2019年12月29日 (日)

只今ネタ切れ中

もぅ現在使われている博多弁はほぼ全部収録すみやなかろうか・・・ということで、しばらくブログ休止させていただきます。なにかまた新しい発見があれば書かせていただきます。

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2019年12月23日 (月)

さらとうむぎめし

博多の食いもんシリーズその八十九。さらとうむぎめし。

『むかしゃ さらとうむぎめしやら びんぼうめし いいよったが さいきんな ぎゃくに みせやの ぜいたくりょうりに なっとるごたるな』「昔の麦ごはんは貧乏飯と言っていたが、最近は逆にたべもの店でぜいたく料理になっているようだね」

【さらとうむぎめし】米が麦よりも少ないか、ほとんどの入っていない麦ごはんのこと。これもご多分に漏れず語源や言葉の由来がはっきりせんとですが、とりあえず当てっぽす。

【さらと】建築用語に「皿斗《さらと》」書く言葉があるとです。この言葉は「ます《枡・升・桝・斗》」と根が同じなので、元々は米が入るべき枡に麦が入っているような意味で関係しとるとかな・・・とも考えとります。あるいは「皿に十粒だけの米」とか、おかず無しの晩菜で、おかずの皿が遠くのとざな《戸棚》に入ったままの「皿遠麦飯」とか・・・。無理すぎな解釈ですね。

写真は京都の有名店の麦とろ飯と朝倉の麦畑。

Mugitoro

Mugi

 

 

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2019年12月16日 (月)

さかぼて

未収録語シリーズ四百六十五。さかぼて。

『あおあおした さらの さかぼてば どっかで みたとばってが どんさかぐらやったか いつやったか いっちょん おもいだせんとたい』「青々とした新しい杉玉をどこかで見たんだけれど、その酒蔵だったかいつ頃だったかぜんぜん思い出せないんだよ」

ボケの来よるとかもしらんですね・・・というわけで、さかぼて。

【さかぼて】酒蔵の店頭に飾る縁起物の杉玉のこと。酒林《さかばやし》。酒箒《さかぼうき》というごともあります。博多弁の「さかぼて」の由来ははっきりしませんが、個人的には酒箒の訛り、あるいは博多仁和加で使う「ぼてかづら」のハリボテが関連しとるとかな~と思うとります。

会話文に書いたごと、「どこやったかいつやったか」というのは実話でありますが、その疑問もむべなるかなで、その理由は酒蔵独自の決まりがあるからのようです。必ずしもどの酒蔵も決まった時期に・・・というわけではなく、正月、新酒の時期、蔵の改築記念といろいろのごたります。

写真は地元がなかったけん、佐賀は小城の天山。

Sakabote

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2019年12月 9日 (月)

チン

博多の食いもんシリーズその八十八。チン。

『いちばい くろびかりして つらがまえんよか ふとーか ちんの おいちゃったけん ついつい こーてしもーた』「市場に黒光りして面構えのよい大きな黒鯛が置いてあったから、ついつい買ってしまったよ」

【チン】チヌ(関西以西の呼び方)が、もひとつ訛った博多での魚名方言。漢字で書くと(古語的表現)「茅渟《ちぬ》」。茅渟の海は和泉・淡路の両国の間の海の古名で、現在の大阪湾一帯をいうようです。魚類漁獲の多い海域らしく、このへんから来た魚名らしかですね。

ちなみに、黒鯛は雌雄両性の時期があるらしいとですが、雌でもチンて言うとですかね・・・なーんて。

今朝、糸島の志摩の四季で買ーてきた尺五寸《しゃくごっすん》のチンで1000円やったです。

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とりあえず皮霜刺身と小さかとこは唐揚げにしてみました。まだ上身二枚とカマんところが残っています。

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2019年12月 2日 (月)

ぐめし

博多の食いもんシリーズその八十七。ぐめし。

『あすの なおらいの あじめしの ぐな なんに しますか』『そうたいね あっさり しょうがの ぐめしでん してみんね』「あすのお開きの味ご飯の具は何にしましょうか」「そうだね。あっさりとした生姜の炊き込みご飯にでもしたらどうかな」

