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2008年6月16日 (月)

おしかさんpart2

未収録語シリーズ六十七。おしかさん。
『なあなあ しかうみじんじゃに しかんつのぐらの あろうが しかの おおかったけん しかのしまて なづいたて おもうとったばい』『そうたい しかのしまの ゆらいな いっぱい あると ぎょうしょうの おしかさんも もともとな ちがう じの あたっとるとばい』
「ねえ、志賀海神社に鹿角倉があるだろう。鹿が多かったから志賀島と名がついたと思ってたよ」「そうだよ。志賀島の由来はたくさんあるんだよ。行商のおしかさんも違う当て字がしてあるんだ」

志賀島から来よんしゃる行商の婆しゃんたちを、博多じゃ「おしかさん」ていうとですが、その「おしかさん」は、漢字を当てたら「お志賀さん」とばかり思いこんどったとですよ。それがつい最近、どうも違うらしかことのわかったけん、この項目を書きなおしよります。前回の記事「おしかさんpart1」はコチラhttp://mistaker.cocolog-nifty.com/heppaku/2007/08/post_9e14.html

◆本日のキーワード◆
【おしかさん】志賀島(福岡市東区しかのしま)から市営渡船(志賀島-博多埠頭)で、魚をはじめとした志賀島産物の行商の来るお婆ちゃん(おばちゃん年代はもうおんしゃれんかも)たちへの愛称。昔は70、80とか、けっこうな人数やったらしいとですが、今はたいがい少のーなっとんしゃって数人やなかですかね。

で、この場合の「しか」には、「志賀」やのーて、「志荷」という字を当てるとが本筋やなかかという資料ば見つけたとです。「福岡地名散歩:井上精三(葦書房)」の妙楽寺町の項目んとこに、
◆以下引用◆妙楽寺町 いまの博多区小門戸町の縦筋で・・・中略・・・志荷商人(行商人)宿、塩問屋、船問屋などがこの町の大店だったが◆引用終わり◆

志荷商人。これにピンと来たとね(われながらいい勘(^^;)。これぞ「おしかさん」やなかろうかて思うて調べたら、福岡博物館http://museum.city.fukuoka.jp/jd/html/jd08mati07.htmlと、「海から見た日本列島」というサイトにhttp://www2.odn.ne.jp/~nov.hechima/sikatoadumi.html 傍証になりそうなページがありました。
「おしかさん=お志荷さん」。歴史んあるずいぶんと古くからの言葉やったとですね。

【志賀島の由来】上記の「海から見た日本列島」のページにも志賀島語源が載っとりますが、「福岡町名散歩」と同じ著者による「博多郷土史事典:井上精三(葦書房)」には、
◆以下引用◆島が打昇浜(うちあげはま=奈多浜)に近いところから、むかしは近島といい、それが資河島となったと釈日本記にある◆引用終わり◆と載っとりました。

どうも長たらしゅーなったですね。すんまっせんでした。

Gara1229

志賀海(しかうみ)神社の鹿角倉。

Gara122902

漢方薬屋が見たらよだれの出るっちゃなかろうか(^^;

Sigagyosyo

つい先日、志賀島に猫写真撮りに行ったとき出おーた「お志荷さん」。ただしこん婆しゃんは島ん中だけの行商のごたったです。夏みかんば六個300円でわけてもろーとります。サマーオレンジ二個おまけつけてもろーて、らっき~(^^;。別の、魚の行商んおばちゃんにも話を聞いたとですが、こっちは「軽バンで和白さい売りに行きよる」やったです。もぉわざわざ博多まで行くほどんなかとでしょうね。和白やら新宮やらえらい賑やかな街になっとりますもんね。

Seoikankan

カンカン部隊の名前の由来になった(・・・たぶん)背負い缶やろかな。

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コメント

> おしかさんは、勤勉実直な日本人の鑑です
そげんです。女性差別やらいうとはモノを知らんヤツの世迷いごとです・・・と断定しときましょう。
カンカン部隊はどっちかていうと、逆に女尊男卑傾向(^^;もあったっちゃなかですかね。聞きかじりですばって、しょうもない漁をしてきたご亭主たちは、「こげな売り物にならんごたる雑魚ばっかし獲ってきて」と相手にされんかったげなです。少なくとも志賀島の漁業はおかみさんやら婆さまたちに担われとったとは間違いなかっちゃなかですかね。え~、ついでやけん、その背中にからわれとったガンガン写真ば本文の方に追加して載せときましょう。

> 鹿角
志賀島よりも能古島の方に鹿がいっぱいおったとのごたーですね。このへんは黒田藩がらみやけん、おきゅーとさんの方が詳しかろうばってん。近々、近島ならぬ、能古島まで猫撮りかねて「鹿垣」ば見に行ってこーて思いよります。

投稿: MISTAKER | 2008年6月20日 (金) 01時27分

おしかさんは、勤勉実直な日本人の鑑です。こげなこと言うたら、封建的だの女性差別だの言いいしゃー。別名ガンガン部隊じゃなかろうか?博多の人間と、おしかさんの交流は、「人を思い遣り静かな品格高い博多」を彷彿とします。オバアちゃん達の優しい笑顔、子供達のワルソー振り、ノンビリした犬猫の表情は何処に行ったのでしょうか。(/_<。)ビェェン おしかさんから買った鮮魚等の品質は疑いなし。疑う等有得ない。お得意の縁側で弁当しながらの世間話し。。。倉庫の鹿角の山も見ました。今もあるんですか!亡くなった親父と一緒に詣でた。嗚呼、、、、dogcat

投稿: おきゅーと | 2008年6月19日 (木) 07時08分

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