ひかちこうける
未収録語シリーズ三百三十三。ひかちこうける。
『ひいご つくるたー かぜのあるとこ かげぼしやら いうばってん かんかんでりい ひかちこうけかさすとも うまかばい』「干し魚をつくるのは風がある場所で陰干しとかいうけれど、カンカン照りで固く干しあげるのもおいしいよ」
【ひかちこうける】カチカチに干し上げること。固く乾燥させること。この方言の由来はだいぶ考えたとですが、よーわからんとです。とりあえず「ひからびる」+「強《こわ》る」とでもしときましょうか。
ただ「カンカン照りに干す」のは実証済みで、小魚の場合は水気や臭みを一気に飛ばしてくれます。
キス釣りから帰った後は、
道具干しと一緒に獲物干しです。
出来上がりはこんな感じ。
完全に「ひかちこうけ」とります。丸一日あれば完成します。
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コメント
> 宇宙語
ははは。たしかに。自分も資料的に知っとるだけで、たぶん実際に聞いたことはないっちゃないかと思うとります。聞いとったら「そら何?今何て言うたと?」と尋ねとるはずやけん記憶に残っとるはずですもんね。
博多や粕屋篠栗あたりの古い方言収集書には間違いなく載っとる言葉なんで、未知既知の違いはある程度の年代差や地域差もあるとかもしらんですね。
投稿: MISTAKER | 2016年8月16日 (火) 13時46分
宇宙語じゃなかろうかと思いながら読みました。私より年上の人たちの博多弁の会話つてどげなもんやつたでしょうね。いっぺん聞いてみたいような。
投稿: hanazono | 2016年8月16日 (火) 12時09分