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2014年11月 9日 (日)

せんぶき

博多の食いもんシリーズその四十三。せんぶき。
『せんぶきまげば つくってみたけん あじみしちゃってんしゃい すみそん すゆーないかいな』「せんぶきまげをつくったから味見してちょうだい。酢みそが酸っぱくないかしら」

今日は先にこの「せんぶきまげ・せんぶき巻き」の写真を先に置いといて話ば進めましょう。白いとはウマヅラハギの湯引き。

Senbuki02

【せんぶき】分葱(わけぎ)のこと。なして「分葱=せんぶき」になるかを少し調べてみました。
「角川俳句大歳時記」に、せんぶき=胡葱(あさつき)=浅葱(あさつき)=糸葱(いとねぎ)=千本分葱(せんぼんわけぎ)とあります。
この千本分葱の本が略されて千分葱となり「せんぶき」、あるいは単に「浅葱(あさつき・あさぎ)」を「せん」と音読みしただけやろかな~とも思うとります。

【せんぶきまげ】茹でた分葱を根本近くで折しょり、残りの葉の部分をぐるぐる巻きにして食べやすくし、酢みそを添えた「ぬた(=和え物)」のこと。まげはちょんまげの髷に見えたとでしょうね。もしかしたら「折り曲げ」もあるかいな。
博多ではモダマ(鮫の湯引き)やタニシの塩ゆでなども一緒に和えたりしよりましたが、おばいけ(さらし鯨)が基本。女房の実家では「ひな祭り」のハレ料理のひとつやったげなです。

また、熊本の方では「ひともじのぐるぐる」というユニークなネーミングもあって名物料理化しとるらしかです。「トムお坊ちゃま&リリー姫」とこのおかみさんからそう教えてもらいました。ありがとうございました。
ちなみに「ひともじ=一文字」は葱(き)の古名で女房詞げなです。

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コメント

> 「太子巻き」と名付けてます
なるほどですね~、とても面白いです。
少し辞書を引いて調べてみましたら、ちゃんと「太子髷」という言葉もあるのでびっっくりしました。同じ意味で「みずら」というのも新しく知りました。勉強になります。ありがとうございました。

投稿: MISTAKER | 2014年11月10日 (月) 02時16分

せんぶきまげ、とは初めて聞きます。
同んなじものを母がつくってたのを思いだしては、たまに自分でもつくります。が、名前を知らない。
勝手に「太子巻き」と名付けてます。
古代の、たとえば聖徳太子サンの、耳側に結った髷の形になぞらえて、です。

投稿: 海比古 | 2014年11月 9日 (日) 21時29分

> 今も「おばいけ」て言うとだろか
次回来週に「おばいけ」について書くために鯨屋さん(専門店)に行って、「おばいけあるね?」「そこいあります」ていう簡単な会話だけで買ーて来ました。
自分は50歳になるまで「さらし鯨」やらいう言葉は知らんかったです。うちの女房は今でも知らんごたりますよ。ははは。

投稿: MISTAKER | 2014年11月 9日 (日) 20時56分

>おばいけ(さらし鯨)
さらし鯨は今もあるばってん、今も「おばいけ」て言うとだろか。「おばいけ」て子供んころ聞きよった。

投稿: リリー姫 | 2014年11月 9日 (日) 20時00分

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