の意味はわかるっちゃろけど、単に「おいい」と書いてあるだけやったら、絶対に「多い」ちゃ思わんやろね。「おいか」ならナオサラやろたい。
え~、ちなみに、覆い・被い・大飯・大井やらは、博多んもんも「おいい」ちゃ言いまっせん。お間違いなきよう(^^;

んでは、本日のネタサイト。最近また鉄道ブームやけん、こちら。おいい(^^;がわてつどう。

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2007年8月 2日 (木)

もまぐる

未収録語シリーズ五十二。もまぐる。
『おまえが そげん ずけんずけん いうけん はなしが もまぐれるったい あんまし ももぐんな』「お前がそんなにずけずけと言うから話がこじれるんだよ。あまりこじらせるな」

◆本日のキーワード◆
【もまぐる】こじれる・もめる・まぎれること。こじれ・まぎれ・もめさせること。余計なところに手を突っ込んで・・・という意味合いが強いごたります。
ももぐる(消滅寸前博多弁事典に収録)と同じ。語源としては揉め事の「揉む・揉ませる」からと考えるか、「紛れる」からと考えるか難しいとこですたいね。どうやろかな~。よーわからんです。

ももぐるで思いだしたばってん、やっぱ古い博多弁で「ももじり:桃尻」ていう言葉もあります。

Momosiri

桃の尻はとがっとって座りの悪いけんていうことから「落ち着きのない」ことばいうごたります。

もひとつおまけ。「桃栗三年 柿八年」やったですかね、そげなことわざがあるでしょうが。今じゃもぉ知らん人も多かかもしらんですが、吉行淳之介という作家(吉行和子:佐賀のがばいばあちゃん主演の兄ちゃん)がコレをもじって「腿膝三年 尻八年」とか書いておりました。今でいうと、セクハラタッチにならんために要する年季のことですたいね。

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2007年7月26日 (木)

がんたれ

未収録語シリーズ五十一。がんたれ。
『よーも まー そげな がんたれ ぐるまに のっとるこったい』『これが よかとたい だれも のっとらんごたるとに のるとが おしゃれかとばい』
「よくもまあそんなポンコツ車に乗ってることだよ」「これがいいんだよ。誰も乗らぬようなのに乗るのがオシャレなんだよ」

◆本日のキーワード◆
【がんたれ】粗悪なこと・もの。下等品。ボロっちいもの。語源はよーわからんとです。真贋の贋垂れ・頑固・頑愚の頑垂れ?なーんか違うかね。やっぱし。ボロすぎて恥ずかしいから顔垂れるとか(^^;
実はこの「がんたれ」。博多弁の古い文献やら資料には出てこんとですよね。熊本やら鹿児島では今でも盛んに使われとる方言らしかけん、比較的新しい移入語かもしらんです。

え~、本日のネタ画像・ネタサイトはいっちょん面白かとの思いつかんかったけん、がんたれ=眼垂れ=がんつけ=がん飛ばしの、こっちの意味の方から一枚画像をアップいたします。

If0512

猫からこんな「眼飛ばし」されたら、けっこう怖いかも・・・(^^;

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2007年6月30日 (土)

きたう

未収録語シリーズ五十。きたう。
『おやじな きとーて もろーてこい おやかたな おー きとうちゃるて いいなるばってん うちゃ きたえてもらわんでちゃ いっちょん かまわんとにくさ』「親父は鍛えてもらってこい、親方は鍛えてやるとおっしゃるんだけど、自分は鍛えてもらわなくてもちっとも構わないんだけどね」

未収録50回記念にふさわしい博多弁が見つかりましたばい。未収録を威張ってもしょうがなかとですが、ごくごく普段つかいの日常語やったもんやけん、つい「どうだ!」という気分。わはははは。

◆本日のキーワード◆
【きたう】鍛える・鍛えられること。かなで、きとーちゃる・きたわれるー・・・やら書いてもピンと来んかもしれんですが、漢字にしたら意味はわかるでっしょ?!古語の「鍛ふ」から来た言葉ですたいね。
ただし、博多弁での意味としては、本来の鍛えるから少し外れて、監視つきで働かされる・こき使われるという状況を言うことが多いごたーです。

え~、本日のネタ写真はこげなと。

Kitau

うちの嫁さんはこげなもんに「きとーて」もらいよーごたります。脳年齢が「二十いくつ」やら言うて喜びよりますが、自分やら、そげな数字を聞いただけで「インチキくさ~」て思うとですばってんね。

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2007年6月25日 (月)

ぼんごし

未収録語シリーズ四十九。ぼんごし。
『よー にいちゃんよい そこの ぼんごしば もって きちゃれ そげん ふらふらせんで あゆんで こんか』「ほら、兄さんったら、ほら、そこの鉄槌を持って来てくれ。そんなにフラフラしないで歩いてこないか」
前回の「ぼっこし」で思い出した未収録語「ぼんごし」ですたいね。こういうことがあるから言葉調べ言葉探しは面白かとです。

◆本日のキーワード◆
【ぼんごし】鉄槌。両口ハンマー。鉄製の杭打ちなどのための大型ハンマーのこと。槌の部分が木製の場合は木槌。「掛け矢」ということが多いとですかね。ほら、にいちゃんよい(^^; 忠臣蔵映画で吉良邸の門を打ち破る、あの槌のこったいね。イメージわいたろ?

さて、問題は「ぼんごし」の語源。「ぼんごし」という言葉自体が広辞苑・大辞林はおろか、最大の収録語数を誇る(全二十巻におよぶ)日本国語大辞典にも収録されとらんけん(改訂新版はわからん。二十何万するけん買いきらん(^^;)、語源どこの話じゃなかわけです。むろんネットでもまともなヒットはせんごたーです。
かろうじて講談社の日本語大辞典に「ぽんこつ」の項目で、「こわれた車・こわれて使えなくなったもの・かじ屋などが使う大きな槌の意」とあるだけです。ポンコツ車と同意同義って何か変なかろ?そげん思わん?!結局んところが、権威あるどの大辞書にも語源説がとりあげられとらんわけです。こうなると、言ったもん勝ちやなかろかね。適当なとこ(^^;先に書いとってみろっと。

で、へっぱく流に語源を追求してみると、
阿呆編1:鉄槌は本腰(ホンゴシ)いれんとフラフラして使いこなせんことから。
阿呆編2:盆前に鉄槌使い、腰を痛め盆越(ぼんごし)まで治癒しなかったいことから。盆腰と書く場合もある。
あ、ウソばい。さすがにね~。
一応、マジメに考えとる語源はというと、「ぼんごし=棒杭打ち」やなかでしょうか。棒杭をどう読むか、棒杭が訛ればどういう発音になりそうか・・・と考えると、へっぱく流の方が講談社説より勝っとるごたる気がせんですか。ちーと威張っても良さそうな・・・であります。

Bongosi

普通の金槌(ハンマー)との違いにご注目あれ。本腰入れんと使えんとも確かじゃあります。

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2007年6月16日 (土)

へっちん

未収録語シリーズ四十八。へっちん。
『なーなー こまいころくさ へっちんづめ になったり くみとりつぼに おちこんだりする ゆめ みよらんやったな』「ねえねえ、小さい頃にね 便所に閉じ込められたり、汲み取り壷に落ち込んでしまう夢を見てなかったかい」

自分はなしてかそげな夢をよー見よりました。便所が怖いとか臭いとか嫌なものという何か隠れた気持ちがあったとかもしらんですね。実際に、部屋から便所への羽目板(渡り廊下)から落ちたり、踏み抜いたりしよったとも影響しとるかもしらんです。けっこう小心者やったとでしょうな~。

◆本日のキーワード◆
【へっちん】トイレ・かわや・便所のこと。雪隠(せっちん)の訛り。先日釣行した平戸島の釣り宿のトイレが「ぼっとん便所」やったもんやけん思い出したと。消滅寸前博多弁事典には「へっちんこく=雪隠詰め=閉じ込められる・行き詰ること」で載せとるとばってん、「へっちん」単独では入れとらんやったです。

え~、今日は、ネタ詰まりの糞詰まり(^^;やけん、代わりに「へっちん」の関連語を切れ目のないごとご紹介しておきましょう。

【ぼっとん便所】汲み取り式便所のこと。当然、例のモノが落ちる音からきた言葉やろね。隠語俗語とでもいうもんやけんか、辞書には載ってなかですが、どうも共通語のごたります。
【雪隠大工】雪隠の工事などのほかには使いみちがない意で、へたな大工のこと。
【雪隠で饅頭】こっそりと自分だけ利益を得ようとするたとえ。
【雪隠の火事】やけくそのしゃれ。
【雪隠詣り】生後3日または7日に、赤児をつれて便所の神に詣ること。関東・東北で広く行われていた行事。
【雪隠虫も所贔屓】どんな場所でも住みなれた所はよいと思うのが人情であることのたとえ。
以上、広辞苑。
も、いっちょ。雪隠詰めの英語訳(研究社和英中辞典)は、drive ~ into a tight corner げなです。

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2007年5月24日 (木)

寝ぼけ飴

未収録語シリーズ四十七。寝ぼけ飴。
『しゅじんの かえってくるまで あめでん ねぶって まっとかんですか にっけと ねぼけあめと どっちが よかですか』「主人が帰ってくるまで、飴でも舐めて 待っていてくださいよ。ニッケ飴と寝ぼけ飴とどちらがいいですか」

寝ぼけ飴。自分でいうとも変ですばってん、最近にない貴重な博多弁の発見であります(と、思う(^^;)。試しに、寝ぼけ飴・寝惚け飴・寝呆け飴・寝坊飴などをカナ・かなの字面をかえて検索してみんですか。ちっとやそっとやヒットせんですけん。

で、あんましヒットせんけん、自分だけの思い込み・自分ちだけ(家庭)の方言やろかと思いつつ、試しに女房に「ねぼけ飴ちゃ知っとるや?」と聞いたら、「知っとるくさ、寝ぼけ玉やろ」という返事。やっぱ博多弁やったですね。一安心であります。さすが頼もしい我が女房であります。ははは。博多んもん同士やけん、こういうことは多かとですばってんね。

