ながてのごい
未収録語シリーズ三百九十四。ながてのごい。
『うちんおやじな さるまた やったが じいさんな いっしょう ながてのごい やったげな』「うちの父親は猿股パンツやったがお爺さんは一生ふんどしだったらしいよ」
【ながてのごい】漢字を当てると長手拭。晒《さらし》の尺の長さで使用目的が変化したとかな。長いと褌《ふんどし》や兵児《へこ》で、短いと手拭やったとのごたります。
また、これが大事かとこですが、《てぬぐい》が訛って手拭《てのごい》に変化したように考えがちですばって、話は逆。古語そのもんの「太乃古比」がタノゴヒ→テノゴイ→テノグイ→テヌグイになったようです(精選日本国語大辞典)。
もひとつ、ついでに「日葡辞書(九州方言→ポルトガル語対訳辞書:1603年刊)」にも、「Tenogoi=テノゴイ(手拭)手や顔を拭うタオル」と収録がありました。
博多じゃ山笠の赤手拭(あかてのごい=役職付の印)でも馴染みのある言葉ですたいね・・・というわけで長手拭(締め込み)のオンパレード。
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