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2008年4月 4日 (金)

よこばんきる

『あんながれな よこばんきるとの うまかろーが そやけん やまの はやかったい』「あの流は先回りが上手だから山笠が早いんだよ」

去年八月の「へっぱくBLOG」の「どまぐれもん」項目んとこで、【横番切る】の正確な意味のわからん・・・て書いとったとですが、なんとか理解できたごたるけん新規に項目たてて書きよります。ただし例文はけっこう「意味深」かも~(^^;。なして意味深かはのちほど・・・。

【横番切る】近道・先回りすること。
博多祇園山笠(祭りの)用語というてもよかごたります。山笠最終日早朝の「追い山」は距離約5kmのコースを重さ1トンという山笠を集団で舁いて(かいてと読みます=担いで)走るタイムレースの形をとっとります。本来は神事のひとつで説明を端折るといかんとですが・・・そのへんの説明やら詳細は単純明解博多弁事典や「web博多んもん」内の各サイトをご参照あれ。

で、その山舁きはその重さゆえにそうそう長い時間を担えるもんじゃなからしかとですね。そのために舁き手の交代が早さを競うための重要な要素になるとでしょうや。それで、くたびれた舁き手を横番切らせて(近道させて)コースの先々で待ち構えさせるとういう戦術が有効とされとります。ま、その戦術を良しとせん「流」もあるやに聞いとります。いろいろ考えの違いがあるとでしょうね~。ま、年寄り子どもには全コース通しで走ることやら無理やろうけんですね、そのへんは許されるっちゃろね~。ここらあたりは、山笠未経験者の自分にはなんとも判断のつきにくいとこですたいね。

さて、その「横番切る」の語源。ちーと長くなりますばってん書かせてもらいまっしょう。広辞苑やら大辞林、ネットにも出てこん言葉ですたい。ただ、日本国語大辞典ていうとに、
【横番(盤)】金・銀鉱山で横に枝別れした鉱脈のこと。
【横番(盤)きる】他人の鉱脈をこっそり横にずらせて掘ること。あるいは横取り、盗掘のこと。
・・・なんてことが載っとりました。このへんから「近道する」という意味が出てきたとでしょうね。以上辞書的な考察。
次に博多的な考察。江頭光さん(博多関連著作多数あり)の「博多ことば:葦書房」には、いかにも博多らしゅーて面白い解釈がされとりましたんで、ちっとご紹介しときまっしょう。
「博多ことば」には、明治時代まで、博多の町名に蔵本番、麹屋番、箔屋番(職人町のこと)があった。その番を横切って近道することを「横番」といった・・・とあります。う~ん、なるほどっていう感じですたいね。

では、最後に、その旧町=番に立っとる旧町名の石碑をご紹介して本日はお仕舞いであります。長々とすんまっせんでしたね。んならね~。

Kamayaban

Narayaban

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コメント

> ねり(煉?)酒造って名を馳せたと思います。
博多練酒のことですたいね。練酒んことは筑前国続風土記に出てくるとですが、この奈良屋九郎兵衛さん(=練酒)ていうとは、風土記のどこか、あるいは石城志からの出典なのか、そのとっかかりを自分は探しきっとらんとですよね。

投稿: MISTAKER | 2008年4月 6日 (日) 09時54分

奈良屋九郎兵衛が、以前Mistakerさんが
飲まれた、ねり(煉?)酒造って名を馳せた
と思います。
scissors

投稿: okyu-to | 2008年4月 5日 (土) 21時14分

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