◆本日のキーワード◆
【寝ぼけ飴】
具体的にどういう飴かというと、円柱形・円盤形・角柱・頭とんがりなしの円錐形(定義を知らん(^^;)みたいに、いろいろあった記憶があるとですが、真ん丸飴はあったかどうか? なにはともあれ、金色の半透明の飴やったとは間違いなかです。メーカーでいうと黄金糖やカンロ飴みたいなもんですたいね。ただ、自分が舐めよったころは、そのへんの飴屋で出来よったとじゃなかでしょうか。婆さん店(駄菓子屋のこと)で二個一円か一個一円くらいで買えよりました。もちろん個別包装やらもなかったですよ。現物や現物の写真でもあれば、それが一番良かとですけどね~。情報提供お願いしときます。よろしゅーにねー。
【ねぶる・舐ぶる】しゃぶること。舐めること。しゃぶる・舐めるの古語。

え~、ちなみに、寝ぼけ飴の語源ですが、よーわかりません。飴色が半透明ではっきりせんけん寝ぼけ色。寝ぼけ色の寝ぼけ飴・・・と、そう言いだしたとかもしらんですね。、また「ねぶり飴」からの変化とも考えられんこともなかですね。はい、では、最後に、寝ぼけ飴の現物が見つからんやったけん、代わりに博多の有名な餅飴屋さんでもご紹介しときましょう。

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2007年5月11日 (金)

鬼すべ

未収録語シリーズ四十六。鬼すべ。
『だざいふさんの おにすべ みに いかんな』『まふゆの よまつり ばい さぶかろもん』『さぶかけん ひに あたりに いくったい』
「太宰府天満宮である鬼すべ行事を見に行かないか」「真冬の夜祭だよ。寒いだろう」「寒いから火にあたりに行くんだよ」

◆本日のキーワード◆
【鬼すべ】太宰府天満宮で正月七日に行われる災いを祓い福を招く火除け祭りのこと。早い話が火を燃やして鬼を燻(いぶ)しだす「鬼は外」行事ですたいね。
福岡県の祭りの本ば読みよって、ありゃ「鬼すべ」の「すべ」も博多弁やなかろか?!・・・とはじめて気がついたとです。案の定「すべ」やら、この祭り名に関係する「すべる」やらいう共通語はなかごたります。
【すべ】古語ていうてよかとでしょうが、「燻(ふす)べる」「燻(ふす)ぶる」「燻(ふす)ぼる」という言葉があるとです。燃やして煙を立たせる・けむらす・いぶすこと(広辞苑)とあるとですが、博多弁の「すべ」はこの「燻べる」の略形やろて考えとります。また同し博多弁で、「燻(くすぶ)る」ことを「すぼる」て言いますばってん、この「すぼる」も同しとこから出てきたとでしょうね。意外なとこから「すぼる」の語源らしきもんに打ちあたりました。

祭りの詳細は太宰府さんの神社案内でどうぞ。

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2007年3月28日 (水)

塩あまい

未収録語シリーズ四十五。塩あまい。塩甘い。
『なんなー なんか きょうの ぞうにな しおあもーないな ぶりの しめが たらんとかいな』「何故かねえ。なんとなく今日のお雑煮は塩気が足らなくないかい。塩ブリの締め方が足らないのかな」

◆本日のキーワード◆
【塩甘い】塩気が足らずに味に締りがないこと。大味なこと。「塩が甘い」なんて変で矛盾した表現のごと思えますばってん、「塩辛い」の反対語と考えるとおかしゅうなかでしょ。博多弁は共通語よりもボキャブラリィが豊富かとです・・・なーんちゃってくさ。すごかでしょ?でもないか(^^;

はい、では、本日のネタ画像はこちら。

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さしすせそ(砂糖・塩・酢・醤油・ソース(違)味噌)の調味料(がぜ~んぶ揃ってます・・・という看板ですかね。

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2007年3月21日 (水)

こけ爺

未収録語シリーズ四十四。こけじじい。
『おまえ ひゃくまで わしゃ くじゅうくまでて いおうが こけじじ こけばばに なろーが なかよー いかななー』「お前百までわしゃ九十九までというだろう。もうろく爺もうろく婆になっても仲良くしていかなきゃね」

この「こけじじい・こけばばあ」は、自分の中でも死語化しとったとですが、「へっぱ句ボロ句」の方で石原慎太郎のジジイ化現象をとりあげたときに、突然浮かび上がってきた言葉やったとです。年寄りへの悪口でいう場合がほとんどやったとですが、例文のごと謙遜語的にも使われよりました。だいたいが昔は謙虚な年寄りが多かったですもんね。ぼちぼち見習っていかなな~>自分(^^;。

◆本日のキーワード◆
【こけ+じじい】こけの語源は何かというと、二つほど考えられるとです。
ひとつは虚仮。あさはか・愚かなこと。転じて耄碌(もうろく)という意味ですたいね。むやみに~するという意味もあるごたるけん、むやみやたらと年老いたと解釈するとも悪くはなかですかね。
もひとつは苔・鱗。苔が生えたような・垢じみたような年寄り・・・という意味になるとですかね。

さて本日のコケ画像はこちら。爺婆の写真は差し障り(^^;のあろうけん、猿の写真にしときまっしょう。老猿のことば「こけ猿」てもいうとです。こっちは共通語かいなね。

Kokezaru

高村光雲「老猿」 重要文化財

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2007年3月17日 (土)

ぎゃんぞい

未収録語シリーズ四十三。ぎゃんぞい。
『だいみょうへんでくさ なつまつりかいな こどもししまいの ありよったばい』『ああ こうやまちの ぎゃんぞいまつり やろ ちびたちが ぎゃんぞいぎゃんぞいて はやしよったろ』『うん そげなふうに いいよったごたる ばってん そん ぎゃんぞいちゃ なんな』『しらん わからん』
「大名町あたりでね、夏祭りだろうか。子ども獅子舞があってたよ」「うん。(旧)紺屋町のぎゃんぞい祭りだね。ちびっ子たちがぎゃんぞいぎゃんぞいって囃したてていただろう」「うんそうだね。そんなふうに言っていたみたい。だけどそのぎゃんぞいって何なの」「知らないよ。わからないよ」

え~、ずいぶんと長い例文になりましたが、これは実は自分がこの「ぎゃんぞい」という言葉をはじめて聞き知ったときの状況をそのまんま再現してみたとです。博多に生まれ育って60年近くになるとですが、つい4、5年前までこの「ぎゃんぞい」を知らんやったとです。どういう子ども祭りかていうとは、以下のサイトを参照してみてもろーたらだいたいわかるっちゃなかですかね。http://www.nishinippon.co.jp/banaten/event/newstopics/news/2005/07/0721_2.html
http://www.fukuoka-shotengai.com/04events/04event_info/000940.html
http://www.ne.jp/asahi/home/hirakawa/kana-gyanzoi.html

で、自分がこの「ぎゃんぞい」て言葉を知ってからずっと気になっとったとが、その語源ですたいね。上記のサイトじゃ「願添え」「御願成就」「祈願成就」がつづまったもの・転じたもの・・・などと説明してあるとですが、コレが自分には(疑り深いけん(^^;)、どうもしっくり来んかったとです。
それがある日、粕屋郡篠栗町の若杉山でマラソン練習しているときに、新四国参りのお遍路さんが札場・霊場で「南無大師遍照金剛!」を唱和されとるのが耳に入ってきたとです。まさにその瞬間、突然に「ぎゃんぞい=勧請」というとがひらめいたとです。獅子舞・みこし・・・それこそ、神仏の来臨を願う行為ではなかやろか・・・と。どうやろか。そげん間違っちゃおらん気がするとですがね。どげんね~。

◆本日のキーワード◆
【ぎゃんぞい】勧請(かんじょう)の転。
【勧請】神仏に、今、この場においでになるよう願うこと。神仏の来臨を願うこと。
【紺屋町:こうやまち】福岡市中央区大名一丁目(国体道路側)あたりをさす旧町名。読んで字のごとしで染物屋染料屋などが軒を並べとったげなです。若いころ、よく麻雀しよった相手がたしかココの染料屋の息子やなかったやろか。

はい、では、本日のネタ画像。自分がしょっちゅう悩まされよった貼り紙ですたい。あーたも経験のあるやろ?

Okanzyo_1 

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2007年3月 2日 (金)

あせのごい

未収録語シリーズ四十二。あせのごい。
『なして そげん しょうゆにしめんごたる あせのごい つかいよるとな かえって かおん よごれろーもん』「どうしてそんなに醤油お煮付けみたいな(色した)手ぬぐいを使っているんだい。かえって顔が汚れそうじゃないか」

◆本日のキーワード◆
【あせのごい】汗のごい=汗拭い=手拭・手ぬぐい。汗拭きから転じて、手ぬぐい・タオル・ハンカチのこと。前回「汗流し」したんで、今回は汗拭きというわけですたいね。余計なお世話たい!という例文になってしもーたとですが、自分らが子どもんころは、まーだタオルやらシャレたもんはなかったごたる気がします。

ん、というわけで、本日のネタ画像はオシャレな「てのごい」。

Yamakasatenogoi
博多ん山笠で役職を示すためのもんのごたります。色遣いも柄もかっこ良か~!です
(NPO博多まちづくり発行「博多山笠マップ」より転載)

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2007年2月26日 (月)

あせながし

未収録語シリーズ四十一。あせながし。
『せっかく きて やらっしゃった ちゃけん ちーと あせながし していって つかーさい』「せっかく来てくださったのですから、すこし汗をながしていってくださいませ」

◆本日のキーワード◆
【あせながし:汗流し】軽く飲むこと。またそうした会合のこと。汗流しといっても風呂に入るとやないとです。なにか事をし終えたあとの飲みごとをいうとです。博多部は山笠からでた直会(なおらい)が定着しとるせいか、あんまし言わん気がするとですが、粕屋や糸島あたりでは今でちゃ使われよるごたります。元々は農家用語かもしらん。え~、ついでやけん、直会の辞書的な意味も書いときましょう。
【直会:なおらい】ナオリアイの約。斎(いみ:忌み清めのこと)が直って平常にかえる意味。 神事が終った後、神酒・神饌をおろしていただく酒宴のこと。広辞苑からの引用ですが、これからも博多祇園山笠が神事とされとることがわかります。まぁ内容は普通の飲みごとと一緒のごたるですがね(^^;。
【つかーさい】[使わす・遣わす]という古い表現で、自然な会話(というのも変な表現ですが)では、あまり聞かれない言葉になりました。ふざけたり、なにか注意を引きたかったり、ことさら博多弁らしさを強調したいときなどに使われることが多いです。

さーて、下の写真はなんでしょう。

Ggr1126

みなさんの汗流しの結果であります。空きビール瓶の山。いったんこの集積場に集められてまた工場に運ばれるとのようです。

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2007年2月21日 (水)

ちかちかする

未収録語シリーズ四十。ちかちかする。
『かみつみ いって せなかに かみの はいりこんだ ごたって ちかちかする やね』「散髪に行って(切った)髪が背中に入り込んだみたいでちくちくするんだよ」

