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2012年7月17日 (火)

ぶえん

博多の食いもんシリーズその三十五。ぶえん。
『たまにゃ ぶえんもんの たべたかなー おつくりの たべたかなーて おもいよったら まんぐりよー おしかさんの きなったばい』「たまには生の魚が食べたいね、お刺身がたべたいねと思っていたら、ちょうど良くおしかさんが来られたよ」

【ぶえん】活魚・鮮魚・生魚、新しい魚の総称。
塩してない魚のこと。早い話が「無塩(ぶえん)」というわけですたいね。もう、これも、年寄り語で消滅語寸前やなかでしょうか。昔の人は、それこそ冷蔵庫のなかった時代に育ちんしゃった人は、そうそう造りやら食べる機会は少なかったっちゃなかでしょうか。自分も子供のころは、漁師町の生れ育ちですばって、やっぱ生食した記憶のなか気がします。

ちなみに、広辞苑にはこげなふうに説明してあります。ぶ‐えん【無塩】①しおけのないこと。塩を用いないこと。②魚介類の新しいこと。また、そのもの。
なんでも、いま大河ドラマでありよる、あの「平家物語」にも、この無塩という言葉が出てきとるげなです。「何も新しき物を無塩といふと心得て・・・」とか。古語中の古語という言葉が、それこそ今の時代に細々とはいえ残されとるというとは、たいがいすごいことですたいね。

【おしかさん】志賀島(福岡市東区しかのしま)から市営渡船(志賀島-博多埠頭)で、魚をはじめとした志賀島産物の行商の来るお婆ちゃんたちへの愛称。昔はけっこうな人数やったらしいとですが、今はたいがい少のーなっとんしゃるごたります。

Osikasan03

添付写真は2008年12月川端商店街で撮影したもんです。

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コメント

> 魚て言やあー、煮付け、焼き魚位のもんやつたです
そげんやったですよね~。漁師町やけん、ちゃんと刺身になるごたる新しい魚も売りよったとかもしらんですが、そげな生食の習慣じたいがなかったとでしょうね。
「魚は・・・生・焼く・煮る・蒸す・揚げる・捨てる」のどれかげなですね。捨てるていうとが面白かですね。

投稿: MISTAKER | 2012年7月26日 (木) 15時20分

 「ぶえん」は使うたことなかばってん、魚て言やあー、煮付け、焼き魚位のもんやつたです。 まんぐりよう これはちょいちょいゆかいよりました。

投稿: hanazono | 2012年7月26日 (木) 05時56分

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