2009年11月13日 (金)

みたむなか

未収録語シリーズ 百四。みたむなか。
『いくら したむなかて いうたっちゃ せっかくの みあいやなかや そのかっこな ちーと みたむなか すぎるっちゃなかや』「いくらしたくないと言っても、せっかくのお見合いじゃないかい。そのいでたちは少しみっともなさ過ぎるんじゃないかい」

【みたむなか】見たくもないから転じて、みっともない・見苦しいの意味。普通の日常的博多弁ですばって、ルーツは中世、まさに古語というてよかごたります。広辞苑には、狂言の「髭櫓」という演目のなかに「その髭が朝夕見たむのうてなりませぬ」とう例が収録されとります。
【したむなか】これも古語の「したうもなし」からの転で、したくないという意味。広辞苑には仁勢物語からの「女の仕事したむなささうに見えければ」を初出としてあります。

見たむなか・したむなか・・・どちらも日常使い普段使いの博多弁やもんやけん、事典にもブログにも項目立てしとらんやったとに気づかんまんまでした。あらためて収録させてもらいましたです。

どげんですか、こげんして博多弁がただの田舎言葉やないこと、もともとの素性は雅な都言葉に由来しとることを知ったら、変に方言コンプレックスを感じんでも良かとやないですか。自信持って博多弁ばしゃべってもろーたら嬉しかです。

さて、こうした雅な古語が出て来る狂言を見ろう聞こう鑑賞しようてすると、博多じゃなかなか機会のなかごたりますが、ココ大濠能楽堂http://www.ohori-nougaku.jp/index.cgiではちょいちょい公演されとるごたります。万作の会やらもありよるっちゃなかろうか。

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2009年11月 7日 (土)

今日感テレビ「こんなの」でした

どなたかがいつのまにか(^^;YouTubeに番組を投稿されていました。

こちらでどうぞ

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2009年10月31日 (土)

へっぱくBLOG「今日感テレビ」登場予定

11月3日午後4時~5時くらいの間に、RKB「今日感テレビ」の「ブログの達人」というコーナーで「へっぱくBLOG」が登場予定です。エリア内、お時間がとれるようやったらご覧くださいますようお願いもうしあげます。

おもに「いがいまし」「ちっちくれる」「あおすたんぼうぶら」「でんぱちがえる」といった消滅寸前語をとりあげて、田畑竜介アナ・上野敏子レポーター・(西島伊三雄画伯の妹さんの)脇野豊子さんのお三方としゃべくり能書き垂れとります。むろんこの「へっぱくBLOG」収録語もいくつか出てきます。どうぞよろしゅうにね~。

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画像は収録前の「web博多んもん編集部(と勝手に命名しとるだけの自室)」でござります。

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2009年10月26日 (月)

どうして

未収録語シリーズ 百参。どうして。
『こげん ややこんころから からわれて おまいりしよったら たいがい つよかこになるでっしょうたい』『そうたい このかんのんさんは ごりやくが あるとたいね どうして』「こんなに赤ちゃんのころから背負われてお参りしていたらずいぶんと健康な子になることでしょうね」「そうですよ。この観音様はご利益がありますからね。他とは比べものにならないくらいにたいしたものですよ」

【どうして】いやはや。たいしたもの。感心する様子。比べ物にならない様子。
どうして?なぜ?という意味では使われとりません。疑問を通り越して驚きや感動!どうして!の心境でしょうかね。例文は「どうして」が文末に来とりますが、「どうして ごりやくがあるとたいね」と、これも単独で前にも用いられます。いずれにしても、ちょっと共通語の感覚からすると、この用語法には違和感があるっちゃなかですか。ばってんが、これもれっきとした博多弁ですたいね。こじつけたら「どうしてどうして・・・」という表現法に近いかいなね。今日、篠栗の呑山観音寺で実際に聞いた会話ですたい。 
【ややこ】赤ん坊
【からわれて】背負われて、負ぶわれて。

どうして=たいしたものだよ。たいしたものだよ蛙のションベン・・・は車寅次郎。写真は寅の生まれの帝釈天。

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2009年10月17日 (土)

びったりもん

未収録語シリーズ 百弐。びったりもん。
『ええい この びったりもんが たいがいで おもたか しりば うごかさんか』『しょうがなかねえ ぼちぼち びったれおどしも ふこうけん こしあげろうたい』「ええいもう、このなまけものめ。いいかげんに重たい尻を動かさないか」「しょうがないわね。そろそろ(びったれおどし)も吹くころだから腰を上げましょうか」

【びったりもん】なまけもの。ずぼらなヤツ。ずぼらなこと。不精横着エトセトラ。びったり・びったれ・びったれもんともいいます。「消滅寸前博多弁事典」には収録しとりましたが、この「へっぱくBLOG」には項目たてとらんやったし、あたらしい語源候補が見つかったけん、ちっと追加で書きよります。
もともとは服や着物をだらしなく引き垂れることから来たとやろて考えとったとですが、今回「いびたれる」語源説(能古島の方言:石橋綜平)があるとを知りました。なるほどと感心しとるとこです。「いびたれる=居浸れる」、辞書的には居座って動かないこととなるとでっしょうね。
【びったれおどし】だいたい今ごろの季節(10月終わりごろから11月にかけて)に吹く強い風をいうごたります。冬が近づいて来よるばい早ー冬の準備ははじめやいというわけですたいね。

で、そんな「びったりさん」には便利いい、なんでも揃う(とかどうかは?ばってん)「西新中央(リヤカー部隊)商店街」の写真をば。だいぶ昔に撮ったもんでご容赦。

Bittare01

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2009年10月10日 (土)