◆本日のキーワード◆
【ちかちかする】ちくちくすること。ちくちくと細かく痛痒いこと。髪の毛などのほかに、毛糸のセーターなどを着たときにもそんな感じを受けることがあります。共通語では「光や照明やPCの画面などが細かく点滅して眼を刺激する」ような意味で使用されとりますが、博多んもんはそっちの意味とはちゃーんと使い分けしとります。
【髪摘み:かみつみ】髪を摘むこと。散髪・理容室に行くこと。

さーて、PC画面のちかちかですばってん、こげなチカチカhttp://homepage3.nifty.com/mistaker7/hizituyo.htmもあります。自作のアニメーションカーソル集ですたい。簡単に他人のPCとの差別化をはかれるけんですね、ちょいと面白いかもしらんです。カーソルの交換はコントロールパネル・マウスプロパティ・ポインタでやれます。いつでも元に戻せるけん試してみらっしゃるとよかです。

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2007年2月15日 (木)

さっちみち

未収録語シリーズ三十九。さっちみち。
『さっちみち こなて いわれてもくさ~ うちゃぁ うちの ようじの あるとばってん・・・』「必ず来いと言われてもね、あたしにはあたしの用事があるんだけど・・・」

◆本日のキーワード◆
【さっち】かならず・どうしてもの意味。博多では「しゃっち」とも言うとです。語源は遮二無二(しゃにむに)の略形じゃないかとも考えられるとですが、イマイチはっきりせんとです。
【みち】「どっちみち」「どのみち」の「みち」で、「たどりつく結果」「予想された結果」を意味しとる考えて良かとやないですかね。
【さっちみち】かならず・どうしても・無理にでも・・・。これも「遮二無二=遮理無理(さりむり:これも博多弁)」が語源といわれとるとですが、自分は面倒くさがりの博多んもんが「さっち」と共通語の「どっちみち」を、合成・ごっちゃにした比較的新しい方言やないかと考えとります。
【こな】来ないとダメだよの略形。命令形。
【うち・うちゃ】私・アタシの女言葉。博多じゃ元々は男女両用の自称やったとですが、最近は男が使うことは少のーなりました。ただし、自分はときどき思い出したごと言いますね。男の「うち」も案外と可愛いもんじゃなかろうか・・・と自画自賛(^^;。

さーて、今日のネタ画像は、といいたいとこばってん、そのネタがない(^^;。ははは、困ったもんたい。
う~んと、こん画像くらいで逃げときましょう。うったちと同しか上の年代の音楽好きならおなじみやろたい。では、サッチモ・オンステージ。

Sacchimo

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2007年1月20日 (土)

おべこ

未収録語シリーズ三十八。おべこ。
『なんてや かかが えずいけん かえるて そげな おべこんごたーこと いうな もいっけん いくぞ』「何だって、女房が怖いから帰るって、そんな負け犬のようなことを言うな。もう一軒(飲みに)行くぜ」

◆本日のキーワード◆
【おべこ:尾べこ】犬が怖いときなどに尾を後ろ足の間に巻き込んだ様子。慣用句の「しっぽを巻く」と同じ。負け犬・情けないこと。べこ=へこ。犬のしっぽが下帯のように見えたことからできた言葉でっしょうね。またこの負け犬んことを、別の博多弁じゃ「びょうびょういん」ともいうとです。http://mistaker.cocolog-nifty.com/heppaku/2005/09/post_1d1e_1.html参照
【へこ】兵児帯=下帯=ふんどしのこと。広辞苑には(九州・中国地方で) ふんどし。日葡辞書「ヘコヲカク」とあります。この「ヘコヲカク」が例の「博多んもんは横道者(おーろーもん)、青竹割って へこにかく」ですたいね。http://mistaker.cocolog-nifty.com/heppaku/2006/07/post_3456.html参照
【日葡辞書】日本イエズス会が長崎1603年(慶長8)に刊行した日本語(京都ことば・九州方言)‐ポルトガル語の辞書。
【かか】かかさん。母親・女房のこと。
【えずい】怖いこと。怖がること。

え~、本日は、尾べこ状態の犬写真ば探したとですが見つからんかったです。しかたなかけん「おぼこ」でも見てもろーときまっしょ。あ、変な期待(^^;せんどきね。おぼこ娘の写真やなかけん・・・。http://www.monzenkai.com/shops/oboko/index.htm

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2007年1月14日 (日)

もっかかる

未収録語シリーズ三十七。もっかかる。
『はかたべんじてんに おんせい いれとんなるたー よかばってん えらい ひっかかりもっかかりした しゃべりたいねー』「博多弁事典に音声を入れてあるのはいいけれど、ずいぶんと引っ掛かったり詰まったりした話し方だね」
余計なお世話たい(^^;

◆本日のキーワード◆
【もっかかる】つかえること・引っ掛かること・詰まること。自分は「ひっかかりもっかかりする」「つっかかりもっかかりする」という使い方しかせんとですが、どげんやろか、他の博多んもんさん・博多っ子さんは「もっかかり」単独で使わっしゃることのあるとやろか。ネット検索でもあんまし引っ掛からん(^^;ごたーけん、珍しい方言かもしらんですね。語源はなんかかる・うっかかると同じような意味の「もたれる・もたれかかる」やろかと考えとります。

え~、単純明解博多弁事典の方に、こっち「へっぱくBLOG」で未収録語として「へっぱく」こいてきた博多弁ば追加して改訂版ださんといかんとですが、音声化するとの面倒らしゅーてほっぽらかしとります。ほんとは正月休みにて・・・考えとったとですが、結局さぼり。そんうちにやりまっしょう・・・のつもり。

ま、話がつっかかりもっかかりしても、しゃべくりば商売にせん人以外にゃ別に問題はなかろうばってん、こげな「もっかかり」が起きたらオオゴトですたいね。ちいさか子どもさんのおんしゃるとこはとくにご注意ですたい。もっとも年寄りさんも「もち」ばもっかからせんごとね~。

Mokkakari

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2006年12月16日 (土)

ざっとなか

未収録語シリーズ三十六。ざっとなか
『てんてるやすー かんがえ よったら そら ざっと なかったやね』「ずいぶんと簡単なことと考えていたら、それはもぉ大変だったよ」

◆本日のキーワード◆
【ざっとなか】ざっと(おおまか・あっさり・簡単・容易)でないこと。転じて、大変なこと。困難なこと。
【てんてるやすい】てんで易いこと。「ぜーんぜん大丈夫」といった若者語が、間違った使い方として、よー非難されよりますが、そんな例は昔からあるよーで、この「てんで易い」は「てんで~ない」から否定の意味が抜け落ちて逆に反対の意味の「やすい」がくっついたもんです。こんな悪貨が良貨を駆逐する例もいっぱいあるけんですね、あんまし「そら間違い。そげな用語法はなか。そらほんとの日本語やない、方言やない!」と、四角四面に他人の言葉をあげつらうともどうやろか・・・とは思うとです。

はい、では、いつもんごと、「ざっとなか」のイメージ写真ばごらんいれましょう。

Photo

なして、これが「ざっとなか」の写真や?てですか、その心は・・・
雑踏の中・・・の大黒さん(どんたく祭りから)なーんちゃってくさ。

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2006年12月 2日 (土)

ばちかぶる

未収録語シリーズ三十五。ばちかぶる。
『まーた この ばちかぶりが こうしんさんに しっこ かくるもんが ありますもんかい ばちかぶっても しらんばい』「またこの罰当たりめ!庚申様(の石塔)におしっこをかける人がいるものですか。罰が当たっても知らないよ」

◆本日のキーワード◆
【罰】神仏が人間の悪い行いを罰して、そのこらしめ・つぐないとして苦しみをあたえること。その苦しみ。
【ばちかぶる:罰被(かぶ)る】罰を被(こうむ)ること・罰があたること。「罰かぶり」で、罰かぶるような行為をする人。その人への、嘲り罵り語。
博多弁で「~かぶる」は、「しかぶる」「やりかぶる」「垂れかぶる」などのように、~の失敗をするという意味に使われることが多いとですが、この「罰かぶる」は本来の被るの使われ方をしとります。
【こうしんさん】庚申塚・庚申塔。病魔・病鬼を払い除くという青面金剛(しょうめんこんごう)を祀る。

また、この「ばちかぶる」には、もひとつ違う意味があるけんですね、これも例文ばあげときましょう。
『ええい しょんなかたい きょうの のみちんな うちが ばちかぶっとこうたい つぎな おごっちゃらなばい』「まったくもぉ、しかたがないな。今日の飲み代は俺が面倒みるよ(支払っておくよ)。次はごちそうしてくれないとだめだよ」

【ばちかぶる2】この二つ目の「ばちかぶる」は、責めを負う・面倒負担をかけられるという意味が転じてきたとでしょうね。博多弁では、面倒をみる。世話をするという意味にもなっとります。

さーて、いよいよ12月であります。この年の暮れに思うことは、少々の罰なら当たってもよかけん、こっちも

Nenmatsujumbo

当たらんやろかね~。

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2006年11月23日 (木)

わがよかごつ

未収録語シリーズ三十四。わがよかごつ。
『あやつな わがよかごつ ばっかし するけん もー うてあわれん』「あの人は自分のいいようにばかりするから、つきあってられないよ」

【わがよかごつ・わがよかごと】漢字をあてると「我が良か事」。自分が好きなように・自分勝手に・わがままの意味。我も、良いも、事も、単独では共通語で意味も明確ですが、これが組み合わさる(博多の慣用句)と、かなり難解な方言になるごたります。また似た用語法に「わがかって(我が勝手)する」というともあります。また「わが」は例文のように相手のことを指す場合もあれば、「わがよかごつしたもんやけん、皆に迷惑かけて、すまんことしたばい」と自分自身を指したりもするとです。両用ですたいね。
え~、もいっちょ、関連語ばあげときましょう。これも慣用句になるとかな。
【わがせい】お前のせいで、俺のせいで~の意味。もちろん「せい=所為」は原因理由を表しとります。例文もあげときますか。「試合に負けたとまで、わがせいにしやんな=試合に負けたのまで自分のせいにしないでいいよ」
【うてあわれん】うてあう=相手をすること。つきあうこと。

え~、本日のネタサイトは、あんまし面白みのなかばってん、コチラ。

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2006年11月 8日 (水)

