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2015年6月 8日 (月)

こうとう・こうとか

未収録語シリーズ 二百八十。こうとう・こうとか
『また えらい こうとか ほうじょうやぎもんば こーたっちゃね やっぱ あーたは ほんなごと こうとうばい』「またずいぶんと地味な放生会着物を買ったのね。やはりあなたは本当に真面目なのね」

【こうとう・こうとか】1:きちんと礼儀正しいこと、まじめなこと。その人。2:地味なこと。
【ほうじょうやぎもん】放生会着物。筥崎宮のお祭り「放生会」の際に女性が着物を新調することが博多の習わしになっとります。山笠やらで家・家業を放りだしがちな亭主どのからのお詫びとお礼を兼ねとったとでしょうや。

以前、「こーとねぎ=香頭葱・高等葱」の項目んとこで、お客さまのhanazonoさんから、例文に書いたごと「こうとう・こうとか」に別の意味があることを習うたとったとですが、語源としてはそのまんま「高等・上品」が変化してきたもんやろ・・・で片づけとったとです(hanazonoさん、その節はありがとうございました)。

ところが数日前にいつものように日葡辞書(九州方言→ポルトガル語対訳辞書)をななめ読みしよったら、「coto コゥタゥ」「cotona fito 公道な人:礼儀作法のきちんとした人」という言葉を見つけてしもーたとです。こうなると再調査しかありません。

【公道(コウトとも。本来は公平の意) 】
1:きちんとしていること
2:着実であること。手堅いこと。実直。質素。倹約(広辞苑)。

たしかに、こうとか=真面目。こうとか=地味でありますね。まさかこげなとこから「こうとか」がはじまっとるやら想像もできんかったです。言葉の奥深さには恐れ入るばかりです。
註:cotonaはポルトガル綴りですから、oには上向き下向きの^がかぶさっとります。

Koutoka

孫の放生会着物ならぬ七五三。ちっとこうとかですかね。ははは。

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コメント

七年も八年も前の話題にした答えが今ごろ出てくるか、早ーからちゃんと調べとけ!という話ですが、たまにこういうことがあるから「言葉調べはやはり面白い」とも言えますね。
新しい文献資料を入手できたわかったことでもあるんですが、それでも元々意味を知らなかった言葉で、教えていただいていたからこそ印象や記憶に残っていたんだと思います。ありがとうございました。今度ともどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: MISTAKER | 2015年6月11日 (木) 20時48分

ワァー、びつくり、そげん遠うかとこ来た言葉ですか。自分が「こうとか」丸反対人間やもんやけん、よう使いよつたし、覚えとつたとです。使い方が増えてこうごたあですね。

投稿: hanazono | 2015年6月11日 (木) 11時48分

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