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2018年9月 3日 (月)

だぶ

博多の食いもんシリーズその七十三。だぶ。
『がめにな おきゃくさんようの おごっつぉうやけん てえつけんと あんたたちゃー だぶの あろうが』「がめ煮はお客様用のご馳走だから手をつけないの。あなたたちには(だぶ)があるでしょ」

【だぶ】基本的にはがめ煮(筑前煮)の材料の残り切れ端でつくる「つゆだくがめ煮」。これを博多郷土料理のひとつで同じく行事食やお客様用とする説もあるとですが、個人的には家庭内の日常食であり、商家での「まかない食」やなかったろうか・・・と考えています。
その証拠というわけでもないとですが、博多郷土料理を詳しくまとめた「ごりょんさんの博多料理(長尾トリ:葦書房:昭和60年刊」「福岡県の郷土料理(楠喜久枝:同文書院:昭和59年刊」にも収録がないとですよね。
つゆだくさんの椀物・・・ということから、それこそ長尾さん著作にある《ちゅういり》の範疇にはいる食べ物かとも考えられます。まぁ違っとったゴメンばってんが。
佐賀や北九州でも作られているようなので、北部九州全体の地方食という方が正解かもです。

料理名の由来は「洋服が大きすぎてだぶだぶ」の、あの「だぶだぶ」の半略。辞書には「だぶ=水の動く音(広辞苑)」「だぶだぶ=容器などに豊富にある液体が揺れ動くさま(大辞林)」とされとります。

また、鶏肉なしで精進料理に使われたから南無阿弥陀仏の「陀仏」からと言う人も居んしゃるごたりますが、もし陀仏が語源なら「どんたく」やら「山笠」のお祭り用ハレの日用の炊き出しにゃ使えんめーもん・・・と突っ込んでおきましょう。
最後にぞーたん語源をいっちょ書いときまっしょうか。同じ材料でがめ煮とだぶの両方ができるけん「W(だぶる)」の「だぶ」なーんてくさ。

Dabu02

自分は葛溶きせんサラサラの方が好みであります。

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