ぜんだかもん

未収録語シリーズ三十三。ぜんだかもん。
『あっちゃー ぜんもちやけん ぜんだかもんの ごたーとばっかし きゃくざしきに かざって あったやな』「あちら(のお宅)はお金持ちだから、値打ちのありそうなものばかりが客間に飾ってあったよ」

◆本日のキーワード◆
【ぜんだかもん:銭高物】金目・銭目の物。金銭に換算して価値が高いもの。お値打ち品。
今回はとりあえず未収録語に含めましたが、個人的には「えっ、これも方言?」という感じがしとりました。銭高の音はたしかに「ぜんだか」と音便化しとーとですが、銭高は共通語やろと思っとったもんやけん、そげん感じたわけですたいね。ところが「銭高」単独でネット検索すると(株式市況ばっかしで)意外とヒットせんとですね。共通語どころか「ぜんだかもん」自体が福岡・熊本くらいでしか使われん方言のごたりました。また博多弁としてもけっこう死語化消滅語化しとーとのごたーです。驚きやったです。
えっと、それから、この「銭=ぜに・ぜん」は、「じぇに」「じぇん」と発音される場合も多かとです。

さて、この「銭」関連の博多弁はけっこうありますけん、つらつらつら~と書いときましょう。
【ぜん・じぇん・じぇに】銭。お金のこと。
【ぜんもち】銭持ち。お金持ちのこと。
【ぜんなし】銭無し。一文無しのこと。貧乏人。
【ぜんぜん】銭々。じぇんじぇん。お金のこと。お金を意味する幼児語ていう方が良かかな。
そういや、たいがい昔の唄ばってん、oh jenny jenny、jenny jenny jenny~なんていうとがあったですが、覚えとんしゃるかな。鈴木やすしの唄ばい。そんころは自分も子どもやけん、銭くれ~の唄てばっかし思うとったごたる。外人さんの名前やらね~想像もせんかったですばい。

そうそう、人の名前といや、テレビ時代劇によーなりよる「銭形平次捕物控」は、銭高という屋号にヒントを得てその話の出来たげなです。詳しいことはコチラでどうぞ。知らんやったろ?

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2006年10月28日 (土)

むすこんこ

未収録語シリーズ三十二。むすこんこ。
『むすこんこも もー ちゅっがく ですばって たいがい ようちか けんですねー しんぱいですたい』「息子も、もぅ中学ですが、かなり幼稚なものですからね、心配なんですよ」

◆本日のキーワード◆
【むすこんこ】息子のこと。今日は簡単な博多弁やけん意味わからんこたぁなかったでっしょ?!「むすこんこ」を漢字で書くと「息子の子」になるとかな。ただし息子の子=孫という意味ではもちろんなかとです。「~んこ」で、人や子どもへの愛称。親しみをこめた表現になるとですかね。男の子・女の子・娘んこ・娘っこと同じ用法で、共通語的かつ日常的に使われよるごたりますが、「むすこんこ」だけは地域限定語で方言というた方が正解やなかでしょうか。ま、早い話がワンコ・ニャンコと一緒の愛称語ですたいね。
え~、ついでですが、博多には、息子を「殿殿(とんとん)」。娘を「嬢嬢(しゃんしゃん)」と呼ぶ表現があったとのごたります。博多弁というより、福岡弁(武士ことば)の影響をうけた言葉で、自分も実際に聞いたことがなかし、半ば死語化しとるとは間違いのなかようです。
【幼稚か】「幼稚・幼稚な・幼稚だ」が、博多弁では「幼稚い」とか「幼稚か」と変化してしまうことも多かとです。

さーて、本日のネタサイト。コンコやワンコやニャンコが一緒に出てくるもんといや、コレくらいのもんやろたい。ま、童心にかえって唄でも歌ってつかーさい。

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2006年10月20日 (金)

かすくる

未収録語シリーズ三十一。かすくる。
『そげん なべの そこんほうから さいしょい かすくらんでちゃ よかろーもん』「そんなに鍋の底の方から先にさらわなくてもいいのにね」

まぁ、焼き飯やら、フライパンの底のそんオコゲがおいしかもんやけんね、しょうがなかとです。あんたもそげん思うやろ?!
はい、では、今日は、ぼたんさんから「抜けとるばい」と指摘のあった「かすくる」であります。だいたい、どこのどげな博多弁サイトでちゃ「かすくる」ていう博多弁は収録しちゃるとにですね、それがこの最強の(自分で言うな)「web博多んもん」に載っとらんということは、そこには、深~いふか~い理由が・・・がなかとです。ただ単純に抜かしとっただけ。お粗末>自分。ぼたんさん、さんきゅ~、おおきに。

【かすくる=かする+繰る】容器の底の内容物を,底をこするようにして取り出すこと・繰り返すこと。底をさらうこと・さらえること。くるは繰るで、繰り返しや強調を意味する接尾語。
博多弁で「かすくる」と似た意味で「コサグ」ていうとのあるとですが、こうして二つを比べてみると、コサグの方は金属質のヘラで無理やりに錆を落とすみたいな感覚が強くなってきました。それに、底だけやのーて、横っちょの側たんも引っ剥がすようなね・・・。おこげの場合やと「かすくる」方が良かとかもしらんです。

え~、さて、本日のネタサイトですが、ダジャレが思い浮かばんとね。困っとります。かすくる-かする-さらう-さらえる-どぶさらえ-どぶさらい-人さらい-さらい-サライ・・・というわけで、無理やりこじつけで、ここサライ。カッコよさそうなネーミングばって、読みようによっちゃ匂うてきそうでもありますな。ではサイナラ サライ。

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2006年10月 6日 (金)

ごみのする

未収録語シリーズ三十。ごみのする。
『ほーくすの にほんいち ぱれーどな よかばってん たいがい ごみのして あとが おおごと やろたい』「ホークスの日本一パレードはいいけれど、相当なゴミがでて後(かたづけ)が大変だろうね」

◆本日のキーワード◆
【ごみのする】ゴミがでる。ごみが散らかること。「ごみ」も「~する」のどちらも共通語ばってん、その組み合わせ次第では方言になるという良か例でっしょうね。
ごみんする・ごみがしょうや・ごみがしてしょうがなか・・・といったぐあいに「の」が「ん」「が」になったりもします。似た言葉の使い方に「埃がする」というともありますが、こっちは共通語やろね。ま、ごみんしてもかまわんけん、ホークスにゃやっぱ優勝してもらいたかですね。明日からプレーオフ。

う~んと、掃除関係でもちっと面白か例のありますけん、ちーと書いときまっしょう。「ちりとり」は「チリトリ」で当然共通語ですが、ちりとり箱(=ゴミ箱の意)となると、こりゃやっぱ全国共通ちゃいきますめえね。
え~、もいっちょ。雑巾バケツ。雑巾バケツは共通語やろばってん、もぉあんまし日常的に使われよらんっちゃなかでしょうか。なんとなく笑えてしまう面白か表現じゃあるとですけどね。

さて、本日のゴミそうじの最後はどうしまっしょうかね。日ごろ奥方様あたりから粗大ゴミ扱いされよんしゃるご亭主に、「反撃」「攻勢」のための一助となる激写々真を一枚プレゼントいたしましょうか。主人の権威をかけて、奥方様にご提示くだされ。

Gomi1

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2006年10月 1日 (日)

こえたご

未収録語シリーズ二十九。こえたご。
『えんそくで まーた ごうぐちがわ んにきの こえたごに おてたとの おるげなばい』「遠足でまた郷口川のそばの肥溜めに落ちたのがいるらしいね」

いやぁ、わざわざ、こげな臭ーなるごたる言葉ば選って書かんでもよさそうばって、ちーと気になったことのあったもんやけん、こらえちゃっときんしゃい。鼻ばつばんで匂わんごとして読んじゃりね。

◆本日のキーワード◆
【こえたご:肥担桶】肥溜め。野壷のこと。もともとの意味は(辞書的には)肥料にする糞尿を運ぶ桶・こえおけ・糞桶のことをいうごたりますが、博多弁やと、田んぼの脇に肥貯め・肥溜めのことを言うことが多かったっちゃなかでしょうか。
【ごうぐちがわ:郷口川】旧国鉄の箱崎駅裏から原田に挟まれたあたり(郷口町)を流れよった小っちゃか川。名島城やら帆柱石を見にいく遠足で通りよったとです。不思議なことに、いっつも、「こえたご」と「郷口川」が対になった記憶で思いださるーとです。郷口川んにきな、よっぽど、こえたごだらけやったとでしょうね。
【んにき】~のそば・~の近くのこと。「ん」は「~の」の転。「にき」は根際(ネキ)や野際・軒端(ノキ)などが語源のごたーです。

さーて、なして急に「こえたご」やら思い出したかというと、「のだめカンタービレ」というテレビ新番組のタイトルが原因やったとです。自分はどうも「こえたご」のことを「のだめ:野溜め」とも言いよった気のするとですが、ちっと確信はなかとです。資料もなかもんやけん、なんとも断言できんとです。
どげんですか。博多んもんさん・博多っ子さん、どげんですか。「野溜め」て言いよんしゃれんやった?

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2006年9月22日 (金)

選る

未収録語シリーズ二十八。選る。
『そげん えったっちゃ おんなしことばい ぐらむな いっしょやけん そげん えりくりかえさんどって』「そんなに選んでも同じことですよ。グラム(中身:風袋抜きの重さ)は一緒だから、そんなに選び返ししないでね」

◆本日のキーワード◆
【選(え)る】選ぶこと。選(よ)りわけること。選るが方言と断定するとも、ちーと勇気のいるごたる気もするとですが、ま、いまどき「選る」やら言う人もそうそうは居んしゃれんはずやけん、良かっちゃなかかと。
今、語義説明んとこで、選(よ)りわけること・・・て書いたですが、もちろん「そげん よったっちゃ おんなしことばい」て言う博多んもん・博多っ子も居んしゃるです。
【ぐらむ】g:グラム:質量の単位。転じて中身(の重さ)のこと。商習慣的(商慣習?)には、g=100gを意味する場合もあるですね。若い人はどうか知らんですが、「g300円」とか書いてある値札見たことあるでっしょ?!自分は「匁参百円」の記憶もちゃんと持っとります。だてに歳食うとりゃせん(^^;。
どっかのアホがどっかの掲示板で「1g300円のひき肉とかありえないから、ちゃんと100g300円と表示すべきだ」と無駄な正論を長々と書いとったもんやけん、そげなことは肉屋に文句言うてこい!てボコボコに殴らしあげちゃりました。
【選りくりかえす(繰り返す)】選びちらかすこと。選びまくること。選びまわすこと。選るは共通語やなかか!と断言さっしゃる人も、さすがに「えりくりかえす」にゃ手も足もでんしゃれんでしょうな~。
【おんなしこと】同じことのこと。別に意味的には問題なかとですが、実はコレ、自分がけっこう表記に悩みよーと言葉かとですたいね。自分としては「同しこと」と表記して、「おんなしこと・おなしこと:博多弁読み」と読んでもらいたかとですが、どうもそげんは読んでもらえよらんごとあって、しかたのーひらがなで「おなしこと」て書きよります。おっとココでも同しような例の出てった。直前の「しかたのー」の「のー」も「無ー」て書きたいときもあるです。

