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2010年7月17日 (土)

やっしゃぶろ

未収録語シリーズ 百二十三。やっしゃぶろ。
『ばばしゃん おるね~』『おるばってん ふろあがりで やっしゃぶろんごと しとるけん まちっとして きちゃんしゃい』「おばあさん、居るの」「居るけど風呂上りで髪が夜叉みたいになってるから、もうしばらくして来てちょうだい」

【やっしゃぶろ】髪が乱れていること。「web博多んもん」では完全に死語消滅語扱いしとったとですが、メールで「祖母・母から伝わった(やっしゃぶろ)という言葉は博多弁か?そしてその語源は?」という質問が来て、え~「やっしゃぶろ」はまだ現役語かい!と驚いたことやったです。以下はそのメールへの返事を少しまとめたもんですたい。

まずは資料的なとこからいくと、
「博多方言(原田種夫:昭和31年刊:文林堂)」 やつしゃぶ=髪乱す形。
「博多ことば(波多江五兵衛:昭和45年刊:私家版)」 やっしゃぶ=女の乱れ髪。
「筑後方言辞典(松田康夫:平成三年:久留米郷土研究会発行)」 やっしゃ=剛胆者・元気もん・ごろつき。
「日本国語大辞典(初版:小学館)」には、
1:(三潴・佐賀・熊本玉名・大分など)の方言として、やっしゃ=剛胆者・悪いもの・ごろつき・乱暴者。
2:やっしゃ=恐喝詐欺犯をいう:盗人仲間の隠語
3:(宮崎児湯郡・長崎南高来郡など)の方言として、やっしゃもの=元気者、威勢のいい者。

さて、肝心の語源ばってんが、
やしゃ=夜叉とするのが素直なとこやろかな。ただ、やしゃ=優男の優しさや、しきりにという意味の「やっさ」とも関連が考えられんこともなさそうですたいね。
その次の「やっしゃぶろ」の「ぶろ」はなんかていうと、ここからは関連資料がなかけん直感(=当てっぽす)で能書き垂れると、ぶろ=浮浪が近かかな。あともひとつは、ぶろ=襤褸(ぼろ)。夜叉浮浪と夜叉襤褸という推理ばってんがどうやろかね。

恒例のネタ(写真)が思いつかんけん、同し「ぶろ」仲間の「みぶろ」の本拠でもご紹介しときましょう。

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コメント

> やっしゃぶろ?、大婆は、はじめて聞きましたー。
自分も文献的にかろうじて知っとった言葉で完全な未体験語やったとです。
今回メールばもろーて少なくとも自分らの世代よりも下にこの「やっしゃぶろ」が伝わっとることに驚いたことでした。同時に勝手に死語・消滅語扱いしとったことを反省させられとります。

投稿: MISTAKER | 2010年7月19日 (月) 20時56分

やっしゃぶろ?、大婆は、はじめて聞きましたー。

いっぺん言うてみたかあー。「やっしゃぶろ」。!

投稿: hanazon | 2010年7月19日 (月) 09時20分

> ”やっされ”≒一生懸命に
(やっさに=やっさで)の(で)が(れ)に訛ったとる例かもしらんですね。松田さんが松浦(まつら)さんになっとるような・・・。

投稿: MISTAKER | 2010年7月18日 (日) 09時23分

これは存じませんでした。

”やっされ”≒一生懸命に、みたいな言葉を

婆ちゃんたちが使っていた記憶があります

が、別の言葉かも知れません。

投稿: げなげな話 | 2010年7月17日 (土) 20時27分

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