そとがま
未収録語シリーズ三百五十三。そとがま。
『むすめんこい じゅうどうやら させんほうが ようはなかな そとがまい なってしまうが』「女の子に柔道なんかさせない方がよくないかい。がに股になってしまうよ」
【そとがま】外股《そとまた》。足の爪先を外の方へ向けて歩く歩き方。早い話が蟹股《がにまた》のことですたいね。
少々古い博多弁の資料を読み返しよると「そとがま」に「外構」という字を当てちゃりました。外向きの足の構《かま》えということでしょうか。ただ自分は「そとがま」に「外鎌」由来説をとっとります。外鎌=右手で持って、刃が外側向いた鎌(例えていうなら左利き用鎌)を意味しとるような気がしとります。
ぜ~んぜん関係なさそうなんですが、クラシックバレー用語に「鎌足《かまあし》」というのがあるようです。リンク先にまさに内鎌と外鎌の違いがわかりやすい図があります。納得です。
もひとつ、おまけ。蟹(股)だけじゃなく、鰐もいました。
【そとわ(外輪)】爪先が外側に向いていること。また、その足つき。
【そとわに(外鰐)】鰐足。爪先が外側に向く歩き方。外股。そとわ。
【わにあし(鰐足)】歩くとき,足の爪先を外側に向けるか,あるいは内側に向けるかして歩く歩き方。
まぁたしかに蟹は膝(肘だったりして)が外向いとりますね。
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