さーて、ちーと長ーなったかいなね。んなら、近々ある「えりくりかえし大会」へのリンクば紹介して終わりまっしょう。

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2006年7月30日 (日)

つや

未収録語シリーズ二十七。つや。
『なんば そげん つや つけとーとな でーとな』『そうたい あたまも きまっとろ ばいたりす やもんね』『つやたん しすぎて ふられんごと しときないや』
「何をそんなにカッコつけてるんだい。デートかい」「そうだよ。ヘアースタイルも決まってるだろ。バイタリスだものね」「キザにしすぎて振られないようにしなよ」

◆本日のキーワード◆
【つや・艶(をつける)】かっこをつける・身にそぐわないカッコのつけすぎ・キザであること。共通語での「艶」の本来の意味は、うるおいがあり光っている・色めいている・若々しくて張りがあるなどと良い意味合いで使われることが多かとですが、これが博多弁になると否定的な悪口や悪評価になりがちですたいね。これは「身を飾りすぎる=げさく(下品)」を厭う博多んもん気質のひとつによるもんやろうて思います。あとひとつ、「東京・標準語(中央志向)」嫌いというとも影響しとるかな。博多んもんは他所の人・・移入者に対して開放的であっけらかんとして、人づき合いが良いとされとりますが、これは「博多の人情・気質・ならわし(自負心の強さ)を認める=郷にいって郷にしたがう人」という条件も多少ついとることを知っとく方がよかでしょうや。はい、ちーと、こむずかしい「へっぱく」になりまして、すんまっせん。つやつけすぎたい>自分。
【つやたん】つやつけが人格化・名詞化したもんですたい。こっちは「単純明解博多弁事典」に収録済みやったとですが、なしてか「つやつけ」を入れとりませんでした。
【バイタリス】昔はまちっとずんぐりしたボトルやったごたります。資生堂のMG5が出るまではバイタリスをつこーて、こげな頭のカッコにしよりました。油とシャレたい気持ちで二重にツヤがついとります。

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2006年7月14日 (金)

しかーと

未収録語シリーズ二十六。しかーと。
『うちの てれすけが ひとまえで しかーと あいさつ しっきーごと なるやら おもいも せんかったばい』『そうたい まいにちんごと しかしかせんかて いわれよった ばかちんむすこがくさ』
「うちのぐうたらが人前でちゃんと挨拶できるようになるなんて思いもしなかったよ」「そうだね。毎日のようにしっかりしないかと言われていた馬鹿息子がね」
「単純明解博多弁事典」にはシカシカは載せとったとですが、シカートは説明しとらんやったけん補習ていうことで書かせてもらいよります。

◆本日のキーワード◆
【しかーと・しかと・しかっと・しかしかと】しっかりと・ちゃんと・はっきりと。「しかり・然り」「しかしか・しかりしかり・然然」で、その通り・そうである・確実なことの意。
【てれすけ】てれ助。ぐうたら。怠け者のこと。詳しくは別項「てれんぱれん」のページば見ちゃんしゃい。
【しっきー・しきる】できる。し(=為)+(出)きる。し=為すこと=なすこと(為すの為=し・いとも読む)=すること。おこなうこと。
【しかしかなんぼ?】はっきりした記憶がなかまんまに書きよります。手のひらんなかにオハジキやらマッチ棒やらを握りこんで「数当て遊び」をしよったときに、「しかしかなんぼ?」て言いよった気のするとですが、どげんですか?皆さん、この数当て遊びについて、なんか覚えちゃるですか?

さて、本日のネタ画像はこちら。

Sikato

【しかとする】この花札の「鹿」の絵柄が、俗語・若者語の「しかとする=無視する」の語源げなです。
大辞林には、「鹿(シカ)の十(トオ)」で,花札の十月の絵柄の鹿が横を向いていることから、人の話を無視することを差して言うようになったとあります。こげな流行り言葉が辞書にも載っとるちゃ思わんやったです。

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2006年6月21日 (水)

かっちんどめ

未収録語シリーズ二十五。かっちんどめ。
『しちごさんの おまいり いくけんて きれいか かっちんどめば こーて もろーたよ』
「七五三のお参りに行くからと、きれいな髪留めを買ってもらったわ」

◆本日のキーワード◆
【かっちんどめ】髪留め・髪止めのこと。バレッタって言うげなですね。
ある日、何を考えよったとか、突然に「かっちんどめ」という言葉が思い浮かんだとです。「あ、これも方言やぁ!」というわけで、未収録語シリーズの続編であります。かっちんはやっぱカッチン音からきたとでしょうね。カッチリと髪を留めるから?ではなかろうね~。よーわからんばってん。

自分が思い浮かべる「かっちんどめ」のイメージはコレ。
髪留めの一覧ページもあったですが、なんかぎょうらしか。
こげなとなら、まーだ、こっちの方が良かかも。

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2006年6月 4日 (日)

てれんぱれん

未収録語シリーズ二十四。てれんぱれん。
『うちの そうりょうな てれすけで いくつに なったっちゃ てれんぱれんてれんぱれん しとるでっしょうが そやけん いっちょん よめの きての なかとですたい』
「うちの長男はなまけもので、いくつになっても、だらだらぐずぐずしているものだから、ちっとも嫁に来てくれる人がいないんですよ」

◆本日のキーワード◆
【てれんぱれん】例文じゃ「だらだらぐずぐず」と訳しましたばってん、辞書的に説明するとなるとちょっと難しかですね。漫然と人生・時間を無為にすごすこと。すごす人。無責任で誠意のない態度行動をとること。とる人・・・というところやろか。「落ち着きのない怠け者(の様子)」でも良かかいなね。

「てれん」は、「てれっとすんな・てれてれすんな」ていう博多弁のあるごと、テレっとの仲間でっしょうね。てれてれ=でれでれ=だらだらで間違いなかと思うとですが、問題は「ぱれん」ですたい。これがいっちょんわからんと。いろいろ語源候補をアテズッポしてみると、「暴(ば)れる」と字を当てて、あばれる・ふざけること。「破(ば)れる」と字を当てて、破れてまとまりがないこと・ばらばらであること。う~ん、ピンと来んな~(^^;
で、「ばらばら」がここで出てきたけん、推理を別方向に急展開してみます。「てれん」と「ばれん」を分けて語源を探るよりも、いっそのこと「てんでんばらばら」が一気に「てれんぱれん」に変化したと考えるともそれなりに説得力があるごたる気もしとります。
【てれすけ】てれ助。ぐうたら。怠け者のこと。共通語に「でれ助」があり、こっちは女好きの締りのない男のこと。

はい、では、今日のネタサイトはこちら。手錬破錬で無理やっここじつけましたです。

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2006年5月14日 (日)

垂れかぶる

未収録語シリーズ二十三。垂れかぶる。
『あやつの いうこた しったかぶりのたれかぶり やけん うてあい やんな』
「あいつの言うことは、知ったか振りしての能書き垂れだから、相手にするな」

◆本日のキーワード◆
【知ったか振りの垂れ被り】か振りと被りを掛けた一種の慣用句とでもいうもんですたいね。言葉に信用ならんタイプの人間への悪口表現。言葉の垂れ流しみたいな意味もあるですかね。
【垂れかぶる】垂れるの強意表現。被るは元々失敗するという意味。やりかぶる=やりそこなう。しかぶる=しそこなう=おもらしする。垂れ被る=放(ま)りかぶる=うんこもらし(^^;。

さて、本日のネタサイトはこちら。普通、温泉は「かけ流し」ていうばってんですね、こげん言い方もあるとやね。ぜったい入ろうごとなか温泉ですたい。

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2006年5月11日 (木)

糞づまり

未収録語シリーズ二十二。糞づまり。
『どこで あんばい まちがかしたか しごとの ふんづまって どんこんならん』
「どこで段取りを間違えたのか、仕事が立て込んで どうにもこうにもならないよ」

◆本日のキーワード◆
【糞づまり】読んで字の如し(^^; 便秘にたとえて物事が進行しないことをいうとです。前回の「馬んごつ」のときに、似た用例としてあげた「糞んごつ」で思いだした言葉ですたい。若い人たちがいっぱいのときに、コレを使ったらなしてか大笑いされたです。消滅語化しとるとのごたーですね。
【あんばい】塩梅。按配。段取り。事の順序や方法を決めること。工夫すること。
【まちがかす】間違う+やらかす・しまやかすなどのカス。自らのミスで間違えてしまうといった強意の接尾語。う~ん、うまいとこ表現できんばい。
【どんこんならん】どうにもこうにもならぬの略。博多弁では「どげんこげんならん」とも言います。

で、本日のネタサイトは、本来の意味でhttp://www.doyaku.or.jp/kenkou/kaiben/kaiben002.htm
人間、今日も明日も、快食快眠快便クロネコヤマトの宅急便・・・と行きたいものであります。

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2006年5月 6日 (土)

馬んごと

未収録語シリーズ二十一。馬んごと。
『かしわめし ばっかし うまんごと つくって どうするとかい まちっと つまみも よういせな』
「鳥ご飯ばかり、そんなにたくさん作ってどうするんだい。もうすこし肴も用意しないとだめだよ」

◆本日のキーワード◆
【馬んごと】馬のごとくの略語変化語。馬のように、いっぱい・たくさん・太い・大きい・・・などと使われるとです。共通語に(何を意味するとか忘れた(^^;ばってん)「馬並み」というとがありますが、こういう同列比較の場合でも博多弁では「馬んごとしとる」と言うとです。また「ごと」が「ごつ」と変化して「馬んごつ」て言う人も多かです。同義語に「馬鹿んごと」「糞んごと」。博多んもんもたいがいゲサッカですね。
【かしわめし】かしわ=鶏肉。かしわめしで鳥飯。鶏御飯。かしわめしをおにぎりにした「かしわにぎり」も博多の定番ですたいね。かしわの語源は褐色羽(カシワ)か。地鶏でそげな色の鳥のおるでしょうが。もともと白い鳥やら日本にゃ居らんやったっちゃなかろうか。知らんばってん(^^;。

はい、では、本日のネタサイトはこちら。まさか馬並みを見せるわけにもいかんめーけんね。

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2006年5月 4日 (木)

まいっとき

未収録語シリーズ二十。まいっとき。
『たいしょうも まいっとき せりゃ かえるはずですけん まちっと まっとって つかーさい』
「主人も、もうしばらくすると帰ってくるはずですから、もう少し待っていてください」

◆本日のキーワード◆
【まいっとき】もう+いっとき。もうしばらくの意。博多では「もう=まあ」「も=ま」の場合が多かです。同じような意味と用語法で「ますこし=もすこし」。「まちっと=もちっと」。ただし、さすがに、「待つ=もつ」とは言わんです(^^;。
【たいしょう】店の主人。経営者のこと。元々は博多商家の親しみ尊敬表現やったと思うとですが、武田鉄矢・海援隊の「あんたが大将」の歌でもわかるごと、だんだんとおちょくり皮肉表現になってきとります。そういう意味じゃ「あんたが大将」のヒットは、博多の町にとっちゃ良かこっちゃなかったかも知らんです。
【つかーさい】~してください。~お願いします。これも丁重表現。古語の「使わす・遣わす」が元語。

・・・と、いうわけで、あんたが大将。久しぶりに歌うてみらんですか。よっ!大将!