松葉箒(まつばぼうき)

未収録語シリーズ 百壱。松葉箒。
『こげなきせつに なってったら おちばば まつばぼうきで あつめて よーやきいもば やいたこったい』「こんな季節になってくると落葉を松葉箒で集めてよく焼き芋を焼いたことだよ」

久しかぶりに「え~これも方言や?気がつかんかったばい!」の言葉が見つかりました。試しに辞書をひいてみらんですか.載ってなかけんですね、自分もビックリやったです。んでは、もっともらしゅう語義説明ばしときまっしょう。

【松葉箒(まつばぼうき】竹製の熊手のこと。穀物や落葉をかき集めるための箒。
木の葉掻き・細杷(こまざらい)・さで(松葉のこと)掻き・松葉掻き・・・と、広辞苑や大辞林などに収録されとる共通語的な言葉はいっぱいあるとですが、九州人にはどれも「何なそれ?!」やと思います。やっぱり庭掃除は松葉箒ですたい。

Matubabouki

百均のミニまつばぼうき

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2009年10月 3日 (土)

すみ酒

『あんたんがいの むすこが よめもらうげなやが すみざけな どげんしたとな』 『うん それがたい ゆびわば やっただけで それが ゆいのうがわり げな』「あなたのところの息子さんが嫁をもらうらしいけど、結納はどうしたの」「うんそれが指輪を渡しただけで結納の代わりにしたらしいよ」

今の博多の若者もこげなもんらしいです。家や親がうるさいところじゃ、こうはいかんでっしょうばってんが、ま、良かっちゃなかですか。親戚づきあいでさえ、せからしかとに、ましてや他家とのつきあいやけんですね~、形にとらわれんでも良か気がしとります。

【すみ酒(すみざけ)】博多の婚礼習慣のひとつで結婚の申しいれのこと。今では博多式の簡略化された結納というてもよかかもしれんです。または結納に持参する日本酒(澄酒)をいうこともあります。正式な「すみ酒」では、持っていくものは一生一代にかけて一升一鯛といわれとります。

本日のネタ写真ですが、あんまし気が利いたとが思い浮かばんかったけん、こげなと。

Kisuzake

コップ酒にキス開き干しを入れてチンした「鱚酒」ですたい。すみ酒=キスOK酒・・・なーんちゃってくさ。

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2009年9月26日 (土)

すすみて

未収録語シリーズ 百。すすみて。
『しかんしまの しょうがつかざりば みてくさ りょうしも わらざいく するっちゃなて おもうたやね』『すすみての こっちゃな むかしな はえなわないも しよったとやなかな』「志賀島の松飾りを見て漁師もわら細工するんだと思ったよ」「すすみてのことだね。昔は延縄ない(つくり)もしていたんだろう」

今回は先に画像を見てもろーときましょうか。

Susumite

(福岡市博物館常設展示案内より借用)

【すすみて】 わらを縒ってつくった松飾りのひとつ。志賀島では荒神さまへ、この「すすみて」と「よろずかけ」を飾って豊漁と海上安全を祈願するとのごたります。帆かけ船のイメージですかね~。
語源としては「煤みて」。もともとは神棚の煤払いに使った藁箒(わらぼうき)のごたります。日常品やのーてハレの日用のものらしかです。
もひとつダジャレ説として、山手海手河手(^^;といった方向を示す手がついて、舟が進む方向・目的地まで真っ直ぐ安全に往復できるようにという願いを込めて「進み手」なーんてのはどげんやろか。
【よろず(万)かけ】 神棚荒神の前に、エラに椎とユズリハの枝をさした塩鰤やこんぶスルメなどを横棒に通して飾っちゃります。

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2009年9月22日 (火)

「ぼした祭り写真集」アップしました

「ぼした祭り写真集」をアップしました。楽しい想いが伝われば嬉しかです。

博多ネタからは外れますばってが、(無理やり)放生会がらみということで書かせてもらいよります。

写真集はこちらhttp://www3.coara.or.jp/~mistaker/garakuta.htmですたい。

Bosita02

「博多がらくた瓦版」が他所の記事ばっかしで博多瓦版じゃのーなりよります(^^;

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2009年9月19日 (土)

おとつい

未収録語シリーズ九十九。おとつい。
『おとついから はちまんさんの ほうじょうやの はじまっとるばってんが あんたいったな』『うんにゃ まだたい なんかこのごろ おまつりたい わーいこうて いうきにならんと』『そら としくーた しょうこたい』
「一昨日から八幡さん(筥崎宮)の放生会が始まってるけど行ったのかい」「まだだよ。このごろは、わあい祭だ見に行こうっていう気にならない」「それは歳をとった証拠だろう」

今さらながらという感じですばって、おとつい。事典から抜かしとりました。

【おとつい】おととい。一昨日のこと。大辞林には、主に西日本での言い方となっとります。
「おとついは方言や?標準語やろもん」とお疑いの貴兄のおかれましては、ぜひパソコンで「おとつい」と入力お願いいたします。果たして「一昨日」と変換してくれるや否や。
語源としては、日本国語大辞典にはヲチツヒ(遠日)、アトツヒ(たぶん後日でっしょうね)の転としてあります。
ちなみに「おととし」の語源はヲチトシ(遠年)の転と広辞苑にあります。

え~、本日の落としネタ。石村萬盛堂が放生会の季節菓子をつくっとんしゃったです。新生姜餅げなです。アイデア勝ちやね~と感心しとります。

Syougamochi

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