がらがら柿
未収録語シリーズ 二百二十一。がらがら柿。
『あいつな がらがらがきで へんくつの ごたるばってん しごとな まじめで ていねいかと』「あいつは渋柿のように偏屈者のようだけど仕事は真面目で丁寧だよ」
「消滅寸前博多弁事典」収録語ですばって、語源に触れとらんやったもんやけん再掲という次第。
【がらがら柿】渋柿。渋柿のように口当たり・人当たりの悪い性格のこと。早い話がえぐくて辛い性格、その人。
語源ははっきりせんとですが、「いがらっぽい・えがらい」あたりからの言葉でしょうか。それとも単純に「辛辛柿」なーんてくさ。
「博多子守唄」の一節にこの「がらがら柿」でてくるので抜き書きしときましょう。
1 うちの御寮さんな がらがら柿よ 見かきゃよけれど 渋うござる ヨーイ ヨイ
2 御寮よく聞け 旦那も聞けよ 守りに悪すりゃ 子にあたる
3 うちのお父っあんな 位がござる なーんの位か 酒くらい
4 博多柳町 柳はないが 女郎の姿が 柳腰
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コメント
> これで全部うたえます
お役に立ててよかったです。
この曲は自分の姉(八十近い)が三味線弾きながら唄いよるとですが、姉によると、民謡好き和楽器好きの仲間内でも唄いきる弾ききる者が少なかげなです。
ついでやけん、博多民謡ば集めたページのありますけんご案内させてもろーときます。
投稿者の名前欄にリンクを貼っときますのでよろしければどうぞ。
投稿: 博多民謡集 | 2014年1月23日 (木) 20時11分
「うちの御寮さーんは」ば今でも鼻歌で歌いよりますばってん、歌詞は1番しかおぼえとらんかつたけん、これで全部うたえます。おおきに。
投稿: hanazono | 2014年1月22日 (水) 13時36分