みたむなか
未収録語シリーズ 百四。みたむなか。
『いくら したむなかて いうたっちゃ せっかくの みあいやなかや そのかっこな ちーと みたむなか すぎるっちゃなかや』「いくらしたくないと言っても、せっかくのお見合いじゃないかい。そのいでたちは少しみっともなさ過ぎるんじゃないかい」
【みたむなか】見たくもないから転じて、みっともない・見苦しいの意味。普通の日常的博多弁ですばって、ルーツは中世、まさに古語というてよかごたります。広辞苑には、狂言の「髭櫓」という演目のなかに「その髭が朝夕見たむのうてなりませぬ」とう例が収録されとります。
【したむなか】これも古語の「したうもなし」からの転で、したくないという意味。広辞苑には仁勢物語からの「女の仕事したむなささうに見えければ」を初出としてあります。
見たむなか・したむなか・・・どちらも日常使い普段使いの博多弁やもんやけん、事典にもブログにも項目立てしとらんやったとに気づかんまんまでした。あらためて収録させてもらいましたです。
どげんですか、こげんして博多弁がただの田舎言葉やないこと、もともとの素性は雅な都言葉に由来しとることを知ったら、変に方言コンプレックスを感じんでも良かとやないですか。自信持って博多弁ばしゃべってもろーたら嬉しかです。
さて、こうした雅な古語が出て来る狂言を見ろう聞こう鑑賞しようてすると、博多じゃなかなか機会のなかごたりますが、ココ大濠能楽堂http://www.ohori-nougaku.jp/index.cgiではちょいちょい公演されとるごたります。万作の会やらもありよるっちゃなかろうか。
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