てなんかけ
未収録語シリーズ三百二十六。てなんかけ。
『あー かいか かいか てなんかけんとこの ちくちくして かゆかとい てのとどかん』「あー痒い痒い。肩甲骨のところがチクチクして痒いのに手が届かない」
歳をとってくると身体の柔軟性がなくなって、なおさら届かんごとなるとですよね。
【てなんかけ】肩甲骨のあたり。言葉の意味は問題ないとして、その由来はというと、さっぱりわからんとですよ。むりやりに何かにこじつけるとしたら、
1:手投げ掛け。着物を肩に打ちかけるように羽織るところ。その場所。
2:手撫で肩。手で撫でられる範囲。その場所。
これくらいしか思いつきませんでした。なにかいい由来説がありましたらご教示くだされませ。
熊本大分地震のあと、くまモンがやっと活動再開してくれホッとしとります。しかし、くまモンちゃ、ほんと「肩」がぜ~んぜんナカモンね。
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コメント
> ネイテブ筑後弁の母が
なるほどなるほど!そういうことでしたか。面白い面白い。方言は住んでる地域で育まれますが、それよりも親の言葉の方が先に影響を与えるということでしょうね。
自分とこは母親が関東出身で言葉の影響はほぼ無いんですが、いろんな味つけが関東風で九州の味噌や醤油がこんなに甘いとは(大学の部活の合宿で出てきたときまで)全く知りませんでした。
糸繰りは、釣りをするのでリールの巻き替えなどのときに自分の両足を使うことはありますよ。器用なもんです。ははは。
投稿: MISTAKER | 2016年6月19日 (日) 14時03分
にゃるほど。県南から熊本にかけては2音みたいですね、
ネイテブ筑後弁の母が「かせすっ」「かせせんね!」だったんで、博多も同じかと思ってました。
糸をかせから引きだすのが「かせ繰り」です。
両手を貸したことありませんか?
若い人にはまず通じませんが(笑)
投稿: miko | 2016年6月19日 (日) 08時51分
やっぱし
> 二音です
ていう返事ば貰いました。熊本どこさ、カセさ・・・やったです。
で、博多と熊本ん中間の(太宰府じゃない)筑後弁やとどげん発音するか気になって調べてみると(筑後方言辞典:松田康夫)、そのまんまの真ん中で
1:カセ=加勢《カセイ》
2:かせい=手伝うこと也
と両方の言い方があるようでした。面白かですね。
おまけ。この筑後方言辞典に、
カセ=毛糸等の一単位、一トカセ=一巻:紡いだ糸をかけて巻き取る綛《カセ》からの転
・・・とありました。手毬関連ということで、ご参考まで。
投稿: MISTAKER | 2016年6月18日 (土) 15時30分
> 「かせする」は熊本弁
mikoさん、おはようございます。先日の「どんかん道」はありがとうございました。
応援サイト、確認してきました。「気持ちでかせするもん」のくまモンの愛らしかこと・・・おっと、本題を忘れそう。
文字だけ惹句だけの文字面からの判断なんで断言できんとですが、もしかしたら肥後弁熊本弁じゃ、こっちで言う「かせい」「かせぇ」の三音じゃなくて、発音が詰まった「かせ」の二音かもしらんですね。
手元の「こらおもしろか肥後弁辞典:中川義一:熊本出版文化会館刊」でも、収録語が「かせ:加勢」で「加勢人:かせど」などとあります。
根っからの「猫好き肥後人」に発音を尋ねて来ます。確認できたらまた後で書いときます。少々お待ちを。
投稿: MISTAKER | 2016年6月18日 (土) 07時52分
久しぶりにおじゃまします。
肥後銀の復興応援サイト「かせするもん」で
「かせする」は熊本弁と解説されてましたけど
こっちでもフツーに使いますよね。
くまモンはあのスタイルで
動くと鋭いキレがあるとこが好きです。
投稿: miko | 2016年6月18日 (土) 07時19分