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2016年11月 7日 (月)

石炭油

未収録語シリーズ三百四十一。石炭油。
『えらい しぇきたんあぶらの においのするが なんごとかいな』『となりが いたべえに こーるたんば ぬりよんしゃると』「ずいぶんと石炭油の匂いがするがどうしてかな」「お隣が板塀にコールタールを塗っているからよ」

【石炭油(しぇきたん・せきたんあぶら)】石油のこと。今の時代やと「石油=ガソリン」という感覚しかないですが、団塊あたりから戦前戦中派にかけての世代にとっては、原油を精製して抽出する「重油」や「アスファルト」のイメージ。あるいは石炭を乾留して石炭ガスまたはコークスを製造する際に生ずる「コールタール(広辞苑)」の方を先に思い浮かべるっちゃなかでしょうか。石炭油=黒色油ですね。

ついでに「必死豆炭《ひっしまめたん》」の由来もこのコールタールの「ピッチ」から生まれてきた言葉です。

写真は志免炭鉱の立坑跡と石炭列車の志免駅跡。今は公園になっとります。ここから勝田線経由で香椎線の西戸崎まで運び、西戸崎港から今度は船で積み出されとったようです。

西戸崎やら博多の外れの小さか町ぐらいにしか思っとらんかったとですが、石油精製の草創期から精油所もあり、石油や石炭ではたいがい大事な役割を果たしよった、まさに近代産業遺産に値するような地域やったごたります。

Shimetanko01

Shimetanko02

線路の枕木もコールタン塗りです。

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