追伸:新しいパソコンを買ーたもんやけん、その設定やらで、この「へっぱくBLOG」もいっちょん更新できんやったです。すんまっせんでした。これからまたボチボチ回数ば増やしていきますけん、今度ともどうぞよろしくご愛読くださいませ。

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2006年4月22日 (土)

ふっつく

未収録語シリーズ十九。ふっつく。
『あんふたりな きんぎょんふんのごと いっつも ふっついとるなー まいちんごと ひっつきもっつき しながら よー あるきよる』
「あの二人は金魚の糞のようにいつもくっついてるね。毎日のように、引っつきもつれあうようにして、よく歩いているよ」

◆本日のキーワード◆
【ふっつく】ひっつく・くっつく。これも前回の「ふてる」と同じで、「ひ」っつき「く」っつきが「ふ」に変化しとります。元々「つく」の接頭語と考えれば、本来の意味に変化がなければ「ひ」でも「く」でも、別に、「はっつく」「へっつく」「ほっつく」でも何でも良かわけですたいね。ちなみに、博多弁では「はっつく=貼りつく・張りつく」。共通語では「ほっつく=ほつく=歩つく」ですかね。
【ひっつきもっつき】もつれ(もたれ)あうように引っついていること。博多んもんは「ふっつきもっつき」とも言うごたります。この、もっつきの語源がよーわからんとですが、とりあえず、「もたれる・もつれる」とでもしときましょうかね。「ふっつく」そのもんは単純明解博多弁事典に収録しとるとですが、「ひっつきもっつき」が未収録なので、前回の関連もあって、ジャンルを未収録語シリーズといたしましたです。
【まいちんごと】毎日のようにの意味。当然ですばってん、「まいにちのごと」の略。ただし、こげな略し方しよるとに(口にだした音を丁寧に拾って書いてみたら)、ほんの今、はじめて気づいたです。我ながらびっくりしゃっくり。

さてさて、まさか、ひっつきもっつきの語源はコレやなかよね~。まさかまさか。

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2006年4月19日 (水)

ふてる

未収録語シリーズ十八。ふてる。
『そげん あなの ほげた せんめんきやら ぼろかいさんも もってかんばい ごみばこに ふてときないや』
「そんなに穴があいた洗面器なんて、ボロ買いさんも持っていかないよ。ゴミ箱に捨てておきなさいよ」

◆本日のキーワード◆
【ふてる】捨てる。なして、「すてる」が「ふてる」てなるか、よーわからんとです。博多んもんの舌の構造としか言いようのなかごたる。
【ほげた】穴が開いていること。ほがすで穴をあける。たしか洗面器は裏と表からハトメみたいなもんば当てて修理してくれよった記憶のあります。昭和30年代は、まーだ行商の修理屋さんの回ってきよんなったです。そのころはどうやろ?ブリキとアルミとどっちの製品が多かったやろかね。忘れたね~。
【ボロ買いさん】今でいう廃品回収業屋さんかいなね。大きな分銅つきのサオバカリば持っとんなったです。これも行商。

さて、ゴミ箱。だいたいが自分の子供んころは、どの家もリンゴ箱ば使いよったですが、時代が進むと

Futeru02

こげなコンクリ製に代わってきたです。懐かしかろ?

んなら、最後に、自分が生まれてこのかた、いちばんびっくりたまげたゴミば紹介して今回は終わり。

Futeru01_1

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2006年3月30日 (木)

にやう

未収録語シリーズ十七。にやう。
『こっちん あかか がらの ふりそでな はですぎろう にやうね にやわんめ』『ちーと かたに あててんしゃい いや よー によーとるよ』
「こちらの赤い模様の振袖は派手すぎるでしょ。似合うかしら。似合わないでしょ」「少し肩に当ててごらん。いや、良く似合ってるわよ」

◆本日のキーワード◆
【にやう・にやわん】似合う・似合わないこと。連母音のアウがヤウに、またオウがヨウに変化しとります。ほかにアがヤに替わる例としちゃ、試合をシヤイ。見合いをミヤイと言う博多んもんがおりますです。
さて上の例文の続き。声のなかセリフの聞こえてきましたばい。
「ふん。なーにが、にやうね?ね。もお40になるとが、赤か振袖げな~。にやうわけなかろーもん」

いやいや、大丈夫ですばい。こげな人もおんしゃるけんですね。

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2006年3月11日 (土)

しまく

未収録語シリーズ十六。しまく。
『なんか きさん そげん おうちゃっかこと いいよったら しまかるーぞ』『おー よかぜ しまっきーなら しまいてんやい』
「なんだよお前、そんなに生意気なこと言ってると張り倒すぞ」「おう、いいぜ。殴れるなら殴ってみなよ」
仕舞うシリーズの続々々編ばってん、仕舞うとは関係なか(^^;「しまく」編ですたい。なんやそら(^^;。

◆本日のキーワード◆
【しまく】張り倒す・殴る・殴り倒すこと。「しまく」には「繞く=まきつく・とりまく」と「風巻く=風が激しく吹きまくる」という用語があるとですが、語源的にはイマイチのような気のします。ここは素直に、関西でよー使われとる「しばく=殴る」に根元があると考える方が正しかっちゃなかでしょうか。
ちなみに「しばく」の元々の意味は「鞭や細い棒で強くたたくこと」とあります。となると、鞭は「撓う:しなうもん」やけん、この撓うの「撓」の字と、さきほどの繞くの「繞」の字、似とりますね。関連がやっぱあるとでしょうね。

さーて、今日のネタ画像ネタサイトは難しかったばい。ひねくりまわして、こげなとこになりました。しばかるーぞ!

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2006年3月 2日 (木)

しまいがけ

未収録語シリーズ十五。しまいがけ。
『うちの かちょうはくさ わざことのごと しまいがけに しごと もってくるっちゃんね いっちょん すかん』
「うちの課長はね、わざとのように、終わりがけに仕事を持ってくるのよ。大嫌い」

◆本日のキーワード◆
【しまいがけ】終わりがけ。終わり際・もうすぐ終わるころ・・・の意。
しまいは仕舞い。終わること。
「~がけ」は、何々しがけ・行きがけ・帰りがけといったように、元々は動作の途中のことばってん、動作の最後という意味に変化してきよります。
「~がけ」と同じような意味で「~しな」があり、「行きしな・帰りしな」のように使います。
「仕舞い」と「~がけ」という二つの共通語が組み合わさると、それがなしてか方言化して博多弁になるとですたい。面白かろ~?!
【わざこと】当てつけ。わざとしていること。略して「わざこと」。
え~、ちなみに、わが家では、「仕舞いがけ」だけやのーて、「仕舞い桶」という言葉も使っとりましたが、
【仕舞い桶】これも調べてみると、どうも共通語ちゃ言えんごたるですね。ネットでもほとんどヒットせんです。共通語の死語系なんやろか。それとも、ごくごく狭小地域で使われよった方言になるとでしょうかね。区別が難しかばい。

さて、本日のネタ画像は、なかなか良かとの思い浮かばんかったっちゃばってん、コレでも見とってやんしゃらんですか。「しまいがけ」には間違いなかけん・・・。

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2006年2月24日 (金)

かじられる

未収録語シリーズ十四。かじられる。
『のらねこばくさ ねこじゃらしで あそばしよったら こうふんさせすぎて てば がしがし かじられて しもーた』
「野良猫をね、猫じゃらしで遊ばせてたら興奮させすぎて、手をガリガリ引っかかれてしまったよ」

◆本日のキーワード◆
【かじられる】爪などで引っかかれること。普通は噛まれる・噛みつかれることを言うとですが、博多弁やと爪を立てられることになるとです。この意味で他所で使われとるとこがあるか調べてみたら、伊豆八丈島てありました。へ~、博多と八丈島がどうつながるっちゃろ・・・ていう感じですたいね。こげんして方言をいろいろチェックしよると、ときどき突拍子ものー佐渡や隠岐やら八丈島やらが使用地として出てくるとですたいね。やっぱ流刑の地として、人と一緒に言葉も海を渡って行った(来た)ということになるとでしょうね。
【がしがし】ガリガリと爪などで引っかいている様子。擬音語。意外にも広辞苑・大辞林に載っとらん言葉やったです。ということは、これも方言になるとやろかな。
【猫じゃらし】(穂で猫をじゃらすことから) エノコログサの異称・・・て辞書には載っとるとですが、面白いことに、このエノコログサ。漢字で書くと狗尾(犬の尻尾)草になるらしかです。ふ~ん、これも知らんやったばい。

ついでに、もひとつ。猫じゃらしの専門会社もあるとげな~。なんでちゃ商売になるもんたいね。

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2006年2月 5日 (日)

なごーなる

未収録語シリーズその十三。なごーなる。
『まーた めし くーたあと なごーなっとる うしに なってしまうばい』
「また食事した後、寝転んでる。牛になってしまうよ」

子どもんときに親からしょっちゅう言われたことですたいね。そう言う親も「ちーと牛になろうかね」と言いながら、よーひっくり返りよりましたが。ははは。ま、「牛になる」ていうとは「行儀が悪か」ていうことで、一種のしつけやったとでしょうが、最近では、食後にゴロゴロ(^^;するとは、胃腸に優しい行為として医学的にも推奨されとるごとあります。なんでもそげんして科学的に証明されてしまうとも、なーんか味気ない感じもしますですね。

