~なからんと
未収録語シリーズ 百三十二。~なからんと。
『せっかくの れんきゅうでちゃ かねの なからんと いっちょん おもしろーなかばい』「せっかくの連休でも金がないとちっとも面白くないよ」
現実に無理やり引き戻されるごたる例文ですんまっせんね。リアル感あふれすぎかいなね。
【~なからんと】なかったら。~がないと~(だめ)だ・・・のように否定的な意味でしか使われんごたります。「と」無しの「なからん」では用語例も無からんめえ(^^; 筑後弁や佐賀弁やと「なからんば」になるごたります。口語で無理やり意味を説明するよりか、かえって「なかりせば」を出した方が意味の通じやすいかもしらんですね。これも古語出身の博多弁のひとつでっしょうね。
今回はネタ写真ネタ話が手元になかったけん、短らん・中らん・長らんというこちらにリンクさせてもらいました。
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コメント
> 自分がフツーに使うので
地域方言ていうとが普通ですが、たぶん家庭内方言家族方言ていうともあると考えとります。お爺ちゃんっ子、おばあちゃんっ子だと、とんでもない古い方言使ったりしますからびっくりしますよ。こうした家庭が減っていくから言葉もだんだん平板化していくような感じと言うたらよかとでしょうか。
投稿: MISTAKER | 2010年11月 6日 (土) 09時23分
「そぜる」は消滅寸前だったんですか・・・
自分がフツーに使うので、そういうトシだったのかと再確認(笑)
>へぇそうやったとですか。「ちっごんお方」やったとですね~。
関門育ちですが、母親がほぼちっご弁オンリーなもので、
太宰府に越してきて北九州弁が
すっかり抜けてしまったようです。
投稿: miko | 2010年11月 5日 (金) 07時33分
> コレって活用上の違いなのでしょうか?文法は苦手なもんで‥(^-^;
憎たらしか人やね~。ははは。
よーわからんし細かいとこ理解しとらんとですが、「なからんと」の方が古い表現やなかでしょうかね。それと「なからな」「なからにゃ」やと使用語圏が西日本にも広がりそうな感じです。
で、活用の違いだけやないで意味の違いがあるかどうか・・・ですが、ちょっと文例を四つあげてみます。
「金がなからな面白くなか」
「何ごともなからにゃ良かばってん」
「金がなからんと面白くなか」
「何ごともなからんと良かばってん」
どげんですかね。上二つはifが少し入ってきとる気がせんこともなかですか。あんまし違いがあるごともなかごたる・・・と不明瞭二重重ね。すんまっせんこん程度ですたい。
投稿: MISTAKER | 2010年11月 4日 (木) 23時22分
> 育った家より博多弁エリアの方が長くなりました
へぇそうやったとですか。「ちっごんお方」やったとですね~。
> 筑後弁で物が傷むことを「そぜる」って
ははは。mikoさんの専門用語ですもんね~。ご安心くだされませ。博多でもちゃんと使います。ただやっぱしコッチでも消滅語寸前やなかでしょうか。年寄り語にゃ間違いなかですね。以前ココ「へっぱくBLOG」で「損ざしたもんをそそくる=繕う」として書いたことがありますけん、その項目へのリンクを張っときます。投稿者名の横の「そぜる」をクリックしてくださいませ。
投稿: そぜる | 2010年11月 4日 (木) 22時46分
なからんと→なからな、で使っております。
コレって活用上の違いなのでしょうか?文法は苦手なもんで‥(^-^;
投稿: げなげな話 | 2010年11月 4日 (木) 12時31分
お久しぶりです、
筑後弁は『なからんば』になるんでしょうけど
私はすでに『なからんと』ですね。
育った家より博多弁エリアの方が長くなりました。
ところで筑後弁で物が傷むことを「そぜる」って
言ってましたけど
博多では言わないのでしょうか?
投稿: miko | 2010年11月 4日 (木) 09時31分