とこ
未収録語シリーズ 二百十九。とこ。
『よりあいの たきだしい つかうけん となりん とこば かりてきない』「寄り合いの炊き出しに使うから床を借りてきなさい」
【とこ(床)】床几(しょうぎ:庭や露地に置いて月見や夕涼みに使う細長い腰掛)。早い話が縁台やバンコのこと。以前、ここでこの「バンコ」のことを書いたときに、「うちんとこじゃバンコの少し大きいもんを床ていう」て教えてもろーとったとですが、久しかぶりに「くらしのことば:西義助:不知火書房」を読み返しよったら、やはりここでも「ばんこより一回り大きい」とありました。こうなってくると「ばんこ」と「床」は別物と考えた方がよかとかもしらんですね。
また、この「くらしのことば」には「この床はどこの家でもみな同じ高さにつくってあり、盆にわかのときには集めて舞台にしたり、祝儀や不幸のときには調理台にしたりした」ともありました。勉強になります(引用多謝)。
これが床(自分はバンコのつもりで撮っとったとですが)かもしらんですね。
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