◆本日のキーワード◆
【なごーなる:長ーなる】普通にものが伸びたり長くなることで使う場合はもちろん共通語ばってん、横になること・寝転ぶという意味では方言になるとですたいね。ちなみに、似た意味での博多弁に「よこう:横になる」「よこい:休憩」ていうとがあります。また、牛やないで、「石になるばい」て言われよった記憶もあるごたります。

「ほーら、また、長ーなっとる。今度は石になるばい。石に」

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2006年1月10日 (火)

ぴしゃーと

未収録語シリーズその十二。ぴしゃーと。
『かったーば ずぼんから だすな くつんかかとば ふんだまんま あるくな ぴしゃーと せんか ぴしゃーと』
「シャツをスラックスから出すんじゃない。靴のかかとを踏んだままで歩くんじゃない。しゃんとしないか。しゃんと」

・・・て、言いとーなる、高校生の多かですな~。私服ならともかく制服の下からもシャツのピラピラしとりますもんね。なかにゃ、ずんだれズボンで柄パンツ丸出しんとも居るし、あきれ返るばっかしですたい。もっとも「カッター」やら「ズボン」そのもんが通じんめえけん、例文そのもんが不適当かもしらん。博多弁&死語やと教育的指導にもならんね。ま、まともな子たちなら、もともとこげなカッコはせんめえし、わからんちん(^^;にゃよー似合ーとるて思うとかんとしょんがなかかもね。

◆本日のキーワード◆
【ぴしゃーと】ちゃんと・しゃんと=きちんと・しっかり・たしかにの意味。「ぴしゃり」からの変化語でっしょうね。

pisyatto

そうそう。博多で「ぴしゃーと」を話題にすんなら、この会社は外せんやろね。
毎度おなじみの「丸さがついとー」のCMも見られるです。

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2006年1月 8日 (日)

つむ

未収録語シリーズその十一。つむ。
『いつまで そげん ぼさぼさあたまで おるとかい はよ かみつみ いってこんか』
「いつまでそんなに伸び放題の頭のままでいるんだよ。はやく散髪に行ってこないか」

【つむ】摘む・抓む。指先爪先で挟みとる・つまみ切る。転じて、はさみなどで切り取る。刈り取る。「髪を―・む」(広辞苑)。
「web博多んもん」・単純明解博多弁事典ページを立ち上げたころ、「髪をつむ」は博多弁やなかか!という指摘メールをもろーたとですが、そんころはまだ自分なりの「共通語か方言かの分類方法」が確立しとらんやったもんやけん(今でもですばってんね:当時はなおさらアヤフヤ)、この広辞苑の「髪をつむ」用例を根拠に共通語やないかと否定の返事をだしとりました。しかし、この「つむ=共通語」は、のどに引っかかった魚の小骨んごと、ずうっうっと気になっとったとですたいね。で、いまごろ、未収録語として追加させてもらいよるわけですたい。ついでにいうたら、「ぼさぼさ頭」の「ぼさぼさ」を、広辞苑に収録されとるにも関わらず博多弁と断定しとるという自己矛盾も抱えこんどったとね。ま、へっぱくこくとも、それなりにいろいろと難しいとですたい。おわびして訂正。わはははは~。笑いでごまかしとこ。
【髪つみ・頭つみ】散髪すること。「髪つんでくる・頭つんできない」とも言います。
え~、ちなみにgoogleのヒット数を書いときましょう。
髪つみ:10件
髪摘み:15件
頭つみ:5件
頭摘み:8件
花つみ:9500件
花摘み:114000件
この数字を見る限りじゃ、花を摘むとは共通語で、髪やったら方言てなるごとあります。となると、広辞苑の「髪を―・む」用例は何やったとかいなね?!辞書編纂人が博多ん人やったっちゃろか(^^;

はい、最後はコレ。これも博多弁やろね。

tumetumi

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2005年11月27日 (日)

いっちょ

未収録語シリーズその十。いっちょ。
『すいかば いっちょ こーて きた ばってん いっちょん あもー なかった』
「スイカを一個買ってきたけれど、ちっとも甘くなかった」

博多弁で「ひとつは何?」という質問のあったけん、いっちょ張り切って(^^;書きよります。単純明解博多弁事典の本文中にゃ、「ひとつ」の意味での「いっちょ」もいくつか入っとるとですが、項目としちゃなかけん未収録語シリーズとしてみましたです。

◆本日のキーワード◆
【いっちょ】ひとつ・一個のこと。もちろん最初の数のことばってん、博多弁でも、もいっちょ意味があるとです。
【いっちょ】さあ・では・試しにひとつ・それなら張り切って・・・意志や気合の表現。この二つの【いっちょ】の両方の意味をもつ表現もあるですかね。例えば「博多の男は締め込みいっちょで半月暮らす(^^;」のごと。仰らしかばってん間違いともいえんでっしょうや。「博多んもんは横道もん青竹割ってへこいかく」くらいやけんですね。
【いっちょん・いっちょも】(打ち消し語を伴って)少しも・ちっとも・まったくの意。

ついでやけん、この「ひとつ」を他所ではどげん言いよるか書いときましょうかね。
[いっか]青森上北郡
[いっちょ]奈良県南大和・福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・鹿児島県
[いっちょう]岡山県・徳島県・香川県・佐賀県・熊本県阿蘇郡・大分県直入郡大野郡・・・
[いっちょこ]香川県香川郡大川郡
[いっぴき]富山県・石川県
[いっぽ]長野県西筑摩郡
などなど・・・(出典:日本方言辞典:小学館)

はい。本日は、締め込みいっちょのオンパレードていうことでこげなと。

2085

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2005年11月15日 (火)

つまらん

未収録語シリーズその九。つまらん。
『はかたの らーめんな ほそめんや なからな つまらん ちぢれめんやら つまるもんかい』
「博多ラーメンは細麺じゃないとダメだよ。縮れ麺なんて問題外だよ」

◆本日のキーワード◆
【つまらん】ダメだ。いけない。共通語の[つまらん]は価値がないとか、お粗末という意味に使われるとですが、博多弁では「細麺じゃないとラーメンのうちに入らぬ」のように全否定に近い意味になるとです。発音的には「細麺やなからなちゃーらん」「細麺やなからなつぁーらん」という人もおんしゃるです。単純明解博多弁事典にはチャールカ項目は入れとりましたが、ツマラン項目は未収録やったです。

自分が好いとるラーメン屋は箱崎「赤のれん&とん吉」。志免「金魚」。五十川「一心亭」。新参小戸の「舩津商店」もたいがい好いとったとですが、スープが変っていっぺんで食えんごとなってしもーたです。
しかしまぁ今でもときどき、もっぺんでよかけん、閉店してしもーた箱崎「赤のれん」(上記の赤のれん&とん吉ではなかよ)のギトギトこってりラーメンが食うてみたかな~と思うとです。自宅から100mんとこに屋台のあって、たしか昭和20年代の終わりから最後まで、店の歴史とおんなししこは食うてきとるはずやけん、一種のトラウマ的なもんがあるとですたいね。自分のこの気持ちのわかる人ないっぱいおんしゃるっちゃなかですかね。

さて、本日のネタサイトはこちら
つまっとる人につまらんお話をば。

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2005年11月 7日 (月)

濃ゆい

未収録語シリーズその八。濃ゆい。
『まいげが こゆーて おおきなおはな ゆかた きせたら さいごうさんやね えっ なんてね おんなのこてね あちゃ こりゃ すんまっせん』
「眉毛が濃くて大きなお鼻。浴衣を着せると(まるで)西郷さんだね。えっなんだって、女の子だって。あれあれ、これはごめんなさい」

◆本日のキーワード◆
【こゆい・こいい】濃い。濃厚。濃度が高い。色が深い。密である。博多弁としての語源由来は古語の濃ゆしから・・・といいたいとこですが(なんとなくそげな雰囲気はあるでっしょうが・・・)、古語に濃ゆしという言葉はないとですね。古語では濃し。
例文は単純明解博多弁事典の「まいげ」の項から引用ですばって、実は「濃ゆい」としては未収録の言葉やったです。博多弁じゃ「濃ゆい」とも「濃いい」ともいうとですが、単に「濃い」とはあんまし言わんごとあります。「まゆげをまいげ」「こいをこゆい」なんぞと、共通語と方言が逆の音便化しとるが面白かです。

え~、濃ゆか人な、こんなとこ
はどげんね。

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2005年10月11日 (火)

こじける

未収録語シリーズその七。こじける。
『こんこな ただでん こまかっちゃけん まちーっと たべささんと ふとりこじけるたい』
「この子はそうでなくても小さいのだから、もう少し食べさせないと大きくなれないよ」

前回の「こまい」項目のときにいただいたぼたんさんのコメント「こじける」をそのまま例文にもろーとります。自分がまったく知らんやった用語法やし、単純明解博多弁事典や消滅寸前博多弁事典に収録しとらん(資料があればほぼ収録しとるはず)とこみると、文献にも残っとらん完全消滅語か、もしかして博多弁やないとやないかとも思うとりました。ところがどっこい、知らんていうことは恐ろしかもんでして、いやこれがなんとも大間違い。しっかりとした資料が残っとりました<最初からちゃんと調べとかんかい!

◆本日のキーワード◆
【こじける】発育不全になること。「ふとりこじける」・・・と、ぼたんさんの例文とまったく同じ用例が「能古島の方言:石橋淙平:福岡市立能古島小学校発行)」に記載してありました。降参(^^ですたい;。他に凍えるの意味。こちらは消滅寸前博多弁事典の方に収録。
こじけるだけでも意味は通じるはずですが、太るがついた慣用句として使われよったとでしょうね。「太る+こじける」のように、文法的に分解すると、かえって意味が解りにくくなりますもんね。面白い博多弁ですたい。ものすご良か勉強になりましたです。

ちなみに共通語としての「こじける」「かじける」「くじける」の意味を広辞苑から引用しときます。
【こじける】物事がすなおに進行せず、もつれる。悪くゆがむ。こじれること。
【かじける】寒さで凍えて,手足が自由に動かなくなる=かじかむこと。生気を失う・しおれる・やつれること。
【くじける】勢いが弱る・屈する・頓挫すること。

本日の【こじつけ(^^;】ネタサイトはこちらこちら
どちらもかわいいお話であります。どちらがお好き?

