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2008年3月27日 (木)

よき

『たきもんわり せんならんとに よきの どこさいか いって しもーとるばい』「薪割りしなくちゃならないのに、斧がどこかへいって(なくなって)しまってるよ」

【よき】木を伐りまたは割るのに用いる道具。斧・手斧・薪割りのこと。自分ら団塊世代が子どものころまではときどき聞きよった言葉です。方言というより厳密にいうたら昭和まで残った古語という解釈でよかとでしょうか。ま、それが=方言じゃあるとですけどね。ちなみに、手斧んことば博多じゃ「ちょうの」ても言いよりました。

え~、筑前国続風土記巻之二十九の土産考ていうとこに、こういう記述があるとです。
【饅頭】福岡博多所々に在。福岡本町鈇屋(よきや)製するものよし。
風土記では、金偏に夫ていう字に「よき」とふりがなが振ってありました。鈇(ふ・おのと読む)=斧んことです。なして饅頭屋が「よき」やろかていう疑問は残りますばってんね。また斧屋で「よきや」とも読ませるとこもあるっちゃなかですかね。ま、「よき」にふさわしい商売ていうたら、ふつうはコッチやなかですかね。

P5050046

斧で薪割り燃料屋さん。ピタッときますでっしょ。ちょっと昔の写真やけん記憶のはっきりせんとですが、綱場町のお店やったと思います。

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コメント

hakataさん、ようこそ。
>斧屋(よきや)
という「読み」がやはりあったのですね。屋号の由来もお教えくださいました。裏付けになる証言をとても嬉しく思っています。
しかし文章が2008年、写真は2001年撮影という古い記事に反響があるとは予想もしないことでした。驚いています。

お越しいただいたことで、自分でも何度か読み返していて、
> なして饅頭屋が「よき」やろか
の部分は、もしかしたら「鈇」が麩饅頭の「麩」と関係するのかも・・・という気がしてきました。少しこの件もふくめて調べてみます。かさねがさねありがとうございます。多謝感謝。

投稿: MISTAKER | 2016年2月21日 (日) 08時20分

こちらのお店は、江戸初期から戦後まで続いていた斧屋(よきや)という大店に長く勤めた方が、自分でこのお店を出されるときに、屋号の使用をよきやに請われたためそれを認めたものです。
ですので、燃料店なので「よきや」にした、ということではありませんが、偶然にも想像をかきたてる店名になっていますね。

投稿: hakata | 2016年2月21日 (日) 01時46分

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