ほーずのわからん
未収録語シリーズ 百五十七。ほーずのわからん。
『あーたは なして そげん ほーずのわからんと どんへやも でんきな つけっぱなしやないね』「あなたはどうしてそんなにわからずやなの。どの部屋も電気が点け放しじゃないの」
今回のお題は「これは博多弁じゃないのかしら?!」とぼたんさんからいただきました。ぼたんさん、ありがとうございます。多謝。
【ほーずのわからん】道理がわからないひと。聞き分けのないこと。わからずや。別の博多弁表現では「わからんちん」
さて、この言葉の語源やら由来はどこからというと、これが難しいとです。
広辞苑には、「方図がない」という項目があって、限りがない際限がない・・・という用語説明がしてあるとですが、ここらへんからキリを知らん聞き分けきらんという意味になってきたとかとも思うとですが、ただこれやと方言っぽさが薄い気もします。で、も少し深く調べてみると、日本国語大辞典からですが・・・
【ほうず:方途】ほうととも言う。方法のこと。仕方やり方という意味で方言。福岡県博多で使用。
というとが見つかりました。これですかね~!ほーずは「方図」やないで「方途」。早い話が仕方のわからんでぼーっとしとるバカちんアンポンチンを表現したとでしょうや。こっちがどうも「ほーずのわからん」の出来由縁のごたる気がします。
ほーず、ほうと、ほうとう・・・
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コメント
> 「ひもじか」自分ではバリ標準語だと思っています。が・・博多弁ですか?
ご質問の趣旨を捉えそこなっているかもしれませんが、
共通語の「ひもじい」の語尾「い」が「か」に変化(カ語尾化)した「ひもじか」は方言です。「うつくしい」が「うつくしか」や「おいしい」が「おいしか」なども同じ例ですね。これらは、もちろん博多弁でもありますが、カ語尾化するのは博多だけではないので、そのカ語尾化語の使用地域の方言というお答えをしておきます。
投稿: MISTAKER | 2011年9月15日 (木) 15時24分
はじめてコメントさせていただきます。
既収録かも知れませんが、
「ひもじか」
自分ではバリ標準語だと思っています。が・・
博多弁ですか?
投稿: おたま | 2011年9月14日 (水) 21時29分
> 「わからんじゃ(不解者)」
ほ~、じゃ=者ですか。兄者(あにじゃ)みたいな昔風の言い方するとですね。さすが伝統的な敬い語の多い熊本弁ですたいね。
投稿: MISTAKER | 2011年9月 9日 (金) 09時03分
【ほーずのわからん】
肥後弁なら「わからんじゃ(不解者)」て言う。
投稿: りりー姫 | 2011年9月 8日 (木) 05時51分