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2005年9月19日 (月)

もー

未収録語シリーズその六。もー。
『ことしゃ ほたるな もう もーた でっしょうかな』『さわらの やまんほうな いっぱい もーとるてばい』『へえ そうですな その さわらの やまちゃ どげん もーて いくとですな』『にしじんから にしてつばすの でとったろーや』
「今年はホタルはもう舞ったんでしょうかね」「早良の山の方じゃたくさん舞っているらしいよ」「へえそうですか。その早良の山というのは、どう回って行くのですか」「西新から西鉄バスが出ていたはずだけど」

未収録ちゃ書いたばってん、単純明解博多弁事典にゃ「買う・笑う・さらう・拾う」がそれぞれ「こーた・わろーた・さろーた・ひろう・ひろーた」と変化(連母音の長音化というらしか)するちゃ書いとります。ただ「舞う」「回る」も同じごとなるていうとば思いだしたもんやけん追加させてもらいよるとです。

◆本日のキーワード◆
【舞う】回る・巡る・飛ぶ。発音が博多弁化しとるだけで意味そのもんは共通語と同じですたいね。
【回る】回転する・円をかくように動く。例文では「~を通って」の意味。
【さわら:早良】福岡市早良区はこんな町
【にしじん:西新】福岡市の副都心(て勝手に思うとる)でくさ、博多名物リヤカー部隊のあるとこたい。管理人MISTAKERの地元。

はいでは、本日のネタ画像。コレしかなか。もーたもーとる

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2005年8月21日 (日)

すびく

未収録語シリーズその五。すびく。
『まちっと つくりのよか しょうゆつぎの なかやろか すびいてばかしで きちゃのーて しょーなか』
「もうすこし出来のよい醤油さしがないものかしら。後引きばかりして汚くてしかたがない」

単純・消滅のどちらの博多弁事典にも収録しとらんやった博多弁ですたい。イソノさんという方から「急須のつぎ口から湯が漏れることを(すびく)と言いませんか」というメールをもろーたとです。まったくその通りで文句なしの博多弁。完全に見逃しとりました。多謝感謝。

◆本日のキーワード◆
【すびく】博多弁。酒・醤油などが注ぎ口(つぎくち)から伝わってしたたること。後引き(あとびき)すること。
この「すびく」がどこからきた言葉か、なにが語源かというと、これがけっこう難しかとです。ダジャレで「筋引きから・・・」とかいうとは簡単ばってん(^^;、本気で考えると自分じゃ判断つかんけん、辞書から関連語をズリズリと引用しときまっしょう。
【すびく】素引く。痛みが走る。けいれんがおきる(日本国語大辞典)。こちらの意味では消滅寸前博多弁事典に収録済み。
【すじひく・筋引く】醤油・酒が筋をひいて落ちること。筋がひきつってけいれんが起きる?こと。いずれも当てっぽすなMISTAKER語。ぞーたんぞーたん。
【そびく】誘く。さそう。誘いをかける。無理に引っぱる。しょっぴくこと(広辞苑・大辞林)。だまして誘う。誘惑する(日本国語大辞典)。
【さびく・さびき】釣り用語。(竿を引いたりあおったり・リールを巻いたりして)えさや仕掛けを引き魚の食いを誘うこと。またその仕掛け。
【ぞろびく】博多弁。裾をひきずる・だらしがないこと(単純明解博多弁事典)。
【ぞろり】衣服をくずれた感じに着流したさまにいう(広辞苑)。この「さまにいう」部分は「さまをいう」の誤植かも(^^;。
【醤油つぎ・醤油注ぎ】醤油さしのこと。方言?あるいは(共通語としても)死語化消滅語化中の貴重語(^^;。
【あとびき・後引き】酒などをつぐ時、銚子の口をつたわってしたたること(広辞苑)。
【あとひき・後引き】(飲食物を)満足しないで次々と続けて欲しがること(大辞林)。
【あとひきじょうご・後引き上戸】あとひきの癖のある酒飲み(広辞苑)。

はい。そんなら本日のネタ画像。

sabiki

後引き上戸=MISTAKERのさびきスタイル。見たむなかとおっしゃるムキにはご容赦ご容赦。

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2005年6月20日 (月)

いわん&きかん

未収録語シリーズその四。いわん&きかん。

このタイトルは何や?!って感じでっしょうね。すんまっせんね、わけわからんで。
いっちょいっちょの例文で説明さしてもらいますたい。

『かざりやま みてまわるとな としよりこども つんのーてかっしゃるなら やっぱ にじかんちゃ いわん(きかん)でっしょ』
「飾り山を見てまわるのに、お年寄りやお子さんを連れて行かれるのなら、やはり二時間では無理でそれ以上でしょう」

『はこざきさんから あたごさんまでにゃ にりじゃ ききますめえ(にりちゃ いいますめえ)』
「筥崎八幡宮から愛宕神社までは二里(8km)ということはないでしょう。それ以上ありますよ」

◆本日のキーワード◆
【~いわん・~言わぬ】【きかん・聞かぬ】言うも聞くも(どちらも否定形で)、「それどころか、それ以上」の意味になるとです。それぞれに、あなたの言うとうりではない、そんなことは聞きいれられない・・・ことからの転意やろかな。この二つとも各種辞書事典類に収録されとらん言葉やもんで、以上の解釈は当てずっぽうですたい。違っとったらご容赦。しかし、「言う&聞く」がどちらも同じ意味で使われ、しかも互換性があるとは面白かて思いんしゃれんですか。

iwan-kikan

おわん&やかん

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2005年6月19日 (日)

とーし

未収録語シリーズその参。とーし。
『あーたな だれに にたっちゃろかね ひとのいうこた きかんで わが とーし しゃべくりよるが』『そら かあちゃんのこやもん しかたなかくさ』
「あなたは誰に似たのかな。人の言うことは聞かずに、自分だけ最初から最後までしゃべりまくっているけど」「それは母さんの子だもの。しかたないわよ」
今日んとも、単純明解博多弁事典・消滅寸前博多弁事典に未収録の博多弁ですたいね。ずーと前、福岡人在香港のなーみぃさんから教えてもろーとったとば、やっとこさ補充させてもらいよります。

◆本日のキーワード◆
【とーし・とおし:通し】いつも・その間ずっと・最初から最後まで通して。

では、恒例のアホ画像。最近、通せんもんがコレ。

tooran

眼がまさにこのピンボケ状態で、しかもユラユラゆれるしくさ、往生しますと。

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2005年6月13日 (月)

なめくる

未収録語シリーズその弐。なめくる。
『びちょびちょの したで なめくり まわしい くる いぬのおろうが いっちょん すかんと』
「濡れた舌で舐めまわしにくる犬がいるでしょ。ちっとも好きじゃないの」
犬。飼ーたこともあるし、犬は好かんわけやなかっちゃけどくさ、お愛想で名前呼んじゃったら、すぐ飛びかかってきちゃ、顔ばなめくりまわそーてする犬がおるやなかですか。これがせからしかとたいね。飼い主が横に居るし、あんまし嫌な顔も出来んけん(もちろんくらすわけにゃいかんし、蹴飛ばすも無理たい(^^;)、腹ん中で「え~、このバカ犬が!」て毒づくしかなかとたいね。
ほんなごと、バカ犬が最近増えたごたる気のせんですか。バカ飼い主が増えたせいやろちゃ思うとるっちゃけど。
どげんですかいなね。飼い主の悪口やろばって、犬そのもんの悪口にゃなっとりめえ?!犬には罪はなかけんね。ははは。
・・・ていうとが、猫好き管理人の正直な「犬観」であります。

◆本日のキーワード◆
【なめくる・なめくりまわす】舐めまわすという意味の博多弁ですたいね。単純明解博多弁事典には未収録やったです。同じ意味の「ねぶる」「ねぶりまわす」は収録しとるとばってんですね。
【ねぶる・ねぶりまわす】なめる・しゃぶること。語源としては、(舌の)根を振る・なめるの音転・練触れるの音転などか。
そういや、たしか、陣内孝則が監督した映画[ロッカーズ]ん中にも、「ねぶりまわしちゃろーぜ」というセリフが出てきとったでしょうや。一般的に「ねぶる」の方が「なめくる」よりも使用頻度が高かていうわけでもなかとですが、なしてか「ねぶる系」が強かごたります。
昔、子供んころは、駄菓子屋にゃ、いっぱい「あたりもん=当たりくじ(付きの商品)」があったです。箸くじ・三角くじ・らんちんパチンコくじ・袋くじ・エトセトラ。そん中に、舐めるか、水に濡らすと、当たりかスカの文字が浮き出てくる「ねぶりくじ」ていうとがありました。知っちゃるですかね? この「ねぶりくじ」。同じごと舐めて結果を出そうとするとばってん、これもなしてか「なめくじ」ちゃ言わんやったですね。当たり前ったいて?!はははは~。

namekuzi

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2005年6月12日 (日)

電車道

単純・消滅両事典未収録語シリーズその壱。電車道。
『どんたくかいじょうな どこかて きかれて ついつい でんしゃみちて こたえて しもーた』
「どんたく祭りの会場はどこかと聞かれて、ついつい電車道と答えてしまったよ」

博多弁にゃ、けっこう交通関係の方言もあるとですが(後述)、この「電車道」ていうともそん一つ。単純明解博多弁事典に入れとかないかん言葉やろばってん、音声録音もせないかんし、面倒やな~て思うとるうちに忘れとりました。あはははは~。

◆本日のキーワード◆
【電車道】昭和54年で廃止されたチンチン(西鉄市内)電車の走りよった「道」のことですたい。自分たちの年代やったら、「カンセン」やら「デンシャミチ」の方が、「明治通り」より先に思い浮かぶっちゃなかですかね。ただどうも「城南線」やら「貝塚線」のことまで、電車道て言いよらんやった気がするとですが、そこらへんはちょっと記憶アヤフヤ。
【貫線:カンセン】明治通りのこと。福岡市の東(九大前)から西(姪の浜)までを貫いていた電車路線を貫線といい、その貫線沿いの目抜き通りの通称。
【急行電車:キュウコーデンシャ】西鉄大牟田線の通称。普通でも特急でも急行とはこれいかに?!
【50米道路:ゴジューメートルドーロ】昭和通りの通称。昭和通りて言うとにやっとこさ慣れたごたる。
【離合:リゴウ】「離合注意」とか「離合停車」やら、バスに乗っといたらよー聞きよらんやったですか。このスレチガウという意味での「離合」は方言やなかでっしょうかね。関東人あたりには通じん用語らしかです。

denteiato

写真は福岡市東区馬出(まいだし)の電停跡。今はバス停。電停の安全地帯が残ってるとこはたぶんここくらいやなかですかね。

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