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2013年10月 7日 (月)

すぼりにし

未収録語シリーズ 二百九。「すぼりにし」
『のこじゃ むかしから こうさんことを すぼりにして いいよったちゃね いっちょん しらんやったばい』「能古島では昔から黄砂のことを(燻り西)と言ってたんだね。ちっとも知らなかったよ」

これもまた実話でして、前回のこーむき(皮剥き)と同じく「能古島の方言:石橋淙平:福岡市立能古小学校 1985年発行」に収録されとりました。語義説明は同書からそのまま引用させてもろーときます。

【すぼりにし(燻り西)】黄砂現象。中国の黄土地帯から偏西風にのって黄砂が日本に春先に届いて「すぼった」天候になる(能古島の方言)。

ついでに「すぼる」の辞書的説明。
【すぼる】燻(くすぶ)ること。火がよく燃えずに,煙ばかりが多く出ること。「生乾きの枝がくすぶる」(大辞林)。
古語で燻(ふす)ぶ、燻(ふす)ぼる。煙でくもったような空(になる)、その西風というところでしょうかね。

しかし、黄砂が問題になってきたとは、ほんの最近のことのごたりますが、何十年も前から、その黄砂を表現する方言があったやら、ほんなごとたまがりました。この「能古島の方言」からは立て続けに新しい発見新しい知識を授かっとります。同書と著者に多謝感謝であります。

Nokocider

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コメント

> 「黄塵」と言うのが吹き家の中がザラザラしよりました
それです。それそれ。
まったくもって愚かな話ですが、おっしゃるような現象が昔からあったということをぜ~んぜん知りませんでした。ほんとに馬鹿ちんやったです。
まぁ黄塵砂塵風塵ていうても砂だけで無害なもんならよかばってんが、最近はPM2.5やら毒性を含んだもんが一緒に飛んでくるけん困ったもんです。自分は喘息持ちやもんやけんなおさら往生しとります。

投稿: MISTAKER | 2013年10月13日 (日) 23時57分

年寄りのうちが子供と言うてもいくつ位の頃かおぼえとらんとですが、もの心ついた頃には毎年春に「黄塵」と言うのが吹き家の中がザラザラしよりました、雑巾がけしても、すぐまたざらついて気色悪るかつたです。

投稿: hanazono | 2013年10月13日 (日) 14時15分

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