【ぐめし】具飯。具の入ったご飯のこと。味のついたご飯の呼び方はいろいろで思いつくだけでも、味飯《あじめし》、味ご飯《あじごはん》、五目《ごもく》、糅飯《かてめし》、加てご飯《かてごはん》、かやくごはん、混ぜご飯などいろいろ。なんにも入ってないのを、わざわざ空飯《からめし・からごはん》などとも。

では、その生姜飯。"だし"に"たっぷりしょうが"をいれて炊き込むだけです。うまいですよ。

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2019年11月25日 (月)

くそごうり

未収録語シリーズ四百六十四。くそごうり。
『くそごうりやら なして あげな なまえの ついたとかいな』『くすりにゃなっても くえんけんやなかな』「糞小瓜とか、どうしてあんなひどい名前がついたのだろうね」「薬にはなっても食べられないからじゃないかい」

【くそごうり】カラスウリのこと。あの中身の種の部分をジゴやらネゴやら言いよりましたが、あれがシモヤケに効き目があったり喘息の民間療法にも使われよったげなですね。ちょっと見、トマトや美味しそうな果物に見えんこともなかですもんね。

写真はカラス違いのカチガラス。たしか今津の方で撮ったもんです。

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2019年11月18日 (月)

こざにっか

未収録語シリーズ四百六十三。こざにっか。

『となりの そうりょうな こざにっか ものいい するわりにゃ よー てみやげ もってったりして かわいかとこのあると』「隣りの長男は小面憎い物言いするわりには、よく手土産持ってきたりしてかわいいところがあるよ」

【こざにっか】小面憎いこと。由来は小面《こづら》でいいとでしょうが、細々とした・・・という意味の「こざこざ」の意味も含まれていそうな気もします。

もろーた「おきゅうと草」で自家製おきゅうと。

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2019年11月11日 (月)

おしこみ

未収録語シリーズ四百六十二。おしこみ。

『いくら おしこみ いうたっちゃ そげん おしたくねちゃ いくもんかい しわくちゃいなって つぎ きれんめえが』「いくら押入れと言ったって、そんなにむりやりたたまずに入れたら次に着られないよ」

【おしこみ】押入れ。押し入れること。

【おしたくねる】無理やりに押し込むこと。服や物をきちんと仕舞わずぎゅうぎゅうに詰め込む。

もともと「押し込む」に「無理やり」という意味があるので、その程度がひどいのを「おしたくねる」というごたります。

(たぶん庄屋さんとか地域ではご大尽とよばれたであろう)昔の大きな家の間取り図です。押入れじゃなく押し込みとありました。

Nakae

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2019年11月 4日 (月)

こうこう

博多の食いもんシリーズその八十六。こうこう。

『めずらしゅ みその おこうこうば つけてみましたと あさかかも しらんけど あじみして やんしゃれん』「珍しく味噌に大根を漬けたので(漬けが)浅いかもしれませんが味見してくれませんか」

【こうこう】大根漬け。たくわんのこと。漢字で香香と書き、一般的(共通語的)には大根だけでなく白菜でもきゅうりなどの漬物全体を指すようですが、元々香香の「香」は味噌を意味したらしく、広辞苑には「香《か》女房詞で 味噌」とあります。まぁ博多んもんにしろ、御寮《ごりょん》さんにしろ、普通は「こんこん」やったはずで、「こうこう」て言いしゃったとは、よほど上品な嫁御寮さんやったか、もしかすると武家の血筋(福岡)から来たお方やったとかもしらんですね。

で、おまけ。「香香」からの由来以外の語源説をひとつふたつ。

1:ウコン漬けのこんこん

2:大根のこんこん。

写真は鹿児島の赤味噌漬け。

Koukou

 

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2019年10月28日 (月)

はたはたする

未収録語シリーズ四百六十一。はたはたする。

『まごが こうこう うかるか どうか いえじゅう はたはた しよったばい』「孫が高校に合格するかどうかで家中が心配していたよ」

【はたはたする】心配する。ドキドキハラハラすること。言葉の由来は普通に「はらはらする」の訛りでしょうか。ただ、旗が「はたはた」と「はためく」ように、気持ちが揺れ動くというように考えると、こちらの「はたはた」から来たとも考えられるようです。

福吉港の大漁旗がはためいとります。

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