よくどうしい
『おふせに きふに おふだだいちゃ よくどーしか ぼんさんたい』
「お布施に寄付金にお札代とは欲深いお坊さんだね」
【よくどーしい】 欲ばっている。欲が深いこと。誹風柳多留の一節に「欲どしい所でしめる小間物」とあるように、まぎれもない古語「欲どし」が方言として残ったもんです。一応、単純明解博多弁事典の方には収録しととったとですが、たまたまこの博多弁を思い出して、よくどーしいの「どー」ちゃ、何の「どー」やろか?と思うたとが今回の再掲の理由ですたい。
さて、「どーしい」「どうしい」の由来候補。
欲度しい:欲張り度が激しい。
欲得しい:読んで字のごとしで、そのものずばり表現。
欲道しい:広島・島根・宮崎・鹿児島に強欲者という意味で「よくどうもの」という言葉があるらしく(日本国語大辞典)、これはまさしく「欲道者」でっしょうね。仏語っぽいですが・・・。
というわけで、思いだしたとが、博多んもんは横道もん・・・のコレ。懐かしかね。
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