おびところびく
未収録語シリーズ三百七十五。おびところびく。
『わっか むすめんこが おびところびいて ぎょうぎのわるさ よめんもらいての のーなるばい』「若いお嬢さんが(帯も締めないで)着物の前をはだけて行儀が悪い。お嫁の貰い手がなくなるよ」
【おびところびく】帯を締めないまま着物(や洋服)の前をはだけたままのだらしない姿。今風に言うと、胸元や上半身あけっぴろげということでしょうかね。
地域や世代の違いで、同じ意味ながら少し違う方言で、「おびところむく」「おびところぶ」などあるごたります。ただもうどれも消滅(寸前)語でしょうね。
語源ははっきりせんとですが、これも古語に「帯解広《おびとけひろげ》」というとがあって、姿の悪いだけやないで、身仕舞いや素行の悪さも言いよったごたります。
まぁ、こげなハンチャ半纏で帯締めんね!て言われても困るとですよ。
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