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2007年12月25日 (火)

ちゅういり

博多の食いもんシリーズその十七。ちゅういり。
『さむかひにゃ ちいちいふぐの ちゅういりば よーたべよったもんたい』『そうですたいねー きょうな ひさしかぶりに あっさりおしるば つくりまっしょう』
「寒い日にはカナトフグの吸い物をよく食べていたよね」「そうですよ。今日は久しぶりにあっさりしたお澄ましを作りましょう」

◆本日のキーワード◆
【ちいちいふぐ】(有毒無毒を問わず)小さなフグの総称。地方によっては無毒のカナトフグのこと。
【カナトフグ】無毒の(シロ・クロ)サバフグの魚名方言。ついつい例文の共通語訳をカナトフグとしてしまうくらいに、馴染みのある博多弁ですたいね。

さーて、本題の「ちゆういり」。もともとは料理の名前なんですが、最近はこの言葉も、料理がいったいどげなもんかも知る人があんまし居られんごたります。実は自分も知らんやった(^^;。そやもんやけん、いろいろ調べよるとですが、それこそいろんな説のあってですね、はっきりせんとです。ま、今日は、はっきりせんまんま、そのいろんな説をズラズラっと書き連ねてみまっしょう。たったひとつの方言ばってん、いろんな解釈のあって、その違いが面白かです。
1:「ちういり」鍋具料理の材料(博多ことば:波多江五兵衛:私家版)語源解説なし
2:「中炒り」がめ煮材料をつかった(吸い物と煮物の中間程度の)汁物。中炒りという当て字で語源を示唆(ごりょんさんの博多料理:長尾トリ:葦書房)
3:「ちゅういり」カナトフグと野菜のちりなべ。イワシちりより上、トラフグちりより下で中入り(博多ことば:江頭光:葦書房)
4:「ちゅういり」カナトフグとネギの(吸い物に近い)煮物。志賀島の漁師料理。意味語源は不明としている(2005/2/7西日本新聞夕刊:中山美鈴)
5:「ちゅーいり」野菜と肉のごった煮。ちゅーは肘で食う肉の意か(筑後方言辞典:松田康夫:久留米郷土研究会)

・・・と、こげなふうです。んで、一応、「へっぱくBLOG」としては、野菜と肉のあっさりした汁物とでもしときましょうか。語源は長尾トリさんの「中炒り」説をとりたいと考えとります。「炒る」は水気のなくなるまで煮つめるという意味やけんですね、そのなかばの中炒りで良かとやないですか。
【ちゅういり】野菜と肉のあっさりした汁物。語源は中炒り。

Cyuiri

MISTAKER流の「ちゅういり」。カナトと豆腐と白菜をインスタントの白だし(^^;で。

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コメント

平島様ようこそ。更新をやめた、こげな古ぼけたブログに来てもろーてありがとうございます。

鮭缶もよかかもしらんですね。一気に安い鯖水煮缶もありかも~。

男言葉・・・そりゃ親の言葉を引き継いどるとって言い返とーなりますね。はは。

自分は箱崎生まれやけん、旧博多地区山笠地区の本場もんの博多弁やなかかもしらんです。

なにはともあれ、たいがいの博多ことばは(単純消滅の両事典を含めたら)集まっとるはずですので、いろいろと昔を思い出すタネにはなろうかと思われます。今度ともどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: MISTAKER | 2021年1月27日 (水) 08時57分

こんにちは、はじめてお便り失礼します。
須崎浜生まれの父と嫁いできた母のもと、天神で生まれ育ち大名小学校も無くなりましたが博多を出たことのないまま還暦を迎えた私です。
両親も亡くなり、コテコテの博多弁を喋り会う友人も減ってきたこの頃。
実はふと思い出した『おちゅういり』という言葉。母や伯母が使ってたなぁ?と弟に聞いてもわからん。料理をしないならわからんか?と博多弁関連の読み物Webを探すがみつからない。
そこに貴方のブログにたどり着きました。
『ちゅういり』を『おちゅういり』と呼んでいたんだなぁとスッキリいたしました。
ありがとうございました(*^^*)
昨晩はサバ缶にざく切りの白菜と短冊に切った大根を入れ茅乃舎さんのだしと薄口醤油で味つけ。おつゆごと頂きました。母はかなと河豚など生の魚で作ってましたが時々は鮭缶でも作ってました(これはこれでもろもろした骨にあたったら嬉しかったです)
やはり、ごりょんさん言葉だったのですね?
すっきりしました。
生前父から、お前の博多弁は男言葉もはいっとぅ、ごりょんさんのごとやさしか博多弁ばつかわな?と言われていたのも思い出しました。
これからも拝読させていただきますね?
ありがとうございました!

投稿: 平島史子 | 2021年1月26日 (火) 14時44分

え~、本日は、カナトフグがあまりに高かったので、ウマヅラハギ(カワハギを長っちょろくしたような魚)を「ちゅういり」にしてみました。おいしかったですよ。家族の評判も上々。「これふぐ~?」やったです。
実は自分も、正直いうと、ウマヅラとカナトの味比べしても、その区別がつかんかもしれんです。このおいしさはウマヅラの手柄か、我が家族の味覚のレベルのせいか、どっちでしょうね。ま、おいしかったけん、どっちでちゃ良かっちゃけど。「ウマヅラちゅういり」お試しくだされ。

え~、それから、ネットのお友達のよっしいさんhttp://yossy1110.exblog.jp/から、ご実家では「エイちゅういり」をつくりよったという貴重な情報をいただきました。いずれ機会があればチャレンジせないかんです。エイか~。ちょっとさばき方ば調べとかんといかんですが、けっこう面白そうですばい。

投稿: MISTAKER | 2008年1月13日 (日) 20時07分

> 今年もへっぱく三昧の予定でございます
ははは。お互い様であります。同じブログ名のよしみで今年もよろしくお願いいたします。へっぱく勝負(^^;と参りましょう。もっとも、へっぱく勝負やらよか迷惑たい・・・やらいう声が聞こえてきそうですばってんね。

投稿: MISTAKER | 2008年1月 2日 (水) 02時27分

明けましておめでとうございます!
旧年中は私のへっぱくにお付き合いいただき、
ありがとうございました。
今年もへっぱく三昧の予定でございます。汗
懲りずにお付き合いよろしくお願いいたします。

投稿: 下駄屋見習い | 2008年1月 2日 (水) 00時04分

> 本当に毒がなかつたのかどうか
身の部分は一応は無毒とされとっても、完全無毒ちゃ言えんらしかです。その微妙に残った毒でちっと舌まめらんごとなったりすることもあるごたります。これは経験のありますです。
あ、そしてまた、最近はトラフグでも養殖できてですね、なかには育て方によっちゃ無毒のトラフグになるげなです。不思議な話ですたいね。

> 来年もよろしく、よいお年を。
いや、こちらこそ、いろいろと年の功(^^;の話ば聞かせてもろーて嬉しかったです。おおきに、さんきゅ~でありました。来年もどうぞ遊びに来てください。よろしくお願いいたします。

投稿: MISTAKER | 2007年12月31日 (月) 01時35分

昔々、イワシよりは大き目のなんとかふぐば、母親が食べさせてくれてた事ば思い出した事でした。「ふぐー?」と家族が恐れた様な様子ばすると、「これは毒のなかふぐやけんね」と。美味しかつたですよ。まっ 本当に毒がなかつたのかどうか。 今年中ブログで楽しい思いばさせてもらい、大変 おーきに。 来年もよろしく、よいお年を。

投稿: hanazono | 2007年12月30日 (日) 04時36分

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