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2015年6月 1日 (月)

ちーちーふぐ

博多の食いもんシリーズその四十五。ちーちーふぐ。
『しかんしまい きすごつりいいったが ちーちーふぐの わいとって おうじょうしたやな』『そら つりーならんやったろたい ひとでな さびきかたで かわせるばってん ふぐは どうしようもなかもんな』「志賀島にキス釣りに行ったけれど、クサフグだらけでどうしようもなかったよ」「それは釣りにならなかったね。ヒトデは仕掛けの引き方で避けられるがフグはどうしようもないものね」

【ちーちーふぐ】博多弁で基本的にはクサフグ(毒魚)のことですが、他種無毒フグも含めて小型のフグの総称でもあります。
「単純明解博多弁事典」では「ちーちー」の語源を普通に「ちっちゃい」由来としとりましたが、

「ふぐの子の ちちのむやうに くちうごく(榎本亨)」
という俳句にぶつかって、まさに「フグの目に涙、眼から鱗」状態になっとります。
つまり「乳フグ=乳飲みフグ=子どもフグ」というわけですたいね。また傍証として次のような故事来歴も見つかりました。

【西施乳(せいしにゅう)】
味のうまいことを西施の乳にたとえていう。 河豚ふぐの異称(広辞苑)
フグの腹の白い部分を西施の乳房にたとえたものか(大辞林)

たった一つの方言ですが、言葉というものは本当に奥深いものがありますね。とても良い勉強をさせてもらいました。


Chichifugu

これがクサフグ。自分は「君子危うきに近寄らず」で、釣れてしもーたら海に戻しますが、小さくて調理が簡単なせいかせっせとクーラーボックスにしまい込む釣り人もけっこう居んしゃるです。死んでもしらんばい・・・です。

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