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2011年4月11日 (月)

もろぶた

えっ、これも方言?シリーズ四十一。もろぶた。
『あのくさ こうくの うんどうかいの あめくいきょうそうに ださせられたったい そしたらくさ そんあめが もろぶたに はいとったったい もろぶたやら えらい なつかしかったやね』『へー そうやろね あーたな こまいとき おきゅーとうり しよったけんな なおさらやろたい』
「あのさ、校区の運動会の飴食い競争に出させられたんだよ。そうするとその飴が(もろぶた)に入っていたんだよ。(もろぶた)なんてずいぶん懐かしかったよ」「そうだろうね。あなたは子供のころ(おきゅうと売り)していたからね」

長文になりましたばってん、じつは(もろぶた=室蓋と字を当てときます)は辞書にないけん方言=博多弁とばっかし思うとったとですよ。それがけっこうネット検索でも引っかかってくるとですね。知らんやったです。室蓋自体もその木箱そのものの存在も全国的とは思いもせんやったとです。いつもの、共通語と思っていた言葉がじつは博多弁やった・・・ということの反対ですたいね。この画像(映画:Always三丁目の夕日)から「全国共通やったとか」と気がついたとです。

Okyuto01

博多のおきゅうと売りとまったく同じですたい。

では、その室蓋の詳細画像をば・・・

Morobuta

Morobuta00

昔はこれに正月の餅を入れたり、あるいは店屋で甘酒麹やらが入って売りよらんかったですか。記憶しとんしゃるでしょ。

さて、最後に語源説をちらっと・・・
【もろぶた】餅や麹などを入れる浅い木箱・・・とでも定義できるっちゃなかですかね。語源としては、やっぱし「室」からやろうと思うとります。

1:室蓋(むろぶた)からの転でもろぶた説。室=物を入れて置いて暖め、または外気に触れないように、特別の構造をした所。麹室・氷室・バナナ室など々(広辞苑)。
蓋は二番目の画像でもわかるように積み重ねて蓋のようにも利用したことからやないでしょうか。
2:もろ麹=もろみをつくるための麹用木箱説。
3:諸蓋での諸=裏表蓋箱それぞれ諸々に使えることから説。
4:窓蓋(まどふた)。どういうもんか想像のつかんかもしらんですが、昔の商家やらの格子窓・突き上げ窓の蓋をいうとです。けっこう形が似とらんこともなかですね。早い話が小窓用の雨戸?googleってみましたらこげな画像が出てきましたけんご参考まで。

ま、こんなとこでしょうか。

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コメント

> 昭和二年と昭和七年でした
うはっ、すごさ!
これは福岡市博物館行きですね。そんくらいの価値があるっちゃなかですかね。市が買ーてくれると、それこそ「正月の餅代になる」・・・なんて貧乏臭い話ですんまっせん。良いお年をお迎えください。

投稿: MISTAKER | 2013年12月29日 (日) 00時31分

こんばんは~今日は恒例の伯父ん家で餅つきだったので、例のもろぶたの墨書きを撮ってきました。昭和二年と昭和七年でした。なんと母が生まれる前のものなので(昭和十年生まれです)たぶん昭和二年のものはじいさまではなく、その親か兄かあたりの筆らしいです。

投稿: ぼたん | 2013年12月29日 (日) 00時07分

> じいさまの筆書き
「なんでも鑑定団」見よると、箱書きのあるもんは後世になって値打ちが出るげなけんですね、その「もろぶた」もきっと・・・ていうわけなかろうばってんが、それでもなんかやっぱ「箱書き」は雰囲気があるていうか、味があるていうか、生活感が伝わってくるけん良かですね。
11月に京都に遊びに行ったととですが、そんときに寄った粽屋さんにも、やっぱし「もろぶた」が何枚も置いてあったです。

投稿: MISTAKER | 2013年12月 5日 (木) 00時55分

12月に入ってお餅つきの時期になりましたねー。
母方の実家は叔父が継いでいるのですが、毎年12月には今でも餅つきしますよ。もちろん石臼も杵ももろぶたもちゃんと揃ってまして、もろぶたには昭和○○年○月ってじいさまの筆書きが残ってます。

投稿: ぼたん | 2013年12月 3日 (火) 09時34分

> 「しらもち」
しらもち・・・ですか。しら・・・ていうとがまた微妙に違うとって面白かです。博多は普通にしろもちやったごたります。しかしもぅ餅つきじたいせんごとなりました。昔は自分ではつかんでも賃餅してもらいよったけんですね~。店屋から餅だけ買ーて来るやらいうことはなかったでしょうが・・・。こういう行事やら風習もまるっきりのーなってきよりますね。歳とるはずですたい。

投稿: MISTAKER | 2011年4月13日 (水) 01時23分

> 木が豊富やつたせいもあるばってん
国旗が木そのもんですもんね~、カナダは。
しかし近頃はなんもかもプラッチックやらビニール製品にとって代わられようですもんね。たまに木製品があったとしたら東南アジアあたりからの輸入品です。竹製品も藁製品も手工業品はみーんな他所のもんが多かです。日本人の手先の器用さもそのうち失うて不細工手ばっかしになるかもですね・・・。

投稿: MISTAKER | 2011年4月13日 (水) 01時19分

もろぶた
なつかしか~。子供ん時、もちつきして「しらもち」と「あんもち」とに分けてかさねよったたい。

投稿: りりー姫 | 2011年4月12日 (火) 13時16分

木が豊富やつたせいもあるばってん、必要から、たいていのカナダの1世の人たちは、手作りの「もろぶた」ば持つとんしゃったとです。子孫が今はもう使はんごとなったとば、日本人の公共の所に寄付しとんしゃーけん、そこで見るとです。「もろぶた、なつかしかー」つて言うたら、「そうようー、これ、便利よー」って、バザーの準備なんかで大活躍ですたい。そいやけん全国共通語の標準語やなかったとですか。

投稿: hanazono | 2011年4月12日 (火) 09時02分

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