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2016年10月10日 (月)

なまいし・もえいし

未収録語シリーズ三百三十九。なまいし。
『へー あんたんたちんとこな もえいしな うちあたりな なまいしって いいよったな』「へえ、あなたがたのところは燃石なんだね。自分たちの地域では生石って言ってたよ」

【なまいし】生《なま》の石で石炭のこと。生《なま》をどう解釈したらいいか、よーわからんですね。無理やりに「なま」の意味をこじつけてみますか。

その一。燃え尽きた石に比べてまだ生《い》きている石という意味ですか。それなら「生石(いきいし)」と読みたい気もします。

その二。昔の機関車を想像してもらうとわかりやすいですが、煙もうもうです。これもまた昔の家の風呂でも同じ状況です。木炭あたりの燃え方に比べて、石炭はくすぶり方がすごいです。
「生《なま》しい」という博多弁があります。生乾き・半乾き・湿っているという意味です。つまり「生《なま》しい石=半乾きの石」という意味で、ここらへんから来た言葉とも考えられそうです。

【もえいし】燃石。燃える石で石炭。こちらは「筑前国続風土記」にも項目がある古い言葉です。画像は中村学園大学図書館電子アーカイブから拝借。

Moeishi

続いての写真は、風土記にある一文「糟屋の山にてもほる」の志免炭鉱の立杭坑跡とボタ山。

Botayama

 

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コメント

>長者原の近く
ちょうど原町(これもハルマチです)と長者原の真ん中あたりにあった「仲原炭鉱」ていうとやと思います。
粕屋町のホームページに詳細があります。
https://goo.gl/TQ7ZVN

昔は国鉄の吉塚から篠栗までの(篠栗線)で、石炭(輸送)列車の走りよったとこでしょうね。
今では博多駅から吉塚・篠栗・桂川・折尾・黒崎まで一本になっとるごたります。

投稿: MISTAKER | 2016年10月12日 (水) 15時44分

石炭てしか言うたことなかです。それ以前の言いかたがあつたとですね。石炭での汽車に夏に乗つたら窓ば空けとるもんやけん、「煤煙」が目に入り往生しよりました。

若杉山(篠栗}より大分手前に炭鉱があつたとば覚えとります。反対側の村に知り合いが借りてる部屋に夏休み中滞在しよりましたけん。たしか「長者原」の近くやなかつたでしょうか。もう年老いて小学生の頃の事は茫洋としてしまって。写真がなつかしか~。

投稿: hanazono | 2016年10月12日 (水) 14時31分

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